2019年プレスリリース

TOYOTA GAZOO Racing ラリーチャレンジプログラム

勝田貴元、伝統のWRCツール・ド・コルスで
WRC2 4位に入る

2019年04月01日(月)

TOYOTA GAZOO Racingラリーチャレンジプログラムに参加中の勝田貴元が、3月28日(木)から31日(日)にかけてフランスのコルシカ島で開催されたFIA世界ラリー選手権(WRC)第4戦ラリー・フランス(ツール・ド・コルス)のWRC2に、コ・ドライバーのダニエル・バリットと共に参戦。WRC2 4位でフィニッシュしました。

勝田・バリット組
勝田・バリット組

ツール・ド・コルスは、今シーズン最初のフルターマック(舗装路)ラリーでした。地中海に浮かぶフランスのコルシカ島を舞台とするこの1戦は、非常に長い伝統を誇り、過去に多くの名勝負が繰り広げられました。険しい山岳地帯が広がるコルシカ島のステージは「羊腸のよう」と表現されるように曲がりくねり、直線区間が少ないのが特徴です。そのため「1万コーナーのラリー」とも呼ばれています。道幅は非常に狭いところも広いところもあり、路面に関してもフラットで良い舗装状態のところもあれば、舗装が劣化して砂利道のようになっている荒れた区間もあり、全体的に非常にトリッキーなコースとして知られています。

勝田のツール・ド・コルス出場は、昨年に続き2回目でした。一方、コ・ドライバーのバリットはWRカーによる出場経験もあり、過去に総合2位でフィニッシュしたこともあります。今年のツール・ド・コルスは、昨年と比べるとステージ全体の75%が新しくなり、勝田にとっては初めて走るステージが多く、新たなるチャレンジとなりました。競技初日、3月28日金曜日のデイ1は島の南部で6本のSSが行なわれ、勝田はWRC2 9位と上々のスタートを切りました。29日土曜日のデイ2は島の北部が舞台となり、昨年と重なるコースもいくつかあったため勝田はペースをアップ。攻めるところと抑えるところのメリハリをつけた走りで、好タイムを刻みました。そして、SS11では今大会のベストとなる2番手タイムを記録。その後、ライバルの後退もありWRC2 5位に順位を上げました。最終日となる30日日曜日の2本のSSを走り終えた勝田は順位をさらにひとつ上げ、WRC2 4位という好結果で2度目のツール・ド・コルスを走破しました。

勝田貴元:決して簡単なラリーではありませんでしたが、それでも非常に楽しめました。昨年はこのツール・ド・コルスとスペインでターマックのドライビングについて多くを学び、自分のパフォーマンスは以前よりも上がりました。昨年と比べたら、ドライビングもペースノートも大きく進化していると思います。このラリーのステージはそれぞれキャラクターが大きく異なり、とてもトリッキーです。特にトリッキーなステージではあまり激しく攻めず、コースアウトしないような走りに徹する戦略でしたが、いくつかのステージでは良いタイムが出て、スピードを証明することができました。予め立てた戦略通りの走りができて満足しています。今回は経験を積むことを最重視して戦ったので、結果はあまり期待していませんでした。それだけに、4位でフィニッシュできて嬉しく思います。チームと、このラリーで多くの支援をしてくれたコ・ドライバーのダンに、感謝します。

ユホ・ハンニネン(TOYOTA GAZOO Racingラリーチャレンジプログラム コーチ):3日間を通して貴元が安定した走りを続け、ターマックでのドライビングを進化させたことを嬉しく思います。大きなミスをすることもなく、速さもきちんと示しました。昨年このラリーに初めて出場した時と比べると、多くを学び、大きく成長したことは明らかです。土曜日にセカンドベストタイムを記録したのは、将来に向けて非常に明るいサインだと思いますし、上手く行けばパフォーマンスをさらに強化できると思います。

■ラリー・フランス(ツール・ド・コルス) WRC 2の結果(h:時間、m:分、s:秒)

  1. 1 Fabio Andolfi/Simone Scattolin (Skoda Fabia R5)

    3h34m08.6s

  2. 2 Nikolay Gryazin/Yaroslav Federov (Skoda Fabia R5)

    +3.9s

  3. 3 Kajetan Kajetanowicz/Maciek Szczepaniak (Volkswagen Polo GTI R5)

    +2m53.3s

  4. 4 Takamoto Katsuta/Daniel Barritt (Ford Fiesta R5)

    +3m51.9s

  5. 5 Rhys Yates/James Morgan (Skoda Fabia R5)

    +3m58.5s

■次回のイベント情報

勝田の次戦は、4月25日から28日にかけて開催される、WRC第5戦ラリー・アルゼンチンです。今回と同様、フォード・フィエスタR5による出場となり、貴元にとっては初めての欧州外WRCイベント参戦となります。アルゼンチンの路面はグラベルで、柔かな砂状の路面の高速コースと、石が多く転がる厳しい山岳コースが戦いの舞台となります。

TOYOTA GAZOO Racing ラリーチャレンジプログラムは大塚製薬様に支えられています。

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