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(写真 トヨタ自動車)
鈴鹿2&4ホンダさんホームコースにて ~SUPER FORMLA 第3戦~
モタスポコラム その38 2022.5.10
みなさんこんにちは! もう3戦目。春の鈴鹿は、2&4。2輪のレースとの併催です。鈴鹿の春はコレですね~、という訳で振り返ります。
鈴鹿と言えば、世界的にも屈指の名コース。今更ながらF1関係者からの評価も高いテクニカルコースで、走りたいというドライバーさんも多いというお話をジャーナリストの方々が話していました。そう言えば、以前、鈴鹿はドライでタイム出す事が出来ると自信がつくとおっしゃっていたドライバーさんもいて、ふと思い出しました。そんなモータースポーツの聖地、鈴鹿サーキットで取材ができることも感慨深く思いながらレースウィークに突入します。
そして、鈴鹿はアウェイとなるGR勢が今年はどんな活躍を見せるのだろうか…。結果から言えば予選は奮闘したものの、表彰台には届かず…。やっぱり今季もホンダさん手強いぞという結果となりました。ここで勢力図がわかるかなと思ったのですが、非常に僅差の戦いで読めないですね…(ちょっと偉そうに書いてる)。
搬入、予選日とあれだけ晴れていたのに、決勝日は朝から小雨。午後には久しぶりにフルウェットとなりました。決勝がセーフティーカースタートのような天候は、ぜひ避けたいと思っていたら、そこはどうにか免れ、雨量が少しずつ減る方向。しかし、とても難しいコンディションでの戦いとなりました。
あらためてレース映像を振り返ると、ウォータースクリーンの高さったら…。前のクルマの水しぶきに阻まれ視界不良の中でレースが進行しますから、どうにか視界を確保したいドライバーさんたちは、自然と前のクルマとの距離が開いて来ます。それでも見えませんけどね。一番視界が良好なポールポジションのクルマが逃げ切るパターンのウェットレース。今回もそんな展開かと思いきや、オーバーテイクシステムも駆使し今季のレースは本当にアグレッシブ。雨でも動きがあり見応えのあるレース展開でおもしろかったです。今のスーパーフォーミュラの醍醐味ね。このカテゴリーの魅力が顕著に出ているレースが開幕から続いておりますね。なかなか良いんじゃない?
予選では、山下健太選手の予選アタック。トップと0,075秒差と非常に僅差で予選2番手、そしてチームメイトのサッシャ・フェネストラズ選手が3番手と2台揃って上位グリッドを獲得。これはうれしかったですね。昨年は笑顔が出ないくらいに苦労しておりましたので、ここまで辿りつけたことをご本人の山下選手、予選TOP3記者会見ではとても神妙な面持ちで語っていました。
昨年のシーズン後半でサッシャくんの入国が可能になりサーキットへ戻ってきたことはとても大きく、クルマを作るスキルが活かされ一気にチームを押し上げた事がこの結果に繋がっていますね。いろんなことが機能し始めると、クルマも速くなります。2台体制の利点を大いに活かした予選でした。
今回は、決勝がウェットコンディションということで雨量を想定してセッティングを決め、タイヤの内圧などを調整します。雨がこのまま降り続けるのか、はたまた回復するのか、未知の天候に照準をあわせて送り出します。天気予報、雨雲レーダーとにらめっこ。ちょっとのタイヤの内圧の差で、かなり決勝のパフォーマンスが左右されるというのはフロントローからスタートした山下選手のレース後のコメントから。ウェットでの事前テストは出来ていないでしょうから、どうなるのか神のみぞ知るというパターンだったような。ここはチーム力でカバーして行かないといけません。
最終的に、決勝は、サッシャくんはステイで頑張って4位。山下選手はまさかの16位。雨のレース、難しいですね。終わったあとの落胆した顔はね、心が痛みましたが、シーズン始まったばかりです。ここはポジティブにまた奮起してもらいましょう!
素直にうれしいですね。今季の体制をしっかりチームにお願いし、仕切り直しをしたシーズンであると開幕戦で国本雄資選手に伺っていました。調子の良い小林可夢偉選手とのデータ共有で予選は、国本選手は5番手(決勝6位)に。小林選手は11位(決勝6位)。決勝では、2台によるバトルもあり、これはチームメイト同士と言えど見ていて楽しいものです。結果的に2台入賞です。ここも2台体制の良さが顕著に出ました。次戦にも期待です。
怒涛の追い上げで奮闘したのが、こちらのチームの平川亮選手と関口雄飛選手。予選でチームの2台は平川選手12位(決勝7位)、チームメイトの関口雄飛選手が18位(決勝11位)と思いのほか下位に沈み、開幕ラウンドが嘘のよう。GR勢が調子良い時にこのチームが浮上して来ないという不思議な鈴鹿ラウンド。しかし、決勝は追い上げてくれました。ほんと予選のポジションがもう少し上だったらなあ…とつくづく思います。
テレビに良く映ったのが平川選手でしたが、彼を見ていて思い出したことがありました。かつてこのチームインパルに所属していたフランス人ドライバーの“ベンちゃん”ことブノワ・トレルイエ選手のことを。あの抜き方がダイナミックで、まるで他のドライバーが避けているようにさえ見えるオーバーテイクが勢いあってね、重なりましたね。
彼がチャンピオンに輝いたのは2006年。この年から、トヨタ、ホンダの2メーカーがこの全日本スーパーフォーミュラ選手権にエンジン供給を開始した年でした。同時に、今や強豪のトムスがこのカテゴリーに初参戦した年でもあります。意外にも最近なんです。でも当時はこれまでも参戦している星野一義監督率いるチームインパルの強さが際立っていて、トヨタ勢では群を抜いていました。
話を戻しますと、そのベンちゃん。当時オーバーテイクシステムはありませんでしたから、当然ドライビングスキルで追い上げて行くタイプ。力強くてカッコ良かったんです。お人柄も気さくでね。ドライバーズタイトルを獲得する為には必要な強さなんだけど、タイトルを獲った2006年は4勝もしたんです。これも覚えてますね(笑)。
星野一義監督、似て非なる事かもしれませんが、さぞかし平川選手のこの追い上げは喜んでいたことでしょうね。テレビに映ってないけど関口選手もね。二人の勢いを感じるドライビングスタイルがまさに星野イズム。そう思いません?引き続き頑張って!
〇2&4
二輪のレースとの併催というのは、ここ鈴鹿だけではなく次戦のオートポリスでもそうなんです。お互いのカテゴリーが刺激し合う感じで、好きです。そして、鈴鹿の2&4は、例年非常に盛り上がります。いつもムードだけ味わっていましたが、ホンダさんの他のイベントを勉強の為に見に行ってから、ちょっと2輪も気になり始めました。
昨年、初めてグリッドに行ってみました。慣れない2輪のグリッド、緊張しちゃいまして、すぐ帰って来ました(笑)。今年も行ってみたのですが、やはり慣れません…(笑)。
全日本ロードレース選手権シリーズ 第2戦 NGKスパークプラグ 鈴鹿2&4レースのJSB1000クラス レース1のグリッドなんですけど、目の前には中須賀克行選手(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)。ヤマハのワークスチームです。隣には、渡辺一樹選手(YOSHIMURA SUZUKI RIDEWIN)。2レースあったのですが、共に同じグリッド。日曜のレース2は、雨の中で死闘を繰り広げていましたね。あのバトル…、どこかでぜひ見て欲しいのですが、4輪の魅力との違いはなんだろうと考えながら見ていました。ライダーの姿が見える2輪のレースのトップ争いは迫力がありすぎ!終盤、中須賀選手が抜き去り貫禄勝ちにも見えましたが、メディアセンターでは拍手が起こっていました。
見慣れない(自分にとって…)モータースポーツに引き込まれる瞬間がある…、これが何かスーパーフォーミュラを広めるヒントになれば…。自分なりに検証しています。ドライバーの姿なのか、躍動感なのか。そもそもマシンのカタチなのか。なかなか難しいです。
〇活力をいただく大切な雑談…
最後にうれしかったことを。いつもメカさんたちと楽しくお話をさせていただいたり、知らないことが沢山あるので教えていただいたり…とサーキットは何年足を運んでも、未だに勉強になることばかり。今回は、チームの組織の中のことを話してくれる男子がいました。
私に話しかけて来た若者は、現場ではもちろん見かける男子でしたが、挨拶以外に話すのは初めて。あの先輩のおかげで僕たちは頑張れるんですと、話を始めたんです。組織をまとめる力のある先輩のことを、後輩が尊敬のまなざしでみつめ、姿勢を正しながら話してくれたことがとてもうれしかったよ。なぜみんな無防備に私を信頼して話してくれるのか不思議ですが、年齢差は親子ほどあれど、彼らの働く現場ですので私も彼らを尊敬し、頑張る姿をまた追い続けようと思いました。うれしかったよホントに。
では、また!
大谷幸子の近況
ほんと今季はしんどいスケジュール。困っております…。そうそう2&4の想い出…。何年前かな~、大変恥かしいことを私やっておりました。滞在していたホテルで部屋のドアが外から鍵を開けても開かなくなったことがありました。内側のドアロックがなぜかかかってしまってね。ドアの前で慌てるおばさん…。そこを通りかかる青年に、開かないのわかります?なんてかなり気軽に声をかけたのですが、その青年がドアをあれこれ見てくれたんです。どうにも無理なことがわかり、青年に御礼を言ってフロントに行きました。
次の日、朝刊を見ていたら、その青年が載っていたんです。昨年より世界の大舞台で戦っているGRT Yamaha WSBK Teamの野左根 航汰(のざねこうた)選手がだったんです。ネットのニュースでも見たかな。震えましたね(苦笑)。ピットウォークに行って、昨晩は大変失礼いたしましたと話したような。翌年話したかな、記憶が曖昧だけど。そんなことがありました。
今回も著名な方々と偶然お話が出来て、びっくり。そしてモータースポーツの業界の中でやはり繋がっていて、業界の狭さも感じました(笑)。知らないってすごい、知ると改めてすごい。まだまだモータースポーツ1年生、今季も楽しんで行こうと思います。ちょいと腱鞘炎が悪化しちゃいまして、休み休みやっております。