• モタスポコラム その20-悔しさも確かな手応えに ~スーパーGT 第4戦~
    (写真 トヨタ自動車)

悔しさも確かな手応えに ~スーパーGT 第4戦~

モタスポコラム その20 2021.7.21

2カ月半ぶりのスーパーGT!ほんとツインリンクもてぎは設営日から暑かった…。梅雨明けで夏本番のアナウンスはうれしいのだけれど、カラダの準備が出来ず、バテ気味。カメラとスマートフォンは動作がストップし、暑さでチーン…と何度もなりました。しかし、そんな大変な現場もこれまで沢山あり、大変だけど好きみたいです私(笑)。

このラウンドまでのインターバルの間、ドライバーさんたちは、チームと次のレースの組み立てを考えたり、TCDさんでシミュレーターを活用して過ごしたそうですよ。第3戦が8月に延期になってしまいましたが、お休みという訳ではないですね。では、灼熱のツインリンクもてぎラウンドを振り返ります。

〇設営日
通常営業、ピット設営、車検、マシンメンテナンスなどが初日のお仕事。ドライバーのみなさんはトラックウォークに出かけたり、全体でドライバーズブリーフィングがあるので、こちらに必ず出席します。昨年より、コロナ禍なのでブリーフィングルームに集まることはなく、サーキット内でオンラインミーティングが行われていますね。これは出席が当然マストです。

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    夕焼けが明日から暑いぞ!と予告していました。

〇しっかり戦えた決勝

決勝日は、気温34度、路面温度は50度を超えました。嗚呼…、19号車WedsSport ADVAN GR Supra、予選2位でフロントロウからのスタートでしたが、決勝は2位フィニッシュ!おめでとう!もうね、前戦のこともあり、絶対表彰台死守!と思っていたので安堵です。

前戦、もう時間が経って忘れたとか言わないでくださいませ。ヨコハマタイヤ、久しぶりのポールポジションを獲得したのですが、決勝ではスタートから残念ながら戦えてなく、ずるずる後退して行きました。あのシーンは見ていて辛かったです。
今回は、予選が前でも本番までしっかりという思いだったのか、フロントロウ獲得でも落ち着いていました。

そして、今回はクルマが明らかに速い!とモニターを見ていて素人の私が思いましたよ。スタートドライバーの国本雄資選手のお顔までも勝手に目に浮かび、前半のスティント、“ゆーじいいぞ!”と、力が入りましたね。

ブリヂストンタイヤを履く5台のGRスープラ。その仲間でもありライバルでもある彼らに後塵を拝することなく頑張る19号車。昨年は厳しいシーズンだったので、さぞや走っていても気持ち良いだろうと…、かっこ良かったですよね。気温高めが得意というタイヤでもあるので、タイヤのピークを充分に使いライバルとの差を広げていきました。開発陣の頑張った結果が、走りに出ていたと感じました(偉そうでごめんなさい)。

時折テレビに映るサインガードの坂東正敬監督のガッツポーズ。予選日に「明日は抜きます」と公言(SNS)しましたので、トップに立った時は心の底からうれしかったと思います。サングラスを外したお顔も妄想しながら見ていました。1号車を抜いたシーン、忘れませんよ。

宮田莉朋選手に交代する際に、ピット作業でタイムロス。先にピットを済ませている山本尚貴選手の1号車STANLEY NSX-GTが先行します。猛追するもFCYの2回のタイミングは、19号車にとって不利でした。これは「運」としか表現が出来ないですね。リスタートの立ち上がりで、若干苦労して差が開いちゃったかな。

チャンピオン1号車の山本選手は、後続に追いかけさせてタイヤを使わせ、ラップタイムをみて温存していたタイヤで後続を離しにかかります。前を行くクルマがよく取る作戦ですね。でも、宮田選手も頑張って追いかけました。どうにか2秒をコース上で詰めましたが、タイムオーバー、2位でチェッカーでした。たくさん拍手を送ります。

悔しいムードのピット。監督も国本選手ももどかしく言葉がありません。モニターをしばし見つめる国本選手…。一部始終をかける声を探しながら見ていました。ただ、時間が経過するにつれ、優勝争いに絡んでいたことのうれしさを彼らは実感いった風にも見えました。

ピットにいったん引き上げる監督。飲み干した空のペットボトルで私のお腹に軽くポンと。言葉はないけど、お疲れさん!的なサイン。ゴミ箱に捨ててピットの関係者に挨拶して戻って来たと思ったら横に立たれました…。あとは「運」だなと一言。その後、表彰式へと向かいました。

2度のFCYの仕方ないシチュエーションで確かに優勝は逃したのかもしれませんけど、今回は、ピットのタイムロスも追い上げる力がありました。これは、かなりの手応えを得たと思います。

GT300クラスでも今季優勝を2度、FCYのタイミングで逃しているチームがあります。もちろん、FCYがダメと言っているのではないですよ。タイミング、つまり「運」も必要という事ですね。また、頑張ろうね!シンプルにそう言えるシーズン。ほっ。2位おめでとうございました!

〇厳しいレースの表彰台で「強さ」を感じる、3位36号車

前戦の悲劇…。開幕戦のトップ争いからの2位。ドラマチック36号車au TOM'S GR Supra。サクセスウェイトのおかげで、厳しいレースではあったようですが、この位置で終われるのはやはり「強さ」を感じます。

走行の始まりで、下位に沈んだブリヂストン勢を見て、今回は不利な状況なのかと思ってしまいました。話を聞いたら、関口雄飛選手は、大丈夫です!と予選前に言い切ってくれました。どのメーカーのクルマも下位方向に沈み、何が起こったのかなと慌てました。ハンデもありましたからね。予選で、しっかり立て直してきたのはさすがだったなあ。

決勝後、関口選手は、仲良しの国本雄資選手の2位をとても喜んでいました。表彰台で、国本選手を彼らしい軽くパンチ(笑)で称えていて微笑ましかったです。SNSでもそんなやりとりがありました。過去にチームメイトでしたので、自分の事のように…ですね。一緒に表彰台もうれしかったかな。

〇既にこんなにサクセスウェイト、ハンデに苦しむ14号車

開幕戦優勝、第2戦2位とランキングトップの14号車ENEOS X PRIME GR Supraの今回のサクセスウェイト70キロで燃料リストリクター2段階。レースがまともに出来ないレベルかもしれませんね。シーズン前半に調子が良いと、ハンデに苦しむレースが続きますね。かと言って、それを嫌って開幕戦に手を抜くチームなど当然ある訳がありません。全力でレースに挑むのが結局正しい道。たまに、後半の方が有利?などという議論が持ち上がりますが、ハンデ考えてレースする訳じゃないので、それは二の次ですよね。

前も書きましたが、燃料の流量を絞るというハンデとは、飲みたいジュースをストローで飲んでもなかなか吸い上げられない。ほっぺたがくっついちゃいます。簡単すぎな説明ですが、これは、もどかしいですね。シーズン中、我慢がしばらく続きます。

スタートドライバーを勤める山下健太選手に、豊田大輔チームオーナー代行が、餃子を食べさせてありますからとおっしゃったので、レースの準備は万端!いやいや?ずいぶんコスパが良すぎませんか?と伺ってみたところ(笑)、どうもサイズがスペシャルだったようですよ。そのやりとりも微笑ましいものでした。コミュニケーションとリラックスも大事だったり…。

レース結果はしばらく厳しいものになるかもしれませんが、ハンデが軽くなる時を待って、もしくは周りがもっとサクセスウェイトを積んで来る時には、きっと浮上して来ると思います。まずは3戦目を終えて首位キープ。チームと共にしぶとくシーズンを戦って行きましょう!

〇おわりに
ツインリンクもてぎで開催されたこのカテゴリーを運営するGTアソシエーションの定例記者会見で、来季、すべて国内でレースが開催されることが発表されていました。近い将来、オフシーズンだった時期に海外開催も検討されているようです。まずは、関係者がしっかり夏休みも取れるようなスケジュールを組みたいとのことでした。

コロナ禍でどうなることかと心配していたレースは、開催には支障がない様子。良かった…。さまざまな制限も今後きっときっと少しずつ緩和されていくことでしょう。そう信じたいですね。書きたいこと山盛りですが、今日はこの辺で!

大谷幸子の近況

祝!開花!何か良いことありそうじゃないですか?そうそう、もてぎでは、関係者のみなさんが優しすぎて涙でした。酷暑でだいぶ傷みかけた私にいろんな方が声をかけてくださってね。感謝しかなかったです。ピットでメカさんが飲み物をくださることも多く。お気持ちだけいただいたり、飲んでしまったり!持ち歩けないので、ちょっと待ってねと言いながら「一気飲みする~ありがとう」を2回くらい(笑)。経口補水液などもいただき、乗り切りました。もちろん自分でもたくさん買い込んで、ロッカーにいれて、一日2~3リットルも飲んで仕事してました。珍しく食欲なかったなあ、数年に一度くらいの超常現象ですねコレ。

サーキットの駐車場に荷物を取りに戻るとき、クルマの鍵がなくチーンってなった時は“終わった…”と思いました。暑さで?ほんとか?集中力がなく…。現場の取材の要領が抜けてる部分が結構あったり。失くしたものもあり。あまり持たないようにしていたのに、ピアスとか今回もしっかり落として来ましたね。あーあ…。

自宅で過ごすことが昨年から多いですが、リモートワーク家族とのお昼ご飯は、ハンバーガー屋さんごっこしてます(笑)。料理が気分転換にもなりますしね。そんな私ですが、夏はまだ始まったばかり!もう少し頑張らないとね!またね!