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Grand Prix Tests
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F1ヘレス合同テスト3日目 ヤルノ・トゥルーリが合流
来年へとテストを継続。T.グロックは2009年へ向けたスリックタイヤをテスト

2007年12月6日(木)(スペイン・ヘレス発)

F1ヘレス合同テストは3日目を迎え、パナソニック・トヨタ・レーシングは、前半2日間を担当した小林可夢偉に代わり、ヤルノ・トゥルーリがティモ・グロックと共にテストを継続するために合流した。ヤルノ・トゥルーリは2008年に使用されるスタンダードECUと、新しい車体後部の開発に焦点を当てた“TF107”を小林可夢偉から引継ぎ初めてテストすることとなった。年間3万キロという走行距離制限が迫っていること から、チームは信頼性の確認に重きをおいてテストを実施している。そのため、ティモ・グロックのプログラムは常にヤルノ・トゥルーリのテストプログラムよりも短縮されることとなった。ティモ・グロックはハイドロリック系のトラブルにより朝の走行に中断を強いられたが、午後にはスリック(溝無し)のブリヂストンタイヤをテストする機会を得て、セットアップ作業を続行した。午後遅くには、連続した赤旗によるテスト中断はあったものの、両ドライバー共に、今年の幕を閉じる明日のテスト最終日を迎える。

ティモ・グロック  : TF107/03
ベストラップ:1分19秒687
順位:5位
周回数:40周
走行距離:177.12km

ヤルノ・トゥルーリ  : TF107/06
ベストラップ:1分20秒775
順位:14位
周回数:99周
走行距離:438.372km

「順調な一日となり、再び“TF107”と共に過ごせて良かった。2008年のスタンダードECUと車体後部が変更された“TF107”で、今日予定されていた全てのプログラムをこなすことが出来た。私にとっては、スタンダードECUでの初走行となったが、もちろん私はトラクションコントロールが無かった時代の経験も豊富に持っている。主な目的は距離を稼ぐことであったが、今日は上手く行った。そして、セットアップでの新たな発見をすることと、ECUセッティングの改善に全力を注いだ。全体的に見てとても良い一日であった」

パスカル・バセロン : 
シャシー部門シニア・ゼネラル・マネージャー

「午前中こそティモ・グロックがハイドロリック系のトラブルに見舞われ、修復のために遅れが生じたものの、今日も多くの作業を完了することが出来た。ティモ・グロックがスリック(溝無し)タイヤで走行したことは、本当に興味深い結果となり、2009年でのタイヤの変更時に役立つ多くの情報が得られた。スリック(溝無し)タイヤと、現行の溝有りタイヤは、車体の挙動に極めて大きな違いを生じる。もちろん、溝無しタイヤの方がより多くのグリップが得られ、ラップタイムは向上する。それは予測していたことであるが、バランスとハンドリングについても良好なままであり、その点において困難を予想していただけに、興味深い結果となった。ヤルノ・トゥルーリはハードな作業をこなし、2008年のスタンダードECUについて更なる進歩を成し遂げてくれた。そして、我々は今年を締め括る明日のテスト最終日を楽しみにしている」