2019年プレスリリース

LEXUS CUSTOMER RACING マンスリーレポート No.7
国内SUPER GTで「LEXUS RC F GT3」が勝利
タイトルの可能性を残して最終戦へ

2019.10.01(火)- 15:00配信

 世界各地のモータースポーツもシリーズ終盤戦に入り、ランキング争いも佳境を迎えています。LEXUS RC F GT3も世界各地で激しい争いを繰り広げています。今月のLEXUS CUSTOMER RACING マンスリーレポートは、スプリントカップの最終戦を迎えた米国WeatherTech SportsCar Championship、スプリント、耐久の両シリーズで最終戦を迎えた欧州ブランパンGTシリーズ、そして国内ではタイトルを争うSUPER GTと、スーパー耐久シリーズの模様をお伝えします。

  • SUPER GTシリーズ第6戦 オートポリスで優勝したSYNTIUM LMcorsa RC F GT3 60号車の吉本 大樹/宮田 莉朋
  • SUPER GTシリーズ第7戦 スポーツランドSUGOで優勝したK-tunes RC F GT3 96号車の新田 守男/阪口 晴南

WeatherTech SportsCar Championship第10戦ラグナセカ
Monterey Sportscar Championship

 9月13日(金)から15日(日)にかけて米国カリフォルニア州モントレーのウェザーテック・レースウェイ・ラグナセカでWeatherTech SportsCar Championshipの第10戦が2時間40分のセミ耐久レースとして行われました。同シリーズには今季、エイム・バッサー・サリバンから2台のLEXUS RC F GT3がGTDクラスに参戦しています。
 今大会が最終戦となるスプリントカップ・マニュファクチャラー選手権で、LEXUSは5点差の2位につけており、逆転タイトルを目指し今大会に臨みました。
 予選では、リチャード・ハイスタンド/ジャック・ホークスワース組14号車が9番手、フランキー・モンテカルヴォ/タウンゼン・ベル組12号車が11番手につけました。
 決勝レースでは14号車が苦戦しながらも9位でフィニッシュ。12号車は11位に終わりました。この結果、7戦で戦われたスプリントカップで、14号車はチームランキング2位、ドライバーズランキング3位。LEXUSはマニュファクチャラーズランキング2位で終えることとなりました。
 シーズンは来月ロードアメリカで10時間レースとして行われるプチ・ル・マンが最終戦となります。

リザルト(GTDクラス)

順位グリッドNo.ドライバーチーム周回首位との差
9位9番手14リチャード・ハイスタンド
ジャック・ホークスワース
エイム・バッサー・サリバン1082 Laps
11位11番手12フランキー・モンテカルヴォ
タウンゼン・ベル
エイム・バッサー・サリバン1064 Laps
  • エイム・バッサー・サリバンのLEXUS RC F GT3 14号車
  • エイム・バッサー・サリバンのLEXUS RC F GT3 12号車

Blancpain GTシリーズ第9戦 ハンガロリンク スプリントレース

 9月5日(木)から8日(日)にかけて、ハンガリーのハンガロリンクでBlancpain GTシリーズの第9戦がスプリントの2レース制で行われました。今季の同シリーズにはフランスのTech 1 RacingからLEXUS RC F GT3が1台参戦しています。同シリーズは耐久選手権とスプリント選手権で争われており、Tech 1 Racingはそれぞれの選手権に異なるドライバーラインナップで参戦しています。今大会はスプリント選手権の今季最終戦となります。
 スプリント選手権に出場しているのは米国WeatherTech SportsCar ChampionshipにLEXUS RC F GT3で参戦し優勝も飾っているジャック・ホークスワークスと、元トヨタF1ドライバー、オリビエ・パニスの息子であるオーレリアン・パニスの2名。
 7日(土)午前中の予選はドライで行われ、Tech 1 RacingのLEXUS RC F GT3 23号車は予選1で14番手、予選2で21番手。
 レース1の行われる午後になると降雨でコースはヘビーコンディションとなり、セーフティカー先導でレーススタート。23号車は26位に終わりました。
 8日(日)はドライコンディションでレース2が行われ、23号車は22位フィニッシュとなりました。

レース1 リザルト

順位グリッドNo.ドライバーチーム周回首位との差
26位14番手23ジャック・ホークスワース
オーレリアン・パニス
Tech 1 Racing291:44.667

レース2 リザルト

順位グリッドNo.ドライバーチーム周回首位との差
22位21番手23ジャック・ホークスワース
オーレリアン・パニス
Tech 1 Racing331:29.688

Blancpain GTシリーズ第10戦 バルセロナ3時間耐久レース

 9月26日(木)から29日(日)にかけて、スペインのバルセロナ・サーキットでBlancpain GTシリーズの今季最終戦となる第10戦3時間耐久レースが行われました。このレースには、今季より同シリーズの耐久選手権を戦っているフランスのTech 1 RacingからLEXUS RC F GT3が1台、AMカップ(アマチュアクラス)に出場しました。
 ドライバーは今季耐久シリーズにフル参戦しているベルナール・デレスと、サッカーの元フランス代表ゴールキーパーで、ル・マン24時間レースへの参戦経験も持つファビアン・バルテズの2人に、エリック・デバールを加えた3名で今大会に臨みました。
 29日(日)、決勝日の朝に行われた予選で、Tech 1 RacingのLEXUS RC F GT3 23号車はクラス8番手。
 午後3時から行われた3時間レース、23号車はレース終盤にクラス3位を走る好走を見せていましたが、他車からの接触を受け、クラス8位でレースを終えました。

リザルト(AMカップクラス)

順位グリッドNo.ドライバーチーム周回首位との差
8位8番手23ベルナール・デレス
エリック・デバール
ファビアン・バルテズ
Tech 1 Racing769 Laps
  • Blancpain GTシリーズに参戦するTech 1 RacingのLexus RC F GT3 21号車
  • Blancpain GTシリーズに参戦するTech 1 RacingのLexus RC F GT3 21号車

SUPER GTシリーズ第6戦 オートポリス
AUTOPOLIS GT 300km RACE

 SUPER GT第6戦「AUTOPOLIS GT 300km RACE」が9月7日(土)、8日(日)の両日、大分県のオートポリスで開催されました。
 7日(土)に行われた予選では、今季2勝を挙げランキング2位で重いウェイトハンデを積んでいるK-tunes RC F GT3 96号車が、若き阪口晴南によるQ2の好走で8番手。SYNTIUM LMcorsa RC F GT3 60号車が12番手、arto RC F GT3 35号車は23番手につけました。
 8日(日)は台風一過の好天で決勝はスタート。8番手、12番手からスタートを切った96号車と60号車が、ともに阪口、宮田莉朋という若きドライバーが好走を見せて徐々にポジションアップを果たしました。
 中盤、降雨でコンディションが悪化。セーフティカーが導入される直前に96号車はピットインし、レインタイヤへと交換すると、再スタート後はスリックのライバル勢を次々にパスしていき、僅か2周でトップ3へ浮上。ベテラン新田守男が2位争いを繰り広げました。
 一方、60号車は宮田がぎりぎりまで走り続け、40周を終えたところでピットイン。まだまだ濡れている路面ながら、吉本大樹はスリックタイヤへと交換して10位でコースへ復帰しました。
 その直後、3度目のセーフティカーが導入され、再スタート後、吉本は徐々に乾いていく路面の中でペースアップ。終盤はライバルに対し1周あたり5,6秒以上も速いタイムで猛追を見せ、60周目についに首位へと浮上。2015年からLEXUS RC F GT3でGT300クラスに参戦してきたチームにとって初の勝利をもたらしました。
 96号車も重いハンデながら健闘を見せ5位フィニッシュを果たしました。

リザルト(GT300クラス)

順位グリッドNo.ドライバー車両名周回首位との差
1位12番手60 吉本 大樹/宮田 莉朋SYNTIUM LMcorsa RC F GT362-
5位8番手96新田 守男/阪口 晴南K-tunes RC F GT36230.349
20位23番手35ナタポン・ホートンカム/
ショーン・ウォーキンショー
arto RC F GT3602 Laps

SUPER GTシリーズ第7戦 スポーツランドSUGO
SUGO GT 300km RACE

 SUPER GT第7戦「SUGO GT 300km RACE」が9月21日(土)、22日(日)の両日、宮城県のスポーツランドSUGOで開催されました。
 今季2勝を挙げている新田 守男/阪口 晴南組 K-tunes RC F GT3 96号車が首位と6ポイント差の3位につけており、逆転タイトル獲得へ向け、東北のテクニカルコースに臨みました。
 21日(土)に行われた予選は、2グループに分けてQ1を実施。SYNTIUM LMcorsa RC F GT3 60号車が14番手。arto RC F GT3 35号車が初のQ2進出を決め、15番手グリッド。96号車はフリー走行でトップタイムをマークする速さを見せていましたが、この予選ではまさかのQ1敗退で18番手となりました。
 22日(日)の決勝は、直前まで晴れていたもののスタート進行中に雨が降り始め、スリックとレイン、どちらでスタートするか悩ましい状況で始まりました。
 逆転タイトルを目指す96号車は、ベテラン新田が18番手スタートから猛追を見せ、11周目には6位、25周目には4位へ浮上しました。不運なセーフティカー導入で一旦は7位に順位を落としますが、交代した若き阪口が、ヘビーウェットコンディションとなったレース終盤にGT500クラスにも匹敵するペースで猛烈な追い上げを開始。5位に浮上した時点で、20秒以上あった4位の車両との差をみるみる詰めていくと、68周目にパス。更に69周目には最終コーナーでアウトから豪快なパッシングを見せ、3位でチェッカー。今季3度目の表彰台を獲得し、ドライバーズランキングでも2位へ浮上。首位とは14.5ポイント差で逆転タイトルの可能性を残して最終戦に臨むこととなりました。
 60号車は19位。35号車は21位でレースを終えました。

リザルト(GT300クラス)

順位グリッドNo.ドライバー車両名周回首位との差
3位18番手96 新田 守男/阪口 晴南K-tunes RC F GT37856.566
19位14番手60吉本 大樹/宮田 莉朋SYNTIUM LMcorsa RC F GT3753 Laps
21位15番手35ナタポン・ホートンカム/
ショーン・ウォーキンショー
arto RC F GT3753 Laps
  • SYNTIUM LMcorsa RC F GT3 60号車
  • arto RC F GT3 35号車
  • K-tunes RC F GT3 96号車

ピレリスーパー耐久2019 第5戦 ツインリンクもてぎ
もてぎスーパー耐久 5Hours Race

 9月14日(土)、15日(日)の両日、栃木県のツインリンクもてぎでピレリスーパー耐久シリーズの第5戦、「もてぎスーパー耐久 5Hours Race」が行われました。
 同シリーズには昨年から引き続き、LEXUS RC F GT3がMax Racing 244号車としてST-Xクラスに参戦しています。
 14日(土)に行われ、Aドライバー、Bドライバーのタイム合算でグリッドを決定する予選では、244号車は3番手につけました。
 15日(日)秋晴れの下で行われた5時間の決勝レースでは、244号車はスタート直後の1コーナーで接触しスピン。4位へと順位を落としますが、その後は順調な走行を続け、ライバルのトラブルやスピンもあって一旦は首位にも立ちました。しかしレース中盤、トラブルに見舞われ、リタイアに終わりました。

リザルト(ST-Xクラス)

順位グリッドNo.ドライバー車両名周回首位との差
リタイア3番手244 田中徹
田中哲也
佐藤公哉
Max Racing7564 Laps
  • Max RacingのLEXUS RC F GT3 244号車
  • Max RacingのLEXUS RC F GT3 244号車


次号のマンスリーレポートは10月29日頃の発行を予定しています。