2020 Rd.5 SUGO

本来ならば3月21日-22日に鈴鹿サーキットで開幕を迎えるはずだった2020年の86/BRZ Race。しかし、新型コロナウイルス（COVID-19）の感染拡大によって各種のイベントやプロスポーツなどの開催が延期されることになり、8シーズン目を迎えた86/BRZ Raceも開幕することができない状況が続いていた。
2020年の開催スケジュールは、第1戦（鈴鹿サーキット）、２戦（岡山国際サーキット）、３戦（富士スピードウェイ）までは中止が決定し、第4戦の十勝スピードウェイラウンドは9月26日-27日へ日程が変更されることとなった。今シーズンは元々8戦が予定されていたが、新型コロナウイルスの影響を受け、5戦のシリーズへと圧縮されて開催されることになる。
昨年の2019年シーズンから1大会2ヒート制が多くのラウンドで用いられることになり、2ヒート制の場合は最大で33ポイント（第1ヒート10ポイント、総合20ポイント、ポールポジションとファステストラップが各1ポイント）を獲得できるため、より熾烈なシリーズチャンピオン争いが繰り広げられるとともに、もしポイントの取りこぼしがあると大きな差が開いてしまうため、安定してポイントを獲得することが求められるようになった。
2020年シーズンも1大会2ヒート制は用いられ、スポーツランドSUGO、十勝スピードウェイ、岡山国際サーキットの3大会が2ヒート制、オートポリス、ツインリンクもてぎが1ヒート制となっている。クラス別けもプロフェッショナルシリーズ、クラブマンシリーズ・エキスパート、クラブマンシリーズ・オープンの3つで昨年から変わりはない。

実質の開幕戦となった第5戦のスポーツランドSUGOは、7月25日（土）の午前中に3クラスの予選が行なわれ、午後には第1ヒートが実施される。翌日の26日は午前中にクラブマンシリーズ・オープン、お昼にクラブマンシリーズ・エキスパート、午後にプロフェッショナルシリーズの第2ヒートが実施され、2020年シーズンの熾烈な戦いがようやくスタートする。
シーズン当初は参戦することが決まっていたが、新型コロナウイルスの影響を受けて当面の間は参戦を見送るチームもいるが、エントリーリストを見るとプロフェッショナルシリーズが28台、クラブマンシリーズ・エキスパートが18台、クラブマンシリーズ・オープンが28台の計74台と、昨シーズンより多くのマシンが3クラスに参戦する。
プロフェッショナルシリーズは2013年のシリーズ開始から7年間で4度のシリーズチャンピオンを獲得している♯1谷口信輝選手が5度目のシリーズチャンピオンへ挑むことになる。谷口選手の3連覇を阻むために挑戦するのが♯7堤優威選手や♯98近藤翼選手、♯34佐々木雅弘選手、♯121蒲生尚弥選手、♯10菅波冬悟選手、♯988井口卓人選手、♯60服部尚貴選手といった昨シーズンのランキングトップ10に入ったドライバーになる。井口選手はチームを移籍してのエントリーとなるが、その他の選手は昨シーズンの体制を引き継いでいるので今シーズンも上位での戦いが期待される。また、クラブマンシリーズ・エキスパートクラスからステップアップした♯305水野大選手、♯610大島和也選手の両名が、プロフェッショナルシリーズのドライバーに割り込んで活躍できるかも注目したい。

クラブマンシリーズ・エキスパートクラスは昨シーズンのポイントランキング上位陣が少ないが、3位だった♯56鶴賀義幸選手、7位の♯130松井宏太選手、9位の♯703花里祐弥選手などが中心となって上位争いが形成されるはずで、この3名に♯162松原亮二選手、♯370菱井将文選手の実力者が絡んでいくだろう。
クラブマンシリーズ・オープンクラスは、昨シーズンのランキングトップ10で唯一の参戦となるのが♯559岡田整選手になる。岡田選手を中心に28台のマシンが混戦を見せてくれるはずだ。
最後に新型コロナウイルスの感染拡大を抑えるために各レースの主催者やサーキットでは予防および拡散防止対策を行なっている。スポーツランドSUGOでも下記の対策を実施しているので、参加者や来場者は確認してもらいたい。
https://www.sportsland-sugo.co.jp/news/other/post_1123.html