完全制覇!そして、2024シーズン終了! 〜SUPER GT最終戦 鈴鹿サーキット〜
モタスポコラム その86 2024.12.20
北風の吹き荒ぶ中、今季最後のSUPER GT熱戦が繰り広げられ、au TOM'S GR Supraが決勝を待たずして予選日にタイトルを獲得!シーズンを通して強さで圧倒した彼ららしいエンディングを迎えました。
風が冷たく、史上初の師走のSUPER GTのレースは、気温、路温の低い中(気温12度、路温18度 測る場所によって若干の違いあり)で心配されましたが、大きな事故もなく無事に終えました。いろんな思い出の詰まった最終戦となりました。レースはとても熱かったですよね!では、振り返ります。
出足が早く、サポートレースもあるので午前5時くらいからサーキットは動き出していたようです。午前9時前には着いていたのですが、すでに1コーナーよりの日産陣営はトランスポーターが並んでいました。TGR陣営が始まりましたが、撮りながらメディアセンターへ行きました。そこで、NISMO所属のロニー・クインタレッリ選手が記者会見を行うことを知りました。
会見前に、ひとりピットウォーク。セルモ岡嶋エンジニアとトムス岩森メカがお話していました。最終戦ということもあり?結構他のスタッフのみなさんも、あちこち見て回ったりがいつもより多く感じましたね。岡嶋くん、痩せてますますかっこよくなりましたよ。痩せたくて痩せたわけではないそうですけどね。体調を崩したということです。岩森メカは私の話し相手。子守り役、違う母守り役です。いつもありがとう。
午後2時から、記者会見に向かいました。最終戦の直前でしたね、発表があったのは。4度もタイトルを獲得というとてつもない記録の持ち主です。GT500デビューは、トヨタ陣営からなのはご存知ない方もいらっしゃると思いますので残しておきます。
チームsardからのデビューでした。39号車でフル参戦していました。80スープラですよ、かっこいいね! チームメイトは、アンドレ・クート選手。思えば、外国人ドライバー2人が組んでいましたね。珍しいコンビだったかもしれません。その後、他のトヨタワークスチームでスポット参戦したのちに、日産陣営に移籍しました。人生のどこの時期がレーシングドライバーの「旬」になるかわからないと常々思っているのですが、日産陣営に移籍したら強すぎてね。トヨタはずっと勝てないんじゃないかとまで思うくらい強敵でした。今もね。
ドライバー人生の「旬」。一度、シートを失ってから、またシートを得て大活躍しているドライバーさんもいます。必ずしも失った時がどん底でも絶頂期でもないこともあると感じているんですよ。ロニーさんはトヨタに在籍していた当時、成績が出なくて移籍したのかもしれません。その後大活躍しています。今年NISMOでチームメイトとなった千代勝正選手も一度GT500のシートを失い、戻って来てから大活躍。今年はエースナンバーの23号車です。
われわれTGR陣営で言えば、TGR team sard中山雄一選手ですね。GT300で活躍した後シートを失いました。その後、GT500のシートを得て、優勝も経験するドライバーに成長しました。またGT300で頑張っている蒲生尚弥選手ですが、彼は、全日本F3選手権に我々の育成ドライバーとして参戦し、1年で残念ながら育成枠から離れてしまいました。しかし、その後、GT300のタイトルを獲得し、今年もタイトル争いに最後までからむ活躍をしました。経験を積んで開花するタイプや、天才肌、それぞれ違うなあと思っています、プチ持論でした。
さて、ロニーさんですが、最終戦の決勝で見事な大外刈りを決め、最後までその走りを印象付けました。幕引きもかっこ良く〆ました。引退セレモニーもありご子息と共に登壇し、挨拶をしました。ベテランが退くときは、いつかは来ます。若いドライバーだとしても来季は、保証されていません。プロの世界は厳しい。自分の戦績に将来がかかっています。だから、引退を先に宣言できることは、意思の強さも感じます。来季のシートがなくなって、引退を余儀なくされるパターンもあるので、自分の幕引きを自分でするという決断は尊重すべきことです。寂しくなりますが、他のカテゴリーできっとまたお目にかかれると思っています。
前もって発表してくれたことに感謝です。お疲れ様でした!またどこかで!
それが終わると、いつも通りの搬入日。各ピットの練習風景も好きで今季も撮りましたが、各チーム、同時に始まるので意外に撮れていないことが多かったです。あとね、メカさんによっては、全部撮られるのが嫌、どんどん撮って欲しいタイプと分かれましてね。タイヤまわしてない時はウェルカムなタイプなど、一応嫌なことはしたくないので、リクエストはちゃんと受け入れていたつもり。撮られたくない場所とかね。まあ、メカさんの一番かっこいいところを間近で見るのは仕事ではあるけど、特権と思って仕事していました。かっこいいメカさんたちよ、来季もよろしくお願いしますね。
タイトル目前のトムスのピットには、目の入っていないダルマがありました。ちょっとかっこいいね。スタッフも今回はかなり余裕というか、やっぱり自分たちで祝いたい、そういう成果をあげているんだから。そう話すのは、チーフメカを務めるサミくん。
いつも寡黙に仕事をしているんだけど、勝ったらうれしさ爆発の喜び方をするこのチーム。他のチームももちろんそうだけど、自分たちが一生懸命やって来たから、「喜ぶ権利」もあるし、それを見てメカニックになりたいと思って欲しいという思いもあるそう。このチームはある意味「勝ち慣れている」と話しながらも、でもその為に頑張って来たという謙虚な部分と自信に満ちた部分を感じさせながら、いろいろ話してくれました。この「だるま」は、最後のレースウィーク、めちゃくちゃビジュアル担当してくれて映えていましたよね。テレビにもたくさん映ったし。
ほぼ手中におさめていたタイトルとは言え、最後まで何が起こるかわからないのもレース。それをこのチームは身を持って知っていることもあり(取り逃がしたことも当然ある…)、最後はこうしたものを用意していた…というストーリーかと思いきや、いやそのストーリーで合っているんだけど、これチームではなく、データエンジニアのいとうちゃんが用意したもの。今までチームでこのようなものを用意したなど聞いたことがないので聞いてみた(笑)。お守りはあったかも。スタッフが一気に若返ってもタイトルを取り続け、こうしてチームの中でもみんなが盛り上がっている所を見てちょっと笑顔になりました。以前は、そんなこと誰もしなかった。なんかこう勝って当たり前的なムードもあったし。それは常勝チームでもある故でわかる気もするし。うまく表現できないな…。
いつも通りではあるものの、GT300の2号車はクリスマス。メカさんのお土産と聞きました。他のチームですが、サンタさんの帽子かぶっていた方もいましたよ。この時期の開催が初めてですから、遊び心もあって、これはこれで搬入日だし、いっかと。
地元の小学校かな?見学に来られていましたね。これは、モータースポーツ都市宣言をした鈴鹿市らしいですね。どこの学校かは確認していないけど、小さい頃からこんな環境があるのは、うらやましいかぎりですね。いいな。
陽が落ちると本当に寒い。まだ17時半くらいだけどね。この日、我らがTGR平川亮選手が、F1アブダビグランプリのフリープラクティスにテストドライバーを務めるマクラーレンから登場するということで、夕方、少し見てきました。テストドライバーのアナウンスの時もめちゃくちゃうれしかったですが、公式セッションに登場とは更にうれしいニュースでしたね。国内のレースも見ていてくれているようですし、海外に行ってしまいましたが、これは応援しないと!という思いでみんな見ていましたね。さみしいので戻って来て欲しいけど(笑)、今は世界をどんどん極めて欲しいですね。
この日、ポールポジションを決めてしまうと、予選日に36号車がタイトルを自力で決めてしまうため、朝からざわざわしていました。朝、ピットに行ったけどその時はフツー。もちろん、個々にはプレッシャーを感じていたとは思いますがね。通常営業でした。ただカメラがたくさん入っているので、通常ではないか…。
走行前、リラックスムード。エンジニア同士もお話をしていました。とても楽しく談笑していた福住仁嶺選手は、この日の予選では、一番早いタイムを記録しました。合算方式なのでポールポジションとも呼べないですがお見事。ただコース上で出会ったクルマがいてアタック中にスピードを緩めた事でペナルティをもらってしまいました。ドンマイ(今使います?この言葉)です。もちろんそれは残念だったけど、やっぱり仁嶺くんは速い!というところが見られたので、良かったです。
もっとたくさんおりますがTCDのみなさん。GT500のTGRチームをエンジンとシャシで、またドライバー全員のサポートもしています。チームもドライバーさんたちも、かなり頼りにしているんじゃないかと思います。新しく名前も変わりTCDからTRDと呼んでいたレース部門が分かれTGR―Dという新会社が設立されますが、その社長に就任した寺尾さんだって、若かりし頃こうして耐火服を着てチームのサポートしていました。かっこ良かったんですよ、今もか。当時あるマネージャーが目の保養になると言っていてね。そんな視点で見たことがなかったので(笑)、それ以降、さっき寺尾さん帰ってったよ!とか私服オシャレとかいちいちチェックしていましたね。女子のモチベーションだったようです。セパンの帰りの空港では…長くなるのでやめておきます。とにかくかっこ良かったです。
現場をよく知る方が率いる会社で楽しみですね。現場しか着ない?耐火服姿で、真面目な社風に反してギャップのピースをいただきました。ご家族閲覧用に残しておきます。大事コレ。来季もよろしくお願いします!
いざ!走行開始(練習走行)!
チームごとに少し振り返り。14号車のパフォーマンスはとても良いシーズンでしたよね!いろんなタイミングで、それが戦績につながっていないのがもったいないけどね。トップを走っていることが結構ありましたよね。悔やまれることもありましたが、来季は、その分、期待大だと思っています。体制はまだわからないけど、頑張ってくださいね!楽しみにしています!
ドライバーの2人の仲の良さも更に感じたシーズン。一緒だといつも笑顔。もちろんレースの時は違いますけどね。今年は、本当に苦しいシーズンでした。ポールポジションを取り続けていた昨年と打って変わって、予選方式が変わったことでムードも変わってしまいました。来季はどうにか復調して欲しいと祈っています。19号車!頑張れ〜!
ミハエル・クルム監督がいらして、37号車は2人のコンビになって念願の初勝利を達成しました。しかも、シーズン2勝と右肩上がりで頑張りランキング5位と奮闘しましたね。ファンサービスも頑張って笹原右京選手。そして、いつも悲しげな顔をしていたジュリアーノ・アレジ選手に、笑顔が戻って良かったです。マシントラブルがなければ、最後までタイトル争いに絡んだかも? 大躍進の37号車でした。チーム内で切磋琢磨、来季も頑張ってください!
久しぶりの表彰台もあり、チームに新風を巻き起こしてくれた大湯都史機選手と岡嶋エンジニアの加入で、石浦宏明選手と共にチームが変化を起こしました。始まったばかりですので、こちらも来季に期待です。きっとテッペンに乗れる日が来るでしょう!占いみたいな書き方ですが、絶対勝ってもらいましょうね!
こちらも地固めに時間はかかりましたが、だいぶ整い伸び盛り。今季は優勝もしましたね!常勝チーム目指してめちゃくちゃ頑張っています。
脇阪寿一監督と共に、きっと何かを掴んだシーズンとなったと思っていますので、引き続き頑張ってくださいね!
見ている感じはあっけなかったですが、山下健太選手の緊張する姿を初めてみました。そう言えば以前、緊張したことがないと言っていました。今回は、坪井くんの2連覇、ダブルタイトル、チームも同様に重くのしかかる価値、それがプレッシャーになったそうです。気にするなというのは無理だったのかもしれません、彼は移籍して来たからね。なかなか辛い。でも健太も2度目のタイトル獲得とすごいことなんだけどね。予選開始Q1が終わってからの安堵したお顔で、逆に緊張していたということがわかりました。
ね?安堵しているでしょ? 坪井くんに代わってから、Q2はもう見守るだけなのでね。そして、お互い3番手のタイム、合算でポールポジション獲得!それと同時に、シリーズチャンピオン、ドライバー部門とチーム部門のダブルタイトル獲得が決定しました!
おめでとうございます!あのダルマさんがここで登場。予選日だから、はしゃぐわけにもいかなかったようで、控えめに喜んでいました。ダルマさんの目は、明日って言っていましたが、まずひとつ目が入っていました。予選後、いろんな段取りがありますが、チャンピオンは明日(記者会見、写真撮影など)という言葉を確認しながら仕事をしていました。チームもタイトルを取り慣れていますね。次は何をするのか、わかりすぎ。昨年同様、スーパーフォーミュラも取りましたからね。段取りはバッチリでした。
上記の写真↑↑↑は、撮るのを諦めました。メディアの戦いに負けて(笑)、みんな仕事だから撮りますよね。だからチャンピオンチームの周りには、たくさんの人。カメラも映像用のカメラも多数でした。
こんな感じで隙間にすらデカいカラダが入らなかった。そこで、広報写真を使おう!と諦めました(笑)。
ちなみに、このあとインタビューが始まった瞬間に、マネージャーが板の継ぎ目に足を取られて、きれいにダイブしちゃったんです。あとから、あの動画撮ってない?と何人かに言われました。目にめちゃくちゃ焼きついています。結構みんな大きな声で笑っていてかわいそうだなと「母」発動しましたが、まっすぐ地べたに手を伸ばした格好で↑↑←こんな感じで綺麗すぎるダイブだったので、ま、いっか!となりました(記録用 ごめん吉川…)。
そして、ほっとしすぎて私はポールポジション記者会見(チャンピオン会見は明日別にやる段取り)が半分終わってから出席しました。焦った。最初行ったのですが、珍しく閉まっていた(今思えば始まっていたから閉めていた様です 遅刻したことないからわからなかった)あのブリーフィングルームの硬いドアに阻まれました。あれ?まだ始まっていないのかと他の作業をしていました。いつも通りなのにね。
この日は、キッズピットウォークなども通常営業。これも最後の5分くらいしか間に合わなかったという。最終戦という言葉で「気」ばかり焦っていましたね。そして、この後、帰りが遅くホテルの駐車場難民に…。これ一番辛い仕打ち(笑)。早くサーキットを出てホテルで仕事が一番正義。
朝は風がなかったので、これはいいと思ったのですが。冷えまくりな1日のスタートです。寒かったね。タイトルを決めたのでレースをしなくてもチャンピオン!と冗談で言っていましたが、ピット作業の練習はもちろん2台ともにしっかりと。TGR陣営は、決勝日の朝に最後の練習をするチームが多いかな。
決勝日は、ピットウォークからが公式スケジュール。セルモの村田さん、整理券を配布していました。今季もありがとうございました。村田さんは春に体調崩されてからシュッとお痩せになってね。開幕にいなくて焦ったのでした。そして、メカさんたち(レース後の写真だけど)。みんなはいつもお菓子をそっとくれてありがとう(笑)。来季は絶対勝ちましょう!
最後のピットウォーク!めちゃ青いでしょう?空…。めちゃくちゃ寒かったんですよ!凍える写真ですが記録用。
ポールポジションのクルマが入場。完全勝利。ここまで強いトムスってあったかな。
19号車マサ監督。今年もたくさんお話してくださってありがとうございました。来季はもっともっと元気な19号車が見られることに期待します。おやつもありがとうございました!最終戦、ちょっとしか話せなかったな…。
14号車のAISINさんのレースアンバサダーは、2人のうちお一人が唯一の男性でしたね。パク・ミンジュンくん、話題になりました。お疲れさまでした!
ライバル陣営、NISMOロニーさんの23号車は翼端版に #ありがとうロニーの文字が。それと長きに渡りカルソニックブルーのリバリー(途中、社名変更)でSUPER GTを牽引して来た12号車は、ラストラン。ありがとうの文字が切ないです。
第3戦の鈴鹿では優勝。最終戦、同じ鈴鹿でどんなパフォーマンスをするのかなと見ておりました。お疲れさま!
中山雄一選手をじーっと見ながら、ほんと、これまで以上に大きな存在となりましたよね!しみじみ見つめちゃいました…。
ロニーさんのところでスタック(笑)。大渋滞。ここでグリッドウォークの撮影が止まっている間に時間となりました。本当に最後ですからね、たくさんの方に囲まれていましたね。ドライバーも挨拶にいく姿が何人か見えました。撮れていないけど。
最後は、重鎮たちに見送られレースがスタートしました。
レースはSUPER GT 公式YouTubeにもありますのでそちらを。
チェッカー後のパルクフェルメ。アップのお顔の写真もあるのですが、引きの画角のおかしな写真をどうぞ。なんとなく場所と位置がわかるかな。サーキットに来られたことのない方のために、あえて臨場感を。GT500の2人は安心した感じ。300のお二人とオーナーさんは、勝ってタイトルを決めましたし、チーム創立以来30年で初めてのタイトル!これはうれしいですよね、おめでとうございます!私が業界に入ったときも、ランボルギーニは走っていたと思って調べたら、参戦30年!すごい!何より続けて来られたのが素晴らしいよね。拍手を送ります!
この後、表彰式を行いグランドフィナーレ。シャンパンファイトのあと、トムスの2人はさすがに着替えたそうです。
見えなかったけど、お客様の間にいて寒くなかったです(笑)。チャンピオンドライバーの挨拶とロニーさんの最後の挨拶を聞けましたので、充分ですね。泣けたね。
記者会見に向かい際に遭遇。WRC勝田貴元が応援に来られていましたね。来年は、福住仁嶺選手がラリージャパンに来てくださるかも? ファミリーで来れたらいいね!お待ちしていますよ!
山下健太選手、会見行く前に、エンジニアさんたちと話していたようですね。めちゃくちゃサード柏木エンジニアが笑っていたのが気になる。なんでしょうねえ。
ここで先ほどのパルクフェルメの写真を。あらためておめでとうございます!
この後、長い長い記者会見(優勝とタイトルと2つ会見があって…)を経て、ようやくチームに戻って撮影タイムです。
こちらのチームの優勝Tシャツは、取れなかったら日の目を見ることがありません。それを覚悟で数年前から制作していますね。
来た来たチームを率いる総統!山田淳さん。タイトル取った土曜日にお話を伺うことができました。日曜はきっと忙しいだろうと思ってね。ドライバー2人は、10年前に育成チームで預かって、当時の全日本F3選手権でそれぞれチャンピオンを獲得しプロになって行った育成の王道を駆け抜けて来たサラブレッドたち。やっぱり自分たちで育てたドライバーなので、行末は気になっていたそうです。他のチームに所属していましたが、山下健太選手は欲しいドライバーであったそうです。他にも欲しいドライバーの名前を聞きましたが伏せておきます。息子みたいにかわいいでしょうと話すと、あんな息子だったら嫌だと冗談で言っていて笑ったけど。
業界には、このルートでステップアップして行った育成ドライバーたちがいますよね。彼らがこのトムスに所属した以上は、チームも全力でサポートしてタイトルを取って、どこに出しても恥ずかしくない形で送り出して来ました。メーカーのドライバー育成の最初といえば、まだ現役でGT300を走っている平中克幸選手や片岡龍也選手が初代。このルートで行けば、中嶋一貴さんなど第一線で走っている、走っていたドライバーは、トムス出身が結構多いです。勝田貴元選手もそうでしたね。トラックからラリーの世界に行ってしまったけど。
淳さんは経営側の人になっても、忙しいながらも手がけたドライバーたちに声をかけたり、サーキットで見ているとそんなシーンをよく見かけます。ドライバーたちにとってレースではもちろん厳しいけれど、彼に太鼓判を押してもらいたいと思える存在です。そして、今、最強のトムスがいて。でも、淳さんは「こんなのね、長くは続かないから」と冷静。長年、修羅場をくぐってきているからこその言葉。そして名門チームも苦労していますしね。私も気になっていたんだけど、若手の登竜門、スーパーフォーミュラ・ライツ(過去に全日本F3選手権)が、タイトルを取れていないことが気に病むポイント。地盤を築かないと育成ドライバーたちのピラミッドの頂点に届きませんからね。ライバル勢の育成カテゴリーもどんどん力を入れて来ていますので、負けてはいられません。引退することなく(笑)、淳さんには頑張ってもらわないとね!そう思って帰還しました。まずは、今年もスーパーフォーミュラとのダブルタイトル!おめでとうございました!
歩きながらなので、ぶれぶれ写真ですが、サーキットは帰るときには、あの感動がうそのように静まり返っていました。もう撤収も数時間前に終わっていたのでしょう。23時にサーキットを出ました。まあ、そんなもんですよ。最後も0時近くに仕事仲間とご飯を食べ、遅くまで開いていたファミレスでご飯をしたのですが、ちょっとお手軽なお値段のファミレスで、3人で9000円っていったい…笑。そんなシーズンの終わりでしたとさ。
無駄にどんどん長くなる今季のコラム。もう少しコンパクトにしないといけませんね。ここまで読んでくださりありがとうございました。今季のサーキットの現場は、これでおしまいでした。たくさんの方にお声がけいただき、感謝の一年でした。また来年お目にかかりましょ!
大谷幸子の近況
まさか12月の下旬までこんなに忙しいシーズンになるとは思っておりませんでした。11月は、特に忙しすぎてまた締め切りをずらしていただきました。時間がとにかくなかったんですよね。そして、原稿やら編集やらいろいろ座りっぱなしでしんどくなって来ました。来年は、コラムもコンパクトにまとめて少し動かないと大変だ(笑)。家にいると仕事ばかりしている一年でしたからね。
でも、SUPER GTの最終戦から戻った翌日、親戚に会いに行きました。まずだいたい現場開けは原稿やら何やら忙しいので引きこもりなのですが、仕事ばかりで大事なことも忘れてしまっていると自分で思っていたので、初めて強行スケジュールを敢行。これはこれで良かったけど、コラムがまたギリギリに(涙)。
仕事もまだ細々あるけど、このコラムで長時間座りっぱなしは終わりです!この原稿を入稿したら「夏休み」を取らせていただきます。来月は「冬休み」を取りますよ。ちょっと旅に出て参ります。パソコン持ってくけどね。ま、フリーランスはどこでも仕事できるからいっか!では、また!