• モタスポコラム その35-TGRパドック探訪 ~SUPER GT 岡山公式テスト!~

TGRパドック探訪 ~SUPER GT 岡山公式テスト!~

モタスポコラム その35 2022.3.25

春のぽかぽか陽気の中、3月12日・13日の2日間に渡りSUPER GT公式テストが岡山国際サーキット(岡山県美作市)にて開催されました。しかし、公式テストのコラムを執筆中に突然の訃報が入ってまいりましたので、今回はまず、まずはそちらのお話をさせていただきたいと思います。

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    (2018年、2020年、チーム国光がシリーズチャンピオンになった際の写真)

3月16日、モータースポーツ界の神様、SUPER GTでは、100号車の高橋国光監督がご逝去されました。ショックすぎてしばらく反応できませんでした…。私のタイムラインは、フォロワーさんの悲しみに暮れていました。
国さんは、2輪から4輪とモータースポーツの黎明期を築き上げた方。近年では、SUPER GTでTGRとの超絶なバトルを繰り広げ、タイトル争いをする上でとても手強いチームとなっています。そういう強いチームがますますシーズンを盛り上げるんだけどね。昨年は終盤の悲劇のアクシデントでタイトルを逃した訳ですが、とにかく強い…。
近年、サーキットではほがらかなお顔でお見かけすることもあり、お目にかかれるとその貴重な時間がとても尊く感じるほどでした。とても残念でなりません…。お悔み申し上げます。

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    (後ろに喪章をつけた新型Z勢、4台)

そして、公式テストのセッション前には、昨年12月にお亡くなりになった元ニスモ鈴木豊監督と東名スポーツの中野啓吉さんに黙祷が捧げられました。業界にはスペシャリストが沢山いらして、この世界をしっかり支えてくださっています。ご尽力された方々の冥福をお祈りいたします。さみしくなるね。

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    (今季は、GT300クラスにGR86、BMW M4が登場しますよ~)

例年、この開幕直前3月はチームのみなさんは、年明けから続いている開発テストの中でも非常にタイトなスケジュールとなる時期。お目にかかるととてもお疲れの様子、少し心配なのです。開幕したらそれこそ一気にシーズン突入ですからね。
今年の現場2発目のわたくしでもインターバルが1日半しかなく、岡山移動となりました。もっと時間のない方もいらっしゃいますし、頑張るみなさまに頭の下がる思いです。
では、公式テストを振り返ります!

〇それぞれの岐路 チャンピオンたちはやっぱり速い

昨年は36号車au TOM’S GR Supra がタイトルを獲りましたが、二人のチャンピオンは、それぞれのチームでシーズンがスタートしました。二人にはオフにインタビューしたこともあり、今季の意気込みもよくわかります。坪井選手は、昨年もそうでしたが、テストも絶好調トップタイムと順調。SFのテストもそうでした。ほんとね、いいスタートを切っています。

新しく相棒になったジュリアーノ・アレジ選手。勝手知ったるチームで、チーム内からカテゴリーを昇格。どうも緊張しているように見えます。これはマネージャーさんも言ってました。そこでご本人に聞いてみたら、「緊張とか言わないで!そういうの嫌い…」と言ってました(笑)。チームでは、坪井選手がいろいろ教えてくれて、自分は早く慣れないといけないんだと言ってくれて、GT500が楽しいとのことです。焦らずじっくりと言ったところでしょうか。彼なら慣れるのも早いでしょうね。

関口雄飛選手も39号車の立て直しに頑張ります。上位のタイムを叩き出し、さすが!と思うテスト。チームの気迫もとても感じますね。

朝礼をのぞいてみました。中山雄一選手の言葉をフォローしたカタチで脇阪寿一監督がメカニックたちに、ピットの整い方、立ち居振る舞いも考えて、相手にプレッシャーをかけて行動するように指示。何のためにそのことをしているのか、考えて欲しいと、そしてメカニックでも大先輩が所属しているので、何でも聞いて欲しい、それは自分たちとチームの成長の早さに繋がると、サラッと語っていました。大切な事がすらすら出て来ることに感嘆。さすがだなと思いましたよ。中山選手には、また次でコメント伺いますね。

メカニックたちも若い方も増え、ますます世代交代も進んだと思う業界ですが、サードもそうでみんなかわいらしい笑顔で頑張っていました。このチームは良い意味で“化けそう”と感じる関係者も多かったですね。以前チャンピオンを獲得した時と、メンバーが大きく変わっていますので、メンバーが落ち着くまでが時間がかかりました。リスタートなのですよ。先般のインタビューの時に時間がかかってもどうにかしたいと言っていた雄飛の言葉、頭から離れません。期待しております。

〇ルーキーレーシングがGRスープラ最上位

岡山テストは、ホンダ勢の中ではブリヂストン勢が速い感じ。
われわれの陣営は、昨年の開幕戦で優勝している14号車が2日間で最上位でした。ドライバーは変わらないので最強のままかと。

トピックとしては、先般のSFテストレポートでも触れましたが、ルーキーレーシングへ東條エンジニアが移籍。トラックエンジニアは、阿部エンジニアで昨年と変わらず、東條さんは後方から支援ということのようです。大嶋和也選手は、順調です!とひとこと。こちらは心配なくそれ以上聞かず眺めておりました。メカさんたちは、かなり進歩しているのではないかと。もともとレーシングチームのメカニックとトヨタ自動車さんの混成チームですが、社員さんたちの割合が昨年より増えたように思います。頑張って!

〇今季はフル参戦!

サッシャ・フェネストラズ選手のやる気はすごい。昨年、最後の3戦のみでしたからね。それを考えればやる気満々なのは当たり前。こちらは、チームメイトに宮田莉朋選手を迎えて戦います。宮田選手は、ヨコハマタイヤからブリヂストンへと変わりました。走りが変わるので、ずっとステアリングを握っていましたね。

サッシャくんは、「莉朋(宮田選手)は、良く知っているからやりやすい。新しいエンジニアも、昨年はデータエンジニアだったから、仲良くやっているよ」と話してくれました。37号車は、エンジニアが変わりまだ20代の大立エンジニア(スーパーフォーミュラではトラックエンジニア)がトラック担当。小枝エンジニアが、チーフとなり2台を見ることになります。ますます層が厚くなりますね。大立エンジニアは、「喧嘩してますよ~」と話してくれましたが、まあそこまでコミュニケーションが取れているということでしょう。ほんと若返って、何でも話せて良い感じに見えました。

チーム内は、いろいろ細かに入れかえがあり、これもチームを強くする為。19号車のチーフメカだった加藤くんが、なんと移籍。あの速いタイヤ交換のパフォーマンスは、ここで見ることになります。みんな頑張って!

〇さあ正式にGT500クラスデビュー

こちらもオフにインタビューをした阪口晴南選手ですが、19号車で晴れてデビューです。国本雄資選手とも協力的にやっているようで安心。トピックとして触れるのは、メカニックたちが若干入れ替わったことと、トラックエンジニアが変わったこと。坂東正敬監督が自分のチームは自分でやりやすいように組み立てるとのことなので、まったく心配はしておりません。昨年参戦していたGT300クラス35号車のチームタイランドが今季は参戦しないとのことで、そことの混成チームです。他に助っ人メンバーもいて、大所帯化。今季はそんなカタチで戦います。

前述のそのトラックエンジニアは、インドの方でルヴァン・スリニヴァンさん。彼はとっても頭の良い方で某世界難関のイギリスの大学卒、そして日本語ペラペラです。どんな方なのかは、頑張って信頼関係築いてご紹介できればと思っています!

〇リスタート!

昨年元気のなかった38号車は、エンジニアを変えて臨みます。変えてと言っても層を厚くという感じでしょうか。19号車からの移籍した林寛幸エンジニアと共に頑張ります。成澤健二エンジニアがトラックへ、田中耕太郎エンジニアはチーフとなりました。ここは組織から編成し直しているみたいですね。スタートしたばかりですので、ここも見守ります。まだ始まったばかりですからとにかく頑張るのみだ!

SUPER GTのプレシーズンテストはあと一回。富士で毎年春休み 3月26日・27日に開催されます。お時間ある方、ぜひサーキットにいらしてくださいね。今回は全て自分の撮影した写真で頑張りました。テストだからできることかな。ふ~…。

大谷幸子の近況

3毎年恒例岡山テストより帰還。日曜の最終便の飛行機にどうにか滑り込み、関係者だらけの飛行機で羽田。そこからご近所さんのレース関係者と共に電車を乗り継ぐこと1時間。近くの駅まで戻って来たのは良いのですが、バスがなくなりタクシー。すぐそこですが、近い友人から先に降りていただき私が終点。だいたい夜遅くタクシーに乗ると、運転手さんに「どんなお仕事ですか?」と聞かれることが多いです。大荷物でえらく疲れていていますしね。どうみても旅行じゃないし(笑)。 スーパーGTってご存じですか?と伺ったら、声が活き活き!私はそのテスト帰りなんですよ~と言ったら、驚かれましてね。「今年は、GT-RがZになるじゃないですか~」と上機嫌。またどこかでそんなタクシー運転手さんに会えたら楽しいですね。

さあ、あと2回、テスト取材に参ります。大事なテストなので、活かします。それを終えれば開幕!一気に3週連続のレースウィークが待っております。一番きつい時期をどうにかクリアせねば…。では、また!