キセキ?いや、勝つべくして勝った2勝目 ~スーパーフォーミュラ第4戦~
モタスポコラム その40 2022.6.3
行って参りました九州!思えば昨年は、大雨の予選と決勝でレースは中断して終わりを告げましたよね。予選時の雨はシャワーで、ただただ呆然とした思い出が。
今回、平川亮選手が優勝したのはもうご存じだと思うのですが、たくさんの方に祝福されていて、ライバルメーカーのドライバーの方々にも。これ大事だなと思いました。誰もがリスペクトする勝利、お見事でした。トップの画像、Honda三宅淳詞選手(TEAM GOH)が入ってなくてすみません。Hondaの新人さん3位で大活躍でした…。SUPER GTだとGT300クラスでGRスープラを駆る仲間でございます。おめでとう!では、振り返ります。
九州開催ということで、それぞれのチームが拠点を置く地点から遠い地での開催ですので、搬入日の前日に九州入りしたスタッフも多いですね。また搬入日朝に羽田から飛んだ方もおりますし、関西方面にお住まいのメディアの方の中には、フェリーで来られた方もいらして、ルートがそれぞれ違うのがこのオートポリスラウンド。そのルートを訊ねるのが挨拶代わりだったりしますね。
私は搬入日前日に羽田から飛びましたが、ルーキーレーシングさんと一緒の便でした。今回、マシンの開発テストは、GRの車両は石浦宏明開発ドライバーが担当し、ルーキーレーシングがサポート。各チームが持ち回りで担当をしているのですが、今回は先発隊と分かれての九州入りでした。
ルーキーレーシングには、野球の元日本代表の方がいらしたり、高校ラグビーの強豪校出身の方がいらしたり、そんな話を飛行機に乗る直前に伺いまして、わたくし、若い頃ラグビー大好き(やってないよw)ラグビーファンでしてね。秩父宮にも学生時代応援に行っていたので、ちょいワクワク。プロスポーツをプロとしてサポートする彼らの意識は、きっと高いに違いないと思いましたね。カッコイイしかないのよね。
また、ここオートポリスは熊本県阿蘇地方にありますが、所在地は大分県日田市。夏、めちゃ暑い地域でニュースで地名が出て来ることがちょくちょくあるのですが、こちらの地元の高校で野球を頑張っていましたというメカニック(写真の彼)もいましたよ。汗して頑張るメカニックたちの体力は、やっぱり下地があるんだなと。そして、地元へ戻るというのは、きっと気分が違うかしらね?レースウィークが始まってしまえば、当然お仕事モードだとは思うのですがね。
夕方には雨もあがり、ピット作業の練習をしているチームも。マシンを使用しないでシミュレーションしているチームもありました。ピットの位置がここのサーキットは、コースの内側にあるので、逆まわりに見えちゃいますが、勝手が違うんですよね。ですので練習はとても大事なんです。
〇予選日
朝は、恒例の霧…じゃなくて雲の中。サーキットに到着するとみるみる回復しましたけどね。
予選は、宮田莉朋選手が2番手ともうね、ますます堂々としてきました。フロントロウを獲得!チャンピオンを抜かないと勝てないけれど、とコメントしながらも、当然狙うは優勝。チーム一丸となって頑張りますと力強いコメントをしていました。GR勢は、トップ5には、なんと一人だけというさみしい状況でしたが、頼もしく感じました。彼、昔っから自信に満ちてかっこいいんですよね。22歳というのが未だ信じられません…。
朝の走行では、上位に来たのに、予選では一発が出ず思いのほか沈んだ carenex TEAM IMPULの2台。平川亮選手8位と関口雄飛選手16位。予選TOP3会見では、どのドライバーも難しいコンディションと。それだけが耳に残っています。タイヤに厳しい入力のあるオートポリス。今季の新しいタイヤの運用の仕方は、ドライバーそれぞれタイヤの温め方、アタックの仕方が違う様子。いつもそこに注目が集まります。ドライバーのみなさんもトライだったり、確信があったりの予選アタック。エンジニアに聞いても未知との戦いは続く…の様ですね。攻略の速さが、タイトルへの道なんだろうなあ。
予選後のミックスゾーンで取材。平川亮選手と話しましたが、予選に関して、どうにもチームが遅いとおっしゃっていました。まあ、そこはリザルト通りなのですが、追い上げに関しては全く問題なく、ご自身も自信を持っていて、明日は大丈夫と。決勝は心配ないと思いました。
そして、ふと彼は初めてではないのですが、「ル・マン24時間」頑張って!と伝えたところ、「自分を追い込んでいるんです」といきなり刺さるコメントが来ました。ちょっとプライベートなお話をしつつ、いろんな環境が整う中、自身を追い込んでレースをしていると。ここは、この一言に尽きると私自身で解釈し、どうやってなどということは聞きませんでした。ル・マン24時間は、今年はチャンスでもあるんです…(来季はライバルメーカーの参戦が増えるので…)と、そこからはWECの話をしました。海外との往復も多忙そうですが、とても充実した時間を過ごしているのは、ドライバー冥利に尽きるでしょう。星野監督はドライバーは何でも乗り続けないとダメといつもおっしゃっています。まさにそれだなと…。
ピットの前にドライバー、レースクイーンのみなさまが登場。これがないとファンのみなさまさみしいですよね~。久しぶりにキッズピットビューイングが復活。ドライバーさんは参加が禁止されていた模様。これは理由がちょっと確認できませんでした。レースクイーンのみなさんのほかに、監督が出ているチームもありましたね。写真撮影なら対応ができるので、ファンサービスもリモートでしたが行われていました。
午後7時でも陽が高いですね西日本は…。まだ明るい阿蘇の光景に見送られながら帰りました。
朝から見事に晴れ渡り決勝スタート時には、気温は24度と清々しい気候。路面温度は44度まで上がりました。まずは、この見事なドライコンディションに安堵しました。レース内容は、他を見ていただくとして、興味深い結果となりましたね。
平川亮選手予選8番手からの優勝!お見事でした!オープニングラップですでに3番手という、スタートも上手ですが、オーバーテイクシステムを利用して、上手にジャンプアップでした。スタートが全てでしたね。
星野一義監督がモニターに向かう姿は、テレビでご覧になることも多いと思いますが、今回もご機嫌。チェッカーを受けた時は、ほっとしたのかしばらくサインガードにいらっしゃり大駅エンジニアとお話。たぶん平川選手に無線で言葉をかけていたのかな?そしてピットに戻って来られスポンサーさまへのご挨拶は、「監督が良いから勝ちました~」と冗談まじり。いや冗談でなくホントですね(笑)。あれだけ終始笑顔だと全世界がハッピーになります。
優勝記者会見で、ドライバーのトップ3の会見の前に優勝監督の会見が行われるのですが、今回、タイヤ交換担当のメカニックが腰を痛めてしまったとおっしゃっていました。代わりの方が担当し、一瞬失敗したかに見えて焦りましたが、そこは平川選手がアウトラップをめちゃくちゃ頑張ってトップに出たんですよね。チカラ入りましたね。そういえば、チェッカー後に、あるメカニックがみんなに頭を叩かれていました(祝福の意)。彼なのかなあ…。朝早くからピット作業の練習をしていたのは見ていましたが、平川選手のコメントを見ると夜も頑張っていたようですね。チームみんなで頑張るのは、いつものことだけど、ほんと良かった…。これ優勝できないと、メカニックはトラウマになりますしね。ウルウル来る裏話でした。とにかくおめでとうございました。
2位には、サッシャ・フェネストラズ選手が入りました。予選はちょっとミスをしたから、決勝のストラテジーが大事なんだよねと予選後話してくれましたが、今季2度目の表彰台。ピットのロスがありましたが、こちらもアウトラップがんばりました。このままタイトル争いにからんで行きましょう!
予選2番手だった宮田莉朋選手。5位フィニッシュ。決勝も本当に頑張りチャンピオンに果敢に迫っていきました。ご本人、予選の速さと決勝トップ5は、もちろん手応えありでした。予選は、もっと下かと思っていたそう。このまま上位フィニッシュを続けタイトル争いにからみたいとおっしゃっていましたよ。彼の初優勝も楽しみになってきましたね。頑張ってください!
シャンパンファイトが復活しました。地味に行くかと思ったら、うれしいに決まっているので、サッシャくんはじけてくれました。やっぱりいいですね!誰もが笑顔になります。平川選手は帰りの飛行機、シャンパン臭いかも?と心配していたかもしれませんけどね。シャワー浴びられたかな? では、また!
大谷幸子の近況
SUPER GT鈴鹿を終えると富士24時間が待っています。これ5年目を迎えるのですね。毎年SNSのお手伝いに行っているのですが、これが終わると、もろもろ仕事を片付け1週休んでスーパーフォーミュラ菅生。それを終えると1か月弱現場がなく…。ちょっとお休みできます。3月くらいからため込んだ写真やら動画やら…これを整理できます。
まずは、富士24時間のお祭り(この言い方)を楽しませてもらわなくては。これね、ほんとお祭りで自由で好き。できればテント泊がしたいくらいです。明け方まで毎年起きています。夜中のナチュラルハイ、今年はなるんだろうか?寝落ちしていた年もありますし、大雨で駐車場から夜中メディアセンターに戻れなくなったことも。
サーキットに泊っているみなさんと話すのも楽しいですし、チームのみなさんにお声がけするのも楽しいんです。今年はどんな取材になるかな?では、行って来ます!