2017年FIA-F4の第7戦、第8戦がスポーツランドSUGOで行われ、トヨタが支援する宮田莉朋(FTRSスカラシップF4)は、第7戦1周目の接触でリタイア。第8戦はウェットの乱戦の中ポジションを上げ3位表彰台を獲得した。
7月22日(土)、23日(日)の両日、FIA-F4 JAPANESE選手権(以下FIA-F4)の第4大会(第7戦、第8戦)が宮城県のスポーツランドSUGOで開催された。
このFIA-F4でトヨタは17歳の宮田を支援。宮田は昨年同シリーズのチャンピオンを獲得したが、今季は全日本F3と掛け持ちで参戦。
宮田は開幕戦で2位、第2大会岡山の第3戦、第4戦は連続勝利を挙げるも前大会は3位、4位に終わり、ドライバーズランキングでは首位と10ポイント差の2位に付ける。シリーズ折り返しとなる今大会での巻き返しを目指し臨んだ。
22日(土)雨の予報もあったが、朝は強い日差しで真夏を感じさせる暑さの下、午前8時10分より30分間、ベストタイムで第7戦、セカンドベストタイムで第8戦のグリッドが決定される予選が開始された。
徐々に各車がタイムを上げ始めたセッション開始9分過ぎに、スピン車両により赤旗中断。再開後も5分ほどで2度目の赤旗が出されるなど、アタックの難しいセッションとなった。宮田は良いポジションでのアタックを狙うも2度の赤旗に阻まれ2度目の赤旗中断時には19位と厳しい状況に。
セッションが延長されて残り7分で再開されると、宮田は何とかタイムを上げ、第7戦は6番手、第8戦は5番手のタイムをマークした。
予選の後、午後1時5分から第7戦決勝(15周)がスタート。3列目6番手からスタートを切った宮田は、その順位を守ったまま1コーナーをクリアしたが、2コーナー立ち上がりから3コーナー進入にかけて前を走る数台がコースアウトするなど混乱があり、コースに戻ってきた車両と宮田が交錯。宮田はコースアウトを喫し、車両にもダメージを負い、ピットへは戻ったもののそのままリタイアとなった。
23日(日)は朝から雨模様で路面はフルウェット。午前11時45分、セーフティカーの先導で周回が開始された。3周目を終えたところでセーフティカーが退き、本格戦が開始されたが、すぐにクラッシュ車両、停止車両により再びセーフティカーが導入。
7周目、2度目の再スタートが切られたが、トップを争う数台がメインストレート上で交錯、スピン。その直後にいた宮田は間一髪でこれを避けたが、この混乱で3度目のセーフティカー導入に。
今レースは15周もしくは30分間という規定で行われているため、レースは12周目、残り4分ほどで再開。2位の宮田は再スタートで好ダッシュを見せ、首位の車両に迫ると、1コーナー進入で首位の車両がコースオフ。これで宮田が首位に立ったが、宮田も濡れた路面に足をすくわれ、その先のコーナーで僅かにコースオフ。4位へと後退。しかし、その先で1台かわし、3位に上がると、2位の車両よりも1周当たり1秒以上速いペースで追い上げを開始した。
しかし、レースは30分を過ぎたため、14周終了でチェッカー。宮田は2位には届かなかったものの、5番手スタートから3位表彰台を獲得。前戦第7戦でノーポイントに終わり、ランキング首位との差を広げられた宮田だったが、第8戦では首位のライバルがリタイアに終わったため、再びその差を詰めて夏の連戦に臨む。
次戦は8月5日(土)6日(日)に富士スピードウェイで第9戦、第10戦が行われる。