2016年プレスリリース

2016年全日本F3選手権 第7大会(第13,14戦)
第13戦で山下健太が今季4勝目!
タイトル争いは最終大会へ

2016.09.11(日)- 20:30配信

 全日本F3の第7大会(第13戦、第14戦)が岡山国際サーキットで行われ、第13戦で山下健太(TEAM TOM'S)がポール・トゥ・ウィンで今季4勝目。坪井 翔(TEAM TOM'S)が3位で表彰台を獲得した。第14戦は坪井4位、山下5位に終わったが、ドライバーズポイントでは首位との差を縮めることに成功し、注目のタイトル争いは3レース制で行われる最終大会で決されることとなった。

 全日本F3選手権の第7大会(第13戦、第14戦)が9月10日(土)と11日(日)の両日、岡山県の岡山国際サーキットで開催された。
 当初オートポリスで予定されていた第7大会だが、熊本地震の影響により、岡山国際サーキットで代替開催されることとなった。
 2016年シーズンも残るは今大会を含めて2大会5レース。タイトル争いはトヨタ・ヤング・ドライバーズ・プログラム(TDP)支援ドライバーの山下と坪井を 含めた3人にほぼ絞られた。この第7大会直前の時点では、山下が首位と19ポイント差の2位、坪井が22ポイント差の3位につけており、逆転タイトルへ向け重要な大会となった。

予選

 10日(土)好天の下、午前10時15分から10分ずつ、第13戦と第14戦の予選が行われた。TDPの2名は着実にアタックラップで好タイムをマークし、第13戦では山下が今季4回目となるポールポジションを獲得。坪井は3番手につけた。
 第14戦の予選では、TDPの2名がアタックしている周回で黄旗が振られたため、その周回で出したベストタイムが抹消。坪井が4番手、山下が5番手から決勝に臨むこととなった。

第13戦で今季4勝目を挙げた山下健太(中央)と3位に入った坪井翔(右)
第13戦で今季4勝目を挙げた山下健太(中央)と3位に入った坪井翔(右)

第13戦決勝

 予選の後、9月に入ってもまだ暑さが残り、真夏のようなコンディションの中、午後1時50分からのフォーメーションラップに続き、第13戦決勝レース(18周)のスタートが切られた。
 ポールポジションの山下は好スタートで首位をキープ。2位以下もグリッド通りのポジションで周回を開始した。
 首位の山下は序盤後続を引き離し、その差は最大2.3秒まで広がったが、5周目を過ぎると後続のペースが上がり、じりじりと詰め寄られることに。9周目にはその差は1秒を切り、後半はテール・トゥ・ノーズでの猛追を山下が凌ぐ展開となったが、逃げ切った山下がポール・トゥ・ウィンで今季4勝目を挙げた。山下はファステストラップもマークし、ポールポジションとあわせ、このレースで最大の12ポイントを獲得。ライバルとのポイント差を10ポイントまで詰めることに成功した。
 3番手スタートの坪井も後続からの追い上げを受けるレースとなったが、逃げ切って3位でチェッカー。今季12回目の表彰台獲得を果たした。

第14戦決勝

 11日(日)も秋晴れの下、午前11時15分にフォーメーションラップが開始され、第14戦決勝(25周)がスタート。4番手グリッドの坪井はポジションをキープしたが、5番手グリッドの山下はやや出遅れ、ライバルの先行を許し6位へ後退。
 坪井は前を行く2台を猛追し、3台での2位争いを展開。しかし、追い抜きの難しい岡山で、順位は変わらず、連なったまま周回が重ねられていった。
 この2位争いからやや離れる形で5位の車両を追い続けた山下は、17周目の最終コーナー立ち上がりで前車がコース外へとはらんだ隙を見逃さずパス。5位へ浮上すると、一気に前を行く坪井らとの差を詰め、終盤は4台での2位争いとなった。
 しかし、追い抜きのチャンスは訪れず、坪井が4位、山下が5位でフィニッシュ。タイトルを争うライバルがノーポイントに終わったため、山下が首位と8ポイント、坪井が17ポイントと僅かに差を詰めて最終大会に臨むこととなった。

第13戦ではポールスタートの山下健太(TEAM TOM'S #36)が首位を守り今季4勝目を挙げた
第13戦ではポールスタートの山下健太(TEAM TOM'S #36)が首位を守り今季4勝目を挙げた
第13戦で3位、第14戦で4位フィニッシュを果たした坪井 翔(TEAM TOM'S #37)
第13戦で3位、第14戦で4位フィニッシュを果たした坪井 翔(TEAM TOM'S #37)

リザルト

第13戦

順位No.F3-N
クラス
ドライバーチーム周回タイム/差予選予選タイムエンジン
136山下健太TEAM TOM'S1825'33.93311'21.981TOYOTA TOM'S TAZ31
223高星明誠B-MAX Racing Team with NDDP180.55221'22.071VOLKS WAGEN A41
337坪井 翔TEAM TOM'S188.80131'22.219TOYOTA TOM'S TAZ31
422ヤン・マーデンボローB-MAX Racing Team with NDDP189.55851'22.268VOLKS WAGEN A41
512牧野任祐TODA RACING1811.62341'22.257TODA TR-F301
67阪口晴南HFDP RACING1815.84361'22.645HONDA MF204D
721イェ・ホンリーTeam KRC with B-Max1816.38091'22.914VOLKS WAGEN A41
88大津弘樹HFDP RACING1826.87771'22.652HONDA MF204D
92石川京侍TODA RACING1827.28081'22.693TODA TR-F301
103三浦 愛B-MAX RACING TEAM1829.231101'23.086TOYOTA TOM'S TAZ31
1128山口大陸TAIROKU RACING1832.712111'23.205VOLKS WAGEN A41
1278N-1片山義章Petit Lemans Racing1849.290121'24.756TOYOTA TOM'S 3S-GE
1330N-2DRAGONB-MAX RACING TEAM181'07.466141'26.089TOYOTA TOM'S 3S-GE
149N-3廣田 築ALBIREX RACING TEAM181'09.610131'26.004TOYOTA TOM'S 3S-GE
155N-4アレックス・ヤンHANASHIMA RACING181'16.670151'26.639TOYOTA TOM'S 3S-GE
11N植田正幸B-MAX RACING TEAM135 Laps161'26.806TOYOTA TOM'S 3S-GE

第14戦

順位No.F3-N
クラス
ドライバーチーム周回タイム/差予選予選タイムエンジン
123高星明誠B-MAX Racing Team with NDDP2535'31.95311'22.097VOLKS WAGEN A41
27阪口晴南HFDP RACING2515.85231'22.376HONDA MF204D
312牧野任祐TODA RACING2516.62421'22.343TODA TR-F301
437坪井 翔TEAM TOM'S2517.02841'22.442TOYOTA TOM'S TAZ31
536山下健太TEAM TOM'S2517.27551'22.444TOYOTA TOM'S TAZ31
621イェ・ホンリーTeam KRC with B-Max2521.30261'22.485VOLKS WAGEN A41
72石川京侍TODA RACING2521.80171'22.591TODA TR-F301
822ヤン・マーデンボローB-MAX Racing Team with NDDP2522.673161'29.067VOLKS WAGEN A41
93三浦 愛B-MAX RACING TEAM2535.301101'23.407TOYOTA TOM'S TAZ31
1078N-1片山義章Petit Lemans Racing251'08.423111'25.218TOYOTA TOM'S 3S-GE
1130N-2DRAGONB-MAX RACING TEAM251'25.478131'26.030TOYOTA TOM'S 3S-GE
125N-3アレックス・ヤンHANASHIMA RACING241 Lap151'26.576TOYOTA TOM'S 3S-GE
139N-4廣田 築ALBIREX RACING TEAM241 Lap121'25.964TOYOTA TOM'S 3S-GE
11N植田正幸B-MAX RACING TEAM187 Laps141'26.423TOYOTA TOM'S 3S-GE
8大津弘樹HFDP RACING322 Laps81'22.832HONDA MF204D
28山口大陸TAIROKU RACING322 Laps91'23.122VOLKS WAGEN A41

ドライバーズポイント

順位ドライバー名エンジンポイント
1
ヤン・マーデンボロー VOLKSWAGEN A41
88
2
山下健太 TOYOTA TOM'S TAZ31
80
3
坪井翔 TOYOTA TOM'S TAZ31
71