2018年プレスリリース
TOYOTA GAZOO Racing ラリーチャレンジプログラム
勝田、新井、ラリー・イタリア 完走ならずも成長を示す
TOYOTA GAZOO Racingラリーチャレンジプログラムに参加中の勝田貴元、新井大輝が、6月7-10日に開催されたFIA世界ラリー選手権(WRC)第7戦ラリー・イタリア サルディニア WRC2クラスに参戦。勝田・サルミネン組、新井・レーティネン組は、スピードを見せながらも2台ともにリタイアとなりました。
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勝田・サルミネン組
ラリー・イタリア サルディニアは、WRCシリーズの中で最も暑いラリーの一つとして知られていますが、今年は例年にない雨の影響を受け、デイ2は非常に難しいロードコンディションとなりました。また、岩と木々に挟まれた道幅の狭いステージで多くのドライバーが苦戦を強いられました。
今回、新井・レーティネン組にとってはコンビを組んで初めてのラリー。SS3でクラストップタイムをマークし総合でもクラストップに立つと、続くSS4でもクラス2位のタイムを記録するなど素晴らしいスタートをきりましたが、SS5で岩にヒットし、ステアリングアームの損傷によりコースアウト。エンジンにもダメージが及び、早々にリタイアとなりました。
一方、勝田・サルミネン組は、序盤クルマのフィーリングに悩みながらも徐々に順位を上げ、デイ2をクラス5位で終えると、デイ3はさらにペースを改善。その日の最終ステージの前までクラス3位の位置をキープしていましたが、SS16でパンクを喫し2分を失い、7位でデイ3を終えました。ポディウム争いから外れた最終日デイ4は完走を目標に出走しましたが、最初のステージでドライブシャフトが破損しリタイアを余儀なくされました。
■選手コメント
勝田貴元: 金曜日はあまり良いタイムを出すことができませんでしたが、自分の改善点を見つけることができました。土曜日は、お昼のサービスでいくつか変更を施した後、フィーリングがとても良くなり、タイムも上がりました。ですが、土曜日の最終ステージでパンクをしてしまい、タイヤ交換でタイムをロスし、ポディウムのチャンスがなくなってしまいました。最終日はとにかく走り切って経験を積みたいと思っていたので、それができずとても残念でしたが、前を向いて次のラリーへの準備をしていきます。
新井大輝: あまりに早くラリーが終わってしまいとても残念です。SS5のあるコーナーで少しインカットしすぎ、岩にヒットしました。それによってステアリングアームを損傷し、その影響でコースオフした際に大きな岩にあたり、エンジンにもダメージが及んでしまいました。ですが、ヤルモと組んで初めてのラリーだったにもかかわらず、それまではとてもいいタイムが出せていたことに驚きました。お互いがとても早く相手に合わせることができたからだと思います。あともう少しペースノートに微調整を加えれば更に良くなると思います。リスクを取ることなくクラストップのタイムを出せたことは今後にとって非常にポジティブな要素でした。
■講師コメント
ヨウニ・アンプヤ(チーフインストラクター): 両ドライバー共にリタイアとなる厳しいラリーでしたが、二人ともスピードは証明してくれました。勝田は序盤セッティングが合わず難しいスタートとなりましたが、ラリー中に改善し、より良いセッティングを見つけることができました。また、レーティネンと組んで初のラリーとなった新井のスピードはとても満足いくものでした。結果は残念でしたが、1年前の同イベントと比べ二人の成長は明らかに見てとれました。次のイベントは非常に重要なフィンランドでのラリーとなるので、次戦に向けて集中を高めていきます。
■WRC2クラス結果(h:時間、m:分、s:秒)
1 Jan Kopecky/Pavel Dresler (Skoda Fabia R5)
3h42m33.3s
2 Ole Christian Veiby/Stig Rune Skjaermoen (Skoda Fabia R5)
+3m02.6s
3 Nicolas Ciamin/Thibault de la Haye (Hyundai i20 R5)
+3m18.7s
4 Fabio Andolfi/Simone Scattolin (Skoda Fabia R5)
+6m32.2s
5 Lukasz Pieniazek/Przemyslaw Mazur (Skoda Fabia R5)
+7m11.3s
Retired Takamoto Katsuta/Marko Salminen (Ford Fiesta R5)
Retired Hiroki Arai/Jarmo Lehtinen (Ford Fiesta R5)
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勝田貴元
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新井・レーティネン組
■次戦
勝田と新井は7月12-14日にフィンランドで開催されるオートグリムラリーに参戦します。サスタマラを拠点とするこのラリーは、その2週間後に行われるWRC第8戦ラリー・フィンランドの高速グラベルステージと似ているため、多くのクルーがラリー・フィンランドの準備のために参戦します。
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