ABOUT DAKAR RALLY
ダカールラリーとは?
ダカールラリーは、砂漠から泥濘地、山岳地帯まであらゆる路面を走破して競い合う「ラリーレイド」と呼ばれる競技の中でも、世界一過酷なイベントとして知られています。
一日の走行距離は厳しい暑さの中で800kmを越えることもあり、ドライバー・車両ともこのような過酷な状況に立ち向かわなくてはなりません。
約2週間にわたるラリー中、ドライバー達はその運転テクニックだけでなく、精神的かつ肉体的な強靱さ、競技中のトラブルに対処するためのメカニックとしての知識、そしてコースナビゲーションの知識や経験までもが限界まで試されます。
世界一過酷なラリーとして知られるダカールラリーは、「ラリーを完走した全ての者が勝者である」とまで言われており、完走率が50%ほどというこれまでの結果がその厳しさを物語っています。
このように、厳しくも魅力的なラリーであるが故に、毎年世界中から挑戦者が集まるとともに、その戦いの模様は世界中の70のテレビネットワークで放送され、オンラインでも300万人に及ぶファンが観戦しています。
ダカールラリーにおける
トヨタ
トヨタ車は、ダカールラリーがはじめて開催された1979年から、多くの参加者に出場車両として選ばれており、この年の完走車両全74台の内の13台を占めました。
以降、トヨタ車はダカールラリーの重要な一員として参戦を続けると共に、品質、耐久性、そして信頼性の高さを証明し続けてきました。
特に市販車ベースのカテゴリーにおいては、厳格な車両規則により改造できる範囲が非常に限られており、市販車に極めて近い状態でも競技者の要求に応えられるだけのパフォーマンスを持っていなくてはなりません。
このような理由から、現在のダカールラリーでも、トヨタ車はプライベート参戦チームに非常に高い人気を誇っています。
また、現地ローカルチームとして活動してきたTOYOTA GAZOO Racing South Africa(TGRSA)は、2012年に初めてスーパープロダクションクラスにトヨタ・ハイラックスで参戦を開始し、以降、TGRSAのハイラックスは毎年総合トップ10に入る好成績を記録してきました。そして2020年からは、TOYOTA GAZOO Racingのワークスチームとして、新体制活動を続けていきます。
ダカールラリーの歴史
ダカールラリーは、1978年、オートバイレーサーのティエリー・サビーヌの発案によりアフリカ北部のサハラ砂漠を横断する冒険レースとして始まり、翌1979年には、約3週間かけてフランスのパリからセネガルの首都であるダカールへと向かうよく知られたコースとなりました。
1981年にはFIA(国際自動車連盟)の公式イベントとして認定され、ダカールラリーは世界中の勇気あるドライバーが集う、真のアドベンチャー・ラリーとなったのです。
「パリ・ダカール」として知名度を得たこのイベントは、27年間にわたって西アフリカを主な舞台として開催されてきました。
しかし、2008年は安全上の問題から中止の決断が下され、2009年以降は南米で開催されてきました。
そして、2020年のダカールラリーは初めて中東へと舞台を移し、サウジアラビアでの開催となりました。しかしながら、場所は変われど、これまで培われてきたダカールラリーの精神は脈々と引き継がれています。