新城ラリー2020
全日本ラリー選手権 第2戦 新城ラリー2020
世界ラリー選手権日本開催を秋に控え、
注目度の高い1戦
全日本ラリー選手権第2戦「新城ラリー2020」が、3月13日(金)〜15日(日)に、愛知県新城市を拠点に開催される。開幕戦に予定されていた「Rally of Tsumagoi」が、2019年の台風19号の影響による道路災害からキャンセルとなったため、実質的な2020年シーズンの開幕戦となった形だ。
昨年に引き続き春の開催となった新城ラリーは、曲がりくねったテクニカルなコースと2車線道路を使ったハイスピードコースが特徴。スペシャルステージ(SS・タイムアタック区間であり、タイムが計測されるコース)は10本用意され、SSの総走行距離は87.24㎞を予定している。この時期は早朝に氷点下となることも多く、特に午前中のSSは注意が必要だ。また、規定によりターマックラリーに使用できるタイヤの総本数が昨年の8本から6本に減ったため、」タイヤの使い方が重要な鍵となる。そして、11月には同じ愛知県と岐阜県を舞台として、世界ラリー選手権(WRC)最終戦RALLY JAPANの開催も決まっており、いつも以上に注目となる1戦と言えるだろう。
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例年、新城ラリーはメイン会場となる県営新城総合公園内に、サービスパークだけでなく様々な出店を含む大規模なラリーパークを併設している。公園内に設けられたSSではラリーカーの走行に加えて、豪華なゲストドライバーによるデモンストレーションランも行われることから、毎年5万人近くの観客を動員する全日本ラリー選手権随一の観客数を誇ってきた。しかし今年は、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、出店やトークショーなどの催しはすべて中止とされ、観客を動員せずに競技を実施することになった。
「クルマを鍛え、人を鍛える」をスローガンに、全日本ラリー選手権に参戦するTOYOTA GAZOO Racing。2019年シーズンはTGR Vitz GRMN RallyでJN2クラスに参戦した。各ラリーのサービスパークやSSにおいて、多大な応援を頂きながらシーズン6勝を記録。クラス区分が変更され、個性的なライバルが数多く登場したJN2クラスにおいて、ドライバーの眞貝知志選手とコ・ドライバーの安藤裕一選手がチャンピオンに輝いた。
2019年は新たな試みとして、KYB社製のダンパーを投入。トヨタの量産車やニュルブルクリンク24時間レースでも協力するKYB社と全日本ラリー選手権でもタッグを組むことで、さらに細かい足まわりの調整が行われた。また、参戦2シーズン目となったTGR Vitz GRMN Rallyは熟成が進み、軽量化やマシンバランスの最適化が図られており、市販モデルへの貴重なフィードバックも数多く得ている。
チームとして参戦6年目となる2020年シーズンは、昨年に引き続きドライバーを眞貝選手、コ・ドライバーを安藤選手とし、新城から計9戦にTGR Vitz GRMN Rallyで出場する予定。
本戦はチームとして「基本動作の徹底」をテーマに掲げ、宮本チーフメカニックは「クルマづくりの前に人づくり。当たり前のことが当たり前にできるように、本年初戦だからこそ徹底したい」と語る。
ドライバーの眞貝選手は「ライバルの顔ぶれも変化がありますが、自分たちのペースを信じて、いつも以上に慎重に試合を進めていきます」と語った。
新シーズン開幕戦、TOYOTA GAZOO Racing チームは“新城”への感謝の思いを胸に一丸となって本戦に臨む。
これまで新城市を中心として、町ぐるみで盛り上げてきたラリーだけに、今回の決定が厳しいものであったことは想像に難くありません。
しかしこの状況下での競技実施にご理解ご尽力していただいた地域の皆様および地元自治体、主催者、運営関係者の皆様にあらためてお礼を申し上げます。
TOYOTA GAZOO Racing チーム一同
大会基本情報
- 開催地:
- 愛知県新城市周辺
- 日程:
- 3月13日(金)~15日(日)
- サービスパーク:
- 新城総合公園(愛知県新城市出沢前畑)
- 路面:
- 舗装路(ターマック)
- SS:
- 14(SSトータル距離:89.56km)
- 総走行距離:
- 310.55 km
※最新情報は 大会公式サイト をご覧ください。
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※2020年3月5日時点の情報です。最新情報は当日HQでご覧ください。
2020年の全日本ラリー選手権は当初全10戦が予定されていたものの、先にも述べたように第1戦のRally Tsumagoi(群馬県)が中止を余儀なくされ、都合9戦で実施される。MSCCラリー in ふくしま(福島県)がカレンダーから姿を消し、第5戦にNISSINラリー丹後2020(京都府)が加わった。また、第6戦MONTRE 2020(群馬県)が舗装路(ターマック)での開催となったことで、ターマックラリーは6戦に増加(2019年は4戦)。
一方の未舗装路(グラベル)ラリーは、第7戦2020 ARK ラリー・カムイ(北海道)、第8戦横手ラリー2020(秋田県)、第9戦RALLY HOKKAIDO(北海道)と3戦連続での開催となる。選手権争いも大詰めを迎えるタイミングでの連戦となるため、チャンピオンシップの趨勢を決するうえでも大きな山場と言えるだろう。
車両区分に大きな変更はなく、TGR Vitz GRMN Rallyが参戦するJN2クラスも前年のライバルたちが引き続き参戦をする予定。さらに台数が増加する情報もあり、昨年以上に激しい戦いが繰り広げられることが予想される。眞貝選手/安藤選手もTGR Vitz GRMN Rallyとの親和性をさらに高め、セッティング精度の向上を図りながらチーム一丸となってライバルに立ち向かう。もとより舗装路ラリーを得意とする眞貝選手にとって、ターマックラリーが6戦に増加した2020年は追い風のシーズンと言って良く、選手権の連覇にも期待がかかるところだ。
新城総合公園
愛知県新城市出沢前畑
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