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(写真 トヨタ自動車株式会社)
シーズン終了!応援ありがとうございました! ~スーパーフォーミュラ最終戦鈴鹿~
モタスポコラム その49 2022.11.11
ただいま!鈴鹿サーキットより帰還しました!毎年、開幕時は遠い未来のように感じたシーズン終わりというのもあっという間に去っていきますが、結果はHondaさんタイトル獲得。無限さん(チーム無限)の無限パワーが無限大…。最終ラウンドはさらに炸裂でしたね。レースの内容はレースサポートを見ていただくとして、タイトル獲れなかったけど、沢山のGR仲間と過ごしたスーパーフォーミュラ(以下、SF)のレースウィークを振り返ります!
毎年、レースウィーク初日に行われるドライバーランキングTOP3の記者会見。トヨタ勢からはランキング2位のサッシャ・フェネストラズ選手と3位の平川亮選手が出席しました。ポイントこそトップのHonda野尻智紀選手にだいぶ水をあけられてしまったシーズンですが、二人も最後をしっかり戦い抜くというコメントをしました。両サイドをトヨタ勢の2人がかためるということは、Honda勢でもやっぱり野尻選手は飛び抜けているんだなと再認識した瞬間です。
カーボンニュートラルを目指す次世代開発車両の開発を務める石浦宏明、塚越広大開発ドライバーが登場し、その開発の進捗状況が報告されました。毎レースウィークに実施されていますが、最終戦もレースウィークに合わせ開発テストが行われていました。2日間で約1700キロもの距離を走破しているので、お二人ともややお疲れのご様子。興味深い発言は、オーバーテイク。マシンが近づいてダウンフォースが抜けて…というクルマの特性がどうも変わる。これかなり大きな変化。詳細は、SF公式サイトのレポートをご覧いただくとして、観る側がますますおもしろいと感じるレース展開になりそう。このエンターテインメント性にもこの開発は注力しているので、楽しみしかないです。もちろんカーボンニュートラルが命題ではありますが、「音」にもトライするなど、様々なチャレンジが今季は展開されていますね。新車の登場を楽しみに待ちたいと思います。
実に2か月ぶりのスーパーフォーミュラ。エンジン音の轟くサーキットは、見事な秋晴れ。レースウィークを通してずっと晴れの最高の舞台が用意されました。20度くらいまで気温も上がり観戦日和。モータースポーツの聖地にて、国内最高峰のカテゴリー、スーパーフォーミュラの最後のレースウィークの始まり始まり~。
今回は2レース制。予選・決勝のワンデイ開催が2回。朝9時過ぎから公式予選。ピットウォークを挟み午後決勝。バッタバタです。
トヨタ勢で奮起したのは、宮田莉朋選手でした。予選2番手。ポールと0.2秒差。1秒以内に10台がおさまるこの大接戦のスーパーフォーミュラにおいても、しっかりチャンピオンのすぐ後ろに続くことが素晴らしい。このタイム差は、本人曰く、シケインが苦手なポイントで、ここでの微細なロスがポールに届かない原因のよう。ここがなければ…とのことです。にしても、鈴鹿のドライというのは、難しそうなのでこの莉朋の速さはめちゃくちゃ評価したい(何サマ発言ですが…)ですね。
決勝前にグランプリスクエアに久しぶりにお邪魔。先日のF1日本GP仕様のままでした。ちょっとうれしかったです。トークショーは、併催のGR86/BRZ Cupのドライバートークショーを開催してましたね。
野尻選手の次にチャンピオン候補だった2人、サッシャくんと亮がQ1敗退というね。ここで追い上げないと最終戦を待たずにチャンピオンが決定という事でしたが、決勝も頑張りましたがドライバータイトルは野尻選手の手に。残念…。
予選2番手の宮田莉朋選手。ピット作業でロスがあって、莉朋は表彰台に上がれるレースだったと思うのですが、5位でした。仕方ないではもちろんすまされないけれど、こういう時に「個」ではなくチーム全体で解決して行こうということも大事。チームの雰囲気は、私がピットに行くと頭を下げるメカ(私にごめんしなくていいのよ)もいましたが、もう解決済で明日の事に前向きで取り組んでいました。翌日にレースを控えているので、凹んでいる暇はないしやることいっぱいだしね。
7位に関口雄飛選手が入りました。大健闘です!
表彰式後、「今日はコテンパンにやられたという感じですねえ」と某トヨタ関係者。目立った戦績がなく、確かにそうでした。わたしが忙しくないのもそういう事かと…号泣。なんともむなしかったです。
決勝直前、「おかあさん」と呼ぶ声が聞こえて何気に見たら…、WRC参戦中の勝田貴元選手がいらしてました。いつぶりでしょうね?ちらっと見かけたのも含めても…5年ぶりかなあ~。親友の平川亮選手の応援に来てました。うれしくて、たくさん話してしまいました(笑)。ずっとお母さんと呼んでくれていたのですが、昔のままなのがうれしかったです。
また、今季スーパーフォーミュラ・ライツのチャンピオンとなり、これから本格的にTGR-DCのドライバーとしてプロの道を歩む小高一斗選手とチームメイトの平良響選手もトムスのピットに。小高選手、夏のSFもてぎでタイトルの大手をかけて、最後の戦いが岡山だったのですが、YouTubeで観戦していたんです。本当に心配で…親でもないのに(笑)。だから直接会っておめでとうが言えて良かったです。この日は、ほんわかする出来事が最後にあって良かったなとしみじみ思いました。
この日の〆は、こちら。親友同士でもあり、世界に羽ばたくドライバーでもある二人、をどうしても撮りたかったんですよね。
ドライバーもチームもタイトルを逃してしまったトヨタ勢。失うものがなーんもないので、逆にリラックスして現場に臨みました。
予選は、またもや莉朋が孤軍奮闘ですね。2番手を獲得!坪井翔選手が5番手と頑張りました!亮もね。
ピットウォークでは、開発車両のデモ走行が二日間に渡り行われたり(速すぎて写真撮影無理)、ピットロードにたくさんのお客様。結構たくさんの方に話しかけられて、少しお話をしたりと、以前のような光景が戻ってきてありがたかったですね。
土曜日の予選Q1の時に、タイミングボードの一番下、ビリになってしまった某チーム(!?)。この日の予選は、Q1突破してくれて安堵。ピットウォークの時間にメカさんたちが急いでお昼を食べていましたが、その光景を見て安堵。みんな前日よりもご機嫌。たまたまです、たまたま通りかかったらケーキがありますよと大堀マネ。これは断る理由がない!とちゃっかりピットでいただくという…(コラ)。チーフメカのアラハラくんがコーヒーを入れてくれています…(今日は元気)。
鈴鹿のドミニク・ドゥーセというパン屋さんの差し入れなんです。元F1ドライバーのジャン・アレジさんが現役時代好んでいたそう。ほんとコレ、美味しくてヤバい。ご子息のジュリア―ノ・アレジ選手が所属しているトムスに差し入れをいつもしていらして、狙っている訳ではないのですが(笑)、ここのパン、優勝!という感じでした。
決勝のグリッド。写真は無いですが、平川亮選手のご家族と遭遇。いろいろお話をしましたが、お嬢ちゃんがほんとかわいくてね。今シーズン何度か応援にいらしておりますが、ほんわかさせていただきました。
最終戦決勝は、3位宮田莉朋選手、4位サッシャ・フェネストラズ選手、5位平川亮選手と面目躍如。ほっとしました。来季は、最終戦までチャンピオン争いにハラハラできる展開をお待ちしております。
そして、最後にドライバーさんに少しお話を伺いました。全員じゃなくてごめんなさい…。
〇平川亮選手
この最終戦に挑むまでに、SFに集中してきた亮(平川選手)。全て終わってからお話を伺ったので、もう気持ちはWEC。その辺も含めてお話を伺いました。
―――WECデビューイヤーとスーパーフォーミュラとのかけもちはきっと大変だったと思いますが。
平川「頭の切り替えは大変でした。それを言い訳にはしたくないのですが、乗り方、操作が全く真逆と言えるほど違っています。SFの方は自然に乗れますけど、WECは運転の仕方が違うので。操作が全く真逆ですごく苦労しました。SFでは自分がやれることは全てやり、WECに乗っているからと言って、それが何か悪い影響を及ぼすというようなこともなく、逆にWECの経験を活かせる場面も多かったです。どちらも乗っていることでお互いのカテゴリーがうまくいきました(WECは終わってないですが)」
―――SF同様あのWEC富士の走りは、きっとチームの信頼をもっと得たのではないでしょうか?
平川「今季WECにデビューしましたが、昨年からテストを重ねてきて、なかなか良いタイムが出ませんでした。そんな中で少しずつ進歩ができ、ル・マン24時間、WEC富士と結果を出せたことで徐々に信頼を得ているのは感じます。そして近い将来、チームを引っ張っていく存在になっていかなくてはいけないのも、まだ一年目ですが感じ取っています。WECの方は、開発を常にしていくレースで開発の能力も必要ですが、まだまだ足りていないと感じるので、ますます頑張りたいですね」
―――2カテゴリーを走るなど、負荷を与えられるということはやりがいにも繋がると思うのですがいかがでしょう
平川「すごく苦しいこともありますが、今は結果が伴っています。WEC最終戦のバーレーンはまだ終わってないですが。とてもチャレンジングな一年を過ごさせていただいてますね」
]―――では、最後にひとこと
平川「SFで優勝はできたけれど、チャンピオンには遠かったので、まだやることが沢山ありますね。そして、再来週にはすごく大事なレース、WEC最終戦が控えているので、また明日から頭を切り替え、ル・マン24時間と同じくらい大事な世界チャンピオンがかかったレースへ100%しっかり準備をして向かいます。プレッシャーも感じますが、3人で戦うレースなので孤独感はなく、周囲も一貴さん(元WECドライバーで、TGR-E副会長中嶋一貴さん)もサポートをしてくださいますので、チーム一丸で戦ってしっかりチャンピオンを獲りたいと思います」
ありがとうございました。頑張ってください!国内も彼の活躍は大きいので、期待ですね。次は、トヨタ勢でかなり奮闘した2年目の宮田莉朋選手です。最後のレースウィークをちょっと振り返っていただきました。最後に目標についてポロっと口をついて出ましたよ。
〇宮田莉朋選手
―――トヨタ勢トップの戦績を残した最終戦を振り返ってください
宮田「2戦ともトヨタ勢ではトップで終われたことはとても良かったです。第10戦はセーフティーカーが入ってしまったのが不運でした。予選は2日間とも2番手でしたが、初日は、(苦手な)シケインがなければポールポジションを獲れると思うアタックでした。日々、風、気温、路面コンディションが違うのですが、前日の予選を経て日曜の予選を迎えるので、当然日曜日の方がハイレベルな戦いです。2戦とも2位ですが、特に2戦目は自分が成長できたと思っています。土曜はピットでミスがありましたが、日曜に向けて最後はベストを尽くして達成感のあるレースをしましょうとチームと話しました。最終的に良いレースが出来て良かったと思っています」
―――見ていて、チャンピオンの野尻選手に予選も僅差、決勝の走りも含めかなり近づいたように見えましたが
宮田「確かに野尻選手に近づいたと思う反面、もっと近づくには助けて欲しい部分も見えてきました。エンジンに対してはメーカーの手助けが欲しいですし、チームにも。今は強いクルマが必要です。強いクルマを作ること、それを目標に引き続き頑張ります!」
ありがとうございました。最後に、「海外に行きたいです!」と…。ここで立ち止まっている時間はないと考えているでしょう。莉朋は若さも強み。先輩たちに続くことができるよう応援しています!ガンバ!
〇坪井翔選手
今季2位表彰台を獲得。勝てたレースを惜しくも逃したシーズンでしたが、彼は国内カテゴリーを牽引していくドライバーだと思っています。もちろん宮田選手のように世界も視野に入れていると思いますが、まずは二人で国内制覇かな。最後に少しですが伺いました。
―――2022年は、どんなシーズンでしたか?
坪井「オフシーズンが調子が良くて、イケると思ってシーズンにのぞみました。Q2で速さがなく、この辺が足りなかったですね。昨年速かった人たちは、失敗をしても戻れる場所があるので強みです。僕らはそれがないので、常に新しいところで探さないといけませんでした。手探りの状態では、引き出しの量が全く足りませんでしたね。良い時はありましたね。昨年は悪いところしかなかったので、それに比べれば前進したと思います。とても良いシーズンでした。富士では表彰台に上がれましたし、良いデータも取れ来年に繋がるシーズンになったのではないかと思います。来年いろいろパッケージが変わってしまいますが、引き出しにおさめられるデータが少し増えたと感じるシーズンでした」
来季に期待します!
〇山下健太選手
こちらも少しだけですが…。
山下「浮き沈みが大きかったです。野尻選手がなぜいつもあんなに速いのかが、わからない。野尻選手は、今回金曜日全くダメだったのに、土日見事に立て直してくるところが、すばらしいですよね。SUPER GTならわかるんですけど、もう僕たちでどうにもできない域なのかと悩んでしまいます。来季はマシンなども変わりまたみんなと同じスタートラインに立てるので、頑張ります」
山下健太選手担当の阿部和也エンジニアに、ケンタが最近元気がないのが心配と伺ってみたら、成績が出ていないので確かに元気はなかったかもしれないけど、来季は期待して欲しいです!とコメントいただきました。
また新しいシーズンに期待し、ぜひ強きライバルを倒しシーズンを盛り上げていって欲しいですね!お疲れさまでした!
WRC勝田選手。10年前、スーパーフォーミュラ・ライツの前身、全日本F3選手権をトムスで走っていました。TGRドライバーの中山雄一選手や山下健太選手とチームメイトでした。
土曜日のミックスゾーンのあと、ちょっと元気のないケンタに、忘れて次次~みたいに励ましていてちょっと笑いました。違和感なく溶け込んでいたので(笑)。そのうち男子たちが集まって男子の会話。小林可夢偉選手、Honda福住仁嶺選手もいらして、全員世界を経験した人、経験している人たちのこのトップドライバーたちが、フツーの男子の会話をしていたので、かわいく見えましたね。
勝田選手、現在はフィンランド在住で“貴元”などと呼び捨てするのが申し訳ないくらい大活躍中。いろいろ話せて良かったですよほんとに。全く変わらないし。ラリージャパンにたくさんの方に来て欲しいんです!と言ってました。だから晴れ姿を見に行こうと思います。
話がそれまくりですが、そんなシーズンの締めくくりとなりました。
大谷幸子の近況
SF最終戦の現場は、タイトル争いも土曜に決着がついてしまい、もともとポイント的に厳しい状況ではありましたが、こんなにさみしいと感じると思いませんでしたね。
来季のSFのマシンが新しくなりますが、私がその姿を見られるのは来年。きっと3月の鈴鹿サーキットのファン感謝デーだと思います。このイベントもかなり盛大だと思われますので、それまで楽しみに待ちたいですし、沢山の方が来場され新しい2023年のスタートとなればと思います。それでは、また!