2019 ARKラリー
・カムイ
全日本ラリー選手権 第6戦 2019 ARKラリー・カムイ
ニセコにホストタウンを移して2年目のシーズン
緑あふれる林道ステージが戦いの舞台に
今シーズン第6戦、「2019 Sammy ARKラリー・カムイ」が7月5日(金)〜7日(日)の3日間、北海道蘭越町、ニセコ町、倶知安町、真狩村を舞台に開催される。大会の拠点となるサービスパークや大会競技事務局などが置かれるHQをニセコ町へとホストタウンを移して2年目となる今シーズン。北海道の雄大なロケーションを活かし、緑豊かな林道を使用する未舗装路(グラベル)コースの充実を目標に、主催者と自治体が一体となって取り組んでいるのがこのラリーだ。スペシャルステージ(SS・タイムアタック区間であり、タイムが計測されるコース)は合計で10SS、総走行距離は117.88㎞が予定されている。観戦エリアのすべてが林道内に設けられていることも特徴で、北海道らしいダイナミックな走りを観戦することができる。観戦エリア周辺はボランティアなどを中心に整備が行われているが、通常は人が立ち入らない箇所に設置しているため、観戦者も装備が必要だ。この時期の北海道はまだ朝晩の気温が低く、雨や寒さ、また害虫などから身を守る長袖・長ズボンのレインウエアやトレッキングシューズといった山道を歩く服装を心がけたい。虫除けや虫刺されなどの薬も携帯すると安心。また、ゴミは持ち帰ったり、植物を採取したりしないなど、自然環境を守るようマナーにも気をつけたい。
なお、同日・同会場周辺では自転車競技の「ニセコクラシック」が開催される。競技車両のルートとは干渉しないよう設定されているが、周辺道路の混雑も予想されるので、観戦のスケジュールには十分注意が必要だ。
2018年からニセコ町に拠点を移し、「Sammy ARKラリー・カムイ」の名称で全日本ラリー選手権として開催されるようになった当大会。今シーズンは、1日目に6本のSS、2日目は4本のSSと、2日間で合計10本のSSが用意されている。昨シーズンよりSSの数をひとつ減らしてはいるものの、SSの総走行距離は約6㎞増えている。特にラリー2日目に行われ、2日間を通して最長の22.91㎞を走行するSS8/SS10の「ORCHID」は、このラリー中盤から後半にかけての山場となるロングステージであり、勝敗を分ける大きなポイントとなる可能性が大きい。また、初めての設定となるSS1とSS4の「NEW SUN-RISE」は、トリッキーでテクニカルなコースが特徴のため、ドライバーの力量とペースノートを読むコ・ドライバーとのコンビネーションが試されることになりそう。その他のSSもハイスピードのコースが続くため、ひとつのミスが大きく勝敗の行方を左右することが予想される。
「クルマを鍛え、人を鍛える」をスローガンに全日本ラリー選手権に参戦するTOYOTA GAZOO Racing。2019年シーズンをJN2クラスで戦うTGR Vitz GRMN Rallyは、前戦のMontre 2019でJN2クラス優勝を獲得、シーズン5連勝と波に乗っている。豊岡悟志チーム監督は「3度もパンクを喫しながら優勝できたことはうれしく思います。シーズン最初のグラベルラリーでしたので、サスペンションなどを中心にドライバーが運転しやすいよう細かく調整しながら走行を重ねました。ラリーを戦うことでさらに理解が深まったのではないかと思います」と総括した。
現在、JN2クラスで5連勝中のチームであるが、昨シーズンのラリー・カムイではSS3でクラスベストタイムを出すなど速さを見せたもののアクシデントが重なり、リタイアを喫した苦い経験のあるラリーだ。コ・ドライバーを務める安藤裕一選手は「ラリー・カムイではライバル選手たちもペースアップしてくると思いますので、胸を借りるつもりでラリーを進めていきたいと思います」と気を引き締める。Montre 2019では、グラベル用ダンパーのセッティングなど、クルマの動きなどについても手応えを得ている。TOYOTA GAZOO Racingは万全の体制で今季2戦目となるグラベルラリーに挑む。
大会基本情報
- 開催地:
- 北海道虻田郡ニセコ町、倶知安町、北海道磯谷郡蘭越町
- 日程:
- 7月4日(木)~7日(日)
- サービスパーク:
- ニセコアンヌプリ国際スキー場 駐車場(北海道虻田郡ニセコ町字ニセコ485)
- 路面:
- グラベル
- SS:
- 10(SSトータル距離:117.88km)
- 総走行距離:
- 410.00km
※最新情報は 大会公式サイト をご覧ください。
NIseko NOW
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※2019年6月28日時点の情報です。最新情報は当日HQでご覧ください。
全日本ラリー選手権・全10戦のうち北海道が舞台となるのは、9月に開催される「ラリー北海道」、そして今回開催となる第6戦「2019 Sammy ARKラリー・カムイ」の2戦である。北海道は、関東と並んでラリー競技が盛んな地域のひとつで、今シーズンJN1クラスに参戦する鎌田卓麻選手や奴田原文雄選手など北海道にゆかりがあるトップドライバーらを多く輩出していることでも知られている。
北海道で行われる全日本ラリー選手権のひとつ「ラリー北海道」は、十勝地方を舞台に今シーズンで18回目の開催となる。かつては世界ラリー選手権(WRC)も開催されたこともあり、国内外から知名度も高いラリーイベント。今年も日本スーパーラリーシリーズ(JSR)が併催されるほか、リエゾン(SSとSSの間の区間)の一部エリアやラリーパークなどではラリーファン以外の人も楽しむことができるイベントを多く企画しているなど、お祭りのような盛り上がりを見せる人気のイベントである。
今大会である「2019 Sammy ARKラリー・カムイ」は、北海道南西部に位置し、冬はウインタースポーツで海外からの客も集まるリゾート地・ニセコ町をホストタウンに開催される。以前はラリー洞爺の名称で洞爺湖町をホストタウンにしたラリーが行われていたが、現在のエリアでの開催となり、名称も改められて2年目を迎えることとなる。主催者は北海道の雄大なロケーションを活かし、緑あふれる林道を利用したグラベルコースの充実とそのコースを走るラリーカーの迫力ある走りを間近で観戦者に見てもらいたいと日々尽力を続けている。SSのほとんどが林道を利用するため、ドライバーからもヨーロッパラリーを走っているようで楽しいとの声も聞かれる。観戦者としても林道から至近距離で走り抜けるラリーカーの醍醐味を肌で感じられる観戦エリアが多数設けられているため、他のラリー観戦とは一味違った体験をすることだろう。
蘭越町役場
北海道磯谷郡蘭越町258−5
-
- ○ラリーパーク(イベント広場)
蘭越町役場駐車場
北海道磯谷郡蘭越町258−5 - ○ラリーパーク(イベント広場)入場費用
入場無料/駐車無料
開催日時などその他詳しくは
公式サイトをご覧ください >> - ○観戦ステージチケットの種類
7/6(土)1日券(当日券):2000円
7/7(日)1日券(当日券):2000円 - ※当日の2日間通し券の販売予定はございません。
- ※チケット販売は、各観戦ステージ入口にて行います。
- ※両日ともJAF会員の方に先着でオリジナルグッズを贈呈。
- ※各観戦ステージには先着順の入場制限がございます。
その他詳しくは公式サイトをご覧ください >> - ○観戦ステージ集合時間:
- ■7月6日(土)
SS1 NEW SUN-RISE1/7:30
SS3 SCHUNK1/9:00
SS4 NEW SUN-RISE2/11:50
SS6 SCHUNK2/13:20 - ■7月7日(日)
SS8 ORCHID1 A・B・C/5:30
SS10 ORCHID2 A・B・C/9:00
各観戦ステージの集合時間までに観戦ステージ入口までお越しください。時間は変更になる場合がございます。
集合場所、観戦ステージの駐車場等
その他詳しくは公式サイトをご覧ください >>
- ○ラリーパーク(イベント広場)
-
- ■プレミアム観戦チケット
(クラウドファンディングで販売)
プレミアム観戦チケットは通常観戦エリアとは異なる特別観戦エリアやSSでの観戦が可能です。2日間通し券および「SCHUNK」と「ORCHID・C」に入場できるのはプレミアムチケットのみです。「ORCHID・C」まではコース上を走行するため、車高が低いクルマは入場できません。また、乗合のご協力をさせていただく場合がございます。
クラウドファンディングでの販売について >>
その他詳しくは公式サイトをご覧ください >> - ※時間は変更となる場合がございます。
- ※モータースポーツ観戦は危険がともないます。
必ずオフィシャルの指示に従い安全に注意し観戦してください。
- ■プレミアム観戦チケット