2016年プレスリリース

★元tas202X_検証2★2台のヴィッツで参戦した今シーズンの最終戦、
揃ってリタイアという厳しい結果のなかにも多くの収穫を得る

2016.11.07(月)-21:00配信

2台のヴィッツで参戦した今シーズンの最終戦、揃ってリタイアという厳しい結果のなかにも多くの収穫を得る

 2016年シーズンの全日本ラリー選手権第9戦「新城ラリー2016」が、11月4日~6日に開催され、TOYOTA GAZOO RacingチームのTGR Vitz GRMN Turbo(松尾薫/豊田耕司組)は初日にリタイアを余儀なくされたものの、再出走を果たした2日目には全SS(スペシャルステージ・タイムアタック区間)を走り切った。また、全日本ラリーに初投入したCVT仕様のヴィッツ・TGR Vitz CVT(勝田貴元/足立さやか組)は2日目のアクシデントにより、リタイアとなった。

新城市の中心部で行われたセレモニアルスタートでは、地元の小学生たちの声援を受けて1台ずつラリーカーがスタートしていった。
新城市の中心部で行われたセレモニアルスタートでは、地元の小学生たちの声援を受けて1台ずつラリーカーがスタートしていった。

 シーズンを締めくくる、新城総合公園を拠点にしたターマック(舗装路)コースは、道幅の広い高速コースに加えて、曲がりくねったコーナーが連続する低速コースまでバリエーションに富んだステージ構成が特徴。チームは昨年の新城ラリー以来となる2台体制での参戦となり、今回初めてTGR Vitz GRMN Turboを松尾/豊田組がドライブする。「以前テストで乗った経験がありますが、とても軽快にドライブできるクルマです」と、松尾選手はその印象を語る。また、CVT(無段変速機)の新しいスポーツ制御を開発する目的で製作されたCVT仕様のヴィッツ・TGR Vitz CVTは、TOYOTA GAZOO Racingラリーチャレンジプログラムの若手育成ドライバー勝田選手がステアリングを握る。

新城市の中心部で行われたセレモニアルスタートでは、地元の小学生たちの声援を受けて1台ずつラリーカーがスタートしていった。
新城市の中心部で行われたセレモニアルスタートでは、地元の小学生たちの声援を受けて1台ずつラリーカーがスタートしていった。
勝田貴元/足立さやか組のTGR Vitz CVTは全日本ラリー参戦車としては初のCVT仕様。4度のクラスベストタイムをマークする速さを見せた。
勝田貴元/足立さやか組のTGR Vitz CVTは全日本ラリー参戦車としては初のCVT仕様。4度のクラスベストタイムをマークする速さを見せた。

 4日に新城市の中心部で行われたセレモニアルスタートを皮切りに、5日から本格的なラリーがスタート。ところが、チームにとっては予想外の展開が待っていた。最初のスペシャルステージ(SS・タイムアタック区間でありタイムが計測されるコース)で、松尾/豊田組がコースオフ。マシンのダメージが大きく、1日目の離脱を余儀なくされた。一方、TGR Vitz CVTのデビュー戦を任された勝田/足立組は4回のベストタイムを記録し、クラス2位で初日を終えた。「とてもバランスのいいクルマです。チームにも良いフィードバックができました」と、勝田選手はニューマシンの手応えを語った。

勝田貴元/足立さやか組のTGR Vitz CVTは全日本ラリー参戦車としては初のCVT仕様。4度のクラスベストタイムをマークする速さを見せた。
勝田貴元/足立さやか組のTGR Vitz CVTは全日本ラリー参戦車としては初のCVT仕様。4度のクラスベストタイムをマークする速さを見せた。

 しかし、ラリー2日目、JN3クラス2番手を走行していた勝田/足立組がSS13でアクシデントに見舞われて、リタイアとなってしまう。また、前日の最終サービスで修復し再出走を果たした松尾/豊田組は、2日目の全SSをしっかりと走り切った。「かなり滑りやすい路面もありましたが、マシンの感触を確かめながら、少しずつペースアップを図ることができました」と松尾選手はコメントしている。
 また、JN5クラスに参戦したTOYOTA GAZOO Racingの若手育成ドライバーの新井大輝選手(コドライバーは小坂典嵩選手)が、2位にヘイキ・コバライネン/北川紗衣組を抑えて優勝。シーズン2勝目を飾った新井選手は「自分のリズムを崩さずに、ペースをコントロールできました」と、フィニッシュ後に笑顔を見せた。

 チーフメカニックを務める豊岡悟志は、「2台とも残念な結果に終わりましたが、それでも非常に収穫の多いラリーでした。勝田/足立組は初日にベストタイムを数回記録し、CVT車両の可能性を見せてくれましたし、松尾/豊田組から得たセッティングのフィードバックは、我々に新たな視野をもたらしてくれたと思っています」と、今回のラリーでの成果を語っている。

今回のラリーをもって2016年の全日本ラリー選手権はすべての日程を終了しました。Team TOYOTA GAZOO Racingの全日本ラリー参戦活動への1年間の応援、誠にありがとうございました。