2018年プレスリリース
TOYOTA GAZOO Racing ラリーチャレンジプログラム
新井大輝、ポルトガルラリー選手権で総合優勝
勝田貴元は総合3位で2台ともに表彰台を果たす
TOYOTA GAZOO Racingラリーチャレンジプログラムに参加中の勝田貴元、新井大輝が、4月27-28日に開催されたポルトガルラリー選手権ラリー・デ・モルタグアにR5車両で参戦。新井・マクニール組が総合優勝、勝田・サルミネン組が総合3位を獲得しました。
本ラリーは、金曜日の夜、舗装路を使用した3つのスーパーSS(スペシャルステージ)で開幕。土曜日に設定された7つの本格的なグラベル(未舗装路)ステージは、両選手が5月に参戦するFIA世界ラリー選手権(WRC)ラリー・ポルトガルのステージと酷似しており、クルーは参戦を通し次戦に向けた準備を行いました。R5車両は16台がエントリーし、勝田・新井は地元の経験豊富なドライバー達と戦う中で、グラベル走行のリズムを取り戻しました。また、刻々と変化する様々な気象条件を乗り越えながら、WRC2で戦うための戦略を学びました。
新井・マクニール組は土曜日の最初のSSでベストタイムを記録しトップに立つと、その後も順調な走りを続け、合計5つのSSでベストタイムを獲得。土曜日午後のステージでは天候が突然変化し、ドライコンディションに合わせた車両で集中豪雨の中での走行を強いられましたが、後続車両に対するリードをうまく保ち、2位に1分以上の差をつけ総合優勝を果たしました。
勝田・サルミネン組は、SS4まではトップの新井と12.4秒差で総合2位につけていましたが、SS5で左フロントを岩にヒットしパンク。SS5終了時点では4位に順位を落としましたが、次のSS6ではベストタイムを記録するなどすぐに修正して挽回に挑み、最終的に3位でラリーを終えました。
■選手コメント
勝田貴元: SS5で岩を避けられずにパンクし、その状態のままステージゴールまでの約5キロを走行しました。パンク自体はとても残念でしたが、なんとかゴールまで車を持っていくことができたのはポジティブな点でした。また、直後のステージではトップタイムを獲ることもできました。以前ならアクシデントのあと落ち着いて対応できなかったので、成長を感じることができました。最終的には結果に満足していますし、何より次戦に向け良い経験を積めたことがよかったです。スノーやアスファルトのラリーではリズムも身に付き、自分のペースがわかってきたと思っていますが、グラベル走行でも同じフィーリングを得つつあると感じています。
新井大輝: 優勝できてとてもうれしいです。午後のループで集中豪雨が発生し、滑りやすい道路で課題に直面し、決して簡単ではありませんでしたが、次戦でもまさに起こりうる状況なのでよい練習になりました。金曜日の夜のステージは少し難しかったですが、土曜日からのグラベルではすぐに自信をもって走行できました。ラリー前のテストではミッコ・ヒルボネンの運転する車両に同乗し、多くのアドバイスをもらい、リードをどのようにキープするかを学びました。土曜日の午後のループが終わった時点ですでに40秒のリードがあったので、2位とのタイム差を管理しながら走行することができました。
■講師コメント
ヨウニ・アンプヤ(チーフインストラクター): 両クルー共にスピードと成熟度を示してくれ、チームにとって非常に良いラリーとなりました。我々のクルーにとってグラベル走行は昨年以来だったので、次戦でのステップアップに向けた良い準備ができました。道を熟知した地元のドライバーたちに交じり、雨や舗装路の走行をグラベル用のセットアップで走行したことなど、様々な条件でテストをすることができました。今回はこれ以上ない出来でしたが、もちろん今後もさらに上を目指して改善の方法を探し続けます。
■結果(h:時間、m:分、s:秒)
1 Hiroki Arai/Glenn Macneall (Ford Fiesta R5)
1h13m31.2s
2 Armindo Araujo/Luis Ramalho (Hyundai I20 R5)
+1m02.6s
3 Takamoto Katsuta/Marko Salminen (Ford Fiesta R5)
+1m05.2s
4 Pedro Meireles/Mario Castro (Skoda Fabia R5)
+1m06.1s
5 Carlos Vieira/Jorge Carvalho (Hyundai I20 R5)
+1m44.8s
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勝田・サルミネン組
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新井・マクニール組
■次戦
勝田と新井は5月17-20日に開催されるFIA世界ラリー選手権第6戦ラリー・ポルトガルWRC2クラスに参戦します。ラリー・ポルトガルは、ポルト近郊のマトジニョスを拠点に、様々なコンディションのグラベルステージやポルト市内の舗装路ステージを舞台に戦いが繰り広げられ、熱狂的なファンが多いことでも知られています。
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