同胞の一番時計!そして史上初3連覇!TGR勢堂々の戦いで2025シーズンを締めくくる!
モタスポコラム その103 2025.11.18
2025シーズン、SUPER GTがいよいよ終わりを告げました。終始、シーズンの始めからリードを保っていたのは我々TGR勢でした。開幕から勝利し、今シーズンは4勝が目標とまで言い放った自信に満ちたチャンピオンカー。そんな王者が史上初の3連覇を達成。常にレベルの高い仕事をするスタッフたちと、上手いドライバーとで築き上げたこのタイトルは、この先どこまで記録を伸ばすのか?それともライバルが立ちはだかるのか?その片鱗も見え隠れしたような2025最終戦を振り返ります。
本人が見たら驚きそうですが、この写真で振り返りスタート。チャンピオン候補筆頭の1号車au TOM'S GR Supra 1年目の伊藤大晴トラックエンジニア。昨年は、データエンジニアとして吉武聡チーフエンジニア(昨年までトラックエンジニア、今季から1号車を統括する立場へと変更)をサポートしていました。昨年は、ピットに必勝祈願の達磨が置いてあって、改めて伺うとそれは大晴くんが来年もよろしくって感じでピットに置いたそう。今年はナシ。どうも余裕が無かったみたいです。めちゃくちゃ緊張したままモビリティリゾートもてぎ入りだったそうです。
それもそうだよね?余裕と思われた1号車は、前戦、前々戦と流れが悪いと言われていました。私は全く悪いと思ってなかったけど(笑)。前戦のようにレースを途中で止めるというのはなかなかこの1号車はないですからね。
大晴くん、ご家族に応援されながらもとても緊張したままサーキット入りです。どうも食欲も無いとのことでした。スタッフは、いつも通り。でも、いくら常勝チームとは言え3連覇は意識しちゃっていたはずです。それぞれのスタッフの意識の中にそれはあったと思うので、敢えて聞いてません。ただ、レースウィークを通して、感じることが多々ありました、まあ当たり前の話ですけどね。
60号車Syntium LMcorsa LC500 GTで定盤を設置しているところを見たり…。今季もいろいろお話してくださってありがとうございました。大阪のノリを毎年勉強させていただいております、はい。
そして、この日はライバル陣営の松田次生選手のSUPER GTを卒業する記者会見があるというので、ニスモ陣営のホスピタリティにお邪魔しました。
大ベテランの次生くんの引退は、最終戦直前にアナウンスされ驚きでした。他メーカーから移籍しインパルそしてニスモのエースを務め、長きに渡りご活躍。なんと25勝もあげたという、無いけど「殿堂入り」的なドライバーさんです。
彼の突然の引退表明は、この25勝がきっかけとなったこと、やり切った感から自ら引退を決意した旨の引退理由がここで述べられました。立川祐路監督の引退の時も思いましたが、立川祐路監督はタイトル3回、最多ポールポジション24回、優勝19回などの記録を持っています。この素晴らしい戦績は、ここまで走り続けたドライバー人生が長かったことという事にも繋がります。
次生くんも46歳と大ベテラン。キャリアは長いです。現在ではドライバー育成制度が確立し、メーカーサポートの中で頑張りながらも戦績を見出せないとそこまでという事でメーカーとの繋がりは消えます。そのあとは、自分でシートを探すことになります。この育成制度を見てきて、若くしてシートを失いレース業界から去ったドライバーも多数います。F1もそうですが、若年化という傾向は国内のトップカテゴリーでも見受けられます。
となると、この脅威の戦績を残すということは本当に至難の業で、今後更新されるのかと思うこともあります。10代で育成プログラムに入るチャンスを掴み、20代で国内外での活躍。その後、どうなるかは自分次第ですが走り続けないとこの大記録を破るのはなかなか難しいと感じます。
次生くんや立川さんに並ぶには、相当な活躍をし続けないといけません。こう考えると、ますます大記録であることがわかっていただけるかなと思うのですが、いかがでしょう。
諸先輩方が第一線を退いても今も業界を支えてくださっているので、きっと次生くんもサーキットでまた会えると思っております。サーキット入りをして早速寂しいことからのスタートでした。
この日の午後は雨が降ってしまい、サーキットが用意してくれた土嚢をピットの前に積み上げる作業をチームのみなさんがしていました。メカさんたち、あれこれ大忙しです。そんな中、2号車HYPER WATER INGING GR86 GTは、きっと作業が終わってから並べるのかな? 96号車K-tunes RC F GT3は、早々に整然と。メカさんの性格なのかな。にしても、ピットに水が溜まるのは避けたいものです。
CIVIC TYPE R-GTがラストラン。Honda陣営は来季、Honda HRC PRELUDE-GTへとスイッチします。決勝日にデモランが行われるので、車両が運び込まれていました。
Honda陣営の伊沢拓也選手が今季を持って、SUPER GTから引退。次生くんは前述の通り。そして、TGR陣営では、石浦宏明選手がGT500からの卒業を表明していて何とも寂しさの増す最終戦。最終戦には、たくさんの「お別れ」があります。見えないところでもね…。
今年もお世話になりました。モビリティリゾートの広報さんたち。ハロウィンのお菓子をメディア用に用意してくださいました。メディアのために奔走してくださる彼女たち、ありがとうございました。
帰り道は土砂降りでした。慣れない道を間違えて遠回り。カーブの多い道よりも、まっすぐの道がほとんどの北ゲートまわりで水戸に向かうのが私は好きです。車も少ないしね。そんなことを思いながら帰りました。
雨は上がりました。決勝まで大丈夫そうな予報でした。
走行が始まると、TGR陣営のタイトル争いも含め前戦に続きエキサイティング。上位14台が1秒以内に入る僅差でスタートします。朝一番は、14号車 ENEOS X PRIME GR Supraでした。キタキタ!とこの時は、思いましたね。調子良いですからね、ほんとこのクルマ。
スタッフのみんなが石浦くんの「LAST RUN」のステッカーを貼っていましたよ。
泣いても笑っても最後の戦いがスタート!TGR勢、まずまずの滑り出し。もっとHonda勢がホームで暴れるのかと思っていました。厳しいのかなと思ったけど、まだ公式練習ですからね。予選までどうなるかわかりません。
結果から先に書くと、38号車 KeePer CERUMO GR Supra大湯都史樹選手が、ポールポジション!アタック2回も行きましたね。石浦宏明選手のGT500卒業に向けて、花道を作ってくれましたね。これはカッコ良すぎました。2番手に1号車でフロントローに並びました。坪井翔選手の「置きに行ってしまった」という余裕のコメントが印象的。そのコメントでダサいと言ったことで、逆に緊張もほぐれたかなと思いますね。そういうことありませんか?追い込むタイプだとそうならないかもだけどね。
Q1でTGR勢もタイトル候補3台がドロップ。14号車、37号車Deloitte TOM'S GR Supra、39号車DENSO KOBELCO SARD GR Supraの3台です。雨あがりのコンディションで、難しい予選になるかもと朝から周囲と話していましたが、本当にそうなりました。
ランキング2位で朝トップだった14号車は、路面に足をすくわれてしまいスピン。これは衝撃でした。夏の富士のスプリントレースで福住仁嶺選手が優勝し、タイトル争いに本格的に加わったと思っていたので少しのロスも許されないレースです。決勝で追い上げのできるクルマではありますけどね。そして、Q2がまたびっくりの結果となるのです。
Q2は、3位から4台6位まで日産勢が連なりました。最近調子良いとは思っていましたが、4台となるとオーバーテイクするのがこれまた大変かもですね。そこへホンダ勢4台と仲間同士が繋がる予選でした。
38号車の驚きのポールポジションのあとの会話。
岡島エンジニア:「赤付けてくれるからびっくりしちゃった。これタイヤ持つ?大丈夫?」
石浦くん:「誰もアタックしてないときから、一人でアタックしちゃってるし」
大湯くん:「イケる気がしちゃって」
冗談っぽく言ってますけど、今ここで現実に起きたスーパーアタック(何か他に表現ないかしらね)でした!カッコよすぎでしょって思ってね。ドラマティックでした。
GT300クラスもドラマ仕立てのようなリアル。16回目のポールポジションの61号車 SUBARU BRZ R&D SPORT山内英輝選手。こちらも、スバルの二人がEJ20のエンジンでのラストランの花道を作りました。井口卓人選手は、GT500時代に石浦くんと39号車で、2011年39号車 DENSO SARD SC430で1年だけコンビを組んでますね。
当時、ミシュランタイヤを武器に2011シーズンでポールポジションを3回獲得。しかし、とても衝撃な終焉を迎えるレースが続きましたね。
優勝は一度もできませんでした。何度泣いたことでしょう。一緒に戦った時期、覚えています。そんな二人がポールポジション記者会見場で一緒になりました。思いがけず、ゆるく賑やかなポールポジション記者会見となりました。いつもと雰囲気がかなり違いました。
会見のあとキッズピットウォークを見に行ってみたら、終わりにHondaドライバーが集まって、伊沢拓也選手に花束を渡してみんなで記念撮影をしていました。そこには、福住仁嶺選手の姿もありましたね。少し遠慮してしまいましたが、今思えばもっと堂々と写真を撮ればよかったです。メディアの方も集まっていたので。
伊沢くん、サーキットで話し相手になってくれました。今後もサーキットにぜひ来て欲しいですね。もちろん来られると思っていますけどね。業界の真剣な話をしていることが多かったですね。ドライバーとしての考え方など参考になることも多くてね。願いを込めてGT300で待ってますよ。スーパーフォーミュラでは監督しているから、会えるか!まずは、お世話になりました。という訳で最終戦決勝まで残すところあと1日…。
そう言えば久しぶりに、トヨタくま吉に会いました。ちょっとサーキットに出没する機会が減ったら、キッズピットウォークで、「あれなに?」「くまモンじゃないよね」「名前古臭くない?」などの反響の声が聞こえて来ました。またサーキットに遊びに来てみんなに覚えてもらいましょうね〜!待ってるよ!
⚪️決勝
水戸から気持ち良くドライブして最短で到着。スイスイでした。モビリティリゾートもてぎの駐車場のクルマが例年よりも少なく感じました。決勝日は32,000人の来場がありましたけどね。パドックとオーバルを結ぶシャトルは、私しか乗ってないのに出発してくださって、往復とても楽ちんさせていただきました。シャトルがあるので、オーバルでも問題なしです。帰りも遅くまで運行してくださってありがとうございました。快適に過ごせました。
ピットウォークやドライバーアピアランス、トークショーに表彰式など追いきれないのが、最終戦。石浦くんのお別れのタオルを掲げるチームもありました。阪口晴南選手は、立川監督の時もそうでしたが、ヘルメットのカラーリングを石浦くんのヘルメットと同じリバリーにしてレースに挑みましたよ。先輩思いです。チームメイトの大湯都史樹選手は、花束を渡しました
日産勢も松田次生選手と記念撮影していました。
52号車 Green Brave GR Supra GT吉田広樹選手がGraded Driver 100戦表彰を受けました。ちょうど前のオートポリスが100戦目となりましたが、シーズン表彰として最終戦でいつもまとめて表彰をしてますね。今回は、お一人だけでした。
そして、来年Honda陣営の新車のお披露目です。
F-2戦闘機を眺めたあとは、ウォームアップ走行からのグリッドウォーク!
ポールポジションのクルマが最後にコースインしてグリッドへ向かう姿はいつも美しいと思って見てしまいますが、そのグリッドへクルマを運んだ石浦くんは、どう思ったのでしょうね。眺めの良い景色を記憶にとどめておける事、後輩に感謝ですね。優勝はありましたが、ポールポジションは久しぶりではないでしょうか?ちょっと調べてないけどね。このあとグリッドでは、あちこちで別れを惜しむ光景がありました。
これ気づいてなかったです。
TGR応援席に行ったんですね!他メーカーがやっているのですが、なかなかTGRでは根付かず…。17年くらい前の担当の方がトライしてドライバーを集めてくれたのですがね。次のレースでは忘れてしまうというか、現場でこれまでと違う動きをすることはとても努力のいることでして。しかもみんなチームが違うので、簡単そうに見えてこのアピアランスは、なかなか難しいことになってしまったんですよね。石浦くんの卒業もあったからかな。来年は開幕戦からファンのみなさんの前に行けたらいいなと思います。
決勝は、スタートから1号車が前に出る機会を伺うという予想は、誰もがしたでしょう。タイヤ無交換作戦はそれをしないとチャンピオンの前に出られないので、やるところがあるかもという噂はありましたね。100号車がその作戦を取り、どうだろう?と見ていたらタイヤ交換組と遜色ないタイムを刻み4位。繰り上がって3位というとんでもないことをやり遂げました。ライバル陣営も最後までタイトルに貪欲なのは当たり前のこと。とても熱いレースを見せてくれました。さすがHondaのエース車だと思いました。
チェッカー直前、いつものピットに伺いました。片付けしてていつものチームで笑ったけどね。これが良い意味で勝ちに慣れたチームだと思います。そして、サミチーフメカはタイヤ交換ダサかったといい、一緒にタイヤ交換している岩森くんは、推し活(笑)。
あれ?何もないの?とサミに言ったら、これが用意されました。大晴くんの初タイトルへのウォーターファイトのお水ですね。罰ゲームみたいになってしまいますが、エンジニアとメカの繋がりが強固じゃないとこんなことはできません。
ブリヂストンさんからは、チャンピオンキャップが用意され、そろそろその時に近づいて来ました。
おめでとう!史上初3連覇達成!やっぱりなようで、意外に苦労していたシーズンに決着が付きました。そして、記念すべき「P1めんそーれV3」のサインボード(笑)。最初なんだろ?と思っていたら、今季は、石垣島豪華ホテル3泊4日へ30名ご招待というチャンピオンへの賞典があるんです。そこへ行くぞ!というサインボードでした。行く気満々は当然ですが、ちゃんと会社的に4日、30人もお休みをくれるのだろうかという心配もありますが、せっかく史上初の3連覇をしたので、行って欲しいですね。楽しんでいるLINEが来ること祈ってます(笑)。あまり羽目を外さないようにね!
最後まで堂々のレースでした。おめでとうございました。
パルクフェルメで、せっかくだからスタッフの記念写真を撮りました。吉川マネのリュックは、ドライバーの為のブルゾンやらいろいろ入っています。準備を整えてからいかないと、ドライバーは夜までしばらく表彰式やら会見が続きだいぶ時間が経過してからでないと戻って来られないので、マネージャーもサポートができません。さすが慣れてますね。そんな光景を見ながら一旦表彰式へと落ち着きました。
表彰式は、グランドフィナーレということで毎年ドライバー全員が登壇した中で行われます。プレゼントの投げ込みもね。ここで石浦くんの奥様とご長女ちゃんと久しぶりにお話しができました。赤ちゃんの時、ママが抱っこしている写真を撮ったはず富士でね。ママも変わらず元気そうで良かったです。三女ちゃんが、パパがGT500を下りると言ったら泣いたという話を石浦くんがしていましたが、そうだったようでね。私も驚きましたが、それでも石浦くんは走り続けるからまだまだ楽しみがいっぱいなはず。まずは節目に良かったです、会えて。
会見では、健太はすっかり疲れてましたね。30周近く12号車をおさえて、集中力をかなり使い果たしたからでしょう。見事でした。坪井くんも毎年、会見長いなあって顔をするのですが、確かにかわいそうなのですが、それだけすごいことをやり遂げたので諦めてちょうだいと思うわけです。
これが終わるともろもろ終えてようやくチームに帰れるんです。およそチェッカーから3時間以上の時間が経過してますね。
チームに戻って撮影の準備が始まったら、最初にこんなことしてました。やっぱり一緒に戦ったメンバーと勝利を分かち合いたいですよね。大晴くんとの関係もますます信頼できるものになったと思います。
このチャンピオンチームの撮影の前に、こちらが先に撮影を行なっていました。
セルモさんがチーム撮影してました。石浦くんファミリーも参加して。微笑ましいですよね。
その前は、こちら。チャンピオンとか会見続きで待っていられなかったかも?有志による撮影ですね。残ってくださったドライバーさん、監督たちもお疲れさまでした。全く話せずでしたが、今季もお世話になりました! 19号車WedsSport ADVAN GR Supraマサ監督(坂東正敬監督)は、再来年のタイヤの変更(ヨコハマタイヤからブリヂストン)で来年はいろいろ大変そうです。ガンバってください!とにかく応援してますからね!
チャンピオンのコメントはたくさんあちこちにあると思いますので、担当したエンジニアと、最終戦ポールポジションを獲得して執念を見せた38号車のトラックエンジニアと大湯くんのコメントを掲載しておきますね。
「今季は、ノーウェイトのレースの予選が全て2位でした。開幕も富士のスプリント2つも2位。もてぎも2位。レースで勝てればそれで良いのですが、心残りでもあります。今日のレースは早めにトップに出られれば良いなと思っていましたが、坪井選手が死ぬ気で行ってくれて素晴らしかったです。ヤマケン(山下健太選手)が途中であのような展開(12号車と抜きつ抜かれつ)になるのは、タイヤ的に織り込み済みでしたが、彼ならしっかり抑え切ると確信していました。坪井で抜いてヤマケンで抑えるというのが、うまい具合に機能しました。今季は、自分しか担当変えがなかったんです。メカニックも変わってなく。それでタイトルを取れて良かったです。
久々にさっき(夜19時)、味のするもの(おにぎり)を食べました。レースウィークは、心ココにあらずで眠れませんでした。5分おきに天気予報を見ちゃったりしてましたね。ここんとこ、ずっと食べられなくて1ヶ月で5キロ痩せちゃってタイトル争いが良いダイエットになりました。応援ありがとうございました」
「終わって見れば自分たちが優勝で1号車が2位でもタイトルというのが理想なのか、いや自分たちがタイトルを取りたかったですね。今日はアウトラップの途中まではカッコよかったですけどね。燻銀みたいなすさまじい隊列を作って迷惑をかけたおかげでランキング3位になりました。自分たちもタイヤ無交換もできなくはなかったけれど、ポールポジションですから、そこまで(100号車のタイヤ無交換作戦)やらなくてもとか、12号車 TRS IMPUL with SDG Zも車検落ちはしてしまいましたが、タイヤに関して学びはありました。
ポールポジションを取れたのはよかったけれど、攻めすぎたなというのが感想です。石浦さんが序盤の競り合いで3位になってしまい、タイヤが温まってからは12号車の後ろでした。何もなければトップから4秒以内のところに居たかなと思います。7秒近く遅れてしまってそこから自分と交代しましたが、ピット作業で12号車を抜き返したという良いところもありました。ここまではOKです。
そこからアウトラップの勝負となるのは自覚していました。1号車は、2位でもタイトルだったのでそこまで賭けに出る攻めはしないだろうと思っていたので、我々のチャンスはアウトラップしかないと思って、人生マックス値でプッシュしました。攻めすぎと見誤りもあって、タイヤを感じ取る力を欠いたと思います。気の方が空回りしちゃいました。タイヤが温まっているだろうと判断。普段はもっと温めに行くと思いますし、温め方よりも速いラップというのを意識してしまいました。石浦選手が3番手になった瞬間、間に12号車が入った時に焦りが生まれてしまいました。言い訳になっちゃいますけど、攻め方がいつもよりも冷静さを失った感じですね。その後はロックアップしてタイヤもワイヤーが出ていた状態で走っていたので…。来季は誰と組むのかわからないけど、戦える体制を作ってタイトルを取りに行きます!」
「持ち込みのセットを現地で調整してポールポジションを獲得できたことはとてもよかったです。ポールポジションを獲得し昨年よりもポイント的によりタイトルに近づいたことで、力が入ってしまったんでしょうか?ドライバーもチームも緊張感が表面上に出てしまったように思います。常にタイトル争いをしている空気に慣れることが必要で、そこがトムスの強さなんだと思います。チームみんながやるべき仕事をしっかりやったけれどもタイトルを取れませんでしたが、何より目標としていた優勝を第2戦で達成できました。その上でタイトルを取りたかったのですが、チームが強くなって来たと感じます。
来季は、迎えるドライバーはまだわかりませんが、誰が来るにせよGTで初めて僕らが迎えるドライバーになるので、新しい体制で今年よりも良い結果を出して行きたいです。2年、このチームを担当しましたがチームの成長も感じます。今後も常に何かを発見しブラッシュアップしていく事は変わらないので、タイトル目指して頑張ります!」
暗くなって本当にサーキットを去る直前にみなさんにお話を伺いました。大湯くんの心境が手に取るようにわかる最終戦でしたね。
チャンピオンエンジニアがチャンピオンメカのサミくんを「この人の作るクルマはスゴイんですよ」と信頼関係を示す言葉をフツーに述べました。最後は「人と人」なんだなと思うシーンでした。今やレースはAIを取り入れ、データの解析なども以前より容易にできるのだと思いますが、人のチカラ、勘というものは侮れなくて大いに関係あるなと思うんですよ。え?お前に何がわかる?ですけどね。話すとますます長くなるので、この辺で!来季のいろんな「変化」も楽しみにしています!
ほんとこれが最後!SUPER GTと併催のFIA-F4。TGR-DCからランキング2位だった29号車 TGR-DC RS F4鈴木 斗輝哉(すずきときや)選手ですが、」プロフェッショナルクラスの最終戦で逆転タイトルを決めました。グリッドには応援に行ったのですが、そっと声はかけずにいました。怪しくてすみません。ちゃんとした写真がなくてごめんなさい。今、マカオグランプリに行ってますね。頑張って!そして、鈴木選手と育成ドライバーたちの来季の活躍も期待してます!サーキットで早く観たいねレースを!
という訳で、一年間ありがとうございました!あとは、スーパーフォーミュラの最終ラウンドで今年の現場は終わりです!鈴鹿で待ってます!
(写真 トヨタ自動車、GTアソシエイション、大谷幸子 テキスト 大谷幸子)