2017年プレスリリース

全日本ラリー選手権第3戦 久万高原ラリー
厳しい環境下でCVTの耐久性を証明し
2戦連続で2位表彰台を獲得

2017.05.01(月)-18:00配信

4月29日(土)〜30日(日)、2017年全日本ラリー選手権(JRC)第3戦「久万高原ラリー Supported by Sammy」が、愛媛県上浮穴郡久万高原町で行なわれ、TOYOTA GAZOO Racingの大倉聡/豊田耕司組(TGR Vitz CVT)が、JN3クラス2位で完走を果たした。

TGR Vitz CVT
TGR Vitz CVT

モータースポーツの厳しい環境の下で「人を鍛え、クルマを鍛える」ことを目的として、全日本ラリー選手権JN3クラスにTGR Vitz CVTで参戦するTOYOTA GAZOO Racing。第3戦久万高原ラリーは、1000m級の高地に加えて、1本で20km以上にも及ぶ長距離SSも組み込まれる厳しいイベントである。チームは今季の全日本ラリー選手権初参戦となった第2戦唐津で2位表彰台を獲得。その際のデータをもとに、車両やCVT制御にさらなる改良を施して今回のラリーに臨んだ。

「CVT車両のドライビングの面白さを感じています」と語るドライバーの大倉は、初日のステージでベストタイムを記録。途中で細かなトラブルが発生するが、チームの迅速な対応もあり、クラス2番手につけた。大倉は23.85kmの最長ステージを含む2日目も安定したペースで走り切り、2戦連続となる2位表彰台を獲得。厳しい条件下でも、TGR Vitz CVTが搭載するスポーツ制御CVTに高い信頼性とポテンシャルがあることを示した。

■豊岡悟志(チーム監督)

「2位表彰台という結果で、あらためてCVT車両の競争力が高いということを証明できたと思います。強力なライバルを前にベストタイムも2回獲得できました。マシンに関してはドライバーからはポジティブなコメントをもらっています。シフトチェンジの必要がなく、ステアリング操作に集中できる点は、今回のようなラリーではアドバンテージになるようです。そのなかで課題もいくつか見つかりましたので、データやインカー映像、ドライバーからのフィードバックをしっかり分析し、今後に向けた対策を練りたいと思います」

■宮本昌司(チーフメカニック)

「長距離ステージでもパフォーマンスをしっかり示しながら完走できたので、耐久性に対するひとつの不安要素がなくなりましたね。また、突発的なトラブルに対して、メカニックが臨機応変に対処できたことも大きな収穫です。シーズンはこれからラリー北海道など負担の大きいラリーが続きますが、それらの厳しいラリーでも十分に戦えるという自信を得ることができました。CVT車両は本当にゼロからの開発ですから、今回もまたひとつステップを上がることができたと思っています」

■児島星(CVT担当エンジニア)

「今回、初めてエンジニアとして参加しましたが、短い時間のなかで得たデータをすぐに解析し次の対応を判断するなど、本当に良い経験になりました。懸念されたCVTの耐久性や油温の上昇に関しても、大きな問題とはなりませんでした。ドライバーからは『もっと速くなるポテンシャルがある』と言われています。それはつまり、課題や改善点があるということで、まだやらなければならない事が沢山あるということです。さらなる改良に向けて、技術陣としても気が引き締まる思いです」

■大倉聡(ドライバー)

「この厳しいラリーを走り切ることができて、ホッとしています。長距離をトラブルなく走行できたことで、開発陣も信頼性には自信を持てたと思います。ただ、ドライバーとしては、特にロングステージで『もっと速く走ることができたのでは……』という思いもあります。マシンだけでなく、ドライバー側の課題も見えてきましたね。このマシンはまだまだ伸びしろがあります。そして、僕自身にも伸びしろがあると信じています」

  • サービスで車両を点検する凄腕技能養成部メカニックたち
    サービスで車両を点検する凄腕技能養成部メカニックたち
  • 左:大倉聡(ドライバー)、右:豊岡悟志(チーム監督)
    左:大倉聡(ドライバー)、右:豊岡悟志(チーム監督)

■久万高原ラリー JN3クラス最終結果

  1. 1. 天野 智之/井上 裕紀子(トヨタ・ヴィッツRS)

    1:30:45.3

  2. 2. 大倉 聡/豊田 耕司(トヨタ・ヴィッツCVT)

    +1:14.8

  3. 3. 内藤 学武/小藤 桂一(マツダ・デミオ)

    +6:31.1

■次回の情報

次戦は、5月20日(土)~21日(日)、福井県にて2017年全日本ラリー選手権(JRC)第4戦若狭ラリーに出場予定。