LEXUS CUSTOMER RACING マンスリーレポート No.9
「LEXUS RC F GT3」がスプリントカップ完全制覇!
SUPER GTでは最終戦表彰台に上りランキング2位で終える
2019.11.27(水)- 13:15配信
欧州、米国に続き日本のモータースポーツシーズンも最終戦を迎えました。11月のLEXUS CUSTOMER RACING マンスリーレポートは、国内SUPER GT(GT300クラス)とスーパー耐久(ST-Xクラス)の最終戦、そしてその両カテゴリーが共演した特別戦、スプリントカップの模様をお送りします。
SUPER GTシリーズ第8戦 ツインリンクもてぎ
MOTEGI GT 250km RACE
11月2日(土)、3日(日)の両日、栃木県のツインリンクもてぎで2019年SUPER GTシーズンの最終戦となる第8戦「MOTEGI GT 250km RACE」が開催されました。
今季の同シリーズには、GT300クラスに3台のLEXUS RC F GT3が参戦しています。
2日(土)に行われた予選では、逆転タイトル獲得を目指すK-tunes RC F GT3 96号車のベテラン新田守男が、Q1でポールポジションに迫るペースでのアタックを見せていましたが、最終コーナー立ち上がりで痛恨のスピン。なんとか立て直して再アタックに向かいましたがQ2進出ラインの16番手にひとつ及ばず17番手で無念のQ1敗退となってしまいました。arto RC F GT3 35号車も25番手でグリッド確定。
新田のスピンを間一髪で避けた宮田莉朋のSYNTIUM LMcorsa RC F GT3 60号車が16番手タイムでQ1突破を果たすと、Q2では吉本大樹がアタックを担当し、9番手グリッドを獲得しました。
3日(日)の決勝レースでは、17番手スタートの96号車新田が序盤から猛烈なペースでポジションを上げ、8位まで浮上したところで早めのピットイン。交代した阪口もハイペースで周回を重ね、全車がピットインを終えた時点で6位につけると、さらにライバルを次々にパスしていきました。
96号車の若き阪口は39周目に4位へ浮上すると、タイトルを争うライバルの真後ろにつけ、表彰台を賭けたバトルを展開。残り6周で阪口がライバルをかわし、3位でチェッカー。今季4度目となる表彰台獲得を果たしました。しかし、ライバルが4位でチェッカーを受けたため、逆転タイトルはならず。ランキング2位でシーズンを終えることとなりました。
60号車は9位でチェッカーを受け、ポイントを獲得。35号車は22位でフィニッシュしました。
リザルト(GT300クラス)
順位 | グリッド | No. | ドライバー | 車両名 | 周回 | 首位との差 |
---|---|---|---|---|---|---|
3位 | 17番手 | 96 | 新田 守男/阪口 晴南 | K-tunes RC F GT3 | 49 | 13.484 |
9位 | 9番手 | 60 | 吉本 大樹/宮田 莉朋 | SYNTIUM LMcorsa RC F GT3 | 48 | 1 Lap |
22位 | 25番手 | 35 | ナタポン・ホートンカム/ ショーン・ウォーキンショー | arto RC F GT3 | 48 | 1 Lap |
ピレリスーパー耐久2019 第6戦 岡山国際サーキット
スーパー耐久レースin岡山
11月9日(土)、10日(日)の両日、岡山県の岡山国際サーキットでピレリスーパー耐久シリーズの今季最終戦となる第6戦「スーパー耐久レースin岡山」が行われました。同シリーズにはLEXUS RC F GT3がMax Racing 244号車として参戦しています。
多くのカテゴリーが混走し、出走台数の多い同シリーズの岡山戦は、2グループに分け、それぞれ3時間ずつのレースが行われました。
予選ではA、Bドライバーの2人がアタックし合算タイムでグリッドを決定。244号車は田中徹と田中哲也がアタックし、4番手グリッドを獲得しました。
好天の下で行われた決勝レースでは、FCY(フルコースイエロー)やセーフティカーのタイミングに恵まれたこともあり、244号車が後半首位に立ち、初優勝への期待が高まりましたが、給油のためにピットインを強いられ後退。4位でチェッカーを受けました。
今季、2年目の参戦となったMax RacingのLEXUS RC F GT3は開幕戦で2位表彰台を獲得するなどの活躍を見せ、ランキング4位でシーズンを終えました。
リザルト(ST-Xクラス)
順位 | グリッド | No. | ドライバー | チーム | 周回 | 首位との差 |
---|---|---|---|---|---|---|
4位 | 4番手 | 244 | 田中 徹 田中 哲也 佐藤 公哉 | Max Racing | 43.630 |
auto sport Web Sprint Cup
11月22日(金)から24日(日)にかけて、静岡県の富士スピードウェイで「auto sport Web Sprint Cup」が開催されました。SUPER GT x DTM特別交流戦の併催として行われた今大会は、SUPER GTのGT300クラス車両を中心としながらも、スーパー耐久や鈴鹿10時間レースなどのGT3車両も参戦可能となっており、LEXUS RC F GT3はSUPER GTの吉本 大樹/宮田 莉朋組 SYNTIUM LMcorsa RC F GT3 60号車と、スーパー耐久のGO MAX/土屋 武士組 MaxRacing RC F GT3の2台が出場しました。
今大会は23日(土)にレース1、24日(日)にレース2がそれぞれ50分間のスプリントレースとして、両レース共に2名のドライバー交代義務ありというフォーマットで実施されました。
23日(土)に行われたレース1の予選は、2人のドライバーがAグループ、Bグループに分かれてアタック。2人の合算タイムで決勝のスターティンググリッドが決定されました。雨は弱まっているもののまだまだウェットコンディションでの予選で、60号車のBドライバーを務めた宮田が計測一発目のアタックを見事に決めトップタイム。コンビの吉本も2番手タイムで、合算によりポールポジションを獲得。244号車が7番手グリッドとなりました。
予選に続き午前11時50分にスタートを切った決勝レースは、霧雨が降っているも路面は部分的に乾き始めている悩ましい状況。1台を除いてほとんどの車両がウェットタイヤでスタートを切りましたが、すぐに路面はスリックタイヤの方が速いコンディションとなり、そのスリック装着車両が首位に浮上しました。 ウェットタイヤを装着してポールポジションからスタートを切った60号車の吉本は、ピットイン可能な時間になるとすぐにピットへ向かい、宮田へ交代するとともにタイヤもスリックに交換。60号車がコースへ復帰した時点で、最初からスリックで首位を走る車両とは40秒弱の差がついていましたが、宮田はライバルよりも1周あたり3秒から5秒も速いタイムで猛烈な追い上げを見せ、ファイナルラップを迎えるストレートで並ぶと、TGRコーナー進入でパス。劇的な逆転で、60号車がレース1を制しました。244号車は11位でチェッカーを受けました。
24日(日)のレース2は、レース1の結果でグリッドが決定。但し、上位6台は、くじ引きでそのままの順位かリバースグリッドを決めるという、特別戦らしいルールとなりました。レース1を制した60号車の吉本が引いたくじの結果はリバース。60号車は3列目6番手からスタートを切ることとなりました。
朝方までの雨で濡れていた路面が、強い日差しで急速に乾いていく中、午前11時35分にレース2がスタート。6番手グリッドの60号車吉本は、好スタートを切り1周目で4位まで順位を上げると、2周目のTGRコーナー進入で3位、ダンロップコーナーで更に1台パスし、僅か2周で2位へとポジションアップを果たしました。
この間に首位との差は10秒以上と大きく開いており、加えて後続からの猛追を受けることとなりましたが、60号車の吉本は2位のポジションを守りながらも首位との差をじりじりと詰め、ピットイン可能となった14周を終えたところで宮田へとドライバー交代しました。
宮田は完全に乾いていく路面で、交換しなかったタイヤをいたわりながらもハイペースでの周回を続け、遅めのピットを終えたライバルとの差を詰めると、翌周にパス。その後は後続との差を広げ、前日のレース1に続き、スプリントカップ両レース制覇を達成しました。244号車は10位フィニッシュとなりました。
レース1 リザルト
順位 | グリッド | No. | ドライバー | 車両名 | 周回 | 首位との差 |
---|---|---|---|---|---|---|
1位 | 1番手 | 60 | 吉本 大樹/宮田 莉朋 | SYNTIUM LMcorsa RC F GT3 | 28 | - |
11位 | 7番手 | 244 | GO MAX/土屋 武士 | MaxRacing RC F GT3 | 27 | 1 Lap |
レース2 リザルト
順位 | グリッド | No. | ドライバー | 車両名 | 周回 | 首位との差 |
---|---|---|---|---|---|---|
1位 | 6番手 | 60 | 吉本 大樹/宮田 莉朋 | SYNTIUM LMcorsa RC F GT3 | 30 | - |
10位 | 11番手 | 244 | GO MAX/土屋武士 | MaxRacing RC F GT3 | 29 | 1 Lap |
今季のLEXUS CUSTOMER RACING マンスリーレポートは今回で終了となります。
1年間応援ありがとうございました。