• モタスポコラム その42-サッシャ・フェネストラズ選手初優勝! ~スーパーフォーミュラ第5戦菅生ラウンド~
    (写真:トヨタ自動車 近藤真彦監督、サッシャ・フェネストラズ選手/KONDO RACING)

サッシャ・フェネストラズ選手初優勝! ~スーパーフォーミュラ第5戦菅生ラウンド~

モタスポコラム その42 2022.6.24

もう早いもので第5戦!東北へ行って参りました!これまでと違って、メディアの動きもだいぶ緩和され、少しずついつものレースウィークが戻って来てると感じる現場でした。では、振り返ります。

〇搬入日

サーキットはもう夏でしたね。着々と準備が進むパドックは、夏を感じるアイテムもありました。チームスタッフのみなさま、お疲れさまです。

―ル・マン24時間から凱旋会見

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    (写真:トヨタ自動車 平川亮選手/carenex TEAM IMPUL、小林可夢偉選手/KCMG)

搬入日には、ル・マン24時間から凱旋したお二人、小林可夢偉チーム代表と、初めてトップカテゴリーでワークスドライバーとして戦い、ル・マンウィナーとなった平川亮選手の会見が行われました。中嶋一貴選手の時もそうだったなあと思い起しましたが、ちょうどこの時期にレース開催があることで、カテゴリー違いではあるけれど、必ず記者会見の時間を設けてくださることはうれしいことですよね。

ジェットラグの可夢偉選手と実感が沸かないという平川選手。それも仕方のないこと。日本と海外のレースの掛け持ちは大変だと思いますが、スーパーフォーミュラで走ってくださることで海外のレースが身近に感じます。WECスパのレース終わり、サーキットでお目にかかった時も、フツーに可夢偉くんに優勝おめでとうと言えたり、ル・マンでの苦しいエピソードがお二人からさらっと出て来ることは、非常に貴重でもありますが、GRドライバーとしてカテゴリー関係なく発言することの良さでもあります。

そんなこともなかったら、ドライバーもレースそのものも遠い存在でさみしいですからね。彼らの発言は多くのメディアから発信されておりますので、そちらで。

今後も日本でも走り続けて欲しいですね。そして、ちょっと話がそれますが、WEC富士6時間耐久レースで、お二人、そして、トヨタガズーレーシングの雄姿をぜひ見届けて欲しいです。9月開催ですのでお楽しみに!

―スポーツランドSUGOのリニューアル

以前より改修工事が進んでいましたが、さらに進化しているのをこの目で見ることができました。古いものを新しく…の他に、ピットロード出口が改修直後からピットレーンからコース合流時の視認性など、ドライバーの間で賛否を呼んでいました。そこも改善されていました。ピットの真上から観戦ができるレイアウトはそのままで、観戦席が新設されていました。メディアは入れなかったので…。ピットロードが広くなったことで、ピットイン待ちの混乱がなくなることは大きいですね。ざっくりのレポートで恐縮ですが、安堵です。

金曜日は、牛タンを食し寝ました。変な夢を見て2時間しか寝られなかったという…。残念っ。

〇予選日

取材制限がなくなったことで、ちょっとの間ですが見て回りました。ステージのトークショーなども見ることができました。ステージ内容については、スーパーフォーミュラ公式YouTubeでご覧になることができるので割愛しますが、ル・マン24時間帰りの二人のお話は、貴重なのでおススメ。トップカテゴリー、一強(トヨタ)は決して楽ではなく苦労を言葉にしてもらえて良かったとつくづく思う内容です。事実は、小説よりも奇なり。他にも盛り沢山のステージ。スケジュール見ながら、他の取材などで行けなかった…を連発していた今までの私。サーキットには、このように楽しいコンテンツが用意されておりますので、やっぱりサーキットにいらして欲しいと思う訳です。

―サッシャ・フェネストラズ選手

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    (写真:トヨタ自動車 予選2位となったフェネストラズ選手)
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    (予選トップ3会見より)

予選ですが、サッシャくん2番手とフロントロウ獲得。今季本当に順調ですねえ。全く心配がない感じで傍から見てですが、とてものびのびやっています。必ず「オツカレサマー」と日本語で挨拶してくれます。コメントはやっぱり英語の方が自由自在ですけどね。

通訳として、通訳以上にサッシャくんをサポ―トしているミハエル・クルム氏が今回不在。代わりの方が通訳をされていましたが、かなりココロ強い方でした。サッシャくんは予選のあとはすぐ明日の戦略、と頭の切り替えがいつも速いのです。そして、今季の安定感からいつでも初優勝の心構えは周囲も出来ている感じ。今回もスタートさえ決めればとイケるポジション。まさにそうなりましたよね。

―宮田莉朋選手

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    (宮田莉朋選手/Kuo VANTELIN TEAM TOM’S)

予選4番手2列目と良いグリッド獲得の宮田選手。彼も安定して速いですねえ。舘信秀監督に、また4位?と言われたそうですが、これかなりうれしいお悩みだと思われます。近年、トップチームとして君臨してきたチームは、ちょっと低迷しておりましたので、彼は期待の星。あとは初優勝を待つだけなんですよね。チームで彼の速さをうまくサポートしていくだけですね。良いドライバーにますますなっていくでしょうね。

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    (ピットにて星野一義監督)
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    (ミックスゾーンにてインタビューを受ける平川選手)

凱旋レースとなり一挙手一投足、大注目だった平川選手ですが、予選は16番手と沈んでしまいました。予選中に、カモシカまでコースインしちゃって赤旗になり、Q1リセット。10分間の時間もリセットされそのままでしたが、チームも平川選手も時間があったのに焦った模様、トラフィックの中をアタックして行きました。予選後のミックスゾーンでのインタビューを聞く限りですが、やはり時間のマネージメントが出来ていなかったとのこと。そこは気持ちをさっさと切り替えていました。ちょっと残念でした。

―国本雄資選手

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    (国本雄資選手/KCMG)

予選8番手とうれしい結果。過去にチャンピオンを獲得している彼ですが、今季また上位に顔を出すことがあって、良い感じでチームと連携してやっているなあと感じます。うれしいね!そこでお話を聞いてみると、Q1は2番手のタイムでとても良いフィーリングだった為イケると感じて、Q2を頑張ったらちょっとミスをしてしまい、8番手と。でも悔いはないということで、結果を出さないといけない辛い状況でも楽しく過ごせている感じが見て取れました。

今後も良いパフォーマンスを引き出すため、ダメだったことをモノ(タイヤ)のせいにせず、しっかり見極めて頑張って行きたいと非常に前向き。雄資らしいね。そして、バカにされたくない!見返したい!と、常にレースに対する気持ちは大きく変わらないと話すものの、根底にはそんな気持ちも秘めていて、それを素直に話してくれるベテランとなった雄資をますます応援したい気持ちになりました。がんばれ!

〇決勝日

ますます暑くなったサーキットですが、雨がぱらりと落ちつつも、雨が降り続くことはなく、大気が不安定なままの状況で丸一日晴れてしまった感あり。湿気をしっかり感じて、メディアセンターのエアコンの効いたお部屋と外気温との戦いで過ごしました。

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    (大嶋和也選手/docomo business ROOKIE)
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スポーツランド菅生は、コンパクトなレイアウト。イベント広場とホームストレートやピットビルが近いので、行ったり来たりが楽でして、イベント広場をのぞく余裕あり(私が)。ファンの方も朝早くからいらしてました。お疲れさまです。

決勝は、アクシデント発生でスタート直後から2回連続のセーフティーカー(以下SC)。これがクルマの処理にちょっと時間がかかっていましたね。コース上にステイしたクルマ、早々にピットインしたクルマの明暗が分かれたのは、この時は誰も知る由もなく…。レース詳細は省きますが…。

2度のSCを終えてレースの残り時間が30分くらいとなったところで、レースが本格的に再開したんです。あらら時間がないぞ~と気が気じゃなくモニターの残り時間の表示を見ていました。そのうち実況の方でも残り時間に気づきそこを注目し始め…。結局時間切れで、さまざまな戦力も水の泡となりました。もちろんこれは仕方ないことなので、この経験を次に活かして行って欲しいですね。切り替えてもらいましょ。

―スーパーフォーミュラ初優勝!サッシャ・フェネストラズ選手!

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    (写真:トヨタ自動車)
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スタートで見事に前に出ました。1回目のSCが入ってからは、ピット消化義務がミニマムでこなせる10周を迎えた時点でセオリー通りにピットへ向かいました。菅生は、アクシデントの発生も多いし、いつSCが出るかわからないので、早めにピットへ入っておいた方が良いというのがここの定番でしょうか。もちろんそうではない時もありますが、今回は2度のSCの介入と、アクシデントのあったマシンの撤去にだいぶ時間がかかりましたので、ますますそれが正解となりました。

もちろんSC明け後、彼は速さもありましたので、問題なく優勝を遂げました。これが初優勝というのが信じられませんが、おめでとうございました。チームのみなさんもとても喜んでいらっしゃいました。

近藤真彦監督が、サッシャくんをチームに迎えて3年目。1年目はクラッシュが多く、2年目はコロナ禍で来日出来ずで、迎えた今シーズン。これまでの事は、今シーズン返してくれれば良いからとサッシャくんに話したという監督。そんな中での初優勝でしたね。開幕から好調に過ごしてきたので、このまま連勝もありそうですよね。楽しみです。

近藤監督のコメントは、常にドライバーやチームに寄り添い、ご自身がチームオーナーでもあるので、とても近い言葉で語られているのが印象的です。常にドライバーにも声をかけていらっしゃるので、言葉から感じる心根がかっこいいんですよ。

優勝監督記者会見の最後に写真を撮られる時に、「星野さんはどうやって撮ってます?」と、そんなことをおっしゃりながら先輩をリスペクトしつつ、喜びを隠せぬ様子。素敵な笑顔を見せてくださいました。おめでとうございました。

―山下健太選手

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    (写真:トヨタ自動車 山下健太選手/KONDO RACING)

1周目でレーシングアクシデントでリタイアになってしまい、またもや悲しい健太の顔を思い浮かべてしまった私。レーシングアクシデントとは言え、当たってしまったHondaのドライバーさん、レースを台なしにしたということで謝りに行かれたそうです。かっこいい。気持ちよね気持ち。こういう見えないところでも、スポーツマンシップです。

レース後は、初優勝を遂げたチームメイトを祝福しにパルクフェルメに行っていたのが印象的でした。彼が歩き始めたとき、偉いなあと思いましたね。気持ちは切り替えていたのか、サッシャくんを祝う気持ちの余裕はあったようで良かったです。「サッシャ初めてですから」と…健太。これ簡単なようでなかなかできません。ピットで迎えることが多いかな。パルクフェルメまで…健太らしいね。

そして、近藤監督が次は健太!と会見でおっしゃっていたので、そうね腐ってはいられません(腐ってないか)。健太は、私の中では何に乗っても速い天才!なんだから、絶対頑張って欲しいですね。応援してるからね!

―宮田莉朋選手

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    (写真:トヨタ自動車 宮田選手)

オープニングラップでSCが出てから、セオリーをあえて破りコースにステイした宮田選手。もちろん、どの戦略が正しいというのはありませんが、今回は自分で決めたそうです。マージンをしっかり築いてトップチェッカーという戦略。菅生では、36秒くらいギャップを稼ぐことが必要ですから、良いペースで頑張っていましたが、最終的に時間切れだったんですよね。タラレバを言い出したらキリがないのですが、そのまま時間があればねえ。ホント残念。ただ、それだけのスキルがあるからこそ、本人がステイと言ってもチームも可能性にかけ止めないですし、彼を信じて走らせることでチームと共にますます成長しているというのを感じましたね。

走ったことのないポジション、トップでクリーンエアを得て速さを活かす。トップを走るという自分自身を奮い立たせる材料が今回は沢山あったわけで、ピットでのロスもあったので結果6位となりましたが、とても堂々としていました。毎回書いているかもしれませんが、初優勝はいつだろう…ね?

そして、レース後、ご結婚を発表されました!正式には、ご結婚1周年ですね。おめでとうございます。昨年、左手の薬指の指輪が気になってしょうがなかったので、本人に直接伺いました。私が撮った写真から噂が…なんてことになったらご迷惑をかけてしまうので。その時は、指輪は隠しませんが、発表は…とタイミングを考えていたのか、そのまま過ぎてしまったのかという感じでした。最近話した時は、結婚から1年になるので発表しようと思いますとおっしゃっていたので、晴れて発表!…ですね。

奥様にとってもうれしいことでしょう。花嫁の晴れ姿や奥様としての存在、女性としてうれしいものなので隠すことでもないしね、人生の門出ですから。阪口晴南選手もお若いうちにご結婚と、コロナ禍で世の中への危機感や不安から?結婚された方もいらっしゃったのかなと思いました。良いことね、お幸せに!

―平川亮選手

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    (平川選手)

「なんだかんだル・マン24時間の優勝の実感も沸かないまま、レースに挑んだことは良かった」と話す平川選手。もちろん喜んでいなかった訳ではないのでしょうけど、多分浮き立つ感じではないという意味なのかな?今回いつも通り戦えたとおっしゃっていました。16番手スタートから、7位でポイントをしっかり獲得しました。これチャンピオンシップを考えるととても大事ね。

やはり今回も課題は予選。あの追い上げ、抜きっぷりを見ると、上位スタートだったらタイトル争いにもっと勢いがつくはず…。新しいタイヤに変わったことで今季チームは苦労していますが、次のレースまでまた1か月のインターバルがあるのでどうにかしたい、どうにかするという意気込みも語ってくれました。ガンバ!

―関口雄飛選手

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    (関口雄飛選手/carenex TEAM IMPUL)

彼もチームメイトの平川亮選手同様、予選から苦労していますが、今回!ファステストラップをマークしましたよ。速さ、評価されますよね。苦労をしておりますが、このまま自信を失うことなく頑張って行って欲しいです。これはうれしかったな。ガンバ!

〇最後に

菅生のピットビューイングでファンの方に声をかけられるなど、何年ぶりでしょうか。びっくりしましたが、覚えていてくださっているものですね。コロナ禍でさまざまなことが困難になっても、モータースポーツファンとしてサーキットに来ていただけること、うれしかったです。まさに、今後ともよろしくね!という気分でした。まだまだ心配な事が多い世の中ですが、少しずつ日常を取り戻してまいりましょ!

そして開発テスト、今回は、第5戦が終わった直後から行われています。いよいよ次世代を見据え、ますます前進するテストとなるようですよ。実際、思ったよりも早い流れで進んでいる次世代のクルマに関しても、うっかり置いてきぼりにならないようにチェックしたいと思います。

大谷幸子の近況

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    (写真:トヨタ自動車)

併催のスーパーフォーミュラ・ライツですが、1大会で3レース行われます。今回3レース目でトムスが、表彰台独占と4番手まで名を連ねました。とは言え、このカテゴリーをチャンピオンで通過しないと、次へのステップアップは厳しいプロの世界。

例年、若者が頑張る姿をチラ見してまいりました。前戦は1勝も出来なかったので、ちょっと心配だったんですよね。今回は、小高一斗選手の3連勝で終わりました。平良響選手、野中誠太選手、古谷悠河選手の4台体制は、実に18年ぶり。もうね、負ける訳にはいかないのです。そちらも気になって仕方ないおばさん。まずは安堵しましたが、最後まで必死で戦って、誰かが上のカテゴリーへあがって行くようじゃないとダメだからね!と、熱く〆ておきますね!では、次回は8月のもてぎで!