2017年プレスリリース
全日本ラリー選手権第6戦 2017 ARK ラリー洞爺
JN3クラスのSSベストタイムを6回記録
未舗装路でのCVTの可能性を示す
2017.07.03(月)-17:00配信
6月30日(金)〜7月2日(日)、2017年シーズン全日本ラリー選手権(JRC)第6戦「2017 ARK ラリー洞爺 Supported by Sammy」が、北海道虻田郡洞爺湖町周辺で行なわれ、TOYOTA GAZOO Racingの大倉聡/豊田耕司組(TGR Vitz CVT)は、JN3クラス2位で完走を果たした。
-
-
TGR Vitz CVT
モータースポーツの厳しい環境の下で「人を鍛え、クルマを鍛える」ことを目的として、2017年はJN3クラスにTGR Vitz CVTで参戦するTOYOTA GAZOO Racing。今シーズン初のグラベル(未舗装路)ラリーを前にチームは入念なテストを行ない、CVTのスポーツ制御をグラベル向けにセッティング。前戦モントレーで発生したエンジントラブルへの対応も実施し、ブレーキなどにも新しい改良を施してラリーに臨んだ。
「滑りやすい未舗装路とCVT車両との相性は悪くないと思います」と語る大倉は、ラリー序盤のSS2〜SS4まで3連続でJN3クラスのSSベストタイムを記録して、クラス首位に立つ。しかし、続くSS5で右フロントタイヤをパンクし、クラス2番手に順位を落としてしまうこととなった。さらにこのパンクの際、足まわりに大きなダメージを負ってしまうが、メカニックたちによる迅速な修理によってことなきを得、大倉は競技最終日の2日(日)も無事にスタートした。競技最終日、大倉はSS9〜SS11まで再び3連続SSベストタイムを記録するスピードを見せた。クラス首位に追いつくことはできなかったが、JN3クラス2位でフィニッシュ。第3戦久万高原ラリー以来となる2位表彰台を獲得した。
■豊岡悟志(チーム監督)
「CVT車両にとっては初めてのグラベルラリーとなりましたが、しっかりと力を発揮することができました。残念ながらパンクがあったうえ、足まわりにもダメージがあり、土曜日の午後はペースを抑えて走ることとなりました。それでも合計6回のSSベストタイムを記録しています。これはチームにとって励みになります。未舗装路でのCVT車両の速さが確認できた点も、次のラリー北海道に向けて大きなステップとなりました」
■宮本昌司(チーフメカニック)
「色々なことがありましたが、持てる力は発揮できたと思います。メカニックとしては、車両の修復作業などで臨機応変に動くことができました。ただ、メンテナンス性を考えたクルマ作りや、自分たちが使いやすい治具の準備など、新たな課題も見つかりました。次戦のラリー北海道までは2カ月というインターバルがありますが、自分としては短いと考えています。この間に何ができるか、あらためて考え、準備します」
■児島星(CVT担当エンジニア)
「初めてのグラベルラリーに向けてテストを行なってきましたが、本番前は少し不安な点もありました。そんな中、6回もSSベストタイムを記録できたことは励みになりました。金曜日のスーパーSSで得たデータを踏まえ、土曜日からの本格的な走行に向けてCVT制御を若干変更しました。大倉選手に聞くと、グラベル路面においてハンドル操作に集中できる効果は非常に大きいようです。次戦のラリー北海道に向けて多くのデータを得ることができたので、しっかりと解析を進め、さらに様々な路面に対応できるCVT制御にしたいと思っています」
■大倉聡(ドライバー)
「土曜日の最後のサービスで、チームのメカニックたちが車両をしっかりと直してくれました。そのおかげで日曜日はデイポイント3点を獲得することができ、安心してアタックできるクルマを用意してくれたチームに恩返しができたと思います。今回のラリーを走り切ったことで、未舗装路でのセッティングも決まってきました。同時に新たな課題もいくつか見つかりましたので、次のラリー北海道にはきちんと準備して臨みたいです」
-
-
-
車両の修復作業を行なう凄腕技能養成部メカニックたち
-
-
-
-
豊岡(右)と意見交換をする大倉(左)と豊田(中)
-
■2017 ARK ラリー洞爺 JN3クラス最終結果
-
1. 天野 智之/井上 裕紀子(トヨタ・ヴィッツRS)
1:16:09.2
-
2. 大倉 聡/豊田 耕司(トヨタ・ヴィッツCVT)
+59.3
-
3. 藤田 幸弘/藤田 彩子(マツダ・デミオ)
+2:32.4
■次回の情報
次戦は、9月15日(金)~17日(日)、北海道帯広市を拠点として開催される全日本ラリー選手権(JRC)第7戦ラリー北海道に出場予定です。