2025 Rd.6 SUZUKA
GR86/BRZ Cup 2025 第6大会 鈴鹿サーキット

残り2戦となった2025年シーズン
チャンピオン争いは山場を迎え
クラブマンは王者決定の可能性あり
7戦のシリーズで競われている2025年のTOYOTA GAZOO Racing GR86/BRZ Cup。今シーズンはこれまでよりも1ヶ月早い4月に開幕戦が行なわれ、9月6日-7日に富士スピードウェイで第5戦が実施された。7戦中5戦を終えた時点でプロフェッショナルシリーズは5大会ともに勝者が異なっていて、チャンピオンシップは混沌としている。一方のクラブマンシリーズは、今季から参戦を始めたマレーシアのNAQUIB AZLAN(ナキブ・アズラン)選手が5戦中3戦を制していてシリーズチャンピオンに王手を掛けている。
まずは、前回の富士スピードウェイ大会を振り返ってみたい。プロフェッショナルシリーズは#7堤優威選手がシリーズランキングトップで同大会を迎えた。2位には#88井口卓人選手がつけていたが両選手には18ポイントの差があり、ここで堤選手がリードを拡げることができればチャンピオンに手が届くことになりそうだった。しかし、堤選手は予選のアタック中に不運にも黄旗が振られていてタイムを残すことができなかった。決勝レースではファステストラップを記録して1ポイントを加算したが、厳しい展開の第5戦となった。決勝レースでは2番手からスタートした#293岡本大地選手が後続に大差を付けて今シーズンの初優勝を飾る。ランキング2位に付けていた井口選手も3位に入り、チャンピオンシップは過熱することになった。結果として、ランキングトップは65ポイントの堤選手、2位は58ポイントで井口選手、3位は48ポイントで岡本選手、4位は#1菅波冬選手で35ポイント、5位は#504冨林勇佑選手で27ポイント、6位は富士スピードウェイ戦で2位に入った#31青木孝行選手で24ポイント。ここまでの6選手にシリーズチャンピオンの可能性が残されている。

一方のクラブマンシリーズは前述のようにナキブ・アズラン選手がチャンピオンシップをリードしている。富士スピードウェイ大会では予選でミスがあったというように、これまでのワーストとなる18番手だったが、決勝レースでは見事な追い上げによって5位でチェッカーを受けて、貴重な8ポイントを追加した。優勝はポールトゥウィンを達成した#63松原亮二選手で前身の86/BRZ Raceを含めて初優勝。2位には#707箕輪卓也選手、3位には#990竹村寛成選手が入り、この結果によってシリーズランキングは72ポイントのナキブ・アズラン選手がトップ、2位は竹村選手で55ポイント、3位は箕輪選手で54ポイント、4位は#339AMER HARRIS JEFRY(アメー・ハリス)選手で49ポイント、5位は松原選手で39ポイントとなっていて、この5選手がシリーズチャンピオンを掛けて争っている。

続いては、第6戦の鈴鹿サーキット大会についてのインフォメーションになるが、プロフェッショナルシリーズは34台、クラブマンシリーズは55台の計89台がエントリーを予定している。鈴鹿サーキットの決勝レースにおける最大出走台数は44台なので、現状では予選で下位となった11台がコンソレーションレースへの出走となる。
プロフェッショナルシリーズは今大会からダンロップ「DIREZZA β07」が使用可能なタイヤとなっていて、ダンロップ勢の菅波選手や冨林選手、青木選手などがブリヂストン勢に対してどのような戦いを見せるのか注目したい。過去の戦績を見ると、堤選手や菅波選手、#121蒲生尚弥がこの鈴鹿サーキットを得意としていて、表彰台に登っていることが多い。
クラブマンシリーズは、ナキブ・アズラン選手のシリーズチャンピオンを阻止できるからがキーポイントになる。第5戦を終えて、ランキング1位と2位の差が17ポイントとなっていて、今大会でナキブ・アズラン選手と2位以下の選手が21ポイント差まで拡げると最終戦を待たずにシリーズチャンピオンが決定する。竹村選手や箕輪選手もシリーズの後半に入って調子を上げているので、チャンピオンシップを盛り上げるためにも勝って最終戦までシリーズチャンピオンの可能性を残したいところだ。
鈴鹿サーキットの観戦ポイント
F1日本グランプリの開催コースでもある鈴鹿サーキットは、全体的にテクニカルなコーナーが多く起伏もある。全長は5807mあり、国内の主要なサーキットではもっとも長く、GR86/BRZ Cupの決勝レースは、走行距離が約40kmとなっているため8周で競われる。全長はあるが、フルブレーキングを行なう箇所が少ないため抜きにくいサーキットでもある。ホームストレートや1、2コーナーなどの東コース、ヘアピンやスプーンコーナーなどの西コースのどこでも観戦できるが、パッシングの可能性があるシケインや1、2コーナーでの観戦をお勧めしたい。鈴鹿サーキットは多くの場所に観客席が設けられているので、見やすいコースでもある。また、アトラクションも併設されているのでファミリーでの観戦にも適している。
今大会でも10月5日(日)にはプロフェッショナルシリーズの参戦ドライバーによるサイン会が実施されるので、ぜひ来場してみよう。
●現地観戦情報
- 10月4日(土)
-
- 10:50~11:05 公式予選 - クラブマンA
- 11:20~11:35 公式予選 - クラブマンB
- 11:50~12:05 公式予選 - プロフェッショナル
- 13:30~14:00 トップ3ブリーフィング(予選後記者会見)ブリーフィングルームにて
- 14:50~ クラブマン コンソレーションレース
- 10月5日(日)
-
- 07:00~ 車両保管解除
- 09:20~ クラブマンシリーズ 決勝レース 8Laps
- 11:35~ プロフェッショナルシリーズ 決勝レース 8Laps
- 13:15~13:30 プロフェッショナルドライバー サイン会 A2パドック内T.R.A.テントにて
- 入場料
- 入場料:詳細はサーキット公式ウェブサイト等をご確認ください
https://www.suzukacircuit.jp/
YouTube動画配信情報
パソコン・スマホから観戦ください!
10月4日(土)~5日(日)開催の鈴鹿サーキットは、T.R.A.事務局公式チャンネルよりYouTube動画配信を実施予定です。
公式予選/決勝レースのライブ配信(タイミングモニター or レース映像)です。
現地観戦が難しい方も、下記URLから選手たちの白熱必至の戦いを応援してください!
あわせて、「T.R.A.事務局公式チャンネル」の登録もお願いいたします。
URL: http://www.youtube.com/c/TRA事務局
- 公式予選(生中継)
- 10月4日(土)10:50ごろ~
- 予選後記者会見(録画)
- 10月4日(土)22時ごろ公開
- 決勝レース(生中継)
- 10月5日(日)
- 09:20~ クラブマンシリーズ
- 11:35~ プロフェッショナルシリーズ
大会基本情報
- 日程:
- 10月4日(土) ~ 5日(日)
- 開催サーキット:
- 鈴鹿サーキット
- 住所:
- 三重県鈴鹿市稲生町7992
- 1周距離:
- 5.807km
- コース幅:
- 10~16m
- 高低差:
- 52m
- コーナー数:
- 18箇所
コース図

コースレコード
- プロフェッショナルシリーズ:
- 2分25秒506(菅波 冬悟 2023年10月28日)
- クラブマンシリーズ:
- 2分30秒463(松井 宏太 2023年10月28日)
SUZUKA TODAY

- mm
- °C
- °C
過去の戦績
プロフェッショナルシリーズ
- 優勝
- 菅波 冬悟
- 2位
- 蒲生 尚弥
- 3位
- 堤 優威
クラブマンシリーズ
- 優勝
- 岸本 尚将
- 2位
- 佐藤 凌音
- 3位
- 菱井 将文
プロフェッショナルシリーズ
- 優勝
- 菅波 冬悟
- 2位
- 堤 優威
- 3位
- 蒲生 尚弥
クラブマンシリーズ
- 優勝
- 有岡 綾平
- 2位
- 岡田 友輔
- 3位
- 菱井 将文
プロフェッショナルシリーズ
- 優勝
- 堤 優威
- 2位
- 吉田 広樹
- 3位
- 地頭 所光
クラブマンシリーズ
- 優勝
- 松井 宏太
- 2位
- 勝木 崇文
- 3位
- 大﨑 達也
GR86/BRZ Cupを
テレビで観戦!

全戦の模様が、CSスポーツチャンネルJ SPORTS 3の番組「MOTOR GAMES TV」にて放映決定!
レースの模様から裏側まで、観戦がもっと楽しくなる情報をお伝えします。