6年ぶりの勝利!富士マイスターを受け継ぐポールトゥウィン! 〜SUPER GT 第2戦 FUJI GT 3Hours RACE GW SPECIAL〜
モタスポコラム その93 2025.05.16
いやー、なんと清々しいレースウィークだったか!予選、決勝は五月晴れ!これでまずほっとしました。ゴールデンウィークのGT富士は、こうじゃなくちゃ!と思って富士山を眺めました。
こんな素敵なロケーションと絶景!朝、サーキットに向かう際には電線のない場所にクルマを停めて写真を撮るのが恒例となっている私。前日まで予想以上の雨(自分の予想…)に疑心暗鬼になりつつ、絶対晴れると信じて(予報は晴れでしたが)朝を迎えました。
モータースポーツの興奮だけでも満足であるのに、天候と世界に自慢できる絶景までも盛り上げてくれているような気がしたのと、昨年と開幕戦と雨に祟られていることが多いSUPER GT。だからこそ余計にうれしく感じました。
そしてファンのみなさま、推し活はいかがでしたか?戦績に一喜一憂するのは至極当然のことですがそれでも最高のゴールデンウィークとなったのではないでしょうか?ゴールデンウィークはSUPER GT!という何を置いてもレース!富士スピードウェイ!という恒例行事としてくださっているみなさまには今年も感謝です!
では、久しぶりに勝利に沸いたので、“セルモ祭り”を振り返ります!
2019年以来の勝利!なんと6年ぶりです!
見事なポールトゥウィン!おめでとうございます! ホームコースの富士スピードウェイ、GRスープラ大活躍のレースウィークとなりました。もう少し三つ巴で苦しい中でとなるかと予想していたのですが(ごめん)、終わって見れば38号車の圧勝でした。
練習走行3番手から調子の良い感触であるのは把握。果たして絶好調のヨコハマタイヤ19号車WedsSport ADVAN GR Supraが来るのか?と、当初19号車のピットにおりました。
練習走行、公式予選Q1トップタイムと来たらやっぱり19号車のピット。予選はどのピットでQ2のポールの瞬間を見るのかと自分でも賭けに出るのです。途中、38(サンパチ)キタ!となったのでQ2の途中で移動しました。19のポールはお預けだね!また今度!
堂々のポールポジション獲得です!昨年の菅生大会で、決勝で一番グリッドから彼らはスタートしました。これは大雨で予選がキャンセルとなり、公式練習のリザルトが採用されたため、一番前からのスタートではありましたが公式の「ポールポジション」ではなかったんです。今回は堂々の!ですね。ちゃんと記録として残ります!コロナ禍2020年第4戦もてぎ大会以来、5年ぶりのポールです!
ポールの歓喜に沸くピット。ひと通り撮影し、大湯選手がパルクフェルメから帰ってくるのを待ちの状態で宮地チーフのところに行った私。裏方も讃えないとね。体制を変えた昨年、彼は初めてチーフとなって絶対大変だったと思います。でもいつも笑顔だしお菓子持って来てくれるし(笑)、ほんとうれしかったですね。みやっちもみんなもおめでとう!
上記の写真、モニターを指差ししていますが、これ1号車au TOM'S GR Supraのポジションを指しています。
予選7番手に入りました。開幕戦で優勝しましたので、一番負荷がかかるサクセスウェイト40キロ。予選がビリでもおかしくありません。しかし、彼らは脅威の7番手をマーク。みやっち、モニター見ながら“今まで坪井がんばれって思っていたけれど(自分たちが下位に沈んでしまった時などね)、坪井が怖いと初めて思った”と。みんなそう思ってますよね(褒め言葉ですよ、すごすぎる意)。え?7番手?でしたからね。隙あらば?ちゃんと上位に来ますので全く侮れないチャンピオン号です。早速、1号車はそんな力を予選で発揮して来ました。
そして、TGR陣営移籍2年目岡島エンジニア!彼のお顔も拝見。村田さんと話していたのですが、ガッツポーズをくれました。うれしさから自然と出たんですよ。あとで話をと思ったのですが、予選日は立て込んで彼のところへ行けなかったんです。ポールポジション記者会見でドライバー二人の声はしっかり拝聴しました。でもね、翌日岡島くんにお話を伺ったら行かなくて良かったかも?と思ったの。私が話を伺うより…と思うことを伺えました(後ほど)。
石浦宏明選手は、記者会見で良いクルマに仕上げてくれたチームに感謝していました。クルマのフィーリングがとても良いと語っていたのですがまさかポールまで来るとは思っていなかった感じでしたね。他も速いですからね。決勝のことを聞かれると、さすがセルモですね、石浦くん自身、GT富士では3勝をしているということで、こうなると大湯選手との初優勝もかかってきますのでとても楽しみな様子。いつも通り落ち着きながらも久しぶりのポールポジションに喜び、大湯選手をねぎらいつつやる気満々のコメントを残していましたね。
大湯選手は、クルマの感触が良かったのと石浦選手がQ1を突破してくれたから自分も良いパフォーマンスを発揮できたと先輩を立てていました。また、開幕戦でバラバラになってしまったクルマをここまで仕上げたチームにも感謝していました。
新体制になってもやっぱり「ゼッケン38は富士マイスター」のイメージがふつふつと蘇ります。ポールポジション!と来ればなおさら期待も高まりますよね! 決勝日を迎えるにあたり「富士マイスターを引き継ぐことができるのか?」などと言うストーリーが思い浮びました。これはメディア的な目線の言葉で、チームはこの時点ではそんなことを考えていないはず。まずは目前に迫った決勝を自分たちがどう戦うかで頭がいっぱいだったと思います。過去にうまく行かないとやっぱりムードも落ち、チームのことを心配したこともありました。でも、そんなことは過去のこと。とにかくこの日はチームの雰囲気も良いまま一日の終わったはず!みなさんの笑顔が見られて本当に良かったと思いました。
レースウィーク二日目も天候に恵まれ絶好のステージが用意できました。朝からウロウロしつつ、あっという間にピットウォークの時間。その際にサインガードに大村メカがいましたので声をかけました。タイヤ交換も担当している彼は、チーフメカのみやっちと同い年とのこと。チームの母体となる山口県の会社に勤務されているのですが、今年は山口に帰ったはずだったんだけど、あまりの忙しさに御殿場でずっとお仕事をされているとのことでした。チームもぎりぎりの人数でこなしてますので大変ですよね。もうちょっとで大きなインターバルがやって来ます。休めるようになったら、家族サービスを頑張ってもらわないとです。
ポールポジションを取ってしまったので(言い方)、彼は緊張すると話してくれました。これも気持ちよーくわかります。過去に、ベテランメカが若い頃にレース前にご飯が喉を通らないので食べられないメカはたくさんいて、レースが終わって撤収が始まると、「なんか食べるものない?」なんて聞いてくるメカニックがおりました。
あとね、大村くんとレースの戦績で「勝負下着」にこだわりを持つメカもいたことを話しました。その時に着用していたものを、「ゲン担ぎ」したくなるのもわかりますよね。そんな話をしても彼の緊張がほぐれるわけありませんけどね…。ますます緊張させてしまったかもしれません(汗)。まあ、そんな気持ちを味わえるのも、みんなで頑張ってクルマ直して戦ってという頑張りがあるからで、このチームにもそんな緊張感がやって来たということがとてもうれしかったです。とにかく頑張って!と声をかけました。彼が今回ゲン担ぎをしたかは謎ということで(笑)。
ドライバーアピアランスも終わりウォームアップ走行も始まりましたが、ピットはいつも通りの雰囲気。ルーティンの流れです。でもみんな緊張してただろうなあ…。
そんな中、スタートドライバーは大湯くんで決勝が始まりました。トップを譲ることなく2スティント走り石浦くんにスイッチ。タイヤ交換をみやっちと大村くんがやっているので、レース中はそっと2階のメディアーセンターから見守りました。もうただのお母ちゃん状態(笑)。
1号車が猛烈に追い上げて来ますが首位キープ。SCが入ることもなかったですね。1号車は2位となり38号車は11秒差で逃げ切りポールトゥウィン!6年ぶりの勝利をものにしました。
チェッカーを受けるまで、ピットでソワソワの大湯くんをずっと注視。金城マネとも少し話し雑談。彼女は優勝しても味わうことなくもろもろ準備をしないといけないから、今のうち。彼女から“優勝は6年ぶりでポールは5年ぶりなんです”と教えていただきました。調べなくても良くなりました。2019年の優勝当時、彼女はまだサポートマネージャー的存在だったと言ってましたが、当時ももちろん覚えていますよ。今やすっかり独り立ちしてチームを切り盛りする頼りになる存在ですね。ベテランマネージャーさんになりました。
チェッカー前の大湯くんは椅子に座ったり立ったりと、そりゃそうですよね。GT500クラスでは、2023年のHonda陣営の時、優勝したマシンが失格となってしまったため、レース後で繰り上がって以来の優勝ですしね。今回はしっかり手応えありのポールトゥウィンが迫っていますのでね。いよいよファイナルラップ!サインガードに向かいました。チェッカー受けた石浦くんをサインガードからガッツポーズで見送り、そのあと力強く「よしっ!」と声に出し勝利を噛み締めていました。そして、みんなと抱き合い称えつつ握手。振り向いて戻ったと思ったら、笑顔から号泣する姿に変わっていました。
サードから脇阪寿一監督と関口雄飛選手がお祝いにサインガードへ。その時、脇阪監督が立川監督の頭をポンポンと。そんなたまらないシーンを目にすることになりました。脇阪監督、にくいですよね。この時に、立川監督、一気に顔が赤らみぐっと涙を堪えたように見えました。これはあとで何度も自分の動画を振り返りました。
現役のドライバー時代は、お互いに負けたくない相手として切磋琢磨。同じく開発ドライバーとして、トヨタ陣営を強く押し上げる仕事も共にし、先に2015年のシーズンを持って脇阪監督が引退をしました(上記の写真はミスターGTの引退セレモニー)。そして、現役で頑張る立川監督を見守り昨年から同じ立場で監督として同士でもありまたライバルともなりました。
その初の勝利を祝う姿は、多分自分のことのようにうれしかったんじゃないかなと。そんなシーンでした。男の友情?兄と弟にも見えましたが素敵よね、戦友としてまた存在することも。ちなみに、車両保管会場になってから大ベテランのセルモ三澤メカも脇阪監督から、頭ポンポンされたそうです。良かった良かった!
話を戻しますが、パルクフェルメに迎えに行く時も少し涙を堪えつつ勝利を噛み締めながら向かっていた大湯くん。たまたま私の横を通り抜けパルクフェルメへ。到着したマシンの中の石浦くんに向けて力強いポーズを見せます。そしてマシンを降りて来た石浦くんと立川監督と3人で抱き合い勝利を祝いました。その時に大湯くんはまた涙が止まらなくなり、一歩引いて先輩たちを再び讃えるように号泣しながら一礼をしました。これはなんとも泣けるシーンでした。そして、メーカー移籍とかもう感じさせないチームの「仲間」というのが見て取れました。
立川監督がTGR首脳陣から祝福を受けていましたが、「あれ?石浦は号泣のはずではなかったの?」などという声も聞こえて来て微笑ましかったです。石浦くんはクルマの中で泣いたのかな?それとも大湯くんがあまりにも号泣してたし、立川監督も目が赤かったから、逆に冷静になったかな?とか、6年ぶりの優勝で背負っていたものが大きかったから逆にすぐ涙がやって来なかったんだろうか?などいろいろ考えました。
立川監督は、この6年間の不振の責任を取り引退したわけですが(引退会見より)、自分の偉大さも逆に振り返ることになったのではないでしょうか?この場にいるだけでいろんな思いが駆け巡り、少しでも文字に残したいと思いながら、この感動の場を眺めていました。表彰式もとても喜びに満ちていて良かったです。
またチームがこれを機に躍進していくだろうと思うと、世代交代ではないけれど、また新たなステージに上がって行った感じがしてね。SUPER GTはサクセスウェイトがあるので、いつもバンザイが続く訳ではないかもしれないけど、数年の不振だった流れから考えると、苦難もチームワークで乗り越えていけるチカラがまた戻って来たと感じました。
何より監督と大ベテランドライバーとなった石浦くんがとてもうれしそうでした。二人がコンビを組んだ2015年、またチャンピオンになるのもすぐだろうと思っていましたが、それが叶いませんでした。その叶わなかったことをまた別の立場になっても追いかけられること、今のみんなを見ているとチームの底力となることでしょうね。
最後に、新体制の台風の眼ともなっている岡島エンジニアに、優勝記者会見後のお話をお届け。会見が終わってからすぐさまピットに向かいました。今度こそ話さないと!と思ってね。撤収が始まっていましたが、まだサーキットは明るくホームストレート上のパルクフェルメには、まだお客様がいらっしゃいました。車両保管は解除になっていなかったのでドキドキでしたが、座ってお話をしました。
○岡島エンジニアとエンディングトーク
GT500クラス2年目で初ポールポジション、初優勝!この上ない戦績でした。おめでとうと声をかけると、撤収の手を止めサインガードの段に腰をかける岡島くん。ちょっとゆっくりお話ができました。
まずは、ドライバー二人が共通して話していたのが、クルマの調子が良かったということ。優勝記者会見でも印象に残ったのがそこだったので、ドライバーたちがベタ褒めだったことから切り出しました。いつもの雑談の延長でスタンダードではない質問ですがどうぞ。
――――ドライバー二人がベタ褒め、素晴らしいクルマを用意したそうですね
(岡島)「走り始めからクルマは最高!とドライバーたちから言われていました、過去イチらしいです(ここ重要)、こんなに走り出しからクルマのバランスが良いのは。開幕戦でバラバラになったクルマをきっちりメカさんたちに組み直してもらいました。今回の優勝はセットアップがこれまでと違うコンセプトでやってみて、それが功を奏したんだと思います。セットアップが最大限活かせるようにクルマを直してくれたのはメカさんたちです(感謝)。SUPER GTは、ドライバー、メカ、全部が揃わないと結果が出ません。今回は全てが活かされた結果だと思っています」
――――会見でまさかここで優勝するとは?とおっしゃってましたよ?
(岡島)冬のテストでやってきたことが裏目に出ていて、全くシーズンが始まる状態ではありませんでした。万全ではなかった状態から、開幕して2戦目で結果が出たことは確かに驚きであったかもしれませんし、チームの立て直しも良かったんだと思います。勝つ時は勢いですし、とても感慨深いです。
このまさかここで勝つとは…という質問には、最初、え?という表情を浮かべました。それが私は意外でしたが、レース後に伺ったのできっとクルマも調子良いので勝つのは当然の状態まで持って来てたんだと思います。そんなレース運びでもあったしねパーフェクトでした。そして、しばらく考え頭の中を整理していて、オフシーズンのことを思い出した感じでしたね。
(岡島)それに慣れるようなチームにしたいですね。それができているのがトムスです。せっかく良い見本があるのであれを目指したいです。
――――率直な今の気持ちを (わたしとしては、意外な回答が来ました)
(岡島)僕はポールポジションの方がうれしかったですね。多分どこのエンジニアもきっとポールが好きなはずです。余韻に浸れるのは昨日だけですからね。
なるほど!昨日お話を聞きに行かなくて良かったとこの時思いました。私との雑談ではせっかくのポールポジションが台無しになってしまう…。一番時計、一番速い!というのは、エンジニアの誇りというべきものか! 彼は昨晩余韻に浸りつつ、今日のストラテジー、いや美しい日本語を使いますかね「戦略」をあれこれ考えたのでしょうね。
――――怖さというものは感じなかったですか?
(岡島)レース中は考えることはないですが、ただ怖いことは怖いですけど、今回はSCが入らなかったので良かったです。昔、GT300クラスで優勝した時にはSCが入って、その時は緊張していましたね。
――――立川監督が少し涙ぐんでいたように見えたんです
(岡島)立川さんの感情は溢れそうになっていたかもしれないですね。富士スピードウェイにも思い入れがあるかもしれないですし。僕は、これでまたセルモ自体が富士スピードウェイマイスターとなるのは、プレッシャーですね!
これも意外な回答。過去の戦績にこだわらず自分のスタイルをきっと構築していくだろうから、心配しておりませんけどね。気を張っていたのがレースが終わって自然とほぐれたのか、じっくりいろいろ考えて言葉を発してくれました。少し余韻に浸り始めていたかも?私は引き出すのが下手だなと反省したシーンでした。
立川監督は一瞬涙ぐんだように見え、きっと堪えていたと思うと話すと、彼は少し驚いていました。いつも明るい監督ですからね。特にSNSは明るくとても楽しい投稿が多いですしね。引退会見で涙で言葉に詰まった瞬間、あれ以来泣いたのは初めてみたけど、泣いてなかったらごめんなさい。
さて、過去に公式ブログに公式SNSにと、トヨタモータースポーツの活動をお伝えして来て、このコラムにカタチを変えたのが2020年。それ以前のことは歴史の記述として少しでも残しておかないと。
○立川祐路監督の戦績から
優勝19勝のうち8勝を富士スピードウェイで勝利。
2019/2017/2013 秋/2011 秋/2009/2005/2002 2度富士で優勝/
少し懐かしい写真をココに残しておきますね。歴史を振り返らなくてもいいように、どんどん勝って行ってくださいね!引き続きガンバ!
というわけでセルモ特集ということでセルモ祭り終了!次戦は、久しぶりの海外ラウンド、第4戦は、2013年以来のマレーシア、セパンサーキットでの開催です。少し間が空いてしまいますが、お楽しみに!
大谷幸子の近況
今年もTOYOTA GAZOO Racing、マクドナルド、タカラトミーの3社によるハッピーセット®トミカ「はたらくクルマ」の期間中、ハッピーセット®に「GRスープラセーフティーカー」が登場するなど、3社のコラボレーションによる企画されていました。
サーキットサファリの時間帯には「ハッピーセットワクワクツアー」のバスが走っていました。企画の詳細はTGRの公式HPをご参考。
遅ればせながらGRスープラのセーフティーカーをゲットすべくチャレンジです!2つ購入して1つ当たりました!これは大人でもうれしいものです。まだリバリーは完成しておりませんけどね。「開封の儀」は仕事中の癒しいなりました。
搬入日のトピック。この日は結構雨が降ってくれてげんなり。取材がたくさんできる日なのに…。ピットの中で諸々の準備が進められていましたが、タイヤ交換の練習をするチームもありました。もちろんスタメンではなく新人さん!
クルマが組み上がった状態で置いてありますので、これは練習するのに良い機会です。サードでも今季チームに加入した方々頑張っていました。奥でタイヤ交換しているのが梅ちゃん(まだ挨拶もしてないけどこう呼ばれているそうで、馴れ馴れしいけどお許しを)、手前が富澤くん。修行は始まったばかりで慣れない手つきでタイヤ交換をしていました。
まだ初めてだったかな?あれ?立っている先輩たち、奥から大沢さん、ジミーちゃん、矢野さんの大ベテランさんたちの指導が始まりました。大沢さんがタイヤ交換はマシンの左側担当、矢野さんが右側です。こちらの二人のピット作業はほんと気持ち良いくらい揃っています。ぜひJスポーツなどで見て欲しいですが、TGRチームでも一番速かったりします。
教える様子をじっくり拝見。なかなか私もそんな機会がありませんので良い時間でした。チームによって教え方もそれぞれ。道具一つ取ってもチーム事情で値段がかなり違います。必ずしも最新の道具ではないチームもありますが、それを練習でカバーしたりと、ピット作業に関する努力も絶え間なく続いていますね。
若手のみなさん!顔を覚えるのがなかなか苦手な私ですが、私の記憶に絶対残るようお仕事頑張ってくださいね。
レースウィークが続いておりますので、がっつりわたくしレースモード。楽しい近況もレースモードでした。引き続きよろしくお願いします!
(写真:トヨタ自動車、GTアソシエイション 大谷幸子、テキスト:大谷幸子)