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ヘレス合同テスト2日目 T.グロックが“TF108”で初走行
110周をこなし、高い信頼性を確認。
小林可夢偉も“TF107”で今年初のテスト
 
2008年1月15日(火)(スペイン・ヘレス発)
 

F1ヘレス合同テストの2日目は、ティモ・グロックが初めて新型“TF108”のステアリングを握った。シェイクダウン走行とテスト初日のテストをヤルノ・トゥルーリが担当した後、今季新たにチームに加わったティモ・グロックが速やかにテストを引き継ぎ、システムチェックと、セットアップ変更に伴う反応変化の情報収集を続けた。また、サードドライバーの小林可夢偉も加わり、彼は2008年型のギアボックスと電装系を装備した“TF107”でテストを行った。午前中は濡れた路面が残っており、両ドライバー共に路面コンディションが回復した午前10時30分過ぎまで作業開始を待たなくてはならなかった。さらに、小林可夢偉は、昼食休憩の直前に排気系の問題に見舞われ、時間を費やすこととなった。しかし、110周という多くの周回をノートラブルでこなしたティモ・グロックと共に、明日もテストを継続する予定。

ティモ・グロック : TF108/02
ベストラップ:1分20秒598
順位:11位
周回数:110周
走行距離:487.08km

「新型“TF108”を初めてドライブするのはエキサイティングな経験であったが、上手くこなせたと思う。多くの周回を重ね、今日の主な目標であった多くのデータを得ることが出来、満足している。“TF108”の第一印象は全体的に良好であったが、シーズンのこの段階では、どの程度の競争力を持っているかを本当に理解するには早過ぎる。今日はセットアップ作業を行い、まだやるべきことは多いものの、非常に多くを達成出来たと言える。明日のテスト最終日もこの高い信頼性が続き、良い進歩を成し遂げられることを望んでいる」

小林可夢偉 : TF107/06
ベストラップ:1分22秒060
順位:13位
周回数:56周
走行距離:247.968km

「今年最初のF1カーテストが迎えられたのは良かったが、今日は排気系に問題が発生し、多くの時間を費やすこととなり、予定していた通りには進まなかった。しかし、我々は新しいギアボックスとスタンダードECUについて、多くのプログラムをこなすことが出来た。また、セットアップ変更も試し、それは役立ったと思っている。2007年に使用した“TF107”ではあるが、今シーズンのためになる有意義な作業が出来たと思っており、明日は更に多くの周回がこなせることを期待している」

ディーター・ガス : レース&テスト・チーフ・エンジニア

「今日も“TF108”と共に充実した一日となり、これまでの進歩について満足している。我々は、主に“TF108”とその新しい空力コンセプトについて理解することに焦点を当てて来た。初めて“TF108”で周回したティモ・グロックのフィードバックは興味深いものであった。ティモ・グロックと共にいくつかの異なるセットアップを試し、“TF108”と、セットアップ変更に対する反応について、確実に多くを学んだ。これまでのところ全てが順調に進んでおり、“TF108”の信頼性という面でも良い結果を得ており、この高い信頼性は、我々が“TF108”を理解していく上で本当に役立っている。ティモ・グロックは今日ハードな作業を行い、多くの周回を走破した。また、排気系の問題で周回数は限られてしまったものの、小林可夢偉もいくつかの重要な作業をこなすことが出来た」