2025 Rd.5 FUJI
GR86/BRZ Cup 2025 第5大会 富士スピードウェイ

終盤戦を迎えた2025年シーズンは
今大会で好成績を収めたドライバーが
シリーズチャンピオンへ王手をかける
4月に開幕を迎えたTOYOTA GAZOO Racing GR86/BRZ Cupの2025年シーズン。4月から7月までは1ヶ月に1回のペースで大会が実施されてきたが、酷暑となる8月はインターバルとなり、9月6日(土)-7日(日)に富士スピードウェイで第5戦が開催される。
ここまでプロフェッショナルシリーズ、クラブマンシリーズともに7戦中4戦が終了し、それぞれのポイントリーダーが2位以下を離す展開となっている。
プロフェッショナルシリーズでランキングのトップに立つのは♯7堤優威選手で、優勝1回、2位2回、3位1回と4戦連続で表彰台に登る活躍をみせている。堤選手は4戦で64ポイントを獲得していて、46ポイントとなる2位の♯88井口卓人選手との差は18ポイント。1大会で獲得できる最大のポイントは22なので今回でチャンピオンとなる可能性はないが、富士スピードウェイでも表彰台に登りライバル勢を突き放すと王者への王手が掛かる。ランキングの3位は34ポイントで♯1菅波冬悟選手、4位は28ポイントで♯293岡本大地選手、5位は27ポイントで♯504冨林勇佑選手となっている。
装着タイヤがマルチメイクとなるプロフェッショナルシリーズでは、タイヤのパフォーマンスが勝敗をわける要因にもなっている。今季はアップグレードを施したブリヂストン「POTENZA RE-10D」がダンロップ「DIREZZA β06」を成績で上回ることが多かったが、第6戦の鈴鹿サーキットからダンロップはニューモデルを投入することが決まっている。堤選手、井口選手、岡本選手を含めたブリヂストンユーザーは、今戦でライバルを引き離したいと考えているだろう。
一方のクラブマンシリーズは、♯338NAQUIB AZLAN(ナキブ・アズラン)選手が一歩抜けた活躍をみせている。第2戦を欠場したものの、出場した3戦すべてで優勝していて64ポイントを獲得している。2位の♯990竹村寛成選手が43ポイントなので21ポイントをリードしていて、プロフェッショナルシリーズよりも差が開いている。今大会での戴冠はないが2位以降を引き離せば、第6戦でのシリーズチャンピオン決定もありえるだろう。ポイントスタンディングでは、3位タイに39ポイントで♯707箕輪卓也選手と♯339AMER HARRIS JEFRY(アメー・ハリス)選手、5位には23ポイントで♯311塙瞬佑選手がつけている。
さて、第5戦のエントリーリストによるとプロフェッショナルシリーズは31台、クラブマンシリーズは67台の計98台が出走予定となる。
富士スピードウェイの決勝レースは、45台がグリッドに並べるので、クラブマンシリーズでは22台がコンソレーションレースへ進むことになる。
数多くのレースが開催され、スポーツ走行枠も豊富な富士スピードウェイは、クラブマンシリーズのドライバーでも走り慣れたコースになる。プロフェッショナルシリーズに参戦するドライバーならば得意不得意ではなく、いかにマシンの性能を引き出すかが戦績の鍵となる。前述したように、ここまではダンロップユーザーが劣勢なレースが多かったが、DIREZZA β06はトラクション性能が高いためコースとの相性は良い。ただ、路面温度が高いとその性能が発揮できないこともあり、レースウィークの天候も気になるところだ。仮に堤選手と井口選手が後続を引き離すことになると、シリーズチャンピオン争いはマッチレースとなる。ポイントランキングのトップ10内に入っている選手は全員がエントリーしているので、より白熱したバトルが予選から繰り広げられるだろう。
クラブマンシリーズは、ナキブ選手を止めるドライバーが現われるのかに注目したい。ここまで3戦ともに初走行のコースだったが、それでもレースウィークでコースの特性を掴み、決勝レースではトップでチェッカーを受けている。走行機会が多いライバル勢が、富士スピードウェイで待ったを掛けられるか期待したい。また、クラブマンシリーズは参戦台数が多いため予選は2組に別けられての出走で、クリアラップを取るための戦略的な走り方も重要となる。そのため、プロフェッショナルシリーズと同様に予選から見逃せない戦いになるだろう。
富士スピードウェイの観戦ポイント
第5戦の舞台となる富士スピードウェイは、約1.5kmのストレートを有す国内屈指のハイスピードコース。スピードリミッターが機能するGR86/BRZ Cupでもパッシングのシーンは他のサーキットよりも多く、両クラスともにスリリングな展開が期待される。
通常のカテゴリーではパッシングポイントとなるTGRコーナー(1コーナー)だが、GR86/BRZ Cupのマシンは前述のようにスピードリミッターが効くために抜きづらい。それでも、TGRやダンロップ(シケイン)、パナソニック(最終)コーナーが攻防のポイントとなる。それぞれのコーナーをサイドバイサイドで駆け抜けることもあるので、迫力ある走りに注目してもらいたい。TGRコーナーは観客席があり、他のコーナーも多くの観戦ポイントがあるので、歩きながらベストビューを探してみるのが良いだろう。
今回はピットビルA棟2階のクリスタルルーム1、2をGR86/BRZ Cupを観戦するお客様向けに解放していて、9月6日(土)の13時~13時30分に予選トップ3ブリーフィング(記者会見)、7日(日)の11時20分から12時にドライバートークショーを実施。どなたでも観ることができるコンテンツとなっているので、ぜひドライバーの生の声を聞いてもらいたい。
今シーズンの天王山ともいえるGR86/BRZ Cupの第5戦は、9月6日(土)の9時30分からクラブマンシリーズのA組、9時55分からB組、12時05分からプロフェッショナルシリーズの予選が行なわれる。翌日の7日(日)は、10時10分からクラブマンシリーズ、14時15分からプロフェッショナルシリーズの決勝レースが、ともに10周で競われる。
●現地観戦情報
- 9月6日(土)
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- GR86/BRZ Cup公式予選(クラブマン、プロフェッショナル)
- GR86/BRZ Cup 予選後記者会見
(13時30分ごろ、クリスタルルーム1-2)
- 9月7日(日)
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- GR86/BRZ Cup 決勝レース クラブマン:10Laps
- ドライバートークショー(クリスタルルーム1-2)
- GR86/BRZ Cup 決勝レース プロフェッショナル:10Laps
- Yaris Cup 公式予選
- Yaris Cup 決勝レース 12Laps
- 入場料
- 詳細はサーキット公式ウェブサイト等をご確認ください
富士スピードウェイ公式サイト
YouTube動画配信情報
パソコン・スマホから観戦ください!
9月6日(土)~7日(日)開催の富士スピードウェイは、T.R.A.事務局公式チャンネルよりYouTube動画配信を実施予定です。
公式予選/決勝レースのライブ配信(タイミングモニター or レース映像)です。
現地観戦が難しい方も、下記URLから選手たちの白熱必至の戦いを応援してください!
あわせて、「T.R.A.事務局公式チャンネル」の登録もお願いいたします。
URL: http://www.youtube.com/c/TRA事務局
大会基本情報
- 日程:
- 9月6日(土) ~ 7日(日)
- 開催サーキット:
- 富士スピードウェイ
- 住所:
- 静岡県駿東郡小山町中日向694
- 1周距離:
- 4.563km
- コース幅:
- 15~25m
- 周回数:
- 10
- レース距離:
- 45.630Km
- 最大決勝出走台数:
- 45台
コース図

OYAMA TODAY

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全戦の模様が、CSスポーツチャンネルJ SPORTS 3の番組「MOTOR GAMES TV」にて放映決定!
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