2016年プレスリリース

2016年全日本F3選手権 第6大会(第11,12戦)
山下健太が第12戦で2位、坪井翔が第11戦、第12戦連続3位表彰台

2016.08.21(日)- 19:50配信

全日本F3選手権の第6大会(第11戦、第12戦)行われ、トヨタが支援する山下健太(TEAM TOM'S)が第12戦で2位表彰台。坪井 翔(TEAM TOM'S)が第11戦、第12戦で連続3位表彰台を獲得した。

 全日本F3選手権の第6大会(第11戦、第12戦)が8月20日(土)と21日(日)の両日、栃木県のツインリンクもてぎで開催された。
 明日のトップドライバーを夢見る若手がしのぎを削るF3。今季の全日本F3には、TDP(トヨタ・ヤング・ドライバーズ・プログラム)ドライバーとして、山下と坪井の2名を支援している。
 シリーズフル参戦3年目となる21歳の山下は、過去2年連続でランキング2位。今季は第1戦、第2戦、第5戦とこれまでに3勝を挙げ、首位と5ポイント差のランキング2位につけている。
 昨年初開催となったFIA-F4の初代チャンピオンに輝き、今季よりF3へとステップアップした21歳の坪井は、未だ勝利こそないものの、開幕からの10戦中、トラブルで決勝に出走できなかった1戦を除く9戦全戦で表彰台獲得を続けており、ランキングは首位と9ポイント差の3位につけている。

予選
 20日(土)は前夜からの断続的な雨が残り、午前10時15分からのF3予選は完全なウェットコンディションで実施された。
 セッション中、雨が強まっていく状況となった第11戦予選では、坪井が一時2番手につけるもかわされ3番手。山下はタイムが伸びず5番手となった。
 10分間のインターバルの後に行われた第12戦予選では、第11戦よりは雨脚が弱まり、坪井が3周目に第11戦のタイムを上回ってトップへ。4周目には山下がこの坪井のタイムを更新し、ポール獲得かと思われたが、チェッカー後にライバルが更にタイムを更新し、山下は2番手、坪井が3番手から第12戦の決勝スタートを切ることとなった。

第12戦で2位表彰台を獲得した山下健太(TEAM TOM'S #36)
第12戦で2位表彰台を獲得した山下健太(TEAM TOM'S #36)

第11戦決勝

 予選の後、雨は止み、スーパーフォーミュラの予選時には完全なドライコンディションとなっていたが、F3の第11戦決勝スタートへ向け、全車がグリッドに着いたところで突然の土砂降りに。コースは一気にヘビーウェットとなり、スタートは順延。
 グリッド上で全車レインタイヤに交換し、セッティングを変更して、予定よりも20分遅れた午後5時5分にフォーメーションラップ開始。セーフティカー先導の2周を経て、3周目から本格戦が開始された。
 セーフティカーランからのスタートという事もあり、上位勢は順位の変動なく、激しく水煙を上げながら序盤戦を周回。3位につける坪井は、序盤こそ前の2台とほぼ同じペースで追い続けたが、その後は徐々に離されることに。それでも3位のポジションを守ってチェッカー。今季10度目の表彰台獲得となった。山下はスタートポジションの5位でフィニッシュした。

第12戦決勝

 21日(日)は一転朝から好天に恵まれ、気温もうなぎ登り。午前10時15分からのフォーメーションラップを経て、気温32度、路面温度45度という暑さの下で第12戦決勝(20周)のスタートが切られた。
 3番手グリッドの坪井が好ダッシュを見せ、2番手グリッドの山下に1コーナーから2コーナーにかけて並びかけたが逆転には至らず。その後は、各車じりじりと差を広げられての単独走行となった。
 3位を走行する坪井はペースが上がらず、中盤には後続の猛追を受けることに。数周にわたってテール・トゥ・ノーズでのバトルを繰り広げ、何とか3位を守っていた坪井だったが、15周目の90度コーナーでインをつかれ、4位に後退。もう1台にも迫られるが、コーナーでのバトルの末にライバルがスピン。
 坪井は4位での単独走行となったが、17周目に3位走行中の車両が突然スローダウン。これで坪井は再び3位へと復帰した。
 山下は2位でチェッカー。今季3度目の2位表彰台で、ランキング2位のポジションは守ったが、首位との差は19ポイントに開くこととなってしまった。
 坪井は3位。12戦中、決勝に出走した11戦全戦での表彰台を獲得している。

 シーズンは次戦、9月10日(土)11日(日)にオートポリス代替として行われる岡山大会の2戦と、最終大会SUGOでの3戦、計5戦を残すのみとなっている。

ルーキーの坪井翔(TEAM TOM'S #37)は第11戦、第12戦共に3位表彰台獲得
ルーキーの坪井翔(TEAM TOM'S #37)は第11戦、第12戦共に3位表彰台獲得
第12戦で2位となった山下健太(左)と3位の坪井翔(右)
第12戦で2位となった山下健太(左)と3位の坪井翔(右)

リザルト

第11戦

順位No.F3-N
クラス
ドライバーチーム周回タイム/差予選予選タイムエンジン
122ヤン・マーデンボローB-MAX Racing Team with NDDP1431'28.19522'01.763VOLKSWAGEN A41
212牧野 任祐TODA RACING144.76512'01.545TODA TR-F301
337坪井 翔TEAM TOM'S146.52232'01.984TOYOTA TOM'S TAZ31
42石川 京侍TODA RACING1410.01842'02.250TODA TR-F301
536山下 健太TEAM TOM'S1411.25552'02.728TOYOTA TOM'S TAZ31
67阪口 晴南HFDP RACING1413.02462'03.230HONDA MF204D
723高星 明誠B-MAX Racing Team with NDDP1413.39972'03.358VOLKSWAGEN A41
821イェ・ホンリーTeam KRC with B-Max1415.67882'03.672VOLKSWAGEN A41
928山口 大陸TAIROKU RACING1444.483112'05.301VOLKSWAGEN A41
103三浦 愛B-MAX RACING TEAM1446.922102'05.202TOYOTA TOM'S TAZ31
1130N-1DRAGONB-MAX RACING TEAM141'21.884142'09.386TOYOTA TOM'S 3S-GE
129N-2廣田 築ALBIREX RACING TEAM141'26.644132'09.154TOYOTA TOM'S 3S-GE
1378N-3片山 義章Petit Lemans Racing141'26.956122'08.201TOYOTA TOM'S 3S-GE
5Nアレックス・ヤンHANASHIMA RACING410Laps152'10.548TOYOTA TOM'S 3S-GE
8大津 弘樹HFDP RACING410Laps92'04.061HONDA MF204D

第12戦

順位No.F3-N
クラス
ドライバーチーム周回タイム/差予選予選タイムエンジン
122ヤン・マーデンボローB-MAX Racing Team with NDDP2035'44.45412'00.794VOLKSWAGEN A41
236山下 健太TEAM TOM'S208.12122'01.320TOYOTA TOM'S TAZ31
337坪井 翔TEAM TOM'S2019.50832'01.346TOYOTA TOM'S TAZ31
421イェ・ホンリーTeam KRC with B-Max2021.14772'02.748VOLKSWAGEN A41
512牧野 任祐TODA RACING2022.83642'01.740TODA TR-F301
67阪口 晴南HFDP RACING2027.26462'02.546HONDA MF204D
72石川 京侍TODA RACING2027.73152'02.150TODA TR-F301
823高星 明誠B-MAX Racing Team with NDDP2032.08392'03.008VOLKSWAGEN A41
928山口 大陸TAIROKU RACING2037.416112'04.789VOLKSWAGEN A41
103三浦 愛B-MAX RACING TEAM2042.326102'04.401TOYOTA TOM'S TAZ31
118大津 弘樹HFDP RACING2058.54982'02.908HONDA MF204D
1278N-1片山 義章Petit Lemans Racing201'39.670122'07.937TOYOTA TOM'S 3S-GE
1330N-2DRAGONB-MAX RACING TEAM201'42.013132'08.037TOYOTA TOM'S 3S-GE
145N-3アレックス・ヤンHANASHIMA RACING201'46.983152'10.290TOYOTA TOM'S 3S-GE
159N-4廣田 築ALBIREX RACING TEAM201'48.358142'08.521TOYOTA TOM'S 3S-GE

ドライバーズポイント

順位ドライバー名エンジンポイント
1
ヤン・マーデンボローVOLKSWAGEN A41
85
2
山下健太 TOYOTA TOM'S TAZ31
66
3
坪井翔 TOYOTA TOM'S TAZ31
63