F1バーレーン合同テスト後半2日目は、2008年シーズンへ向けた準備へと、更に作業を進めた。ヤルノ・トゥルーリとティモ・グロックは実際のレースウィークにおける、公式練習、予選、決勝レースを含めた距離の中で、給油とタイヤ交換のピットストップ作業のシミュレーションもこなした。午前中は予選セッションのシミュレーションを行う前に公式練習について作業を行った。一方、午後1時半ちょうどに決勝レースを想定した走行を開始し、両ドライバーともグリッドに向かった。“TF108”はこの日も高い信頼性を見せ、2007年シーズン最後のレースからほぼ4ヶ月ぶりとなる作業にも関わらず完璧な作業をこなしたピットクルーに応え、チームがシーズン開幕前に“TF108”のパッケージを最適化する為のデータ収集を助けた。ヤルノ・トゥルーリとティモ・グロックは、F1バーレーン合同テストの最終日となる明日、再びセットアップの比較テストを行う。
ヤルノ・トゥルーリ : TF108/03
ベストラップ:1分30秒944 順位:3位 周回数:91周
「良い一日だった。我々は多くの周回をこなし、レース距離のシミュレーションをトラブル無くこなすことが出来た。午前中はいくつかのセットアップ作業を行い、ラップタイムも向上した。まだやるべきことはあるが、我々は間違いなく正しい方向に進んでおり、前途は有望だ。今日はロングランもこなしたが、仕上がりにはかなり満足している。まだ改良の余地があることは確かだが、我々は得られたデータから学び、“TF108”を改良するために努力を続ける」
ティモ・グロック : TF108/02
ベストラップ:1分31秒213 順位:4位 周回数:93周
「午前中は予選シミュレーションを行ったが、私にとっては数年振りの予選を想定した走行であった。予選第1セッションをシミュレーションした走行は大変上手く行き、その後、予選第3セッションのシミュレーションで、更に若干の燃料を積んだ状況で走行した際にも、順調に良いタイムをマーク出来た。しかし、決勝レースへ向けたシミュレーションでは、理想的なセットアップを見出せなかった。最初の数ラップは良かったが、その後ハンドリングが若干低下して、望み通りに行ったとは言えなかった。しかしながら、私にとっては良い経験となり、レース距離における正しいセットアップの方向性を理解するために役立つだろう。また、私は2004年以来、GPウィーク全ての走行を経験するのは久しぶりであったが、肉体的には全く問題なく、とても有意義な経験であった」
ディーター・ガス : レース&テスト・チーフ・エンジニア
「今日のタイムは、昨年のレースにおける“TF107”のタイムと比較して、“TF108”が大きな進歩を遂げていることを示しており、とても勇気付けられる結果となった。シミュレーションの中で異なるセッティングを試し、レース中においても安定しているということを、特に、ヤルノ・トゥルーリの走行で確認出来たのは良かった。レースシミュレーションを行う中で、“TF108”の異なる局面における挙動について学び、そして2台を比較出来たことで更に有意義な情報を得られた。これまでのところ常に“TF108”は高い信頼性を示しており、ピットクルーも、レースを想定した4回のピットストップを上手くこなした」
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