2020年プレスリリース

TOYOTA GAZOO Racing ダカールラリー2020レポート No.2
ステージ5を終え、N.アル-アティヤが総合2位。
F.アロンソはステージ3で4位フィニッシュ、総合18位へ復帰。

2020年1月10日(金)

サウジアラビアを新たな舞台として激戦が繰り広げられているダカールラリー2020は、序盤に西海岸を北上した後、山間部を抜けてステージ5では本格的な砂丘地帯へと突入しました。

ダカールラリー2020

TOYOTA GAZOO Racingから参戦している4台のトヨタ・ハイラックスは、着実に上位での走行を続けており、ディフェンディングチャンピオンのナッサー・アル-アティヤ/マシュー・ボーメル組トヨタ・ハイラックス300号車が首位と僅か約6分差の総合2位、ジニエル・ド・ヴィリエール/アレックス・ハロ組 304号車が7位、ベルンハルト・テン・ブリンク/トム・コルソール組 307号車が8位と、3台がトップ10圏内で推移しています。 ステージ2でトラブルに見舞われ2時間半ものタイムロスを喫してしまったフェルナンド・アロンソ/マルク・コマ組の310号車も、その後は好調。ステージ3ではチーム最上位となる4位でフィニッシュ。ステージ5を終えた時点で18位まで順位を戻しています。

【ステージ3】
1月7日のステージ3は、ヨルダンとの国境に近い、紅海沿岸北部に未来都市として建設されているネオムをスタート、ゴールとする周回コース。総距離504kmのうちスペシャルステージは427km。山間部を主とし、このラリー最高標高となる1,400mの地点もコースに含まれます。

ダカールラリー2020

前日のステージ2を終えて3位に浮上したアル-アティヤ/ボーメル組300号車は1度のパンクに見舞われるも、恵まれたスタート順を活かして好タイムでフィニッシュ。ペナルティで3分タイム加算を余儀なくされましたが、それでも総合順位では首位と7分55秒差の2位へと浮上しました。
また、この日速さを見せたのはアロンソ/コマ組310号車。首位からわずか6分14秒差でフィニッシュし、300号車のペナルティにより、このステージ3ではTOYOTA GAZOO Racingチーム最上位となる4位フィニッシュを果たしました。

【ステージ4】
1月8日のステージ4は、ネオムから折り返し内陸のアル・ウラへと向かう、総距離672km、スペシャルステージ453kmの厳しいロングステージ。この日もアル-アティヤ/ボーメル組300号車が好走を見せ、首位と僅か2分26秒差の2位でフィニッシュ。総合での首位との差を3分3秒にまで縮めました。

ダカールラリー2020

その一方で、TOYOTA GAZOO Racingの他の3台は複数回のパンクを喫し、スペアタイヤが足りなくなる状況でした。ド・ヴィリエール/ハロ組304号車は3度のパンクに見舞われながらも6位フィニッシュ。テン・ブリンク/コルソール組307号車も、最後は右リアタイヤのバーストで、ほぼホイールのみの状況でフィニッシュしながらも、304号車からわずか19秒遅れの7位。アロンソ/コマ組310号車もパンクでスペアタイヤを使い切ることとなり、慎重な走行を強いられ13位フィニッシュ。それでもこの日のトップからは26分遅れで、総合では20位まで浮上しました。

【ステージ5】
1月9日、総距離564km中スペシャルステージは353kmというステージ5の舞台は山間部のアル・ウラからハイールへと移動。本格的な砂丘ステージへと入りました。

ダカールラリー2020

前日、総合首位との差を3分まで詰めたアル-アティヤ/ボーメル組300号車は追い上げを図り、ライバルがパンクで停まったことで一旦は首位に浮上しましたが、この日はスタート直前にコース図が渡される形式のため、先頭で適切なルートを見出すのに苦戦。首位に2分56秒遅れの2位でステージをフィニッシュ。終盤100kmほどで徐々に空気漏れしていく、所謂スローパンクチャーに見舞われながらも、タイムロスを最小限に抑えての2位フィニッシュでしたが、首位との差は6分ほどに広がりました。
ド・ヴィリエール/ハロ組304号車は岩場でのパンクを避ける戦略を採りましたが、ややタイムロス。また、ゴール前50kmほどのところでド・ヴィリエールが衝撃で首を痛めたため、安全をとってペースダウン。それでも304号車は首位から11分46秒遅れの6位でフィニッシュし、総合7位の座を守りました。
風邪で体調を崩していたテン・ブリンクはやや復調。307号車はこの日パンクこそ無かったものの、途中でコースを見失いタイムロス。ステージ12位で、総合は8位をキープ。 アロンソ/コマ組310号車はスタート順位が遅いため、序盤、前車の巻き上げる砂塵で視界を遮られタイムを失いましたが、次々にライバルを抜き、ステージ後半は好ペースで走行。経験豊富なチームメイトの304号車から僅か37秒遅れの7位でステージ5をフィニッシュ。総合では18位へ順位を上げました。

ダカールラリー2020 ステージ5終了時点の総合結果:

総合順位 ドライバー/コ・ドライバー(車両/チーム) 首位との差
2位 #300 ナッサー・アル-アティヤ/マシュー・ボーメル
(トヨタ・ハイラックス TOYOTA GAZOO Racing)
5分59秒差
7位 #304 ジニエル・ド・ヴィリエール/アレックス・ハロ
(トヨタ・ハイラックス TOYOTA GAZOO Racing)
46分26秒差
8位 #307 ベルンハルト・テン・ブリンク/トム・コルソール
(トヨタ・ハイラックス TOYOTA GAZOO Racing)
1時間4分54秒差
18位 #310 フェルナンド・アロンソ/マルク・コマ
(トヨタ・ハイラックス TOYOTA GAZOO Racing)
3時間11分50秒差

チーム代表 グリン・ホール
11日の休息日まであと1日という大事な局面で、レーストップに立つことを狙っていました。ナッサーは素晴らしい走りを見せてくれていますが、今日は苦戦してしまいました。彼らは未知のコースを切り拓いていかねばならず、その難しさを我々はとてもよく知っています。それにも拘わらず、直前まで分からないロードブック(コース地図)で、マシューは素晴らしいナビゲーションをしたと思います。

ナッサー・アル-アティヤ(300号車)
良い一日でしたし、満足しています。しかし、簡単なレースではありませんでした。我々は2台のライバルと首位を争っています。その2台はチームメイトであり、お互いに助け合うことができるため、我々にとってはさらに厳しい戦いになっていきます。しかし、これからレース展開がどうなるかはまだまだ分かりません。明日は彼らからのスタートになるので、彼らに追いつき、少なくとも3分の差を詰めたいと思っています。まだラリーは続くので、今我々がすべきことは上位に留まっていることです。来週からはさらに厳しい戦いになると思うので、そのために明日からも慎重にレースを進めたいと思います。

ジニエル・ド・ヴィリエール(304号車)
とても大変な一日でした。250kmにも渡って多くの砂、そして砂丘、ブッシュ地帯などが続き、本当に難しいコースでした。最初の100kmはとてもペースが速かったのですが、その後岩場地帯に入ったところでやや慎重になりすぎて、タイムロスしました。そして、残り50kmほどのところにあった凹凸を走行時、首を痛めたためスローダウンを余儀なくされました。そのトラブルを除けば良いステージで、クルマにもとても満足しています。

ベルンハルト・テン・ブリンク(307号車)
気分は良くなりましたが、まだ声は酷い状況です。今日のスタートはとても良く、中盤まで5位か6位を走っていたと思います。レースのペースは良かったのですが、後半ナビゲーション課題によりタイムロスしてしまいました。パンクはなく、ハイラックスはとても順調です。ナビゲーション課題によりタイムロスしてしまったことは残念ですが、こう言ったトラブルもダカールなのです。

フェルナンド・アロンソ(310号車)
今日は我々にとって良いステージでした。レースペースの面では、恐らくここまでで最高のステージだったと思います。ハイラックスとの走りに自信がつきましたし、特に、ステージ後半の砂の多いコースでは良いリズムで走れました。我々はスタート順が遅いため、特にステージ序盤、埃で視界が遮られるという不利を強いられますが、逆に、ステージ後半ではルートを見つけるのに有利です。ステージでの順位が徐々に向上しているのは良いことですが、砂丘での戦いへ向け、さらに上位を目指したいです。全体的に見て、今日のパフォーマンスにはとても満足しています。