Round7
TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race Rd.7 ツインリンクもてぎ
プロフェッショナルシリーズ レポート

台頭をみせる若手ドライバー#80菅波冬悟選手が
冷静なレース展開をみせ、逆転で初優勝を飾る

 2018年のTOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Raceは年間8大会9戦のスケジュールが組まれており、シーズン終盤となる第8戦がツインリンクもてぎにて9月22日(土)~23日(日)にかけて開催された。
 今シーズンのプロフェッショナルシリーズをふり返ると、序盤からチャンピオンシップをリードしたのは#17織戸学選手になる。開幕戦で優勝すると第3戦と第4戦でも2位で表彰台に上がり、ライバル勢を圧倒した。しかし第5戦以降はノーポイントが続いてしまう。一方、第4戦と第5戦で連勝した#34佐々木雅弘選手は、この時点でランキング2位につける。
シリーズの山場となったのは、第6戦、第7戦のダブルヘッダーとなった十勝スピードウェイラウンド。
第5戦の終了時点でランキング3位だった#82谷口信輝選手が、第6戦で5位、第7戦では優勝を飾った。この結果により谷口選手は81ポイントとなり、2位の佐々木選手に17ポイントの差をつけて、第8戦のツインリンクもてぎラウンドを迎えた。
 今シーズンのプロフェッショナルシリーズは全戦の有効ポイント制となり、最終戦を迎える時点で2位に21ポイント差を付けることができれば、谷口選手が3度目のシリーズチャンピオンに輝くことになる。つまり、王手をかけた状態でツインリンクもてぎに乗り込んだことになる。
 第8戦を迎えた時点でシリーズチャンピオンの可能性を残しているのは、ランキングトップの谷口選手、2位佐々木選手、3位織戸選手、4位#1近藤翼選手、5位#97小河諒選手、6位#60服部尚貴選手に絞られている。

#31青木孝行選手が2番手を0.3秒引き離す
圧巻の速さでポールポジションを奪取

 プロフェッショナルシリーズの予選は、9月22日(土)の11時15分から11時30分の15分間で実施された。天気予報では曇りとなっていたツインリンクもてぎだったが、開始1時間前の10時になると雨が降り始める。ただ、一時的にウエットコンディションとなったがすぐに雨は止み、併催するスーパー耐久のウォームアップ走行が始まると路面は乾き始めた。プロフェッショナルシリーズの予選スタートともにコースインしたのは、#328密山祥吾選手や#60服部尚貴選手、#80菅波冬悟選手などの数台で、このグループでは密山選手が2分18秒517をマークして、計時モニターのトップに表示される。15分の予選時間も半分を経過するが、密山選手のトップタイムを更新する選手は現われない。残り5分のタイミングで、谷口選手や佐々木選手などの上位勢がタイムアタックに入る。この中で、密山選手のタイムを上回ったのは、#31青木孝行選手で2分18秒179を記録する。プロフェッショナルシリーズの予選では、トップから20番手付近まで約1秒差という僅差の戦いが多い中で、青木選手は後続を約0.3秒引き離す圧倒的なタイムでポールポジションを獲得。2位には密山選手、3位には菅波選手、4位には#11脇阪寿一選手、5位には服部選手が入った。
一方でシリーズチャンピオンを競っていた谷口選手と佐々木選手はともにマシントラブルに見舞われ、谷口選手は35番手、佐々木選手はタイム計測なしで終わった。

2番手スタートの菅波選手が初優勝を飾り
シリーズチャンピオン争いは最終戦に持ち越し

 予選から一夜明けて実施されたプロフェッショナルシリーズの決勝レース。前日の不安定な天候とは一転して朝から好天となり、ツインリンクもてぎは強い日差しとなった。
 予定から5分遅れの9時20分に10周の決勝レースが幕を開けた。好スタートを切ったのは2番手の#328密山祥吾選手で、1コーナーをトップで通過。続く3コーナーでも密山選手がトップで、2番手に#80菅波冬悟選手、ポールポジションを獲得した#31青木孝行選手は3番手まで順位を落としてしまう。激しいポジション争いが繰り広げられた1周目を終えるとトップは密山選手で、2番手の菅波選手が0.4秒差、3番手#11脇阪寿一選手が1.1秒差、4番手の#60服部尚貴選手が1.8秒差、5番手の#123松井孝光選手が2.2秒差で追う展開となった。ポールポジションスタートの青木選手は残念ながら、1周目でマシントラブルのためピットに戻っている。
 2周目に入ると6番手を走行していた#1近藤翼選手が松井選手をパスして5番手に上がり、トップ5が集団を形成して6番手以降を引き離す。トップを走行する密山選手と2番手の菅波選手はテールトゥノーズの争いが続き、2周目から4周目のコントロールラインでは0.4秒差を維持したまま通過。レースが後半に入った6周目でもトップ5の順位は変わらず拮抗した状態が続いた。トップ5の争いが激化したのが8周目で、まず2番手を走行していた菅波選手がホームストレートで密山選手に並んで、1コーナーでトップに浮上する。2番手に後退した密山選手は、V字コーナーとバックストレートで脇阪選手と服部選手にも先行を許す。続く90度コーナーでは5番手を走行していた近藤選手も密山選手に対してパッシングを試みるが、2台はサイドバイサイドのままコースオフしてしまう。しかし、2台はすぐにコースに復帰するが、密山選手はこの1周で4番手まで順位を落としてしまった。
 後続が激しいバトルとなったお陰でトップに立った菅波選手は、2番手の脇阪選手、3番手の服部選手に対してリードを拡げることに成功。残り2周もポジションを守り切り、歓喜の初優勝を飾った。2位には初表彰台となった脇阪選手、3位には服部選手、4位には予選14番手から驚異の追い上げをみせた#17織戸学選手、5位には近藤選手が入った。
 予選ではマシントラブルによって満足できるアタックができなかった#82谷口信輝選手だが、決勝レースでは2分19秒711のファステストラップを記録して貴重な1ポイントを追加。この結果によって、シリーズランキングは82ポイントで谷口選手がトップ、2位が68ポイントで織戸選手、3位が64ポイントで#34佐々木雅弘選手となり、この3選手が最終戦でシリーズチャンピオンをかけて争うことになる。

50回記念インタビュー

2013年の7月にスタートしたTOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Raceは、今大会第8戦のツインリンクもてぎラウンドで50戦目を迎えた。2013年の初戦から連続してエントリーしているのは、#5井上尚志選手と#557大西隆生選手のふたり。ともにアマチュアドライバーだが、激戦のプロフェッショナルシリーズに参戦している。

#5井上尚志選手

「3年前くらいに連続出場のドライバーを数えたら5名くらいいたのですが、50戦となると二人になりましたね。こうやって連続出場できるのも、サポートしてくれる企業や関係者がいるからです。思い返すと、2015年のスポーツランドSUGOラウンドでクラッシュしてしまい、次戦がオートポリスだったのです。その間が実質2週間しかなく、新車を貸してくれるオーナーさんが現れたこともあって、連続出場につながっています。このように、色々な人の支援で50戦目を迎えました。私は岐阜で『まんさく自動車』という会社を経営しているのですが、86/BRZレースに出場してからモータースポーツ好きなお客さんが増えました。出続けることで認知度も上がっているので、会社のピーアールにはなっているはずです。レースではプロフェッショナルシリーズに参戦していて、多くのプロドライバーと走れることで刺激を受けています。結果は山あり谷ありですが、これからも諦めずに参戦できればと思っています」

#557大西隆生選手

「前回の十勝スピードウェイラウンドはエントリーしていたのですが、第5戦の富士スピードウェイラウンドでのクラッシュによってマシンが修復できずに参戦できませんでした。それでも、50戦連続のエントリーを祝ってもらって嬉しいです。私は社員ドライバーなので、会社が諦めずに支援を続けてくれるお陰で連続して参戦できています。プロフェッショナルシリーズは、国内の名立たるプロドライバーが参戦していて、レースの実戦で技術を見せてくれます。86/BRZレースはドライビングテクニックの差が顕著に出るので、プロドライバーの技術を見ながら勉強できる素晴らしい機会です。また、連続して出場していることで、プロドライバーとも知り合いになれました。通常なら話す機会も少ないと思うのですが、気さくに会話ができるようになったのも良かったです。激戦のプロフェッショナルシリーズですが、目標はシングルフィニッシュしてポイントを獲得することです。今シーズンは開幕戦でポイントを獲得しただけなので、次は最終戦になりますが上位に入りたいです」

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■暫定スケジュール
①第8戦(もてぎ)レポートのキーワード掲載期間(予定):本日~11/9
②第9戦(鈴鹿)レポートのキーワード掲載期間(予定):10月下旬~11/9
③応募期間(予定):10月下旬~11月中旬
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キーワードクイズ!

問題:「2013年からはじまった『○○/○○○(★1)』レースは『○○(★2)』戦を達成しました!」
★1 の答えは『86/BRZ』。
★2の答えはこちら!
toyotagazooracing.com/jp/86brz/report/2018/08/report.html

リザルト(プロフェッショナルシリーズ)

Rank No. Driver Car name Total time Gap
1位 #80 菅波冬悟 OTG DL 86 23'42.666 -
2位 #11 脇阪寿一 ネッツ東京レーシング86 23'43.406 0.740
3位 #60 服部尚貴 OTG DL 86 23'44.107 0.701
4位 #17 織戸学 サミー☆K-one☆MAX86 23'44.889 0.782
5位 #1 近藤翼 神奈川トヨタ☆DTEC86R 23'46.779 1.890

リザルト(クラブマンシリーズ)

次戦予告

2018 TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race 第8大会 第9戦
開催予定:2018.10.27
場所:鈴鹿サーキット