Round1
全日本ラリー選手権 第1戦 唐津
レポート
全日本ラリー選手権 第1戦 唐津 レポート

SSで2度のベストタイムをマーク、
次につながる4位完走を果たす

手強いライバルを相手に2度のベストタイムを記録したTOYOTA GAZOO Racing Vitz GRMN Turbo。
手強いライバルを相手に2度のベストタイムを記録したTOYOTA GAZOO Racing Vitz GRMN Turbo。
セッティングの変更にも迅速に対応した、凄腕技能養成部の社員メカニック。
セッティングの変更にも迅速に対応した、凄腕技能養成部の社員メカニック。

2016年シーズンの全日本ラリー選手権開幕戦「ツール・ド・九州2016 in 唐津 Supported by Sammy」が、4月9~10日に開催され、TOYOTA GAZOO RacingチームのTOYOTA GAZOO Racing Vitz GRMN Turbo(大倉 聡/豊田耕司組)が、JN5クラス4位、総合19位でフィニッシュした。

参戦2年目となるTOYOTA GAZOO Racing Vitz GRMN Turboは、開幕戦に向けてトヨタの凄腕技能養成部の社員メカニックが組み上げたニューマシンだ。ラリー初日5位につけた大倉選手は、セッティングを変更して挑んだ2日目のSS10で並みいる強敵を上まわるクラスベストタイムをマーク。さらに最終のSS14でも2度目のベストタイムを刻んでみせた。4位でラリーを終えた大倉選手は、「ボディ剛性が高くなって、マシンがしっかりした感じがこれまでとまったく違います。僕自身がドライブに慣れていないところがあるのですが、『ここを換えたいな』というリクエストにも、メカニックの皆さんがしっかりと応えてくれました。すごく頼もしいチームです」と、チームの技術力・対応力を評価。次戦に向けて、手応えを強く感じることができた開幕戦だった。

手強いライバルを相手に2度のベストタイムを記録したTOYOTA GAZOO Racing Vitz GRMN Turbo。
手強いライバルを相手に2度のベストタイムを記録したTOYOTA GAZOO Racing Vitz GRMN Turbo。
セッティングの変更にも迅速に対応した、凄腕技能養成部の社員メカニック。
セッティングの変更にも迅速に対応した、凄腕技能養成部の社員メカニック。

めざせ凄腕メカニック~「いいクルマづくり」への道~Vol.01

参戦2年目を迎えて、「どうすればラリーで戦えるのか」分かってきたと語る豊岡。
参戦2年目を迎えて、「どうすればラリーで戦えるのか」分かってきたと語る豊岡。
リーダーとしてサービスで社員メカニックたちの動きを見守る豊岡(右端)。
リーダーとしてサービスで社員メカニックたちの動きを見守る豊岡(右端)。

Team TOYOTA GAZOO Racingにおいて、マシンの製作・整備を担当するのは、凄腕技能養成部の社員メカニックたちだ。厳しいラリー環境で技能を磨く彼らから、毎回1名のスタッフを紹介する。初回はラリー参戦グループのチーフメカニックを務める豊岡悟志だ。

「昨年はラリーのことをまったく分からない状態でシーズンがスタートしました。それこそ『リエゾンって何?』という状態だったのです(リエゾンとは、タイムアタックとタイムアタックの間の移動区間のこと)。昨シーズンを戦ったことで、ラリーの面白さ、奧の深さを知ることができました。今シーズンは私も含めて、スタッフみんなが主体性を持って戦っている実感がありますね」と、豊岡はサービスで忙しく動き回るメカニックたちを頼もしそうに見つめる。そして、今年のラリーカーは、昨年得た経験を踏まえて社員メカニックだけですべてを組み上げたマシンだ。「ここで得た経験は、それぞれが部署に戻った時、開発などにおいて必ず役に立つはずです。何が起こるか分からない実戦を経験したことで、それぞれが臨機応変に動けるようになりましたから。チーム全員がリーダーと言ってもいい動きができています」。

参戦2年目を迎えて、「どうすればラリーで戦えるのか」分かってきたと語る豊岡。
参戦2年目を迎えて、「どうすればラリーで戦えるのか」分かってきたと語る豊岡。
リーダーとしてサービスで社員メカニックたちの動きを見守る豊岡(右端)。
リーダーとしてサービスで社員メカニックたちの動きを見守る豊岡(右端)。

勝田範彦選手、圧巻の唐津11連覇を達成!(JN6)

セレモニアルスタートでは昨年までの唐津10連覇を表彰された勝田選手。自身の記録を11に伸ばした。
セレモニアルスタートでは昨年までの唐津10連覇を表彰された勝田選手。自身の記録を11に伸ばした。

全日本ラリー選手権のトップカテゴリー、JN6クラスは、スバルWRX STIをドライブする勝田範彦/石田裕一組が優勝、唐津で開催されたラリーで前人未到の11連覇を達成した。ラリー開幕直前の暴風雨により落ち葉などが散乱し、滑りやすい路面コンディションとなったラリー初日では、オープニングステージから勝田選手が4連続ベストを記録。午後のセクションでは福永修/竹原静香組(三菱ランサーエボリューションⅩ)が3連続ベストタイムで追い上げるものの、最終のSS8をベストタイムで締め括った勝田選手が、初日をトップで終える。2日目に入っても勝田選手は安定したペースを刻み、トップを守り切りフィニッシュ。「大きなトラブルもなく順調に走ることができました。開幕戦で勝ててホッとしています。11連覇がかかった戦いでしたが、記録は気にせずに走りました」と、笑顔を見せた。2位にはセッティングを変更して調子を上げ、SS13で福永選手を捕らえた鎌田卓麻/市野諮組(スバルWRX STI)が入っている。

セレモニアルスタートでは昨年までの唐津10連覇を表彰された勝田選手。自身の記録を11に伸ばした。
セレモニアルスタートでは昨年までの唐津10連覇を表彰された勝田選手。自身の記録を11に伸ばした。

世界レベルの“R規定”マシンが続々登場(JN5)

世界ラリー選手権(WRC)やヨーロッパラリー選手権(ERC)などでおなじみのプジョー208 R2が国内ラリーに初登場。
世界ラリー選手権(WRC)やヨーロッパラリー選手権(ERC)などでおなじみのプジョー208 R2が国内ラリーに初登場。

2016年シーズンの全日本ラリー選手権で、豊富なマシンバリエーションが注目されているのは、TOYOTA GAZOO Racing Vitz GRMN Turboも参戦する「JN5クラス」だ。

TOYOTA GAZOO Racing Vitz GRMN Turboのライバルとなるのは、WRCをはじめとする海外イベントで活躍するR規定マシンたち。これまでも全日本選手権で活躍し、今回の開幕戦で優勝したアバルト500 R3Tは、キュートな外観ながらも舗装ラリーで抜群の強さを見せる。2位に入ったプジョー208 R2は、1.6ℓ自然吸気エンジンを搭載し、素直なハンドリングと信頼性が特徴。さらに、シトロエンDS3 R3はWRC3優勝マシンで、プジョー208 R2とともに全日本ラリー初参戦となった。

世界レベルのマシンたちに加えTOYOTA GAZOO Racing Vitz GRMN Turboという特徴的なマシンが勢揃いするJN5クラスは、多彩な顔ぶれと激しい争いで大いに注目を集めることだろう。

もっとラリーを楽しもう

唐津東港に設けられたイベント広場のTOYOTA GAZOO Racingブースでは、実際にテストで使われていた世界に1台しかないトヨタ・ヤリスWRCを展示しました。注目のラリーカーを間近に見られるとあって、たくさんの皆様に集まっていただきました。「これ、本当にテストで走っていたマシン?」と、スタッフに質問する光景も……。また、ドライバーとコ・ドライバーになれる顔ハメパネルも登場。こちらは撮影した方に、TOYOTA GAZOO Racing Vitz GRMN Turboとルーキーのキュートなステッカーをプレゼントしました!

  • 2017年の世界ラリー選手権(WRC)復帰に向けて開発されたトヨタ・ヤリスWRCテストカーが人気を集めました。
    2017年の世界ラリー選手権(WRC)復帰に向けて開発されたトヨタ・ヤリスWRCテストカーが人気を集めました。
  • 今年、GAZOO Ladyは全日本ラリー選手権の全戦に登場します。ぜひ会場に会いに来てください!(GAZOO LADY 黒須さおり)
    今年、GAZOO Ladyは全日本ラリー選手権の全戦に登場します。ぜひ会場に会いに来てください!(GAZOO Lady 黒須さおり)

次戦予告

4月29~5月1日 全日本ラリー選手権 第2戦
「久万高原ラリー Supported by Sammy」

全日本ラリーで最も標高の高いステージが設けられているターマックイベント。TOYOTA GAZOO RacingブースにはヤリスWRCを展示し、GAZOO Lady2名も「顔ハメパネル」と一緒に登場予定です。