2019年プレスリリース
全日本ラリー選手権第7戦 Sammy 横手ラリー2019
猛暑となった初開催の横手ラリーを
トラブルなく走り切り3位
2019.07.29(月)-17:00配信
7月26日(金)~28日(日)にかけて、秋田県横手市を拠点に2019年シーズン全日本ラリー選手権(JRC)第7戦「Sammy 横手ラリー2019」が行われ、TOYOTA GAZOO Racingの眞貝知志/安藤裕一組(TGR Vitz GRMN Rally)が、JN2クラス3位入賞を果たしました。
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猛暑のラリーを戦い抜いたTGR Vitz GRMN Rally
モータースポーツの厳しい環境の下で「人を鍛え、クルマを鍛える」ことを目的として、2015年から全日本ラリー選手権に参戦するTOYOTA GAZOO Racing。初の全日本ラリー選手権開催となる横手は、引き締まった路面が特徴のグラベル(未舗装路)ラリー。横手市周辺の林道を舞台とする3カ所のSS(スペシャルステージ:競技区間)を、初日に2回、2日目は逆走で2回走行する、合計12SSが設けられました。
チームは今回、眞貝知志選手からのフィードバックを受けてギヤボックスに微調整を加えたほか、クルーへの負担軽減を目的に、移動区間で使用できるエアベンチレーションを装着。眞貝選手は「新鮮な空気が入ってくるので、思った以上に効果がありそうです。初めて挑む横手のSSは、道がしっかりとして走りやすい印象を持ちました。ライバルは手強いですが、あまり焦らず、チャンスがあれば逃さないよう狙っていきたいです」と、スタート前に語りました。
最高気温が35℃を超えるほどの厳しいコンディションとなったラリー初日。暑さによる体力の消耗に加え、タイヤの磨耗にも苦しんだ眞貝選手はリスクを避けたペースで走行し、クラス3番手につけます。最終日は次戦に向けたセッティングも視野に入れながら、足まわりを変更してスタート。荒れた路面に苦戦を強いられる場面もありましたが、大きなトラブルに見舞われることなく、厳しいラリーを3位で走り切りました。
■豊岡悟志(チーム監督)
「横手は全日本選手権初開催ですが、素晴らしいラリーになりました。開会式での秋田県の佐竹敬久知事や、横手市の高橋大市長による“クルマ愛”の込められた歓迎スピーチが、とても心強かったです。たいへん多くのギャラリーの方々が観に来て下さったことも、我々にとって励みになりましたし、盛り上げのために我々にもなにかできることがあるのではないかと、あらためて感じました。JN2クラスは我々を含めて上位3台が非常にレベルの高いラリーをしているのですが、やはり負けると悔しいですね。少しずつでも改善を積み重ねて、なんとか対等に戦えるようにしたいと思っています。最後になりますが、我々の仲間の大倉選手と豊田選手が、完璧なラリーでシリーズチャンピオンを決め大変嬉しいです。心から祝福します」
■宮本昌司(チーフメカニック)
「クルマとしての完成度が高くなってきた反面、セッティングを変えると、これまでとは異なる方向性の新たな手応えが得られるなど、路面やコンディションに合わせて、まだやれることがあると感じています。もちろん新たな課題もありますが、それは今までと違うレベルにステップアップした証拠だと思っていますので、我々は継続して改善を進めていくだけです。今回チームに初参加したメカニックは、社内の異なる部署から参加しているメンバーです。準備期間が短かったこともあり、限られた作業内容でしたが、これまでの自分たちでは思いつかないアイデアも出ており、あらためてとても良い試みだと感じています」
■土井崇司(GRプロジェクト推進部)
「とにかく気温が高かったので、眞貝知志選手と安藤裕一選手がいちばん大変だったはずです。そういった環境のもとでもTGR Vitz GRMN Rallyには大きな問題が発生することもなく、冷却性、信頼性は確保できていました。クルマの素性の良さ、ベースモデルの段階で取り組んできたことの正しさをあらためて確認することができました。今回のラリーは特にタイヤの使い方で苦労したのですが、“どのようにタイヤをうまく使うか”という課題を解決できれば、今後のクルマづくりにも活かしていけるのではないかと思います」
■眞貝知志(ドライバー)
「TGR Vitz GRMN Rallyはどんどん良くなっていますし、タイム自体も悪くありませんが、やはり私たちはJN2クラスでの上位を争っていかなければなりません。そういった意味で、ドライバー側の課題が多いと感じたラリーでした。クルマはセットアップの変更にしっかりと応えてくれて、手を入れるたびに乗りやすくなってきています。それをどう乗りこなしていくのか、ラリー北海道までに根本的なところを見直す必要があると思っています。今回、良いセットアップの方向性が見つかったので、今後に向けてそれをどう取り入れて活かしていくのか、考えていきたいと思っています」
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多くのギャラリーから声援を受けスタートするTGR Vitz GRMN Rally
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メカニックの額に汗が光るほどの気温でもエンジン等に熱によるトラブルはなし
■Sammy 横手ラリー2019 JN2クラス最終結果
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1 上原 淳/漆戸 あゆみ(ホンダ・シビック・タイプR)
1:45:33.4
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2 ヘイキ・コバライネン/北川 紗衣(トヨタGT86 CS-R3)
+35.2
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3 眞貝 知志/安藤 裕一(TGR Vitz GRMN Rally)
+1:02.8
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4 中村 英一/大矢 啓太(トヨタ・ヴィッツGRMN)
+4:38.8
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5 竹岡 圭/佐竹 尚子(フォルクスワーゲン・ポロGTI)
+20:29.5
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※出走7台、完走5台
■次戦の情報
次戦は9月20日(金)~22日(日)、北海道帯広市を中心に開催される全日本ラリー選手権(JRC)第8戦RALLY HOKKAIDOに出場予定です。
TOYOTA GAZOO Racingは、「もっといいクルマづくり」のために「人を鍛え、クルマを鍛える」活動の一環としてTGR Vitz GRMN Rallyを投入し、将来的に投入する車両の開発に活かしていきます。
TOYOTA GAZOO Racingの全日本ラリー選手権(JRC)における活動は、パートナー企業の皆さまによって支えられています。