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(写真 トヨタ自動車株式会社)
タイトル獲得に向け重要な一戦 ~SUPER GT 第7戦オートポリス~
モタスポコラム その48 2022.10.14
いや~暑かったね。
SUPER GTのオートポリスと言えば、過去のシーズンではもう半月あとに開催され寒くて雪でも降り出しそうな気候だったり、雪が実際ちらつくというのが定番だったけど、今年のオートポリスはまるで真夏!半袖で仕事をして来ました!
結果から言えば、GT500クラスは、14号車ENEOS X PRIME GR Supraの4位が最高位という厳しい結果。GT300クラスは、52号車 埼玉トヨペットGB GR Supra GT、GRスープラが今季初優勝を遂げました。おめでとうございます。
GT500クラス、タイトル争いは首の皮一つ繋がっていますが、厳しい状況には変わりがなく。昨年のように最終戦での大逆転も可能性もありますが、他力本願。でも頑張っていただかないとね。
では、出張行動記録を少々。熊本行きの飛行機は、ルーキーレーシングやHondaのチームクニミツさんと一緒でした。遠方なのでエントラントのみなさんは木曜に出発し金曜の朝から現場で設営というスケジュールですね。業界大移動の始まりです。
その木曜の夜は、某TGRチームのメカニックたちと焼肉に行きました。熊本の赤牛はとても有名。馬刺しが定番のここ数年でしたが、赤牛、行っときました。ホルモンなどもセットメニューに付いています。おまけでハンバーグも頼みました。若いっていいわね、よく食べるし!
これだけサシの入ったお肉でもこの近辺だと非常にリーズナブルなんですよ。普段であれば高額で我が家なら盆と正月レベル。美味しかったです。熊本、阿蘇、肥後大津へ行かれる方はぜひ!ハンバーグも美味!
青空の広がるオートポリス。定番ミルクロードを旅する気分でサーキットに向かいました。いつものことですが、ほんと気持ち良いのです。
ゲートに近づくとたまたまトランポがパドックへ向かうシーンに遭遇。搬入に間に合わないかと思っていたら、ちょうどパドック奥の日産陣営が終わったばかりで、ピット割りで真ん中のHonda陣営のトランポの出番でした。このまま行けば、今回パドックに一番最後に入るTGR陣営のトランポに間に合うと思って、クルマ降りてからメディアセンターへは小走り。ぜーぜー言いながらピットビル3階のメディアセンターでメディア申請を行い、荷物を置いて3階から動画を撮って1階に降りました。
だいぶ見慣れてきましたでしょうか?トランポ。オートポリスは広いので、パドックも余裕ありますね。F4が木曜から走っているので、そのテント村をよけてトランポが入ってきます。いつもなら一斉に入ってきますが、奥から順番に入ってました。
トランポの搬入見ながらパドック周り。Honda系のチームのトランポドライバーさんがいらしたので挨拶したら、写真をくださったんです。関東、その他から長い道のりを経て九州へ上陸し頑張った証というようなサービスエリアに集結(大げさか?)している貴重な写真だったんですよね。Honda系チームのね。私がトランポマニアだということが業界の皆さんにバレバレですが、うれしいものです。
お昼を食べてピットロード側へ。いつも通りの搬入もお日様があってありがたい、写真が映えまくり。わたしが構えないことで業界のみなさんが自然体で話してくれたりするので、最近はスマートフォンの写真ばかりです。今回もスマホ画像が多めですがお許しを。
ルーキーレーシングのピットでホワイトボードをしっかりチェックして、夕焼けの素晴らしい阿蘇の山からミルクロードではなく、菊池温泉の方をまわって山を下りました。どちらを通ってもクルマ酔いをするのがオートポリスへのルート…(涙)。うっ…ヤバいと思った時にちょうどサーキット到着、もしくは下山完了です。絶景なのに、なぜあんなに気持ち悪くなるんだろうあの道…。という訳で搬入日終了です。
以前、パパは日本にいらっしゃる?と質問した際に、F1日本GPにあわせてSUPER GTのオートポリスに来るよ!と言っていた36号車ジュリアーノ・アレジ選手。お母様は、春に日本にいらしてパドックでよく遭遇し、とても気さくで驚いたのですが、お父様も鈴鹿サーキットのファン感謝デーでこれまでご家族と共にイベントに参加してますよね。何度か生アレジファミリーを拝見したことがあって。今回はそのパパ!元F1ドライバーのジャン・アレジさんが九州まで来られました。驚きでした。
40代後半?そして50代以降の方ならかなり知名度が高いのではと、奥様で女優の後藤久美子さんを含め思います。奥さま、あの「ゴクミ」のまんま(今回はご不在)なのですが、20代のメカニックたちの中には知らない方もいて世代ギャップを実感しました。アレジさん、オートポリスで2日間に渡りメディアにもたくさん登場されていました。
友人がアレジさんのF1現役時代のファンだということで、2ショットを撮ってましたが、やっぱりこの業界はレース好きは当たり前なんだなと再認識。むしろ私はセナ・プロ時代などは、名前は知ってる…くらいのフツーの人。F1にトヨタ自動車が参戦していた時代から業界に入ったことで、ちょっとわかるようになりました(遅っ)…。
ただ業界で、アレジさんや著名な方々、中嶋悟さん、片山右京さん、鈴木亜久里さんや星野一義さんなどのお名前は存じあげていて、地上波でF1が流れていたというのは影響がデカいと今更ながら思いますね。
クルマごとに振り返りましょう。
19号車、頑張ってくれました。予選はGR勢最上位3番手!ポールは同じくヨコハマタイヤのライバルの24号車リアライズコーポレーション ADVAN Zでした。もうね、近藤真彦監督の喜ぶ姿は、19号車の坂東正敬監督のそれに似ていて、絶叫でした。あ!同じ!と思わず…。
今シーズン4回も19号車がポールポジション、そして24号車が今回ポールを獲って7戦中5戦をヨコハマタイヤが獲得ということになりました。こんなシーズンあったかな?ちょっと信じられませんね。24号車の平手晃平選手が、「ようやく19から(ポールを)奪えた!」と。とても実感がこもっていました。
では、残りの2戦はどのクルマだった?と振り返ると、開幕戦、14号車でポールトゥウィン。第5戦、夏の終わりの鈴鹿450kmは、鈴鹿の得意な23号車MOTUL AUTECH Zがポールでした。
GT500クラスには、ご存じのようにブリヂストンタイヤ、ミシュランタイヤ、ダンロップタイヤも参戦していて、タイヤ戦争は過酷。勝つための重要な要素の1つといっても過言ではありません。1つのメーカーに偏ることなく、チームと共に開発を続けていくのです。この戦いもしっかり見届けて欲しいです。
脅威の進化を見せるヨコハマタイヤですが、その先にももちろん注目が集まります。なかなか優勝が出来ておらず、ちょっと悲しいね。しかし、何度も書いておりますが進化の度合いがハンパない。今回の決勝は、一番時計から大きくドロップすることなく上出来でした!(失礼)。めちゃくちゃ頑張りましたよね!24号車3位、19号車5位でチェッカーを受けました。堂々たる戦績で終えたことは、タイヤ―メーカー、チームにとって良い材料、何より大きな「自信」となったはずです。ブリヂストン勢の多いGT500クラス。輝かしいこれまでの戦績は確かに今の時点で適いません。しかし信頼度が増したことで、少しずつ、そしてますます開発も進んでいくことでしょう!
今回は予選から久しぶりに元気な14号車が見られました。前戦の菅生ではほんと心配しました(笑)。だって元気がないんだもん!モチベーション保たれているんだろうかと母さんはただの母さん状態。プロだから心配なんかいらないんだけどね。何に乗っても速い健太のさらっと言いのける自信というか、そんなのを最近聞いてないからね。大嶋和也選手はベテランで状況をしっかり把握した上で、まったく盛らずに話しつつ、頑張ると必ず最後はポジティブ。そんな言葉をいつも聞きたいじゃないですか。サクセスウェイトがマックスの菅生で少しゆるくお話したせいもあるかな。闘志が消えないわけないしね。だから今回は、笑顔が見られてとても良かったです。
早めにドライバー交代したことで、タイヤがきついと言いつつも、励ましながら頑張ったチーム。万が一のためにタイヤを用意していました。もちろんもう一回ピットに入ったら勝負権はありませんけどね。でもこういう準備はこのチームは万全に行っています、いつも(写真ナシ)。ドライバーランキング6位。
GRスープラ勢、タイトル争い筆頭のクルマがピンチ!サッシャ・フェネストラズ選手が予選でスピン。最後尾決定でした。タイヤも4本痛めてしまって…。決勝はタイヤ交換からスタートということに。このレースがどれだけ重要かという局面で、攻めた結果だと思うのですけどね…。決勝では、1分以上あったギャップを追いに追い上げて半分くらいまで縮め、ポイントを獲ったんです。
このポテンシャル、やっぱ高いんですよね。ってことは!ですよ…。宮田莉朋選手が、予選のことでサッシャを叱っておかなくてはとレース後に語ってくれました。タラレバで申し訳ないけど、ほんとこの二人は速いから初年度からタイトルに期待だったのよね~。まだ望みはあるけどね。最終戦で勝ちに来るクルマはたくさんありますが、その可能性が高い一台として見て欲しいですね!期待! ドライバーランキング5位。
予選で苦戦して、決勝で関口雄飛選手のロングスティントで追い上げるパターンが続いてますが、今回もそうでした。引っ張ってもなかなか前とのギャップを稼ぐことの厳しいサーキットですが、この策が今のチームに取ってベストなんだろうなと思って見ていました。
私がライバルだったら雄飛のポジションを譲るまいとする迫力が鬼すぎてイヤだわ、後ろ走るの(笑)。無難に戦い、ポイントを獲得しました。ドライバーランキング8位。今季の集大成となる最終戦の活躍に期待です!
もうね、もったいないと言ってしまいます。今季は、Q1で坪井翔選手が出走し、Q2へ必ず進出する作戦で、彼は今季3回目のQ1トップをマーク。思い起こせばというか、昨年のチャンピオンですからねえ、速いんですよホントに。そして決勝は、ひとりでめちゃくちゃ追い上げる。このパターンで今季戦ってきました。だから相棒くん、もっともっと頑張って!これしかないのよね。とにかく頑張れしかないです。ジュリア―ノ・アレジ選手、GT500クラス初年度となる今シーズンはかなり苦労しましたが、最終戦はどうにかまとめて欲しいですね。そう願ってます。
そのジュリアーノは、ペナルティの累積ポイントがたまり、今回のレースはフリー走行を全て走ることはできず、かつ4グリッド降格からスタート。ちょっとパパの前では良い姿を見せることができませんでしたが、スーパーポジティブな彼は、いつも通り明るいです。少し反省していただき最終戦に備えてもらいましょ! ドライバーランキング10位。
決勝で挽回していた走りも、決勝終盤でホイールナットが緩んで、ピンが折れた模様。レース後取材していたけど、チームリリースにも明確に書いてありましたので書きますね。パーツもすべて新品でレースに臨んでいると伺ったので、万全で臨んだチームもやるせないムード。レース終わってあれから時間が少し経過しているので、原因がわかっているといいんですけどね。きっと大丈夫と信じてます。信じるしかないからね。
立川祐路選手は、レース後に「ダサい」とツイート。石浦宏明選手は、様子をいつも通り伝えてくれていました。お二人とも辛いのは当然ですが、それぞれの言葉でファンのみなさまへ情報を伝えてくれています。何も言わなくても本当は構わないことなのですが、感謝しかないです。なぜ?という想いも強いのかもしれませんね。ファンのみなさんもわたくしもですが、ほんとここまで続くといろんな思いが交錯しますね…。残念でした。
SUPER GT GT500クラスのTGRの現役ドライバーで一番お兄さんの立川選手は、いつか近い将来引退される日が来ると思います。しかし、これじゃあだめですよ。しっかりしたリザルトを残してからにして欲しいので、まだまだこのクルマを元気にしていただかなくては。じゃないと、ここまで頑張って来られたキャリアが全く報われません。みんなそう思っているはずです。最終戦、そして早いけど来季に期待します。石浦くんもその背中を信じて一緒に戦っている姿が私は好き。信頼関係が強固なのは見ていてわかります。だから一緒に頑張ってください。
52号車が、TGR陣営に明るい話題をもたらしてくれました!ぶっちぎりの優勝でした。この優勝は、絶対見届けたいと思い、ピットへ向かい了解を得て入れていただき撮影しました。ピットでは、みんながモニターを見つめていました。
チェッカー寸前まで、メカさんたちと「目」でお話をしました。その瞬間を迎える時は、「最後は、思いっきり走っていってくださいよ~!」と声をかけさせていただきましたが、多分音でかき消されていたと思います(笑)。
前戦の菅生で、こちらのチームの新しいトランポに入れていただき、少しご挨拶をさせていただきました。ドライバーのお二人は面識があったのですが、うちにも来てくださいね!などと言っていただいた矢先だったので、うれしかったですね。GT300クラスのTGR陣営もだいたい知ってる方々ばかりなので、搬入日などに、お声がけさせていただいているんです。300クラスも少しでも盛り上げたいなあと勝手に思っていてね。ひとりで追いかけるのは限界があるのですけどね。挨拶してくださる方がなぜか今季は増えているので、少しでもお手伝いしたいなと思っていますよ。シーズンが終わってしまうのがさみしいですけどね。
そうそう、吉田広樹選手は熊本の地元のご出身、61号車スバルの井口卓人選手や山内英輝選手ともお付き合いが長く、私もずっと近いドライバー(弊社調べ)な感じで接して来ました。
ポールポジションだったスバルをぶっちぎっての優勝。速すぎると、チェッカーを受けてからテレビに映ってないところで、吉田選手が手荒い祝福を受けていました。フェイクの殴る蹴るの暴行(笑)は微笑ましかったです。良いシーンでした。
さあ、いよいよ最終戦を残すのみ!TGR陣営は厳しいですが、最後までわたしたちを魅了する走りをぜひ見せて欲しいものです。頑張ってください!
大谷幸子の近況
今年は、WEC富士も開催され、その後、motoGP、F1日本GPと世界戦が日本で立て続けに開催されています。11月にはWRCラリージャパンも。この近況をまとめている今、まさにF1が鈴鹿で開催されています。
3年ぶりの「世界」は迫力が違いますね。記録として書いておきますが、岸田首相が鈴鹿サーキットを訪れています。これね、モータースポーツへの理解が各段に上がります。ヨーロッパ諸国では国の要人がF1を訪れるのは珍しくない事ですね。モータースポーツは彼らの文化でもありますしね!
自動車は日本の基幹産業でもありますから、モータースポーツももっともっと地位が向上して欲しいと願っている自分からすると、これはその第一歩なのかなと理解しました。時間がかかるかもしれないけど、先へ先へと繋がっていってほしいですね。
岸田首相の後ろでお声がけしていたシーンがテレビで映った山本左近参議院議員。トムスで当時の全日本F3選手権(現、スーパーフォーミュラ・ライツ)とSUPER GT GT500クラスを走っていて、SUPER GTでニスモに移籍。ルノーF1チームにもテストドライバーとして帯同していました。F3やSUPER GTも現場で見てますが、2008年、初回のF1シンガポールGPのパドックでお見かけしました。中嶋一貴選手がウィリアムスで現役だった頃ですね。トヨタ自動車もパナソニックレーシングとしてF1に参戦していました。昨日のことのように覚えてますねえ、懐かしい。
左近くん、ご立派になられて…と心底思います。彼、今でもサーキットで声かけてくれてフツーで気さく。雲の上の人になったらなかなかお目にかかれないけどね。彼にもモータースポーツの未来を託したいと思います。よろしく!
それでは、また!