• モタスポコラム その73-圧勝!36号車開幕戦をポールトゥウィンで飾る! 〜2024 SUPER GT開幕戦岡山国際サーキット〜
    (写真 トヨタ自動車株式会社)

圧勝!36号車開幕戦をポールトゥウィンで飾る! 〜2024 SUPER GT開幕戦岡山国際サーキット〜

モタスポコラム その73 2024.04.26

速すぎてテレビにあまり映らない決勝、初戦からGTあるある。初夏のような暑さのもと、2024年シリーズが開幕しました。天気予報があたりうれしい観戦日和となりました。参加台数が多いので、ほんとこの取材はやり甲斐があるんだけど体力をかなり使いますね。開幕戦は例年バタバタ。帰って来てからも仕事の緊張感が抜けずに、ペース配分がわからず。仕事しながら突然猛烈な睡魔に襲われたり、しばらく元のペースに戻りませんでした。寝てないのが一番ダメみたいでね。そして、チェックしてみると、ちゃんとした写真を撮っているようであまりないというね(涙)。きっと公式テストが2回続いて、同じものは撮らないで何か探そうとその時は考えたみたいで、結局同じ素材でも何かが違うんだから頑張って撮ればよかったと後悔。そんな気持ちをよそに、昨年の第7戦オートポリス大会、最終戦、今回の開幕戦と、36号車の3連勝という結果で終わりました。では、振り返ります。

〇搬入日

いつもの喧騒が戻って来ましたと言っても、(公式テストがありましたが)やっぱりそれとは違うんですよ。年に一度しかない開幕戦。真新しいスーツでパドックを行ったり来たり、撮影をあちこちで行ったり、ニューなヘルメットもデザインに個性があったり。またクルマのリバリーも完成してお披露目される。新車だったりすると、傷もないのでますますピカピカ。リバリーは特に欧州車も参戦するGT300クラスが新鮮だったりします。

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    (サーキット入りした坪井翔選手)
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    (ピット作業の練習中の19号車)
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    (プロフィール撮影に向かうと思われる山下健太選手)

わけもわからず時間が過ぎていく搬入日。気づけば夕方になっていました。途中、ふと我に返ると、5時間も外にいたという(笑)。いつもこんなですが取材時間が長いわりに、話があまり出来ないのが公式テストと違うかなと。ドライバーさんもサーキット入りすると、Honda陣営、日産陣営はピットロードをウロウロしてくれるんだけど、TGR陣営はドライバーがあまり出てこない。裏にいることが多くて搬入日は昔っから会わないで終わるパターン(笑)。今回もそれでした。

これはエンドレスなので切り上げてと…退散しました。サーキットからそんなに遠くない県境の街に滞在しているのですが、帰路の途中にある山の麓?にある中華をいただきホテル着。街のはずれにあるのだけれど、23時までやっているレース関係者にはありがたいお店があるんです。誰も会わないと思ったら、グーグル先生でたどり着いたと思われる業界関係者が3組くらいいました。テストの時と同様に、生姜焼き定食をオーダー。本当は牡蠣を食べに行きたいけど、お腹を壊したらと言われると、やっぱ遠慮しちゃいますよね。以前は、みんなで牡蠣を食べに行くため、帰路、車に酔うほどクルマを走らせて行っていたんですけどね(笑)。日生(ひなせ)という街がサーキットから岡山方面に向かうとありまして、ここで瀬戸内海の牡蠣のシーズンの最後が食べられるんです。もちろん美味でリーズナブル。いつか行ってみてください。「日生」へ。道の駅も大きいですよ。というわけでいつものように3時間しか寝られない夜の始まり始まり〜。

○予選日

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    (36号車吉武エンジニア 今回で去年から3連勝)

今季大注目なのが、予選方式。二人のドライバーのタイムが合算される新しいスタイルの予選がいよいよスタートしました!

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    (39号車関口雄飛選手 このチームを牽引して右肩上がりの戦績)
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    (ミハエル・クルム監督を迎え新たな体制で戦う37号車)

GT500クラスは、わかりやすいですね。シンプルに合算。Q1落ちが無い。二人が走った合算のタイムでグリッドが決まります。そして、予選からポイントも付与されます。ポールポジションから3、2、1ポイントと3番手までにポイントがつきます。これ、あとあとタイトル争いにかなり効いて来ますよね。1ポイントでも取りたい!ということで予選から貪欲にいくことになります。

しかし!タイヤ1セットでの予選で、決勝のスタートにも使用しますから、予選からタイヤを「残して」おかないといけません。残してアタック。自分だけではないのです。次のドライバーさんのことも考えないといけません。使い切っては速さを失うのです。なんて難しいんでしょう。そして、二人のドライバーも緊張感を持って予選日から戦うことになります。Q1をとりあえず突破(これも非常に大変ではありますが)という図式ではなくなりました。ドライバー二人に同様に負荷がかかります。これは良いことだと私は思います。アタックしないドライバーのモチベーションは、それぞれ思うことがあったので。タイヤがニューではなくなるので、おもしろみがないと感じたファンも発表当時は多かったですね。

まだ始まったばかりのスタイルですので、今後どうなっていくかは未知。以前もスーパーラップという形式や1回のセッション中のタイムアタックで決まる方式などいろいろありました。改良の余地があるからこそ、予選の方式も変更になったのだと思います。自然が相手ですので、公平な条件下で予選が行われることが大切ですので、そこの考え方なのでしょう。

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    (写真 トヨタ自動車株式会社)

思いの外、気温が上がりどの陣営も公式テストとのコンディションの違いに少し困っている感じ?その中でもこちら、38号車は、午前中のフリー走行でピットの中がさあ大変!になっていました。どこか壊れちゃったのもあったそうですが、大がかりな作業をしていました。岡山はご存知のようにピットのキャパが狭いので、ピットの前までいくのはチームのみなさんの邪魔になる。だからもうここはスルーするしかなく。がんばれ〜!しかなかったんですよ。復活して短い時間ではあったけれど、コースに復帰できました。そうなると、今度の心配は予選へと。

予選はご覧になりましたか?大湯都史樹選手ののびのびアタック!

大湯くんらしくて、うれしかったですね。彼は速いほんとに。石浦宏明選手と二人の駆る38号車が、元気にコースを走っていることにもううるうるでした。予選4位!待ってたよ!でしたね。またここで思い出すのが、ここ数年の苦労。自分の中ではセルモ劇場が開演していましたが、とにかく一安心しました。

36号車は、盤石のポールポジション。前評判通り誰にも止められない坪井翔選手がQ2をアタックしポールポジションを獲得しました。相棒の山下健太選手は、新品タイヤを坪井くんのために残すという難しいQ1で5番手。これがね、ずっと凹んでいたんですよね。立派だと思うんだけどね。

ポールポジション記者会見でも、ニュータイヤを履いた山下健太選手のタイムよりユーズドでアタックした坪井翔選手が速く、バランスを崩したように見えたアタックでも、タイムを超えられてしまったことに、結構ショックを受けていましたね。でも、タイヤを残してあげたことで坪井くんの良さを引き出したのかもしれません。健太が遅いとか誰も思っていませんしね。この二人のコンビは、昨年のコンビ同様、タイトルに立ち向かうにふさわしいコンビだと思っています。何も問題ない速くてミスをしない二人なので、どうなるのか楽しみです。

余談ですが、Q1で5位となったことで、さすがにポールポジションは無理という空気がピットには流れていました。もちろん決勝では挽回できる自信も込めて…ですけどね。そうそうセッション中にメカちゃんが歯磨きしていました(笑)。しっかり撮って控えていた私ですけどね。Q2のセッション中の歯磨きを見て、そうか食べる時間なかったんだなと思ったのですが、予選終わって夕方だったかな?忘れたけど、その話をしたんですよ。

「上の奥歯の奥までしっかり歯磨きしてたねえ」って(笑)。

「見てたんですか」の流れで、アタックが3ラップということで、これは歯を磨くチャンスと思ったんだって。仕事が気持ち良くできるから磨きたかったと。これからも予選時には歯を磨くしかないねと新しいジンクスかのように話していたら、某TRDさんもタイトルかかったら、磨くしかない!とまだ始まったばかりですが最終戦の話をしながら、ちょっと笑顔になりました。

あとね、ピットでポールは36だよ、と言っていた人がいました。無理だよさすがにコンマ5は…とメカに言われたのですが、頑なにココがポールと言っていた人。それ、私なんですよ(笑)。タイムも何も見ず、ここでしょうきっと、と言っていたんです。

ピットは、ポールのムードはありませんでした。百戦錬磨のチームだからこそ、それよりも決勝ですが、最後にタイムが更新されポールポジションの表示が出た時、ピットがどよめきました。メカちゃんたちはバタバタしながら、パルクフェルメに一番端っこのピットから一番端まで向かう準備をします。「ポールって言ってたの、当たりましたねえ」とメカに言われた私。ええ、まったく偶然なのですがね(笑)。でもタイム云々よりも、坪井くんがポールでピットロードから歩いてくるイメージがたまたま脳裏に浮かんだんですよね。ホントたまたまね。チーフメカにサミちゃんは、驚きつつもでも「全く心配はしていなかったですよ」と。こうなると、明日の決勝は逃げ切りのイメージは誰もが浮かぶ感じですかねえ。それだけこの36号車は速いので、ポールトゥウィンの展開も予知は現実的なものとなる、そんな予選アタックでした。

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    (写真 トヨタ自動車株式会社)
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39号車が予選2位!いよいよ来たぞ!毎年、チーム作りは時間がかかると書いていたように思いますが、まさにそのストーリーの中で、ドライバーの中山雄一選手の成長も大きくチームの安定感を最近感じます。関口雄飛選手は、トムスでタイトルも獲得したことのあるドライバー。その際の移籍から教える立場でチームに向かい入れ今に至ります。チームに移籍し3年目を迎えましたが、ここでまず一勝を挙げたいところ。現実的なものになって来ましたね。次は、サクセスウェイトを積みますが、ホームコースですのでGR勢は当然狙っています。ライバル勢も富士が得意なチームはありますので、激戦には変わりないですが、勢いのまま頑張ってください!

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    (写真 トヨタ自動車株式会社)

14号車も得意な岡山ですねえ。ここは36号車と14号車を優勝候補の筆頭に挙げていた私です。予選は5位でしたが、決勝の強さもあるのでこれはこれで十分と思いました。37号車11位。19号車が14位。走り始めから大苦戦、沼から出られなかったかなあ。タイムを見るととても苦しいですね。この予選方式だと、GR陣営で一台だけのヨコハマタイヤユーザーは、苦しいシーズンになってしまうのかな。明日は明日の風が吹くと信じて終了の予選日でした。

○決勝日

朝早く出発のいつも通りの最終日。思いの外、時間がかかりサーキットに到着したらもう結構な人でした。決勝を前にどうしてもお話を聞かなくてはと思っていた3人の方を。ドライバーたちのコメントは、TGRのプレスリリースをご覧ください。

○38号車岡島エンジニア

朝、ピットロードに出て来たセルモの岡島エンジニアとお話。昨日(予選日)は、マシントラブルもあったけれどいわゆる「持ち込みセット」がダメで、大幅に変えたとのことでした。大胆に動ける若さがいいと褒めたらダメすぎたんですよと。その他もろもろはお話しましたが、意欲的に取り組む姿がとても心強いです。彼らも仕事だから当たり前なことかもしれないけれど、チームのムードを変える大きな働きをしていますね。

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    (写真 トヨタ自動車株式会社)

昨年、立川祐路選手を引退まで追い込んでしまったチームの不調。それを思い出すと辛くなるのですが、今回、予選Q1をトップで大湯くんが戻ってきた時のあの感動は忘れませんね。決勝のオーバーテイクも勇気づけられましたし、若いたくさんのファンもますます彼を好きになってそうです。彼をよく知る岡島エンジニアとチームの様子などを伺いつつ、まだまだ伸び代がたくさんありそうなのでひとつひとつ課題を片付けていってくれるだろうと期待を込めた朝でした。まずは決勝頑張って!でこの時は終わったけどね。引き続き頑張ってくださいね。

○39号車脇阪寿一監督

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    (写真はちょうど良いのがなかったので公式テスト岡山の時のものでお許しを)

予選2番手になって、ぜひこちらもお話を聞かなくちゃと思っていた脇阪寿一監督。予選2番手まで行くとポールが取れないことが悔しかったと、終わりのない戦い、予選は予選であることをまず思い知らされました。そして、「この開幕戦に関してはオフシーズンの過ごし方が現れる通知簿のようなもの」と表現。その通知簿はどんな評価だったのかというと、これまでと違ったチームの変化が大きく影響していたようです。

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    (写真 トヨタ自動車株式会社)

例えば、「クルマのセット変更を他のクルマに負けているからするのではなく、こういうセット変更をしたらクルマはこう動くと理解した上でのセット変更をしていたことがとても良く、ドライバーとエンジニアのコメントの内容も変わっていた」と。それが反映されてのリザルト(予選2位)ということがこのチームの変化、進化となっていることを話してくれました。その先のサードとしての戦い方を今後もっと我々は見出していくことになりそうです。決勝も2位と頼もしいポジションでレースを終えました。今後に期待して、じっくり見て行きたいと思いますね。おめでとうございました。

トムスの2台を見ている小枝エンジニアには予選直後にお話を伺いました。開口一番「今、とても乗れている坪井と山下(山下健太選手)のフィードバックもあってのポールポジション」であるとのことでした。今年は予選の戦い方が難しいですが、最低限、必要以上にタイヤを使わないということが大事で、ニュータイヤを最低限でまわしていかないとレースの第一スティントも使用するので無理はできないですと。本当にどんな感じでプロは乗っているんだろうと今も思います。記者会見で坪井くんは、ニュータイヤだろうがユーズドタイヤだろうが、まとめないといけないのでどちらのタイヤでも変わりがないとコメントしていましたね。ドライバーみんなに負荷のかかる予選なのでとても大変になったともね。そう言いながらも見事ポールですよ。素晴らしい。

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    (確かキミ、歯磨きしてたでしょ)
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シーズンを戦うにあたって、今季から予選にもポイントがつき、ポール獲得で3ポイント付きましたがこれはとても大きいと小枝エンジニア。どの陣営に行っても、「今年も36かなあ(サンロク)」と言われるようにみんなにマークされている36号車ですが、「パッケージ的にも悪くないので今年も強い36号車でタイトルを狙う」とコメントをいただきました。

坪井選手も会見で、何回勝てるのかなというめちゃくちゃポジティブな発言をしていました。長丁場のレースは、昔から得意なトムスですので「サクセスウェイトが足かせになろうとも、それを跳ね除ける速さもある」と小枝くん。強すぎてSUPER GTが盛り上がらないなどと判官贔屓のコメントもネットで見かけることがありますが、これはこれで昨年からの3連勝という偉業を達成するほど強いので仕方ないのかも。ドライバーが変われど(宮田莉朋選手から山下健太選手)ますます未知数の強さがある。次のホームも暴れるのだろうか。楽しみにしています。

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    (新しいメカスーツ、かっこいいよ頑張って!)

決勝は、14号車がオープニングラップで追突され…修復を施しコースへと復帰したものの戦線を離脱していてレースにはなりませんでした。37号車が予選11番手から7位フィニッシュ。ポイント獲得です。がんばりました。19号車が、予選で15位から走路外走行の8号車のタイムが抹消となり14位。決勝は13位フィニッシュ。ルーティンのピット作業で、タイヤのナットが外れないトラブルがあって大幅にタイムロスし3周遅れでフィニッシュ。かなり厳しい開幕戦となりましたが、もうね見守るしかない!ガンバです!

勝者はひとり(1台)。悲喜交々のモータースポーツです。プロスポーツであるからこそ、冷静に取材していくことも大切ですが、自分目線でピックアップできる感動もお伝えできればと思います。今季もこちらのカテゴリーもよろしくお願いします。

第2戦は、例年通り5月3日公式予選、4日決勝!ホームコース富士スピードウェイに舞台を移します。ゴールデンウィーク、たくさんの来場が期待されますね。ますます盛り上がって参りましょう!では、また!

大谷幸子の近況

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    (写真 トヨタ自動車株式会社)

WECイモラ!7号車優勝おめでとうございます!大混戦のハイパーカークラスでの優勝はうれしいですね。雨、タイヤ選択、チェッカーを受けた小林可夢偉選手兼チーム代表、またチームのみなさんの喜ぶ姿がとてもうれしかったです。TGRチームだけで走っていた時も勝つのは簡単ではありませんでしたが、そこで戦い続けてハイパーカー9車種が競う戦国時代へ突入。ここから本領発揮ですよね。この勝利にたくさんの拍手を送ります。

そして、このSUPER GT開幕戦で、将来、トヨタ自動車のモータースポーツ活動を担うドライバー、TGR―DC所属のドライバーにお目にかかることができました。

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    (3月の公式テスト富士でもお目にかかった小林選手 若い頃の小林可夢偉選手のようですね 高校を卒業したばかりの18歳!頑張ってください!)
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    (向かって右のドライバーが中村仁選手 初めましてでしたがちゃんと挨拶をしていないのでこの人誰なんだろうという感じ 次ちゃんと挨拶しますね)

写真一枚目手前、ちょっとゆるゆる写真ですがあえて…。昨年のFIA―F4チャンピオン小林利徠斗(りくと)選手(スーパーフォーミュラ・ライツ:TOM’S/SUPER GT GT300クラス apr)と2枚目中村仁選手(スーパーフォーミュラ・ライツ:TOM’S/GT300クラス apr)です。ここまで上がって来たら、先輩たちが参戦するGT500クラスやスーパーフォーミュラの国内トップカテゴリーにかなり近づきました。今年の戦績をしっかりチェックさせていただきますからね。私がレポートしている間に上がって来てください!お待ちしています!