2017年FIA-F4の第5戦、第6戦がオートポリスで行われ、トヨタが支援する宮田莉朋(FTRSスカラシップF4)が第5戦は3位、第6戦は最終周まで首位を争ったが惜しくもコースオフを喫し4位に終わった。
5月20日(土)、21日(日)の両日、FIA-F4 JAPANESE選手権(以下FIA-F4)の第3大会(第5戦、第6戦)が大分県のオートポリスで開催された。
前大会富士からわずか2週間、若きバトルの舞台は2年ぶりの開催となる九州はオートポリスへ移った。
2015年より国際格式に則って日本国内で開催されているFIA-F4。シリーズ3年目となる今年、トヨタは17歳の宮田莉朋を支援。昨年FIA-F4でチャンピオンを獲得した宮田だが、今年は全日本F3と掛け持ちで参戦し、速さに更に磨きをかけると共に、2年連続のタイトル獲得を目指す。
開幕大会こそ苦戦した宮田だったが、前大会富士では両レース共に勝利。ランキングも首位に浮上してオートポリス大会に臨んだ。
20日(土)、やや暑さを感じるほどの好天の下、午前11時半から30分間の予選が実施。セッション前半に2度の赤旗が出され、残り10分ほどでのアタック合戦となる中、宮田は第5戦のグリッドを決定するベストタイムで4番手。第6戦グリッドを決定するセカンドベストタイムでは2番手につけた。
予選の後、SUPER GTの予選を経て午後3時45分に第5戦決勝(13周)がスタート。2列目4番手からスタートをした宮田は、目前にいた2番手の車両がエンジンストールしかけたため、間一髪でこれをかわして3位で周回を開始した。
序盤はやや前車との差は広がったが、中盤戦に入ると宮田が2位との差を詰めていき、9周目には1秒以内に。その後、テール・トゥ・ノーズ状態でファイナルラップへと突入した宮田は、ファイナルラップの1コーナー進入での逆転を狙ったが惜しくも及ばず、そのまま3位でチェッカー。今季4度目の表彰台を獲得した。
21日(日)も晴れ渡り、過ごしやすい初夏の気候の下、午前9時10分から第6戦決勝(13周)が行われた。
最前列2番手スタートの宮田はスタートで若干出遅れたものの、後続を抑え2位を維持。1周目から首位の車両がハイペースで逃げ、その差は1.3秒ほどに。しかし、2周目以降は宮田を含むトップ4台がほぼ同タイムで走行、あまり差が変わらないまま周回が重ねられていった。
後半に入ると、首位の車両のペースがやや落ち、宮田がじりじりとその差を詰める展開に。11周目には首位の車両にミスがあり、一気に差が縮まった。
残り2周で首位にテール・トゥ・ノーズ状態となった宮田は更に激しい追い上げを続け、ファイナルラップの第1ヘアピン進入でアウトに並ぶと、サイド・バイ・サイドのままコーナーへ。しかし、宮田は立ち上がりで痛恨のコースオフ。クラッシュには至らなかったものの、このコースオフで4位へと順位を落とし、そのままチェッカー。連続表彰台獲得は逃すこととなってしまった。
次戦は7月22日(土)23日(日)にスポーツランドSUGOで第7戦、第8戦が行われる。