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(写真提供:日本レースポロモーション SF NEXT 50記者会見より)
変化、変革の年
モタスポコラム その34 2022.3.16
みなさん、こんにちは!モータースポーツの聖地、鈴鹿サーキットにて開催された鈴鹿サーキット60周年ファン感謝デー(以下、ファン感)と、そのあとに開催されたスーパーフォーミュラ公式テストを取材して参りました。非公式の開発テストなどは、既にあちこちで開催されているのですが、私にとっては今季1発目のサーキット取材となりました。
今年で鈴鹿サーキットさん60周年です。ロゴや社名も変わり新たなスタートですね。あらためておめでとうございます! このファン感、ご存じの方も多いと思いますが、例年3月頭に開催され、モータースポーツの歴史をいつもたくさん盛り込んでくださいます。「シーズンイン、春の足音」の象徴だと長年思っているイベントです。
用意してくださるコンテンツは、日本のモータースポーツの歴史を凝縮した大盤振る舞い!ゲストも豪華ですしね。コロナ禍のため海外ドライバーを呼ぶことは中々できないようですが、ジュリアーノ・アレジ選手をはじめ日本で頑張っているドライバーは沢山いらしてましたね。
コロナ対策のため私はイベント広場側には行くことができず、名車がたくさん並んでいたのを指をくわえてSNSの写真を見るばかり。しかし、ピット側にサクっと置かれていたこのF1マシンにはあらためて感動。見る人が見ればわかるあのチャンピオンシップホワイトの最初のF1マシン。このイベントで以前も見たことがありますが、ホンダさんのF1初期のものです。モータースポーツの財産とも呼ぶべきものを、こうしてデモランしてくださることがうれしいのです。
数年前のお話ですが、2輪出身の御大、チームインパル星野一義監督が、このイベントで2輪に乗るコンテンツがありました。その時にライダースーツをホンダさんが新調したそうで、星野監督がとても喜んでいました。と思ったら、星野監督は今回もそのお話を思い出してましてね。「また乗りたいなあ~」とおっしゃっていました。
来場者だけではなく、出演される側もとても心地よいイベントで、このファン感は誉め言葉しか浮かびません。星野vs中嶋対決など、十八番のコンテンツも久しぶりに見られて、開催されて良かったなあと思いました。
YouTube配信もされましたので割愛しますが、このイベントをご存じなかった方、ぜひ、いつかいらして欲しいです。2輪コンテンツもてんこ盛りです。
それでは、スーパーフォーミュラ、まだオフシーズンですので、ニッチなところ多めでピックアップして参ります!
〇SF NEXT 50
昨年発表されたSF NEXT50。今季から本格的にこのカテゴリーを盛り上げるべく、さまざまな活動がスタートする訳ですが、その3回目となる記者会見がこの鈴鹿で行われました。
ドライバー全員が開幕を控え勢ぞろい。このイベントも久しぶりです。そして、車両開発について掘り下げた詳細が発表されたのも良かったですね。この開発は、スーパーフォーミュラに出場されないドライバーが担当するのですが、トヨタ側からは石浦宏明選手が責任を担ってくださいます。カーボンニュートラルの実現に向け、しっかり近い将来を見据え動き始めていることがわかりました。その開発にテクニカルアドバイザーとして関わるのが元TCDの永井洋治さん(上写真4枚目)です。ご退職されたのですが、すぐに現場復活ですね。トークがいつもユニーク永井さん。YouTubeライブをご覧になった方いらっしゃいます?お元気でいらしてうれしかったです。引き続き、開発頑張ってくださいね!
▽詳細につきましては、スーパーフォーミュラ公式ホームページご参照
NEXT50関連記事 | SUPER FORMULA Official Website
さて、2日間に渡った合同テストですが、アウェイの鈴鹿でトップタイムを出したのは、坪井翔選手。昨年は思うような結果が出ず苦悩しておりましたが、復活ですね!SUPER GTでチャンピオンになったことの自信が良い流れを生んでいるのかも。こちらも引き続き期待です。
そして各チーム体制に変化を感じます。それはエンジニアの移籍だったり、メカニック、マネージャーなど動きがないチームはあるだろうか?と考えるほどです。コロナ禍での待機の関係で、今季は助っ人ドライバーは必要がなくなるかもしれません。昨年はレギュラ―ドライバーの代わりにめちゃくちゃ頑張ってくれましたが、今のところレギュラードライバーが全戦参戦できるようです。レースも1大会2レースのラウンドもありトータル10戦。有効ポイント制が廃止になりましたから、欠場など当然したくありませんよね。ですので、全戦参戦が可能となったであろうことは朗報です。
▽レースフォーマットの変更
https://superformula.net/sf2/headline/33758
世界をまたに駆けるTGRドライバー2人について少し触れましょう。今季は、TGR WECチームの代表にもなりました可夢偉選手。前述のようにこのまま行けば全戦参戦可能だとのこと。昨年は一度しか参戦できませんでしたから、ほんとさみしくてね。今季は毎戦サーキットにいると思うと素直にうれしいです。ますます雲の上の人になってしまいましたが、今回走行前に少し時間がありお話できました。
その雲の上の人のお話をすると「俺、変わらへんで」といつもの可夢偉選手。でもレースに関しては、今季は若干様子が違うみたいですよ。仕事としてのレースへの向き合い方が変わったようです。WECのチーム代表としての仕事もご多忙らしく、今季はレースの部分に向き合う時間が減るだろう…とおっしゃっていました。スポンサー営業ももちろんやる。それはWECもスーパーフォーミュラも同じです。
逆の立場であれば、ドライバーご自身がそこまで関わって営業してくださるということは、スポンサーメリットとしては大きいでしょう。私もエントラントでスポンサー営業のお手伝いを何年かしておりましたが、企画書制作をして中身までチェックしていたのでよくわかります。モータースポーツの魅力から、スポンサーフィーを獲得することはもちろん大変で、最後は情熱であたってくだけろ…。可夢偉選手は有言実行タイプなので、動いてスポンサー獲得を頑張った様子。KCMGのマシンのカラーリングが変わりましたが、それはそういう事ですね。
そして、悲願の…とにかくずっと願っている初優勝の話もしました。何度も書いておりますが、信じがたいことにまだです。勝てたであろうレースは何度もありました。でもカタチになっておりません。そのためにはチームを強くしないといけない…と。しっかり使命を背負っていました。
また、このカテゴリーで「最年長」になったとおっしゃっていました。嗚呼、昨年、中嶋一貴さんも同じことを言ってみえました。可夢偉選手は、後進に道を譲ることも考えないといけないともおっしゃっていましたが、きっと仲良しの関口雄飛選手もチャンピオンになるまで走るんじゃないかなと言ったら、「だよね!」という答えに迷いはもちろんなく。こちらもぜひ走り続けてもらいたいと思いました。
「大物になるなあ」と思って手相を見たのは2006年だったかな。ユーロF3に参戦していた彼は、欧州のチームからマカオグランプリに参戦したんです。その時に、中嶋一貴さんと平手晃平選手(現在日産へ移籍)が、同じくメーカー育成ドライバーとして、欧州で修行中でしたが、マカオ参戦で再会しました。予選レースで可夢偉選手、ポールポジションを獲得しまして、平手選手は3位だったな。記者会見に出た3人のうち2人がトヨタのドライバー、しかも英語で応対していてカッコ良かったんですよね。
あー、いろいろと思い出しました。当時、ドライバー育成の校長先生をされていたル・マンウイナーでトムスの監督だった関谷正徳さんやトムスチームとご一緒させていただきました。トムスからは、大嶋和也選手とF1へステップアップしたエイドリアン・スーティル選手(この時決勝3位表彰台獲得)が参戦していました。そうそう、今や知らない方がいないセバスチャン・ベッテル選手もまだ若くマカオにおりました。F1のテストドライバーだったかな?で翌年デビューが決まっていて、F1フリー走行を走る為に途中欠場していました。マカオで話しかけられたのですが、あれは良い思い出です(笑)。
ちなみに、現TGR WECチームにいるマイク・コンウェイ選手がこの2006年にマカオグランプリは優勝しました。よく覚えています。トップドライバーたちといろんなご縁があるものです…。そうそう、現TGR WECチームと言えば、ブレンドン・ハートレイ選手も10代の頃マカオグランプリに参戦していて、トムスのピットの隣で写真撮りまくりましたね。今と全く違うロン毛の少年でした。写真、探しておこうっと。
で、戻りますが、可夢偉選手の手相は複雑でしたが、大阪のどこかの占いのおばあちゃんだったかな?に見てもらった時に、「大物になる」と言われたそうで、これ大当たり。そしておおらかに見えて、気遣いやら細かな神経をお持ちの手相だったと思い、またチラ見させていただきました。
まあ、そんなレースからそれまくりのお話もしつつ、SFで勝ったら絶対ハグしにいきます!と約束しました。今季もますます期待を込めて応援しますね!頑張ってくださいね!
もうひとり!いよいよTGRチームのWECデビュー、世界をまたにかけるドライバー誕生です。以前もWECではLMP2のクラスで武者修行に出ておりました。SFでは、若い頃に一度参戦していて、現在のチームインパルで復活、今の実力を持っての復活でしたので、毎年タイトル争いに絡んでいます。今季もタイトル獲得が目標であるのは聞くまでもなく。昨年はチームタイトルを獲りましたので、言わずもがなです。
コロナ禍でSF大丈夫かなと日本で走りが見られないのはイヤだなと心配しておりましたが、ほんと良かったです。SUPER GTにエントリーがないのは、ちょっとさみしいけど…(笑)。
あらためて世界と日本でのチャレンジは、大変ではないかと伺ったところ、SUPER GTとSFに出る感じで大丈夫ですよとサラッと。阪口晴南選手のインタビュー記事にも書きましたが、たくさんアドバイスいただいて憧れの先輩でもある旨の話をしたら、「僕がそういうように教育しておきました」と言ってました(笑)。
冗談はさておき、若いコたちが憧れるドライバーになりたい、そういう存在で居たいと話してくれました。世界に出て走ることはプレッシャーを感じているとのこと。私の前では、昔からおどけたりすることが多いのですが、素直にそのような言葉が出てきて、亮をますます応援したくなりました。思い起こせばF3時代から見て来ましたが、速さと上手さ、ミスがないドライバーさん。今回は、目の前を通るたびに「世界の亮」といちいちココロの中で言っていました。話せて感慨深かったです。勝手に親気分でホントすみません…。みんな雲の上から少し降りていただいて、私はお話してもらっている感覚ですね。
鈴鹿にいた3月7日。この日は平川選手のお誕生日でした。37号車(SUPER GT)にずっと乗っていましたし、そのクルマでタイトルも獲得し縁のある数字でしょうね。鈴鹿で古巣(トムス)のピットに現れその37号車の写真を撮っていたようです。そして、年初に御殿場のトムスのファクトリーにご自身の荷物を引き取りにご家族で行かれたそうなのですが、その話をトムス大堀マネージャーが話してくれました。
そして、マネージャーさんたちが手にしているのは亮の好物…、パンオショコラですって。鈴鹿の有名なパン屋さんのものが大好きなそう。元F1ドライバーのジャン・アレジさんが鈴鹿に来られた際に、日本食が食べられなくて、このパンを召し上がったというエピソード付き。それをいつもチームで用意していたそうです。今回もマネージャーの吉川さんとお二人で彼の誕生日ということで、チームインパルへ届けていました。
トムスの現ドライバーはそのエピソードのご子息であるジュリア―ノくん。不思議な縁があるものです。お話聞いてほのぼのしました。パン屋さんは知っているんだけど、食べた事がないのでいつか♪
今季動きのあったエンジニアさんのお二人を簡単にご紹介。ルーキーレーシングは、トムスから名物エンジニアが移籍。東條エンジニアがトラック担当で、大嶋和也選手とタッグ組んで頑張ります。
セルモインギングは、阪口晴南選手の担当が林エンジニアに変わりました。林さんは、昨年までSUPER GTで19号車を担当。昨年まで担当されていた田中エンジニアは、チーフエンジニアとなり2台を見ることになります。チームの層を厚くする体制ですね。今季のご活躍楽しみにしていますね!
開幕まで1か月を切っております。あと一回テストがありますので、そちらでまた奮起していただいてシーズンに備えましょう。次のテストも様子見に行く予定です。それではまた!
大谷幸子の近況
3月に入り、車両開発のテストやタイヤテスト、鈴鹿ファン感、岡山GT公式テストと3月前半10日以上お家を空けている業界のみなさんもいらっしゃいます。現場もデスクワークもあるので、忙しさもピークでしょう。わたくしも移動に時間を取られ疲れてしまっています。原稿は帰宅してからじゃないとさっぱり進まないという。
そんな中であのお話。初めて自分の中で楽しみとなった大河ドラマですが(笑)、なんと!ルーキーレーシングの山中繁チームオーナー代行が、鎌倉に観光にいらしたそうなんです。そうです、大河ドラマのファンということで鎌倉へ。確かに鎌倉は、観光客がますます増えているようですし、大河ドラマゆかりの場所にはのぼりが立っていたりと盛り上がっています。
業界に鎌倉殿つながり二人目が出来ました。サーキットから帰ると歴史の中に住んでいるような環境です。エンジン音もない静かな場所で原稿執筆。6月くらいまで、一気に駆け抜ける業界の方々を応援しつつ、自分もそっと頑張りますね~。ではまた!