2019年プレスリリース
TOYOTA GAZOO Racing ラリーチャレンジプログラム
勝田貴元、首位を走行するもトラブルで完走を逃す
TOYOTA GAZOO Racingラリーチャレンジプログラムに参加中の勝田貴元が、6月13日(木)から6月16日(日)にかけてイタリアのサルディニア島で開催された、FIA世界ラリー選手権(WRC)第8戦ラリー・イタリア サルディニアのWRC 2に、コ・ドライバーのダニエル・バリットと共に参戦。優勝争いに加わるも、最終日クルマにトラブルが発生してリタイアに終わりました。
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勝田・バリット組
地中海に浮かぶサルディニア島を舞台とするこのラリーは、島の西北部アルゲーロのサービスパークを中心に、4日間に渡り競技が行われました。サルディニア島のグラベル(未舗装路)ステージは全体的に道幅が狭く、木や石がすぐ側まで迫るため正確な運転が求められます。また、低速でテクニカルなステージとハイスピードなステージの両方があり、一部の路面は非常に荒れていました。さらに、気温も非常に高くクルマと選手にとって厳しいラリーとなりました。
勝田は2017年に初めてサルディニアに出場し、WRC 2カテゴリー3位でフィニッシュしました。2018年も結果はリタイアでしたが、速さは十分にありました。そして3度目の挑戦となった今回は、ラリー開始直後から上位争いに参加。非常に高い気温の中で行われた金曜日は3位につけました。そして、絶対に最後まで走り切るという、チームの方針が奏功し、土曜日の午前中に2位に浮上。さらに、最後のステージでWRC 2首位に立ちました。しかし、今季2回目の優勝の期待を背負ってスタートした日曜日、1本目のステージを走り終えた後に、エキゾーストマニホールドの破損によりエンジンルームから出火。すぐに消火されましたが、競技続行は不可能となり、残念ながらリタイアとなりました。
勝田貴元: ラリーをリードしていたにも関わらずリタイアとなり本当に残念ですし、このような結果はもちろん望んでいませんでした。非常に難しいコンディションだった今回のラリーで、金曜日、土曜日と全てが順調でした。最終日に問題が起きてしまいましたが、ラリーでは十分起こり得ることですし、ひるまず前に進まなければなりません。今回スピードはあったと思いますし、大きなミスもなく、走りをさらに改善できたので、以前よりも自信が深まったのはポジティブなことです。この自信を次のラリーに繋げ、次戦では優勝を目標に戦います。
ヤルッコ・ミエッティネン(インストラクター): ラフなコンディションのこのラリーで、タカは本当に良い走りをしました。彼がもっと速く走れるのは分かっていましたが、問題が起きないように気をつけて走り、路面のコンディションが良いところでは速く走るというのが我々の計画でした。タカとダンはその戦略を完璧に遂行して首位に立ちましたが、それだけに最終日エキゾーストマニホールドの破損でリタイアとなってしまったのは、本当に残念です。しかし、ポジティブな面もあり、タカはここ数戦ドライビングミスをまったくしていません。もし、技術的な問題が起きなければ、彼は既にWRC 2で4回優勝していたはずです。
■ラリー・イタリア サルディニアWRC 2の結果(h:時間、m:分、s:秒)
1 Pierre-Louis Loubet/Vincent Landais (Skoda Fabia R5)
3h43m40.2s
2 Kajetan Kajetanowicz/Maciej Szczepaniak (Skoda Fabia R5)
+41.7s
3 Simone Tempestini/Sergiu Itu (Hyundai i20 R5)
+54.6s
4 Maco Bulacia/Fabian Cretu (Skoda Fabia R5)
+1m13.5s
5 Ole Christian Veiby/Jonas Andersson (Volkswagen Polo R5)
+12m21.7s
R Takamoto Katsuta/Daniel Barritt (Ford Fiesta R5)
■次回のイベント情報
勝田の次戦は、8月1日(木)から4日(日)にかけて開催される、WRC第9戦ラリー・フィンランドです。フィンランドのステージはグラベル(未舗装路)で、ハイスピードな流れるようなコーナーが特徴です。また、大きなジャンプや丘越えも多く、WRCでもっともSSの平均速度が高いラリーとして知られています。現在フィンランドに住んでいる勝田にとってホームイベントといえる1戦です。勝田はこのラリーのWRC 2カテゴリーに、新型のフォード・フィエスタ R5で出場を予定しています。
TOYOTA GAZOO Racing ラリーチャレンジプログラムはパートナー企業の皆さまによって支えられています。
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TOYOTA GAZOO Racingは、ドライバーの成長をさらに促進させるため、2019年のラリーチャレンジプログラム強化を決定しました。当プログラムは2015年に開始し、トミ・マキネン・レーシングの協力のもと、これまで約3年半取り組んでまいりました。2019年はWRC2への参戦を中心に、WRC参戦を見据え、より多くの経験を得る機会を提供し、更なる成長につなげたいと考えています。