Round7
TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race Rd.7 十勝スピードウェイ
クラブマンシリーズ レポート
クラブマンシリーズ レポート 参戦初年度の菱井將文選手がポールトゥウィンで初優勝を獲得

参戦初年度の菱井將文選手が
ポールトゥウィンで初優勝を獲得

 土日の二日間で第5戦と7戦を開催するという変則的な2連戦となった十勝スピードウェイラウンド。10月1日(土)に開催された第5戦ではシリーズランキングトップを維持していた♯128松原怜史選手が、ポールトゥウィンでシーズン4勝目を記録して見事にシリーズチャンピオンを獲得した。チャンピオンとなった松原選手は一夜明けサーキットに顔は見せたが、チームのサポートに回ったため第7戦は欠場。残念ながら新チャンピオンの主役が不在の戦いとなった。
 前日に引き続き快晴のもとで予選はスタート。8時55分から15分間に渡って実施された。好調な様子を見せたのは、前日の第5戦で初の表彰台を獲得した♯771菱井將文選手。計測7周目に、昨日のトップタイムを上回る1分37秒754をマークしてポールポジションを獲得した。菱井選手に続いたのは、♯84橋本洋平選手で0.03秒及ばなかったが1分37秒782でフロントローとなった。そして3番手には、ランキング2位の♯75手塚祐弥選手が続いた。
 シリーズチャンピオンは決定したが、クラブマンシリーズのポイントランキングは全8戦中の4戦が有効ポイントとなるので、少しでも上位のリザルトが欲しいのはどのドライバーも同じ考えだ。
 迎えた決勝レースは予選のトップ3が三つ巴の戦いを見せることになった。予選が終了してから3時間のインターバルを経てスタートした14周の決勝レース。ポールポジションの菱井選手は絶妙なスタートを切り、1周目のコントロールラインをトップのまま通過した。続く2番手には橋本選手、3番手には手塚選手という予選通りのオーダー。トップ3を追ったのはランキング3位につけている♯600小野田貴俊選手で、序盤はトップ3に小野田選手を加えた4台が1分38秒台のラップタイムで後続を引き離しにかかった。前半は、トップの菱井選手と橋本選手の差が常に1秒前後で、橋本選手と手塚選手がコンマ5秒程度の均衡した状態だった。菱井選手にプレッシャーを掛けたい橋本選手だったが、逆に手塚選手の攻勢を受け防戦に回る姿が身受けられた。6周目の1コーナーでは手塚選手が橋本選手のインに入りパスしたかに見えたが、橋本選手が押さえきり2位を死守。2番手争いが激化したことでトップの菱井選手は逃げる体制を整え、8周目には2.2秒のギャップを築いた。しかし、後半になると橋本選手がその差を削っていき、11周目には1秒差まで差を詰め寄ったが、菱井選手も最後の力を振り絞り序盤と変わらない1分38秒台のラップタイムを刻みギャップを保った。オーバーテイクこそないが一進一退の緊迫した14周の戦いは、菱井選手が見事に逃げ切りポールトゥウィンで初優勝を飾った。
 2位には橋本選手、3位には手塚選手、4位には小野田選手、5位には6番手スタートの♯520平沼貴之選手が入っている。

リザルト

Rank Driver Car name Total time Gap
1位 菱井將文 CUSCO BS 86 23'11.225 -
2位 橋本洋平 カーウォッチ86ポテンザED 23'14.826 3.601
3位 手塚祐弥 栃木スバルOTモチュールBRZ 23'15.420 4.195
4位 小野田貴俊 ネッツ東埼玉ワコーズED86 23'22.003 10.778
5位 平沼貴之 埼玉トヨペットGB 86 23'25.388 14.163

Pickup Clubman
誰でもエントリーできる86/BRZレースには
様々な動機で参戦するドライバーが集まる

スポット参戦の初レースだが、プロフェッショナルシリーズにエントリーした中川選手。所属する会社の代表とクルマの所有車である久保拓也選手が知り合いということで、ドライバーとしてのオファーが掛かったそうだ。
スポット参戦の初レースだが、プロフェッショナルシリーズにエントリーした中川選手。所属する会社の代表とクルマの所有車である久保拓也選手が知り合いということで、ドライバーとしてのオファーが掛かったそうだ。

♯27 中川隆吾選手

「勤めている会社の代表がレース好きだったこともありモータースポーツに興味が沸きました。サーキットを走り始めたのは約1年前からで、レースは今回がデビュー戦になります。いきなりプロフェッショナルシリーズに参戦したのは、社長からの業務命令でした……。どうせエントリーするならプロドライバーと走った方が経験になるとのことからです。実際に有名なドライバーと同じコースで走ることは不思議な感覚ですが、何ものにも変えられない経験となりました」と、プロドライバー達との走行に高い満足感を得たと語ってくれた。

スポット参戦の初レースだが、プロフェッショナルシリーズにエントリーした中川選手。所属する会社の代表とクルマの所有車である久保拓也選手が知り合いということで、ドライバーとしてのオファーが掛かったそうだ。
スポット参戦の初レースだが、プロフェッショナルシリーズにエントリーした中川選手。所属する会社の代表とクルマの所有車である久保拓也選手が知り合いということで、ドライバーとしてのオファーが掛かったそうだ。
20代の頃にK10マーチを使った美祢サーキットのフレッシュマンレースでレースデビューし、その後、岡山国際サーキットでAE86のチャレンジカップに参戦。約10年ぶりに86/BRZレースでモータースポーツに復帰したという。
20代の頃にK10マーチを使った美祢サーキットのフレッシュマンレースでレースデビューし、その後、岡山国際サーキットでAE86のチャレンジカップに参戦。約10年ぶりに86/BRZレースでモータースポーツに復帰したという。

♯161 桑木英紀選手

「今年から86/BRZレースのクラブマンシリーズに参戦していて、レースは9年ぶりの復活になります。86/BRZレースは初年度から注目していて、いつか走りたいと思っていました。そこで3年前にレースカーを購入し、最初はサーキット走行で練習を積みました。久しぶりのサーキット走行だったこともあり、当初はシリーズに参加しても勝負にならないレベルだったのですが、何回か通っているうちにタイムが縮まりました。そこで、今年からフル参戦したのです。普段はテレビで見ているプロドライバーと一緒のパドックに並ぶことや、気軽に話せる環境は素晴らしいと思います」と久しぶりのモータースポーツを存分に楽しんでいるそうだ。

20代の頃にK10マーチを使った美祢サーキットのフレッシュマンレースでレースデビューし、その後、岡山国際サーキットでAE86のチャレンジカップに参戦。約10年ぶりに86/BRZレースでモータースポーツに復帰したという。
20代の頃にK10マーチを使った美祢サーキットのフレッシュマンレースでレースデビューし、その後、岡山国際サーキットでAE86のチャレンジカップに参戦。約10年ぶりに86/BRZレースでモータースポーツに復帰したという。

次戦予告

TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race 第8戦
開催予定:2016.10.29 ~ 30
場所:鈴鹿サーキット

※プレビューページは2016年10月中旬公開予定です。