Round1
TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race Rd.1 ツインリンクもてぎ
クラブマンシリーズ レポート

2番手からプレッシャーを掛け続けた
小野田貴俊選手が開幕戦を制覇

 2シリーズ制へ移行して3年目のシーズンが幕を開けた「TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race」。
 プロフェッショナルは後期モデルのみの戦いとなった一方で、クラブマンは前・後期モデルが混走となっての戦いとなった。
 開幕戦にエントリーしたのは、昨年シーズンの初戦より7台多い59台。後期モデルにマシンをチェンジしたのは10台強で、多くのマシンが前期モデルを引き続き使用している。
 装着しているタイヤは、ブリヂストンとヨコハマタイヤが二分している状況。ややヨコハマタイヤを履くユーザーが多いように見受けられた。

橋本洋平選手が他を圧倒してレコードタイムを唯一更新

 4月1日(土)に行なわれた予選は、59台が2クラスに分かれてスタート。1組目が行なわれたときは、前日の雨の影響でレコードライン以外の路面が濡れている状況だった。1組目の予選で圧巻のパフォーマンスを見せつけたのが♯84橋本洋平選手で、1周のみのアタックラップで2分19秒081をマーク。昨年のポールポジションタイムを約1秒上回るコースレコードを樹立した。橋本選手に続いたのは♯38神谷裕幸選手でタイムは2分20秒070、3位には2分20秒426をマークした♯771菱井將文選手が入った。
 2組目が始まった11時前には、ほぼ路面はドライの状態まで回復。トップタイムを記録したのは♯600小野田貴俊選手で、2分20秒131をマークした。2番手は2分20秒325で♯703花里祐弥選手が、3番手は2分20秒692で♯333吉田岬選手が続いた。
 2組に分けて競われた予選の結果を受け、橋本選手がポールポジションを獲得している。上位陣のマシンを見ると橋本選手、神谷選手、菱井選手、古田選手が後期モデルで小野田選手と花里選手は前期型。今のところは、どちらのモデルが有利ということはなさそうだ。

トップ5による白熱したテールトゥノーズの戦いが勃発

 迎えた4月2日(日)の決勝Aレースは、9時30分にフルグリッドの45台でスタートが切られた。
 ポールポジションに着いた橋本選手は、好スタートで1コーナーをトップで通過。2番手以降は小野田選手、神谷選手、菱井選手、古田選手という隊列となった。
 トップを走る橋本選手は1周目のコントロールライン追加時で、後続に0.8秒のギャップを築いたが、2周目以降は小野田選手が差を詰めてきてテールトゥノーズの戦いとなった。トップから5番手の花里選手までが2秒以内で連なり、2周目から中盤の6周目までこの攻防は続いた。どのドライバーもワンチャンスを狙っている様子で、拮抗した状況が崩れたのが7周目の130R。トップを走っていた橋本選手がシフトアップ時に失速し、その隙を小野田選手と神谷選手が突きトップ3の順位が入れ替わった。3位へとポジションを落とした橋本選手だが、その後の90°コーナーで神谷選手をパス。しかし、神谷選手も続く8周目の1コーナーで橋本選手をパスし2番手を奪取した。2番手争いの激化によって小野田選手はトップを快走し、逆転でトップチェッカーを受けた。
 2位には神谷選手、3位には橋本選手、4位には菱井選手、5位には古田選手が入っている。

 一方で、14台によって争われた決勝Bレースはポールポジションからスタートした♯12五賀貴男選手が、トップを譲ることなくポールトゥウィンを達成した。

リザルト(決勝A)

Rank Driver Car name Total time Gap
1位 小野田貴俊 ネッツ東埼玉ワコーズED86 23'40.778 -
2位 神谷裕幸 N中部ミッドレススノコ86 23'41.428 0.650
3位 橋本洋平 カーウォッチBS86REVO 23'42.250 1.472
4位 菱井將文 CUSCO BS 86 23'43.822 1.572
5位 古田岬 R-SPEC柿崎ルブテック86 23'49.359 5.537

リザルト(決勝B)

Rank Driver Car name Total time Gap
1位 五賀貴男 SYMS・楡クリ自動車部BRZ 24'18.058 -
2位 加藤尚之 岡崎ルネサンス・らんパーク86 24'20.590 2.532
3位 吉田政美 YMS☆シティーオート86 24'47.930 27.340
4位 鈴木祐子 Kpowers BRZ 24'58.125 10.195
5位 荒川美恵子 もらいぼしヒシキレーシング86 24'58.465 0.340

優勝者コメント
「最初からプレッシャーを掛け続けて
ミスを待ったことが功を奏しました」

#600 小野田貴俊選手

「昨シーズンは、表彰台には何回も登っていますが優勝がなかったので、久しぶりに優勝できて良かったです」と、2015年の第6戦以来の勝利となった小野田選手は、開口一番に優勝の喜びを語ってくれた。
 予選ではポールポジションの橋本選手と約1秒の差があったこともあり、難しい展開が予想された決勝レースだが
「予選ではタイム差が離れていたので、決勝はプレッシャーを掛け続けてミスを待とうと思っていました。想像以上にテールトゥノーズの展開となり、橋本選手がシフトミスによって失速したところをパスできました。最後の2周くらいは神谷選手に迫られましたが、彼とはヴィッツレースの時代からクリーンなバトルを行なってきたこともあり信頼関係はできているつもりです。なので強引なブロックをすることもなく走れました」と後ろから常にプレッシャーを掛け続けたことが勝因だという。
 小野田選手はトップ集団の中で唯一の前期モデルとなるが、後期モデルとの差について聞くと
「ファイナルギアの違いによって後期モデルは加速が良いです。だから、より慎重にコーナリングして、加速重視の走らせ方をしています。コース1周では、得意なセクターと不得意なセクターがあり、どちらが有利とは言えないです」
 ボディ剛性アップやファイナルギアの変更など後期モデルと前期モデルの違いはあるが、現状ではどちらのモデルも同等の速さとなっているようだ。

次戦予告

2017 TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race 第2大会 第2戦
開催予定:2017.5.7
場所:オートポリス