• モタスポコラム その17-波乱だらけのGT富士! ~スーパーGT 第2戦~
    (写真:トヨタ自動車)

波乱だらけのGT富士! ~スーパーGT 第2戦~

モタスポコラム その17 2021.5.14

久しぶりの長距離レース、見応えあり!やっぱりドラマがいっぱいでした。勝者は一人(1台)なのはわかっていますが、その勝者になれなかった者たちへの試練が切なすぎました。
長距離レースの醍醐味は完走だと私は思っています。ただ「SUPER GT」はその長い距離をスプリントレース同様のレーシングスピードで駆け抜け、最後まで速さを失いませんよね。
その迫力に圧倒されます。ただただスゴイ。

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    (写真:トヨタ自動車)

そのスピード感を観ていられる時間も今回は長いので、充分に堪能できたのではないでしょうか。お天気にも恵まれ、私もコースサイドに行きたい衝動に駆られましたね。

第2戦もレース関係者全員が「PCR検査」を受け、陰性の結果を持って取材が可能となりました。レースオーガナイザーへの検温報告も無い日がないくらいシーズン前半にレースが集中しているので、昨年同様に検温も習慣。とにかく健康第一で参りましょう。

〇設営日のサーキット

設営日は、ピット作業の練習を中心に開幕戦よりもじっくりいろんなチームを見てまわりました。ドライバーを交えての練習や、開幕の振り返りの大切な雑談など縁の下の力持ちを追いかけるのは、長年のわたしのライフワーク。メカさんたちとたくさん話して初日は終了しました。

〇公式予選

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    (写真:トヨタ自動車)
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    (こちらは決勝直前、14号車のチームオーナーとしてポールポジションの19号車のピットを訪れたモリゾウチームオーナー。お互い良い戦いをしましょうと激励していました)

予選結果は、19号車 WedsSport ADVAN GR Supraがポールポジションを獲得!朝のフリー走行から調子良く、マサ監督も上機嫌。時によっては、私になど近づきませんが(おやつは毎回くださるんですけど)、この日は手応えありの表情でした。

予選のセッションを振り返ると、Q1をトップで返ってきたのは、14号車ENEOS X PRIME GR Supraの山下健太選手。サクセスウェイト40キロでトップタイム?と返って来た健太を見て、固まる大嶋和也選手。後輩のアタックに驚きの表情でした。そして開幕戦に続き富士でも!とチームはしっかり2連勝を描いていましたね。

Q2はGRスープラ勢とNSX勢との肉薄したタイム合戦。8号車ARTA NSX-GTも速さを発揮し今季も本当に怖い存在。

最終的に19号車がポールだったので小走りでピットへ。国本雄資選手が、何やら落ちつかずかわいかった。Q2を担当した宮田莉朋選手がパルクフェルメから歩いて来るのを出迎えみんなで記念撮影。関わる全ての方が待っていた瞬間でした。ヨコハマタイヤさんと頑張ってきたことがひとつカタチになりましたよね。おめでとうございました。記者会見も和やかに。ちなみに予選2位の8号車とのギャップは、0.003秒(驚愕)。

〇予選日/FCY導入の練習

予選日、朝のフリー走行でFCY(フルコースイエロー)の練習が設けられ、今回は安全面でもレースのおもしろさを崩さず実施される準備が整いました。FCY中は、マシンが80㎞/h制限となりますが、ストレートを300㎞/hで駆け抜けるマシンたちが減速してからは、スローモーションのようでしたね。FCY導入へ前進したこと、うれしかったなあ。

〇決勝日のサーキット

チームのみなさん気持ち遅めのご出勤。昼までGT関連のコンテンツはパドック側はないんですよね。サポートレースが2カテゴリー。かなり早く出勤しましたが、オフィシャルさんたちはさらに早い、お疲れさまです。終日サーキットがオープンしているのでサーキット周辺の渋滞は少なく、朝の混雑は例年の開催よりも楽でした。

サポートレースが終わったあとは、ピットロードにまわり取材。ポールを獲った19号車のピットに、顔を出してみましたが、いつも通りお仕事されていました(当たり前ですね)。
またピット作業の練習が始まるのでそれを見ているうちにスタート進行まで一気に時間が動き始めます。

Jスポーツさんのコンテンツ、ドライバーアピアランスでみなさんが出て来られ、これが終わるとウォームアップ走行、グリッドウォーク。

富士のグリッドウォークは、いつもは大混雑ですがゆったり時間が過ぎて行きました。例年、満員電車です。

〇レーススタート!

スタートの1コーナーの攻防から熾烈でした。そして序盤からハプニングの連続。最初は、23号車MOTUL AUTECH GT-R。3周目で白煙吹いて1コーナーでリタイア。エンジンブロー、早すぎのリタイア。ライバルでも“GTの顔”のGT-Rにエールを送りたいですね。
次は、ウェイトゼロなのでめちゃくちゃ怖い存在ですけどね。

予選3番手からスタートの38号車 ZENT CERUMO GR Supra。やる気まんまんだったスタートドライバーの石浦宏明選手。グリッドで話したのですが、「久しぶりに前からだから頑張ります」ととても良い感じだったんです。やっぱり富士と言えば「38」ですしね。うれしくなったのに…。

こちらも序盤でした、最終コーナーで左リアタイヤの脱落という絵的にも衝撃なトラブル。ここで初のFCYが導入されました。ホイールハブの破損ということで、ピットでリスタートにトライするもタイヤが入らなかった…。無念。ちなみに、レギュレーションによればタイヤコロコロは、罰金10万円です。そういうルールもあります。

クライマックスは、トップを走る2台の連続のハプニングでした。

1つ目は、終盤の97/110周目、トップ走行中の8号車 ARTA NSX-GTに審議中の表示。まさかのイエローフラッグ中の追い越し違反。300クラスは500クラスが来たら避けるし、500クラスも前に出ちゃいます。しかし、残念ながらルールはルール。ドライブスルーペナルティで8号車は優勝争いから脱役しました。彼らも凹んでいる時間はなく、次もサクセスウェイトが比較的に軽いので優勝候補、勝ちに来ますね。

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    (写真 トヨタ自動車)

2つ目。その8号車と優勝争いをしていた36号車au TOM'S GR Supra。今季の実力はカタチになりそうと注目しています。昨年もいい感じと思っていたら、シーズン中、意外に早く失速してしまったので。自分の中での今回の優勝候補は2台、8号車と36号車でした。

終盤、前述の状況で8号車にペナルティが出てトップ浮上。そのタイミングでFCY解除からのリスタートで悲劇。駆動系トラブル(プロペラシャフトの破損)によりまさかの戦線離脱。コース脇に坪井翔選手がクルマを止めました。それまで相棒の関口雄飛選手が笑顔でレースを楽しんでいた様子がテレビに映っていましたが、何とも辛い幕引きでしたね。

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    (写真 トヨタ自動車)

FCY解除から、トップに浮上した17号車Astemo NSX-GTに14号車ENEOS X PRIME GR Supra、37号車KeePer TOM'S GR Supraの2台が迫る僅差の戦い。この2台もほんと強いね。

この2台は開幕戦で優勝争いをしてサクセスウェイトをしっかり積んでいます。しかしレースは大変かと思いきや、その実力とホームコースであるのとで表彰台を獲得しました。17号車の塚越広大選手が逃げ切りました。ベテランの技。GRスープラの2台は、これ以降サクセスウェイトとの戦いとなりますが、14号車はもう次戦から燃料リストリクターが絞られるそう。早いね…、それだけ強いってことか!

レースは最後まで何が起こるかわからないとは言いますが、久しぶりの長丁場は波乱がいっぱい。結局はGRスープラ勢はホームコースでてっぺんが獲れないという結果だったけどね。

次戦は、鈴鹿サーキットにて5月29日(土)、30日(日)、第3戦予選決勝が行われる予定でしたが、5月11日に延期の発表がありました。
今後、どのような状況になるのか見守るしかないです。とにかく、みなさま、健康に気をつけてお過ごしください!

大谷幸子の近況

3月以降は、のんびり自然と戯れることも激減、いや皆無。仕事モードになると、あれだけ手作りしていたご飯もかなり手抜き。自分でも嘘みたいでね。器用なフリして不器用なのを実感。それと、おばさん頭だいぶ硬いので、もう少し柔軟な考え方をしたいとか、いろいろ考えるようになりました。業界人と話すのはとても勉強になります。みなさん本当に優しいし、若い方も仕事に対しての想いを話してくれるんです。

精神論でクルマが走る訳ではないですが、人の気持ちが業界を動かす熱い世界。わたしは現場がただ長いだけで、そんな業界から常に学びを得る状況。いろんな刺激をいただいております。今年は5月が一番スケジュール的にきついので、ここを切り抜け、もう少し余裕を持って仕事できるようになりたいですね。

ゴールデンウィーク最終日、座りっぱなしで仕事も何なので、久しぶりに近所のお寺巡りと山歩きでリフレッシュ。ココロのパワーをチャージしました。良い時間でした。今週はSFオートポリス。九州で良いレースが見られますように!では、また!