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F1バーレーン合同テスト開始 前半初日をこなす
小林可夢偉が“TF108”を初テスト。T.グロックと共に着実にデータを収集

2008年2月4日(月)(バーレーン発)

パナソニック・トヨタ・レーシングはバーレーンで2回に渡って行われるF1合同テストの1回目を開始した。テスト初日はティモ・グロックと小林可夢偉が2台の“TF108”をテストし、良く晴れて気持ちの良い中東の一日を過ごした。ティモ・グロックに用意された主なプログラムの項目は、着実な進歩を遂げ、強力な基盤を確立した前回のバレンシアテストからセットアップ開発を継続することであった。小林可夢偉にとっては、“TF108”をテストする初の機会となり、セットアップの変更を開始する前に、“TF108”を習熟する為の走行を行った。小林可夢偉のプログラムは午前中の軽いスピンで中断させられることとなったが、大きなダメージもなく、間もなくコースへと復帰した。その間、ティモ・グロックは迅速にセットアップ比較作業をこなした。ティモ・グロックもまた、強風に見舞われた午後にコースオフを喫したが、停まることなく、メカニカルセットアップのプログラムを完了した。明日のテスト2日目はティモ・グロックがヤルノ・トゥルーリと共にテストを継続し、チームは残りのテストで、セットアップ作業を継続すると共に、気温の高いバーレーンの気候の下で、冷却系のチェックや開発項目の評価作業を行う予定となっている。

ティモ・グロック  : TF108/02
ベストラップ:1分33秒418
順位:3位
周回数:72周

「今日はなかなか良い一日となり、多くの有意義な作業をこなすことが出来た。午前中はコース上に多くの砂が乗っていたが、周回を重ねるごとに速やかに路面は綺麗になっていった。安定した路面コンディションを得るのは困難だったが、今日の終盤には状況は良くなり、いくつかの重要なテストを行えたことに満足している。かなり良いセッションで、これらのメカニカルなセットアップ変更をこなせたのは重要だ。明日は、強風が収まり、作業を継続できることを期待している」

小林可夢偉  : TF108/03
ベストラップ:1分33秒856
順位:4位
周回数:62周

「私にとって初めて新型“TF108”をテストする機会となり、また、バーレーンで走るのも初めてであった。そのためコースと“TF108”の両方について習熟することになり、とても大変な一日であったが、上手くこなせて良かった。“TF108”は明らかに多くのポテンシャルを秘めており、良い進歩を遂げていることを実感出来た。我々は正しい方向に進んでいるが、懸命な作業を続け、パフォーマンスの改善を続けなくてはならない。コースは午前中砂が多く、風も強い状況で、理想的とは言い難かったが、トラブルに見舞われることもなく多くの作業をこなすことが出来た」

ゲルト・プファイファー : テスト・チーム・マネージャー

「テスト初日の路面コンディションは非常にチャレンジングなものであった。午前中は多くの砂が乗っており、それが取り除かれていくと共に、タイヤラバーが路面に付着していくことでラップタイムが向上していくためだ。このような状況下でセットアップ比較を行うのは慎重を要するが、我々は多くのデータを収集し、いくつかの重要な段階を越えたと信じている。この着実なスタートを基に、明日も更なるセットアップ作業と評価項目をテストして行く」