2018年プレスリリース

TOYOTA GAZOO Racing ラリーチャレンジプログラム

2019年の活動概要を決定

2018年12月19日(水)

TOYOTA GAZOO Racingは、ラリーで世界に挑戦する若手ドライバーを支援するプログラム「TOYOTA GAZOO Racing ラリーチャレンジプログラム」の2019年の活動概要を決定しました。

2015年に開始した当プログラムは、2018年秋、WRC参戦を見据え次のステップへ移行するにあたり、勝田貴元を育成ドライバーとして選出しました。2019年は、R5車両でのFIA世界ラリー選手権WRC2クラスへの参戦回数を増やし、経験の蓄積を図ります。またヤリスWRCでのフィンランドラリー選手権参戦も予定しており、日本人WRCドライバーの誕生を目標にトレーニングを強化します。なお、2019年の勝田のコ・ドライバーは、ダニエル・バリット(イギリス)となります。

勝田貴元、ダニエル・バリット
勝田貴元、ダニエル・バリット

トミ・マキネン(プログラム監修)
勝田はこの3年半で目覚ましい成長を遂げました。次のステップとして、来季はWRC2でこれまで以上に高いレベルで競争すると共に、ヤリスWRCでフィンランドラリー選手権に参戦しWRカーに慣れる機会も与えます。来季の目標は、WRCイベントの長い週末の間、うまくバランスを取り、より一貫性を持って走ること、プレッシャーとうまく向き合うこと、そして自信をつけることで、プロのWRCドライバーレベルにステップアップすることです。シーズンオフ明けのラリー・モンテカルロでは、まずは運転感覚を取り戻し、コ・ドライバーのバリットとのコンビネーションを再構築することが目標です。初戦はプレッシャーなく参戦させ、WRC2選手権争いへの参加は、昨年勝田が素晴らしい成績を上げたスウェーデンからを予定しています。

勝田貴元
2年間、コ・ドライバーとして共にハードな日々を過ごしてくれたマルコに心から感謝しています。彼がいてくれたからこそ、ここまで来ることができました。来季からは2016年にペアを組んだダニエル・バリットと再び組むことになりました。また共にラリーに挑むことを決めてくれたダニエルに、2年前と比べ自分がどう成長したかを見てもらうのが楽しみです。プログラムも強化され、これまで以上に厳しい世界が待っていますが、限界までやりきる覚悟と共に、さらに大きく成長できるという自信を持って臨みます。来季は将来への準備という意味も含め、より一戦一戦着実に、次に繋がるラリーを心がけます。

■2019年参戦予定スケジュール ※参戦内容は場合によって変更になる可能性があります。

1) FIA世界ラリー選手権(車両:フォード・フィエスタR5)

日程 イベント
1月24-27日 第1戦 ラリー・モンテカルロ アイス/スノー/ターマック
2月14-17日 第2戦 ラリー・スウェーデン スノー
3月28-31日 第4戦 ラリー・フランス ターマック
4月25-28日 第5戦 ラリー・アルゼンティーナ グラベル
5月9-12日 第6戦 ラリー・チリ グラベル
5月30日-6月2日 第7戦 ラリー・ポルトガル グラベル
6月13-16日 第8戦 ラリー・イタリア グラベル
8月1-4日 第9戦 ラリー・フィンランド グラベル
8月22-25日 第10戦 ラリー・ドイチェランド ターマック
9月12-15日 第11戦 ラリー・トルコ グラベル
10月3-6日 第12戦 ラリー・グレートブリテン グラベル
10月24-27日 第13戦 ラリー・スペイン ターマック/グラベル

2) フィンランドラリー選手権 (車両:ヤリスWRC)

日程 イベント
3月1-2日 第3戦 SM Itäralli スノー
5月24-25日 第4戦 SM Riihimäki ralli グラベル

■2019年体制

  1. プログラム監修:

    トミ・マキネン

  2. プログラム運営管理:

    カイ・リンドストローム

  3. インストラクター:

    ヤルッコ・ミエッティネン

■育成ドライバー・プロフィール

勝田貴元
勝田貴元

かつたたかもと
1993年3月17日生まれ、愛知県出身。12歳でカートデビューし、18歳でFCJ(フォーミュラチャレンジ・ジャパン)チャンピオン獲得。20歳でF3シリーズ2位、2014年からはF3に参戦するとともに、全日本ラリー選手権にも挑戦、第8戦でJNクラス初優勝。2017年のFIA世界ラリー選手権第7戦(イタリア)、WRC2クラス3位で初の表彰台に上り、2018年のFIA世界ラリー選手権第2戦(スウェーデン)でWRC2クラス初優勝を果たした。