NISSIN
ラリー丹後2020
全日本ラリー選手権 第5戦 NISSINラリー丹後2020
再編された2020年の
全日本ラリー選手権
2年ぶりの開催となる
丹後から再開
3月に開催された第2戦新城ラリー以来、開催の延期や中止が続いていた2020年全日本ラリー選手権は、7月末の第5戦「NISSINラリー丹後2020」から再開される。再編後の年間スケジュールは、すでに開催された新城ラリーを含め全7戦となり、うち6戦がターマック(舗装路)ラリーという構成だ。今大会の日程は7月31日(金)〜8月2日(日)で、拠点は京都府京丹後市。全日本ラリー選手権としての開催は2018年以来となるが、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から無観客での開催が発表されており、セレモニアルスタートおよびセレモニアルフィニッシュの実施はなし。ギャラリーステージ(観戦できるコース)は設定せず、サービスパークについても一般の見学は不可となる。
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今大会ではコロナウイルス感染拡大防止のために、選手・チームスタッフ等、関係者は問診票を記入のうえ、医師によるメディカルチェックが実施される。また、感染対策として、人の密集する開会式およびドライバーズブリーフィング、表彰式および閉会式は実施されない。そのほかオフィシャルはマスクおよびフェイスシールドを着用し、選手は移動区間ではマスク着用、スペシャルステージ内ではバラクラバ帽(フェイスマスク)を着用するなど、様々な感染拡大防止策を講じての開催となる。
今大会でのスペシャルステージ(SS・タイムアタック区間であり、タイムが計測されるコース)は計10本用意され、2日間でのSS総走行距離は114.77㎞が予定されている。初日は2箇所のSSを3度ずつ走行、2日目は初日と同じ2箇所のSSを逆方向に2度ずつ走行する構成だ。SSは京丹後市に隣接した宮津市や与謝町近辺も含まれ、丹後半島の東部を南北に貫く丹後縦貫林道を一部使用する。道幅は広く、路面はスムーズでハイスピード傾向にあるコースだが、真夏の開催となるだけにタイヤのマネージメントが勝敗を分けるカギとなりそうだ。
「クルマを鍛え、人を鍛える」をスローガンに全日本ラリー選手権に参戦するTOYOTA GAZOO Racing。2018年のラリー丹後で全日本ラリー選手権のデビュー戦を迎えたTGR Vitz GRMN Rallyは、ここまで全国の道を舞台に2年間を戦い、大きな進化を果たしてきた。前戦の新城ラリーでは、総SS距離によるタイヤ使用本数制限があるなかで、これまでの経験を踏まえたタイヤ選択でJN2クラスの勝利をつかんでいる。新城を終えた段階では、ドライバーの眞貝知志選手は「TGR Vitz GRMN Rallyが加速度的に良くなって、仕上がってきた実感があります」と、手応えに自信を見せており、コ・ドライバーの安藤裕一選手も「新城のハイスピードSSでどのような動きをするのか注視していましたが、KYBさんの足回りも含めてまったく問題がなく、眞貝選手も安心して走れたようです」と、車両の熟成がきわめて順調に進んでいることをアピールした。
今大会に向けて、宮本チーフメカニックは「今後、中長期でのコロナ対応が必須だと思います。ラリー参戦に対しても永続的に実践できるよう標準化していくことが必要。さらに個々のコミュニケーションや共同作業など、対応策を実践し品質の維持・向上を目指していきます」と語っている。
ドライバーの眞貝知志選手は、「ちょうど梅雨明けのタイミングと重なり、暑さでクルーにもクルマ的にも厳しいラリーになることが予想されます。前回の参戦から期間が空いていることも合わせ、序盤はしっかりと状況を見定めます」と気を引き締める。コ・ドライバーの安藤裕一選手は、「タフなラリーになると思いますので、自分だけでなく、ドライバーの体調や暑さ対策にも気を配りながら取り組みます。また、全日本ラリー再開後最初の大会として注目を集めることが予想されますので、主催者やオフィシャルと連携を取りながら『新しいラリー』づくりに協力していきたいと考えています」と、コメントしている。
大会基本情報
- 開催地:
- 京都府京丹後市周辺
- 日程:
- 7月31日(金)~8月2日(日)
- サービスパーク:
- 京丹後市役所駐車場(:京都府京丹後市峰山町杉谷889)
- 路面:
- 舗装路(ターマック)
- SS:
- 10(SSトータル距離:114.77km)
- 総走行距離:
- 315.91km
※最新情報は 大会公式サイト をご覧ください。
Kyotango NOW
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※2020年7月22日時点の情報です。最新情報は当日HQでご覧ください。
日本自動車連盟(JAF)は、6月10日付の公示で、全日本ラリー選手権のカレンダー再編を発表した。すでに開催済の第2戦新城ラリーを含め、全7戦での開催となる。第9戦RALLY HOKKAIDO(9月12日(土)~13日(日))、第10戦ハイランドマスターズ(10月16日(金)~18日(日))は当初の予定どおりの日程とされ、ここに延期されていた第6戦MONTRE2020(9月25日(金)~27日(日))、第4戦久万高原ラリー(11月6日(金)~8日(日))、第3戦ツール・ド・九州in唐津(11月27日(金)~29日(日))が加わる。このうち6戦がターマック、第9戦RALLY HOKKAIDOのみがグラベル(未舗装路)での戦いとなる。
全7戦が開催されれば、シリーズの有効戦数は5戦(高得点順に5戦を得点合計の対象とする)となるため、ターマックラリーを主軸としたシーズンの組み立てが必須となる。しかし唯一のグラベルラリーとなる第9戦RALLY HOKKAIDOは、与えられるポイント係数も高いため、取りこぼしは避けたいところだ。
加えて重要な点と予想されるのが、今回の丹後ラリーも含め、例年と開催時期が異なるラリーが多くなることだ。特に11月開催の久万高原と唐津は、例年であれば春から初夏にかけての開催。これまでのデータにない路面温度のなかで、どのようにタイヤのマネージメントや車両のセットアップを行っていくかが課題となるだろう。
京都府丹後文化会館駐車場
京都府京丹後市峰山町杉谷1030
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