• モタスポコラム その7-スーパーGT第6-7戦
(写真 トヨタ自動車)

スーパーGT第6-7戦

モタスポコラム その7 2020.11.16

しんどいウェイトハンデマックスのラウンドが終わり、今月末、いよいよ最終戦を迎えます!前戦2戦分を振り返ります!

〇スーパーGT第6戦 シーズンで一番ウェイトハンデを積んだ戦い
今季2回目の舞台となる鈴鹿サーキット(三重県鈴鹿市)を舞台とするスーパーGT第6戦。この上なく秋晴れ。朝晩は冷え込むものの昼間は青空が広がり、設営日からの3日間はGO TO日和。お出かけするのも楽しいので、スーパーGTに関する日中のネットの反応は若干薄い傾向。これもコロナ禍の特徴かしら?そんな中、今回の大会もソーシャルディスタンスを守っていただく観戦スタイルで、第6戦が開催。ご来場いただきありがとうございました。

レースが終わった直後、コラムを書き始めました。頭が混乱しておりましたよ…。先戦のスーパーフォーミュラ菅生もセーフティカーでちょっと混乱したばかり。ルールですのでセーフティカー導入は必要な事。それにより損得が出てしまうのは仕方ない。そのセーフティカーに代わって今季導入されるはずだったFCY(フルコースイエロー)。毎戦土曜の公式練習のセッションの終わりに練習をしていますが、これが晴れて導入されれば、アクシデントが発生した際、一斉にコース上のクルマは減速、レースを中断することなく続行できるんです。

他のカテゴリーでは既に導入されているシステムですが、スーパーGTではなかなか苦労しているようです。GTのタイム差、非常にセンシティブ。きっと減速するタイミング?にタイムラグが出てもいけないだろうし、システムの不具合が少しでも出たらレースがダメになってしまう…、とても導入に慎重なのかなと推測します。でも、早期に稼働することを…来季がいいな!稼働されることを待っておりますね。

〇23号車MOTUL AUTECH GT-R優勝!一気に強いチームがタイトル争いに絡んだぞ!

(写真 GTアソシエーション おめでとうございます!)

レース巧者が運も味方につけると、とんでもないことになります。今回は、予選で大クラッシュ、とても残念な最後尾スタートとなったのですが、決勝でセーフティカーが入るタイミングが絶妙でそれに助けられたカタチでなんと優勝!これは驚愕でしたね~。モニターにエンジニア様のガッツポーズが映ったとき、あれ?ほんと?とメディアセンターは若干拍子抜け、あれれ、な雰囲気でした。

もちろんピットに呼び戻したタイミングが良かったわけで、結果、それを判断した方の勝利ということでした。アクシデントが起きたあと、すぐさまセーフティカーが入りましたが、原因となったクルマは自力でコース復帰という何の為のセーフティカー?になってしまった訳です。みんながちゃんと仕事をしたという事なんですけど、こんなハプニングもありました。とにかく常に恩恵を受けてしまうクルマがいるわけですが、今回はそれがかなり壮大なラッキーとなりました。タイトル争いにも大きく影響していますね。

〇残念
37号車KeePer TOM'S GR Supraがピットに入る際にピットロードで減速するタイミングで前にいた100号車に追突してしまいました。もう残念でしかないアクシデントでした。強力なライバル車のチャンスを奪ってしまった事、結果自分たちもマシントラブルでリタイアしノーポイントで終わったこと、嗚呼…ですよね。追突してしまった37号車にはペナルティが出ました。そして、ニック・キャシディ選手はこれでスーパーGTとさようならという、なんともタイミング悪いというか、タイトル争いを前に何ともね。

〇スーパーGT第7戦 がんばれ!ひたすら応援!19号車WedsSport ADVAN GR Supra

(19号車WedsSport ADVAN GR Supra 国本雄資選手と宮田莉朋選手)
(写真 トヨタ自動車)

全体的に第6戦では奮わなかったGRスープラ勢。ここまで善戦してウェイトを積んで来たということなのですが、ハンデが辛い辛い。軽いクルマ選手権となる鈴鹿ラウンドは、ここでとにかく軽さを活かさないといけません。19号車にチャンスがあると思って見ておりました。予選は、ルーキー宮田莉朋選手が抜群に良くてね。このまま頑張って欲しいですが、きっとこのチームで育ててもらって他へ…と思っている方も多いかと。これまで確かにそういう流れではありますが、スポンサーさんを獲得し戦う訳ですから、本来スポンサー的にはそんな考えちょっとちょっとではないかと。ですので、とにかく頑張って欲しいですチーム全体で!応援していますよ!

そんな中、19号車マサ(坂東正敬)監督と話す時間が少々ありました。いつもね、いろいろ本音で話してくださいます。おやつもくださいます(笑)。たくさんのドライバーと共に戦って来ましたが、とにかくあのドライバーが欲しいと思えるようにならないと、そんな事を話していました。それはメーカー越えでもいいんです。過去には、いや今もあるかな?ワークスドライバーが他メーカーから声がかかるということはありまして、移籍もありましたし、とても名誉な事でした。そこまでのキャリアの礎を考えると、移籍は勇気もいりますし、デメリットになることもあるかも?しれません。ただ、結果はどうであれ、そんな魅力ある存在になりたいよねとおやつをポケットに入れていただきながら、雑談しました。雑談も本気モードになったり、お腹のぜい肉つかまれそうになったり気が抜けないんですよね(笑)。いつもありがとうございます!

とにかく、手応えのないレースウィークだったと、GRスープラ勢はそういうことでした。8号車が3度目のポールポジションを獲得。やっぱり速いのですが、3度目になると緊張というかあまり笑顔がなく、ただただ頑張れと声をかけるのみ。この試練はいつまで続くんだろうと正直思いましたね。そろそろ勝たせてあげたいなってね。

〇スーパーサブヤマケン登場!

第7戦レースウィーク直前、37号車KeePer TOM'S GR Supraタイトル争い中のニック・キャシディ選手がまさかの戦線離脱が正式発表となり、来季フォーミュラEへの参戦準備ということで、残り2戦を残してスーパーGTを卒業することになりました。チームも苦渋の決断で送り出した模様。ニックに代わって走るのが、昨年のチャンピオン、何に乗っても速い山下健太選手です。スーパーサブの登場は期待しかないカタチで迎え入れられました。平川亮選手と山下健太選手、今と~っても速い日本人だと思うのですが、迎えたレースウィーク、山下選手にとって古巣でもあるトムスですが少し緊張気味にも見えたのが意外でした。走ればそんなの忘れさせてくれるはず。という訳でいよいよ予選が始まりました。

〇公式予選GT500クラスはホンダ勢がトップ3

ウェイトハンデが半減、また午前の練習走行もまあまあイケたということで、GRスープラ勢にとって期待の高まる予選でした…が、セッティング、路面の変化など午後は状況がかなり変わったようですね。結果は、ホンダNSX勢がトップ3。ホンダさんのホームコースですからねえ。

(レースクイーンさんも新人さんがお見えで、傘の持ち方などアドバイスを受けていました。頑張ってください!)
(写真 トヨタ自動車 38号車ZENT GR Supra)

38号車ZENT GR Supraも得意なサーキット。先般ツインリンクもてぎで開催された第4戦ではポールポジション獲得。その時と同様に、石浦宏明選手がQ1、Q2の立川祐路選手へと順調でした。アタックラップが一周速かった立川選手、来たか!と思いきや結果は残念ながら失速気味…。あれれ?GRスープラ勢は、最高位が5位。思いのほか沈みました。どのクルマも失敗はないとのことですので、決勝セットに合わせたものが予選では奮わなかったとかそんな感じと勝手に解釈。仕方な~いという結果に終わりました。

(Q1敗退が決まった瞬間の平川亮選手 切り替えも早かったように思います)
(翌日も仲良くドライバーアピアランス。そして決勝は6位フィニッシュ!追い上げました)

山下選手はQ1を突破できなかったこと、とても凹んでいましたが、彼もミスはない訳ですから、頭を切り替えて決勝はどこまで追い上げるのか?頑張れ!でした。ひとり抱え込んではいけません山下選手…と思ってその日を終えました。まあ、自分だったらやっぱり凹んだかもね。彼を頑張ったぞ!と笑顔で迎えましたが、残念という表情でこちらを見てくれました。ほっ。反応があるだけ心配なし、きっと大丈夫!でもでもやっぱり気の毒…の繰り返し、この時はね。いきなりタイトル争いを意識する代役…ですからね。タイトルどうのこうのよりも、ヤマケン!みんなが応援しているよ!とココに書いておきます。私も少し照れくさいので…。

〇決勝

(8号車ARTA NSX-GT 悲願の優勝おめでとうございます!)
(ポールポジションの64号車Modulo NSX-GT)
(14号車 WAKO'S 4CR GR Supra搬入日、決勝日の朝など、ピット作業の練習で大忙し。でもこれを見届けるのが好きです)
(写真 トヨタ自動車 第7戦8位と健闘!39号車DENSO KOBELCO SARD GR Supra中山雄一選手とヘイキ・コバライネン選手)
(36号車au TOM'S GR Supra 搬入日、遅くまで練習をするピットクルー。現場に来ると他のチームも熱心でお互い見学したりとメカニックたちも努力を怠りません。そんな光景を見るのも楽しみだったりします)

決勝は、ホンダ陣営圧勝の流れ。GRスープラ勢も追い上げ頑張りました。これまで3回 のポールポジションを含む今季5回もフロントロウからスタートしている8号車ARTA NSX-GT。ここまで来ると、これは獲らせたい気持ちにもなりますよね。人間、これだけ試練を経験したら“やさぐれ”ますから。運が悪かったりで獲り逃したりもあったし、きっと失敗に対しての準備もチームは重ねてきたことでしょう。ですので、最後はもうチェッカーを無事に受けさせてあげたいただのお母さんでした(笑)。

(写真 GTアソシエーション)

2位と46秒もの大差をつけたトップがもし優勝できなかったら、またそれはそれで悲劇ですしね。とにかく、優勝出来て良かったです!おめでとうございました。

(ポイントランキング1位 37号車KeePer TOM'S GR Supra平川亮選手)

GRスープラ勢は、表彰台を2戦連続で逃す結果。シーズン序盤は富士の連戦、今回は、 鈴鹿、もてぎとホンダさん家での戦い。ハンデは半減したところでハンデが重いには変わりありません。予選で奮わなかったこともあり、上位5台NSXとホンダ陣営に後塵を拝することとなりました。

残すは最終戦のみ!富士スピードウェイでの開催とGRスープラが得意なサーキットではありますが、もうね、接戦、混戦、この「戦」は読めないです。ただね…絶対盛り上がる!ぜひ、見て欲しいです。コロナ禍で開催されたシーズンも短いスパンでしたが、いよいよ終わりを迎えます。いつものように開催してくださった関係者のみなさま!ありがとうございました!何もかも異例なシーズンを戦い抜いて戴冠するクルマをぜひ見守りましょう!

楽しみ!では、また!

大谷幸子の近況

スケジュールの詰まった今季のスケジュールもきついきついといいつつ、終盤を迎えました。早いものです。このコラムの為の取材の現場は、あと3レース!今、SFオートポリスでこの近況を書いております。来年のスケジュールをにらみながら、来年も現場に行かせていただけるなら、きっとスケジュールはゆったりに感じるでしょう。気持ちに余裕ができるかなと。
また、静かな住環境での生活に慣れまして、毎晩爆睡しております。夜更かしをしなくなりました。電気が真っ暗でも寝られるようになりました(笑)。これは山の上生活は関係ないですね。
家の周りにお寺などの史跡も多く、それを買い物に行くついでに見てまわることも少しあったり、山歩きも楽しんだりずいぶんやることが変わりました。こんなところで、子育てをすれば良かったと後悔もしておりますが、それはそれ。レース関係者が近所に住んでいることがさみしくなく、終の棲家でコロナから逃げるように暮らしております。開けていない段ボールがまだまだあります。捨てたい(笑)。
最近は、コロナ第3波が心配ですね。ここは踏ん張りどこ。冬を迎え拡散しやすくなるようですが、どうにか切り抜けたいです。夫婦揃って年寄りですので…。
そして、それほど手間をかけられませんが、手作りご飯がストレス発散。今度は発酵させることが気がかり…。気温が下がってパンの発酵がうまくいかず、オーブンを使ってもイマイチで悩みが増えました(笑)。どうにか対処法を考えます。あとお正月、お気に入りの重箱を探し中。何を詰めるかは謎ですけどね。ますますデブだ。では、また!