38号車 KeePer CERUMO GR Supra2位表彰台獲得!まだまだ伸び代あり! 〜 SUPER GT 第7戦オートポリス 〜
モタスポコラム その119 2026.10.30
年イチ九州大会のSUPER GT、この上ない青空のもと3日間、サーキットで過ごすことができました。気持ちよかったですよ。
オートポリスの方も、レースウィーク予選・決勝と晴れたのが久しぶりとおっしゃっていました。開催中止になったカテゴリーもあるので、本当に喜ばれていました。お世話になりました。
今回は、38号車KeePer CERUMO GR Supraが2位に入りました。おめでとうございます!レース終わりに、岡嶋エンジニアと話せましたのでのちほど。
そして、今大会は、熊本復興支援大会と位置付けられ開催されました。無事に開催できたこと、喜ばしく思います。では、振り返ります!
○搬入日
九州ラーメンからのレースウィークがスタート。サーキットは大分県日田市にあるのですが、今回も滞在は肥後大津、熊本県です。
前夜のお話をちょっと。ラーメン屋さんへGO。初めて行ったところですが、有名店だけあって本州から大移動して来た関係者でいっぱい。このときは4チームに遭遇しました。熊本空港からレンタカーをピックアップして直行したらしき同じルートを辿るチームさんも。今回は、30台近く木曜日に搬入を済ませていたようで、サーキットから来られたチームもいらっしゃいました。背脂入りのこってりラーメンでしたが、男子たちは替え玉当たり前でした。私は食べそうに見えて、残しちゃいました。具合悪いのかと心配されましたが。
翌朝、ちょっと胸焼けのスタート。サーキットは紅葉が始まっていました。長い夏を過ごしていましたから、ミョーに新鮮でしたね。トランポがすでにサーキット入り。前日に搬入を済ませても一旦また外に出るんですよ。パドックに並べないといけないので。決められたスペースに整然と並んでますでしょう?あの大きなトランスポーターが。テキトーに並べたら大変なことになりますからね。翌日いつも通りに決められた順番にパドックに入らないと全車並べられないです。お疲れさまです。
さて、例年この第7戦でサクセスウェイト(以下、SW)が半減になるわけですが、今季は第3戦セパン大会が中止となったため最大のSWが科されるのがこの大会となりました。3時間の長丁場です。
サーキットのコースの外側にピットがあるので、逆回りに見えるのがこのサーキットの特徴。それに合わせて給油口もピット側、マシンの左側に付け替える車両もあります(変えなくて良い車両もあります)。
ふとね、19号車坂東監督が現れ「勝たないと!」と言いに来られました。もちろん私もそれも願っています。少し近況を伺いました。というか話してくださいました。それは心の中にしまって起きますが、前戦はSCのタイミングもあってという感じ。目のことが心配でしたが阪口晴南選手もしっかり参戦(先日のスーパーフォーミュラ第9戦、第10戦を目の負傷で欠場)。良かったです。ガンバですよ。
あと、不運続きの37号車も、1勝が欲しいよね。14号車も前戦は予選も決勝もタイヤのチョイスなどうまくいかなかったみたいですね、元気がないのが気がかりです。タイトル争いに絡むクルマだと思っているので。
ハロウィンを意識しているのはGT500ではGR勢だけでしたね。スーパーフォーミュラからの流れかな。レクサスガズーレーシングのトランポ。男子が飾るとこうなるのかという仕上がり。もうちょっと可愛くね!と課題にしておきます。
この日は早めの帰還。と言ってもサーキットから肥後大津まで小一時間。なんだかんだ距離あるかな。翌朝は渋滞が怖いので早起き。サーキットからの注意勧告もあったしね。早寝推奨です。
帰りゲートの前にはすでにオープン待ちの車がたくさんいました。待つのもちょっと大変だと思いますが、九州開催を楽しみにしてくださるのがとてもうれしく感じますね。SNSの「Threads(スレッズ)」見ていても、初めて観戦に行きます!という投稿が結構あってうれしくなりました。見つけると「いいね!」しちゃいますね。レース終わってからもね。ありがとうございます!
○予選日
カメラ持ってピット周りからスタート。39号車DENSO KOBELCO SARD GR Supraの朝礼に遭遇。少し緊張気味に見てまわるピット。スペース的にあまり長居もできません。
ほどほどにして、サーキットサファリへ。撮影の仕事があったので参加です。始まる前にバスに乗車されていたファンの方とお話をさせていただきました。関西からお見えで、行ったことのないサーキットはスポーツランドSUGOだけどいう、かなりのモタスポ大好きファンのファミリーでした。サーキットサファリも初めてではなかったんですよね。誰のファンというよりも、レースの雰囲気が好きで来られているとのことでした。
そのプラクティスは、19号車 WedsSport BANDOH GR Supraがトップタイムで終わり、ブリヂストン以外のクルマのかける思いが感じられました。
GT300の52号車の吉田広樹選手(熊本県出身)のお顔を撮りに行ったんだけど、ドライバー交代の前に時間切れ。その時には撮れず。6月、7月と大雨に見舞われ、サーキットのある阿蘇周辺も記録的な大雨が降りました。その後、地震などの自然災害の被害に遭うなどし、その復興とこのオートポリス大会の開催への影響も心配されていました。
7月には、SUPER GTのオーガナイザーであるGTアソシエイションの呼びかけで集められたチームの善意の詰まった支援物資が集められました。オートポリスと九州のチームの皆さんで周辺に寄付されたのですが、現地熊本で吉田選手は手伝われていましたね。今回の大会が中止にならず良かったと思います。みんなで訪れて経済をまわすという観点でね。
さて、ピットウォークもいつも通り大賑わい。ハロウィン仕様にするピットなどもあり、少しずつ様変わりしているファンサービス。コアなファンもお祭り感覚の子どもたちも取り込んでハードルを下げていい感じだと思いました。
初めてピットウォークに行ったときの緊張感を今でも私は覚えています。どこから入るんだろう?ドライバーさんがいたらどうしたら良いんだろうと、大昔に真剣に考えたことがありますが、楽しめばいいのよね(笑)。仕事で行ったせいかミョーに生真面目でしたね。当時はネットの写真を見まくって、ピットウォークってこんな感じなんだなあーって事前学習してから行ったんですよね。今では自分のサーキットみたいな顔して歩いてると言われますが、誰でも「初めて」はあってね。色々感慨深いです。
いざ予選!
GT500クラスTOP 4が、前戦と同じ順位でした。これにはどう言ったら良いのかですが驚き。ダンロップタイヤのHonda 64号車がポールポジション!3位に19号車が入りました。19号車は、今回、初めて履くタイヤでアタック。来季の参戦のないヨコハマタイヤですが、開発は続いていてそれに結果で返したいと国本雄資選手。ゆうじの気持ちが痛いほどわかりますね。ほんとポディウムに乗せたいと思いました。
記者会見のミックスゾーンの途中でピットロードに走り、キッズピットウォークへ。小さい子どもたちのたくさんの笑顔を見てうれしくなりましたね。大人ばかりの世界は頭が固くなりそうでね。ふとそんなことを思いながら1日が終わりました。なぜそんなことを思ったんだろう?子どもに接するときの余裕というかなんでしょうね?疲れてます自分?めちゃくちゃ癒されましたねえ。
この日もありがとう!の快晴!いつもゲートの渋滞で周辺のミルクロードも混むと思って早めに出たら、ゲートは早めか終日開いていたようで、全く混乱がなかったです。チームの皆さんも早めに来られていましたけどね。
FIA-F4のレースをモニターで見つつ、いざピットウォーク。ピットロード、ホームストレートにはたくさんのお客様。腱鞘炎が悪化したので決勝日はカメラを持てず…。
グリッドウォーク。いよいよ3時間レースが始まりです。
自衛隊の音楽隊が来られたり、F-2戦闘機が飛んだり、毎回、盛り上げてくれるオートポリス。ポリ坊も健在でした。
レースは、濃かったですね。序盤からリタイアもあり、残念もいっぱい。36号車がピット作業違反。速かったんでしょう?というと、コクリと伊藤エンジニア。秒で攻めている証だと思いますね。失敗というよりも。もちろん失敗ではありますが(どっちなんだよって感じですけどわかってください)。
38号車が調子良いまま2位表彰台獲得!安定感が出て来ました。小林利徠斗選手、すごいね。緊張しているようにも見えないんだよね。前戦でピット作業のこと書いたっけ。体格差があるので、そこが工夫のいるところ。内容については書きませんけどね。チームも頑張ってサポートしています。良い方向に行っていて頼もしいです。近い将来、タイトル争いに絡んで来そうです。
4位に37号車 Deloitte TOM'S GR Supraが入賞。復活したかな?という訳で、38号車、37号車のエンジニアと最後お話しできましたのでどうぞ。
▽38号車岡島エンジニアのコメント:決勝3位
土曜日は持ち込みが良かったのですが、36号車に足りているレベルではなかったですね、前に行けましたが、Honda勢に対しても足りていない感じでした。
今回は、レースフォーカスのセットで考えて来ました。ペースが上がらないスティントがあったり、ピックアップで苦戦しているところがありました。2位は獲れていますが、みんなに対して申し訳ないと思っています。ストラテジーは狙い通りではなかった部分もありました。狙いとズレるレースをしてしまったし、優勝の可能性もゼロではなかったと考えると所々悔やまれますね。表彰台はうれしいですけどスッキリはしていないです。
―――ホンダ勢の強さはどう思いますか?
予選Q2を考えると、チームやGR全体で考えないといけない課題だと思います。
最終戦は、昨年ポールポジションを獲得しているのでそのデータを活かしつつ頑張ります!
▽37号車大立エンジニアのコメント:決勝4位
最初、気温が高いうちは良かったんですけど、2スティントのミディアムでSCが入って、残り40ラップあったのですが我々は入らず。ただタイヤのピークを使い切って終わってしまい。最後のスティントでソフトに振ったタイヤで12号車は抜けましたが、採取的に自分の戦略ミスだと思っています。タイヤのチョイスが、100、36、38と比べたら上手く行ってなかったなと。結果的に、今回の3時間レースは早く入った車が正解でしたが、こういうレースはやってみないとわからないのですね。ただ言えるのは、自分では早い段階で戦略ミスだと思いました。
なるほど。お二人とも結果は悪くないのだけれど、浮かないお顔で話してくれました。優勝が目標ですから、一戦一戦課題も出て来ますよね。お忙しい中、撤収の手を止めて下さってありがとうございます。いつも感謝しております。
GR勢は10位までに5台が入り入賞。14号車が今回震わず。メカさんたちとも話しましたけどね。最終戦は、GT300の兄弟チームがGR GT3をエントリーして注目のチームでもあります。2台でカッコよく駆け抜けて欲しいですね。ガンバですよ!
Honda 100号車が今季2勝目を挙げ、Honda HRC PRELUDE-GTは、第4戦・富士から第7戦・オートポリスまで4連勝となりました。4連覇を目指すランキング首位の36号車は、なんと3ポイント差まで詰められました。もう来週に迫った最終ラウンドをどう戦い抜くのか、ドキドキしながら待ちたいと思います。最後は、ますます盛り上がりましょう!
96号車K-tunes RC F GT3、最年長コンビがチームに2019年以来、7年ぶりの優勝をもたらしました。新田守男選手、高木真一選手、おめでとうございます!「古代兵器」と言われることが悲しいとおっしゃるのは、GT3などのカスタマーレーシング担当のTGR-Dの櫻井さん。でもめちゃくちゃ喜んでいました。古代兵器と呼ばれても仕方ないくらい、投入してからだいぶ長くなりました。2017年にFIA公認を取得した新型RC F GT3を投入(2015年から2年間は先行開発車)。このレクサスRC-F GT3の参戦当時を私も思い出し、表彰式の始まる前、櫻井さんといろいろ話しました。櫻井さんもおめでとうございます!写真撮っておけばよかったね。
このチームからTOYOTAのキャリアが始まった阪口晴南選手。以前このクルマでもGT300クラスに参戦しています。2019〜2020年K-tunes RC F GT3、相棒は新田守男選手。2勝挙げてシリーズランキング2位でした。速さを遺憾無く発揮しGT500クラスへステップアップ。GRのメーカー育成ではないドライバーの昇格で(時折あります)、実力で勝ち取ったとも言えますね。現在も他のカテゴリーでは、このチームからエントリーしていますが、チェッカー後に祝福に訪れていました。ほんと嬉しそうでしたね。晴南くんもおめでとうだね!
30号車apr GR86 GT織戸学選手が、このレース後にご自身のSNSでSUPER GTからの引退を発表しました。GT500は、全日本GT選手権39号車デンソーサードスープラGT。2003年のオートポリスでの勝利を今でも忘れません。ヨコハマタイヤとともに、かれのレース人生はあったと言っても過言ではないでしょう。2004年〜2007年まではトヨタチームツチヤに在籍し、相棒はドミニク・シュワガー選手。2006年にはTOM’S から移籍し、お父様のチームで走った土屋武士さんがチームメイトでした。マシンは、25号車ECLIPSE アドバンスープラでした。最後のシーズン、お仕事をサポートさせて頂いたので忘れませんね。
GT300では、19号車ウェッズスポーツ IS350で2009年にシリーズチャンピオンに輝いています。これも覚えています。GT500で36号車PETRONAS TOM'S SC430がチャンピオンを獲得したので、トヨタが両カテゴリーを制したと思ったんです。相棒は、片岡龍也選手でしたね。彼もGT500クラス経験者。GT500の台数も減ってしまってシートがなくなり300クラスで頑張っていましたが、力が有り余っている時期でした(笑)。RACING PROJECT BANDOHがタイトルを獲得したのは、まだGT500クラスに上がる前のことでした。
織戸選手、以前はオリダーって呼んでました。近年、次女の茉彩さんも業界に入りバリバリ仕事してますよ。レーサーでもあります。今年お姉ちゃんの方にお子様が生まれその様子をSNSに投稿していました。おじいちゃんになりましたね。かっこいい“じいじ”ですよね。なんか月日の経つのは早いね。人生のページも増えまくりだ。
最後のもてぎラウンドは、奇跡を起こしたいとチームメイトの平良響選手がSNSに投稿していました。最後のラウンド、素晴らしい時間になるよう祈ってます!お疲れ様でした!
大谷幸子の近況
イマドキの時事ネタを。メディアの新しモノ好きの界隈では、レース以外の話では2つ折りのスマートフォンの予約の話で大盛り上がりでした。私は不調になってしまったノートパソコンを新調したばかりですのでお高いスマホは静観。仕事用スマホが古くなってしまったので、機種変したいですけどね。GR KARTよりもお高いので考えちゃいます。
私はこのオートポリスでは、決勝が終わってから、WECバルセロナ6時間レースがスタートしたので、LIVEをスマホで見ながら仕事をしていました。日本時間午前1時がチェッカー、普段からその時間は仕事しているので(夜中も仕事するのが静かで好きなんですよ 終わらないからこの時間っていうのもあるんですけどね)ちょうどいい。ホテルに戻ってからは、現場帰りで寝落ちしながらもどうにか見られました。チェッカー後、お祝いメッセージをスペインに送って爆睡。
トヨタレーシング1−2(8号車優勝、2位7号車)フィニッシュで、最終戦を待たずしてマニュファクチャラーズタイトルを決めました。今季は、強さを発揮したシーズンでしたね。7号車マイク・コンウェイ選手が引退を発表していますが、彼のラストレースとなるWEC最終戦、ドライバーズタイトルの行方は、トヨタ・レーシングの2台による一騎打ちになりました!
コンウェイ選手、マカオ・グランプリでちょうど20年前の2006年に優勝していて、それを目の前で見ました(笑)。ずっと名前を覚えていて、気づけば2014年WECでリザーブドライバーとしてTOYOTA入りしていました。さらに付け加えると、その2006年のマカオグランプリは、予選ポールポジションで、予選レースで決勝のグリッドが決まるのですが、その予選レースで優勝したのが小林可夢偉選手(ASMフォーミュラ3)、予選2位から予選レース3位になったのが平手晃平選手(マノー・モータースポーツ)でチームメイトが中嶋一貴選手でした。もちろん一貴もマカオでレースに出ていていましたが、育成ドライバーの括りで、ヨーロッパから来ている可夢偉くんたちみんなとご飯しましたね。趣味の手相もドライバーたちのを見ましたよ(笑)。当時のトムスは、エイドリアン・スーティル選手と大嶋和也選手が参戦しましたね。こちらは7年ぶりの表彰台決勝3位でした。マカオ・グランプリ、レポートしたいですね。今年はスーパーフォーミュラ最終戦とバッティングしているのが悲しい。
ヨーロッパにTOYOTAの育成ドライバーが出て活躍した、ほんと初期です。記者会見で英語で応対する可夢偉くんと晃平を見て、ドライバーの育成の校長先生だった関谷正徳さんが感慨深げにこうしたかったとおっしゃってね。自分が英語を話せていたらかなり違う世界が待っていただろうって話してくれたんです。とてもコンプレックスに思っているとね。やっぱ英語大事ですね。
話、膨らみすぎてごめんなさい。いやー、自分の歴史も古すぎて呆れる…。
そしてこのWEC最終戦もまた、SUPER GT最終戦とレースウィークがバッティング。ヘロヘロになりながらも、スマホ片手に観戦したいと思います。日本時間19時スタート。午前1時チェッカー。SUPER GT最終戦は、毎年ホテル帰るとドア開けた瞬間、記憶がないけど楽しみにしています。ワクワクしかない!どちらも!
シーズン、ラストスパート!あとちょっと頑張らねば! またね!
(写真 トヨタ自動車、GTアソシエイション、大谷幸子 テキスト 大谷幸子)