2018年プレスリリース
TOYOTA GAZOO Racing ラリーチャレンジプログラム
イタリアラリー選手権第1戦 勝田貴元が4位、新井大輝が6位で完走
足立さやかもクラス4位で完走を果たす
TOYOTA GAZOO Racingラリーチャレンジプログラムに参加中の勝田貴元、新井大輝およびコ・ドライバーの足立さやかが、3月23-24日に開催されたイタリアラリー選手権の開幕戦、ラリー・イル・チョッコに参戦。勝田・サルミネン組が総合4位、新井・マクニール組が総合6位、ニカラ・足立組がR2Bクラス4位で3組揃って完走しました。
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勝田・サルミネン組
3組にとって今シーズン初のターマック(舗装路)ラリーとなった本ラリーは、イタリア トスカーナ地方の高速で滑りやすい道を舞台に15のSS(スペシャルステージ)、合計SS距離153.91キロで競われました。
勝田と新井の本ラリーへの参戦は昨年に続き2度目。昨年はR2車両での参戦でしたが、今年はフォード・フィエスタR5で参戦し、経験豊富な多くの地元ドライバーたちに交じりトップカテゴリーで戦いました。一方、ニカラ・足立組はフォード・フィエスタR2Bで本ラリーに初参戦し、足立にとっては欧州で初めてのターマックラリーへの挑戦となりました。
勝田・サルミネン組は終始安定した走行でSS4からSS12まで5位をキ-プ。SS13で順位を一つ下げたものの、SS14で再度5位に浮上すると、最終のSS15では3番手タイムを記録し、最終的に4位でラリーを終えました。新井・マクニール組はブレーキペダルのフィーリングに悩ませられる場面もありましたが、それ以外は安定した走行を貫き6位で完走。日本人ドライバー二人が常に上位争いに加わり接戦を繰り広げ、両ドライバーともに難しいステージをミスなく走りきりました。
ニカラ・足立組は序盤で電気系の不具合が発生し、ロードセクションでの修復を余儀なくされました。それにより、SS3への遅着で1分50秒のペナルティを受けることとなりましたが、それ以降は安定した速さを貫き、5つのステージでクラストップタイムを記録。SS3終了時点でクラス13位だった順位を最終的にクラス4位まで上げてラリーを終えました。
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新井・マクニール組
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ニカラ・足立組
■選手コメント
勝田貴元: 結果には満足しています。特に、最終ステージでトップと1.3秒差というタイムが出せ、順位を上げられたことはとてもうれしかったです。成長を証明できたと思います。R5車両での舗装路の経験はまだ少ないので、このラリーを通して多くのことを学べましたし、次のラリー・フランスに向けた良い練習にもなりました。舗装路でのペースノートとドライビングはまだ改善すべき点があります。ときどきアグレッシブになりすぎるので、もっとスムーズな運転をしなければならないと思っています。
新井大輝: 全体的には満足いくラリーでしたが、ブレーキペダルのストロークが安定しなかったことについては少しフラストレーションがたまりました。ペダルのフィーリングがコーナー毎に違ったのでブレーキの調整をし続けなければなりませんでした。ですが、それ以外についてはうまくいったと思います。ドライビングも常によくなっています。道の使い方を学ぶことができたので次戦に役立てたいと思います。
足立さやか: 私たちのコンビにとって、初めてのR2車両、そして初めての舗装路ラリーでした。狭くて曲がりくねった箇所が多く、ペースノートを読むのがとても忙しかったですが、よい経験と練習になりました。リーディングはステージを重ねるごとに良くなりました。そしてヤルッコの運転への理解もステージ毎に深まり、特にいかにリアのグリップがなくなりやすいかを感じることができました。今回の経験をまた次につなげたいと思います。
ヤルッコ・ニカラ: サヤカとの舗装路ラリーは初めてでしたし、自分自身R2車両で舗装路を運転するのはずいぶん久しぶりだったので、今回は大きな挑戦でした。序盤に車両のトラブルが出てしまったり、ペースノートのリーディングが少し合わなかったり、リズムを掴むのが難しかったですが、午後はとてもうまく行きました。自分の運転も徐々に良くなりましたし、サヤカのリーディングもステージを追うごとに良くなりました。多くの学びを得た有益なラリーでした。
■講師コメント
ヨウニ・アンプヤ(チーフインストラクター): 勝田と新井はラリー・フランスに向けてとても良いラリーができました。ミッコ・ヒルボネン(*)が参加した事前テストでは、二人はヒルボネンから実戦に繋がるアドバイスを受けて新しい発見をし、本番では舗装路での運転の感覚を掴んで改善するという我々の計画通りにラリーを進めました。両ドライバーが最後までミスなくきれいな走りをし、結果にもつながったことをとてもうれしく思います。足立にとっては、彼女が慣れている日本やフィンランドとは異なる環境での参戦となりました。ラリー構成、ナビゲーション、ペースノートリーディング、全ての面で新しい挑戦があり、良い経験になったはずです。
(*)フィンランド出身の元WRCドライバーで、本プログラムの講師の一人。
■結果(h:時間、m:分、s:秒)
1 Paolo Andreucci/Andrea Andreussi (Peugeot 208 T16 R5)
1h46m02.0s
2 Andrea Crugnola/Danilo Fappani (Ford Fiesta R5)
+20.8s
3 Simone Campedelli/Tania Canton (Ford Fiesta R5)
+29.7s
4 Takamoto Katsuta/Marko Salminen (Ford Fiesta R5)
+1m37.8s
5 Rudy Michelini/Michele Perna (Skoda Fabia R5)
+1m40.0s
6 Hiroki Arai/Glenn Macneal (Ford Fiesta R5)
+1m44.6s
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20 Jarkko Nikara/Sayaka Adachi (Ford Fiesta R2B)
+13m24.6s
■次戦
勝田、新井は今回の経験を活かし、4月5-8日に開催されるFIA世界ラリー選手権第4戦ラリー・フランス(ターマック)にフォード・フィエスタR5で参戦します。また、ニカラ・足立組は5月18-19日に開催されるフィンランドラリー選手権第4戦にスバル・インプレッサWRX STIで参戦します。
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