2018年プレスリリース
TOYOTA GAZOO Racing ラリーチャレンジプログラム
WRCドライバー育成に向けプログラムを強化
育成ドライバーに勝田貴元を選出
TOYOTA GAZOO Racingは、ドライバーの成長をさらに促進させるため、2019年のラリーチャレンジプログラム強化を決定しました。当プログラムは2015年に開始し、トミ・マキネン・レーシングの協力のもと、これまで約3年半取り組んでまいりました。2019年はWRC2への参戦を中心に(※)、WRC参戦を見据え、より多くの経験を得る機会を提供し、更なる成長につなげたいと考えています。
また、次のステップへ移行するにあたり、育成ドライバーとして勝田貴元を選出しました。勝田は、2018年10月に行われるFIA世界ラリー選手権第12戦ラリー・スペイン(WRC2)にも参戦します。
(※)参戦カレンダーを含む、プログラムの詳細は別途発表いたします。
■友山茂樹(GAZOO Racingカンパニー プレジデント)
このプログラムを通し、選手たちが大きく成長してきたことを嬉しく思っています。また、これまで彼らへの熱心な指導とサポートを行ってくれた講師陣やチームにとても感謝しています。世界に挑戦したいという夢を持った若者を応援しようとこのプログラムを始めました。その後トヨタがWRCに挑戦するようになり、我々だけでなく、応援いただいているファンの皆様からも、日本人ドライバーがヤリスWRCで世界の道を走る姿を見たいという声を多くいただきました。その夢に向かって、また一つ新しいステップを踏み出すこととなり、大変嬉しく思います。
■ヨウニ・アンプヤ(チーフインストラクター)
プログラムを通して選手たちが成し遂げた成長にとても満足しています。勝田、新井、共により高いレベルに到達できる可能性を持っており、ドライバー選考は簡単ではありませんでした。しかし、プログラムとしては、WRCという目標に向けて一人のドライバーに集中したいという考えです。プログラム開始当初、勝田はラリー経験ほぼゼロからのスタートでしたが、そこから著しい成長を遂げました。新井ももちろん、さらなる成長に必要なスキルを備えており、これまでの達成に誇りを持って前に進んでほしいと思っています。また、足立はヤルッコ・ニカラと共に戦い、素晴らしい成果を挙げました。実力あるニカラのコ・ドライバーを務めることは容易なことではありません。欧州でのラリー参戦を通して得た経験と成長は大いに誇れるものだと思います。
■次戦:
勝田・サルミネン組は、10月25日-10月28日に開催されるFIA世界ラリー選手権第12戦ラリー・スペインにフォード・フィエスタR5で参戦します。昨年に続き、2度目の参戦となります。
勝田貴元
1993年3月17日生まれ、愛知県出身
12歳でカートデビューし、18歳でFCJ(フォーミュラチャレンジ・ジャパン)チャンピオン獲得。20歳でF3シリーズ2位、2014年からはF3に参戦するとともに、全日本ラリー選手権にも挑戦、第8戦でJN5クラス初優勝。2017年のFIA世界ラリー選手権(WRC)第7戦(イタリア)ではWRC2クラス3位で初の表彰台。2018年のWRC第2戦(スウェーデン)でWRC2クラス優勝を果たした。
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