2021 Rd.10 第48回M.C.S.C.ラリーハイランドマスターズ2021

全日本ラリー選手権 第10戦 第48回M.C.S.C.ラリーハイランドマスターズ2021

    全日本ラリー 2021年 第10戦 第48回M.C.S.C.ラリーハイランドマスターズ2021 大会情報

    歴史ある“ハイランドマスターズ”で
    GR YARIS GR4 Rallyは強さを示せるか

    10月15日(金)〜17日(日)にかけて、2021年の全日本ラリー選手権第10戦「第48回 M.C.S.C. ラリーハイランドマスターズ 2021」が、岐阜県高山市を拠点として開催される。本来であれば最終戦として行われる予定だったが、第4戦の「久万高原ラリー」が10月29日(金)~31日(日)に日程変更したため、実質的にそちらが最終戦となる。2020年大会は新型コロナウイルスの影響により中止されたため、2019年以来2年ぶりの開催となる。
    このラリーは今大会で48回目の開催と、全日本ラリー選手権のなかで最も長い歴史を誇る一戦。戦いの舞台は高山市内の山間部を縫うように走るターマック(舗装路)林道だが、主催クラブの“松本カースポーツクラブ”という名が示すとおり、かつては長野県と岐阜県の両県にまたがる広範なエリアを舞台とする、厳しいグラベル(未舗装路)ラリーとして知られた存在だった。2008年以降はターマックラリーとしてシーズンの終盤に開催されるのが定番となっており、今大会でもチャンピオンが確定するクラスがありそうだ。なお、2021年大会は新型コロナウイルスの影響で無観客での開催が決定している。
    スペシャルステージ(SS・タイムアタック区間であり、タイムが計測されるコース)は初日に6SS、2日目に6SSが設定され、計12SSで争われる。今大会のSS走行距離は68.46kmとされており、例年どおりの短距離戦。毎年、各クラスで僅差の戦いが展開されており、勝利のためにはひとつのミスも許されない。今年新たに加わったSS3/6 千光寺(3.23km)は曲がりくねった細いテクニカルコースが主体となり、2019年大会以来2年ぶりに使用されるSS8/11 大山線(4.55km)は片側1車線の道幅が広い中高速コースが主体となるなど、コースの性格は様々。さらに17日(日)には大会最長となるSS7/10 青屋上り(8.64km)もあり、短いながらも多くの要素を含んだ内容となっている。チームは今回のラリーに2台の「GR YARIS GR4 Rally」を送り込む。クルーは勝田範彦選手/木村裕介選手、眞貝知志選手/安藤裕一選手。勝田選手/木村選手は目下2連勝中、眞貝選手/安藤選手は2019年大会のJN2クラスで2位を獲得しており、それぞれの経験を活かし、上位を狙う。

    新型コロナウイルスの影響で無観客開催に
    様々な感染防止策を講じて実施

    主催者は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、8月の段階で観戦エリアの設置を見送ることを発表。感染拡大防止策の一環としてセレモニアルスタートやフィニッシュは行われない。また、関係者以外のサービスパークへの立ち入りは不可とし、リエゾン区間での観戦についても控えるように公式ウェブサイトで呼びかけている。関係者についても来場の2週間前から体温を毎日測定し、「新型コロナウイルス感染防止のための問診票」に健康状態等の必要事項を記入し提出することが定められている。
     さらに特別規則書(草案)には、『第29条 新型コロナウイルス感染症対策について』という条項が設けられ、各関係者が新型コロナウイルス感染対策へ協力すること、という旨が記されているなど、運営面でも一丸となって感染症対策に取り組む。

    シーズン前半に得られた学びと
    北海道で得られたデータを活用して臨む

    全9戦で開催される2021年の全日本ラリー選手権も、残すところはあと2戦。GR YARIS GR4 Rallyはシーズン中盤の山場と目されていたグラベルラリー連戦で続けざまに勝利を挙げることができたが、今大会は6月の第6戦モントレー以来となるターマックラリーとなる。チームはシーズン前半までのターマックラリーで培った知見と、グラベルラリーで発生した様々なトラブルのデータ、さらにテストでのドライバーからのフィードバックを元に、クルマを改良してラリーに臨む。

    初めてのグラベル戦であるRd.7に続きRd.8 RALLY HOKKAIDOでも優勝し本年グラベル戦全2戦を全勝とした。残る2戦は再びのターマック戦。GR YARIS GR4 Rallyが開幕以来積み重ねたクルマづくりの走りにぜひご注目ください。
    初めてのグラベル戦であるRd.7に続きRd.8 RALLY HOKKAIDOでも優勝し本年グラベル戦全2戦を全勝とした。残る2戦は再びのターマック戦。GR YARIS GR4 Rallyが開幕以来積み重ねたクルマづくりの走りにぜひご注目ください。

    北海道での厳しいラリーを戦い抜いたクルマとチームは、確実にスピードを増し、成長を遂げている。しかし「ラリーでは走るほど、課題や学びがいくらでも出てきます」という豊岡悟志監督の言葉どおり、北海道では2台ともトラブルが発生しており、チームとしても改善に終わりはないということをあらためて感じさせるものとなった。一戦一戦の学びを次につなげていくことでステップアップを図り、さらなる高みを目指す。

    【INSIDE GR】全日本ラリー トヨタ社員チームの挑戦
    勝田範彦選手と挑んだGR YARIS の雪上ドライブムービー公開中!!

    大会基本情報

    開催地:
    岐阜県高山市一之宮町 7846-1
    日程:
    10月15日(金) ~ 17日(日)
    サービスパーク:
    モンデウス飛騨位山 ロッジ分水嶺(岐阜県高山市一之宮町 7846-1)
    路面:
    舗装路(ターマック)
    SS:
    12(SSトータル距離:68.46km)
    総走行距離:
    374.26km

    ※最新情報は 大会公式サイト をご覧ください。

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    ※2021年10月8日時点の情報です。最新情報は当日HQでご覧ください。

    シーズンもいよいよ大詰めの終盤戦
    チーム一丸となって頂点を目指す

    シリーズ中盤戦のグラベルラウンドでの2連勝によって、選手権ランキングでは勝田選手/木村選手ともに2番手につける(TOYOTA GAZOO Racing調べ)ことができ、終盤のターマックラリー2連戦の結果によってはJN1クラス参戦初年度にチャンピオンを獲得できる可能性も出てきた。TOYOTA GAZOO Racingとしては「人を鍛え、クルマを鍛える」ことと同時に、本年は最高峰クラスの頂点を目指して戦ってきた。『一戦一戦大切に戦うことが大事で、結果は後からついてくる』と勝田選手が語るように、目の前のラリーに対してチーム一丸となって戦う。
    グラベル連戦で示した強さをターマックラリーでも示すべく、チームは事前の走行テストを実施。6月の第6戦モントレー参戦時に見つかった課題の対策を含め、様々な状況に対応する準備をしてラリーに臨む。今大会は標高1000mを越えるSSが多く設定されており、モントレーで得られた標高のデータを活用してクルマのセットアップを進めていく。
    先日のWRC第10戦フィンランドではエルフィン・エバンス選手/スコット・マーティン選手が今季2勝目を獲得し、ヤリスWRCは10戦中8勝という強さを示した。WRCも残り2戦となり、全日本ラリー選手権とともにシーズンの大詰めを迎えている。ほぼ同時に終盤のターマックラリーに挑むTOYOTA GAZOO RacingとヤリスWRC/GR YARIS GR4 Rallyに熱い声援をよろしくお願いいたします。

    ○サービスパーク
    モンデウス飛騨位山 ロッジ分水嶺
    (岐阜県高山市一之宮町 7846-1)

    2019 PHOTO GALLERY

    全日本ラリー選手権 2019 第9戦 第47回M.C.S.C.ラリーハイランドマスターズ2019 10月31日(木) ~ 11月3日(日)
    全日本ラリー選手権 2019
    第9戦 第47回M.C.S.C.ラリーハイランドマスターズ2019
    10月31日(木) ~ 11月3日(日)