2018年プレスリリース

TOYOTA GAZOO Racing ラリーチャレンジプログラム

足立さやか、フィンランドラリー選手権第5戦をクラス4位で完走

2018年06月18日(月)

TOYOTA GAZOO Racingラリーチャレンジプログラムに参加しているコ・ドライバーの足立さやかが、6月15-16日に開催されたフィンランドラリー選手権(FRC)第5戦Pohjanmaa Ralliにドライバーのヤルッコ・ニカラと共に参戦し、クラス4位で完走を果たしました。なお、SS1にて、ラリーを観戦していた方が犠牲となるアクシデントが発生したことにより、デイ1のSS1とSS2はキャンセルされました。 TOYOTA GAZOO Racingは亡くなられた方とそのご家族に心よりお悔やみを申し上げます。

ニカラ・足立組
ニカラ・足立組

フィンランド西部の街、セイナヨキを拠点に行われた本ラリーは、「クレスト」と呼ばれる小さな丘の多い、典型的なフィンランドの高速グラベルラリー。R4車両をベースとするスバル・インプレッサWRX STIで参戦したニカラ・足立組は、前戦同様SM2クラスでエントリーしました。

デイ1のキャンセルにより、ラリーはデイ2の6つのSS(スペシャルステージ)で競われました。ニカラ・足立組はSS3からSS7の5つのSSのうち、3つのステージでクラストップタイム、2つのステージでクラス2位のタイムを記録し、同クラスのピエタリネン・ライタネン組と激しいトップ争いを繰り広げました。僅か0.6秒のビハインドで臨んだSS7でライバルがリタイアしたことにより、最終のSS8をクラストップで迎えましたが、ステージ中にパンクを喫し、タイヤ交換により約3分をロス。最終的にクラス4位でラリーを終えました。

■選手コメント

足立さやか: レッキのときから良いリズムを作って臨むことができました。良いペースノートが作れ、高速でトリッキーなセクションもうまく表現ができたおかげで読むのは難しくありませんでした。ノート作成の領域においては確実に進歩したと思います。残念ながら最終ステージの中盤で右のフロントタイヤをパンクしてしまい、ステージ中にタイヤ交換することになりました。練習はしていたものの、実際のラリー中に行うのは初めてだったので、少し手順を誤ってしまいましたが、とても良い経験になりました。

ヤルッコ・ニカラ: このような形でラリーを終えるのはとても残念でした。パンクの原因ははっきりしていませんが、轍の中にたくさん石が出ていました。特に最後の2ステージはそれらの石に注意を払っていましたが、運が悪かったと思います。私の運転はさらに改善できるところがありましたし、ペースノートリーディングももう少し改善できるところが何か所かあったと思いますが、お互い大きなミスはなく、パンクを除いては、私もサヤカもスピードを含む全てのことに満足でした。

■講師コメント

ヨウニ・アンプヤ(チーフインストラクター): 最終ステージでパンクに見舞われるまでは、素晴らしいラリー運びでした。この不運を除けば、多くのことがとてもうまくいき、良いリズムを持続することができました。パンクはいつでも起こりうることなので気にしていません。最も重要なのは、ニカラと足立が共に成長することだと考えています。次回、フィンランドでのオートグリムラリー及びWRC第8戦ラリー・フィンランドはR5車両での参戦となるため、彼らにとっては大きなステップアップとなります。

■SM2クラス結果(m:分、s:秒)

  1. 1 Joonas Tokee/Jani Salo (Subaru Impreza WRX STI)

    45m33.2s

  2. 2 Esa Ruotsalainen/Hannu Lamminen (Mitsubishi Lancer)

    +1.5s

  3. 3 Ville Hautamäki/Enni Mälkönen (Subaru Impreza WRX STI)

    +26.0s

  4. 4 Jarkko Nikara/Sayaka Adachi (Subaru Impreza WRX STI)

    +2m50.5s

  5. 5 Mikko Ala-Talkkari/Antti Ala-Talkkari (Subaru Impreza WRX STI)

    +2m56.7s

■次戦

ニカラ・足立組は、同プログラムに参加中の勝田貴元、新井大輝と共に7月12-14日にフィンランドで開催されるオートグリムラリーに参戦。その2週間後に参戦するWRC第8戦ラリー・フィンランドの準備としてR5車両で参戦します。